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今回は読者のSさんの質問に回答します。
主旨は、義理の両親が子供たちにたくさん物をくれるので、断捨離しても物が減らない、どうしたらいいのでしょうか、というものです。
まずお便りをシェアします。
義理の両親がどんどん物をくれて困っています
件名:増える子供用品、どうすれば?
いつもブログを見て勉強させて頂いてます。38歳主婦、二児(2歳娘、8ヶ月息子)の母親です。
さて、私が断捨離に目覚めたのは子供が産まれて、片付けられない旦那と家事、育児に疲れきった時、もっとシンプルに生活出来ないか?と考えた事がキッカケです。
我が家は2DKの賃貸暮らしです。
筆子さんのブログを発見したと同時に私の断捨離は始まりました。少しづつですが、物を減らす事に成功し、片付けられない旦那は相変わらずですが、物がない分家事も楽になり居心地のよい我が家になりつつありました。
…が、ここからが相談です。
子供が産まれて、旦那のご両親は大変可愛いがってくれます。それは本当にありがたい事なんですが、毎週会いにいくと、必ずオモチャや洋服、靴、何らかの子供用品を買っておいて渡してくれます。
せっかく断捨離しても、また物が増える…。
セールで安かったと言って、来年着る大きめ服も買ってくる。毎回同じ靴を履いてくるから、可哀想だからと言って靴を買ってくる。
私は子供用品はすぐに着れなく、履けなくなるので最低限の個数しか持たないようにしているのに…。
いたちごっこです。
かと言って、孫を思うご両親の事を考えると『いらないです』とも言えず、困っています。
狭くても物を減らして広く快適に過ごしたい2DKのアパートは今 オモチャで溢れかえっています。
主人に相談すると『実家に置かせてもらえばいいじゃん』と。私達家族はいづれ同居予定です。そんな事したら、断捨離する苦労が目にみえてます。
筆子さんのブログにも書いてありました、小さい子供がいるうちは物が増える事を仕方がないとしてあきらめるしかないのでしょうか?
もし何か良い方法はあればご教示下さい。
宜しくお願い致します。
Sさん、こんにちは。メールありがとうございます。
義理のお父さんとお母さん、やさしいですね。
さて、別にあきらめることなんてありません。Sさん、まだこの問題に関して、たいして何も手を打っていないんじゃないですか?
ご主人にちょっと相談して、私にメールを送ってきただけですよね?まだやれることはたくさんあります。
先日の、ツアーグッズをコレクションしている彼氏の悩みに答える記事でも書きましたが、家族のことは、当人にしかわからない事情があるので、以下の回答は「私ならこうする」という話です。
1.相手に自分の気持ちを伝える
まず、義理のお父さんとお母さんに、「こんなにたくさんプレゼントはいりません」と、はっきり伝えてください。
これが一番大事です。
このように自分の意見を述べることは、別にわがままだとか、身勝手である、恩知らずだ、というわけでは全くありません。
きわめてまっとうなリクエストです。
毎週、何かはもらっているのですよね?お子さまは2人いるから、きっと1人1つずつくれますよね。つまり週に2つずつおもちゃや洋服が増えています。
月に8個ずつ、自分がほしいとは思わない何かが家に入ってくるわけです。
何でもない日がそうなら、これからクリスマスや誕生日は贈り物の嵐じゃないでしょうか?
そんなことをしていると、この先ずっと、「やさしい義理の両親に感謝する気持ち」と「余計なものを片付けるのが大変な気持ち」の板挟みに悩むことになります。
本当はやさしいお義父さん、お義母さんのことを恨んだり、贈り物をありがたく思えない自分に罪悪感を感じることになるでしょう。
そういう気持ちになることは、部屋の中に不用品が増えるのと同じくらい、日々の暮らしを重苦しいものにしてしまいます。
私なら、はっきり「いりません」と伝えます。
もちろん、言い方には気をつけて、礼儀正しく伝えてください。
贈り物をくれる気持ちはとてもありがたいが、受け取ることはできません。なぜなら
●もう充分子供の物は揃っている。
●私はシンプルライフを送りたいと思っている。
●必要な物を必要なタイミングで手に入れたいと思っている。
●物を大事にしない子供に育てたくない。
●おもちゃはありすぎても、子供によくない。
●これまでもらったおもちゃが部屋にあふれており、家事が大変である。
その他、自分が感じている、「贈り物をもらいたくない理由」を正直に、率直に、けれども誠意をもって話してください。
自分の掃除が面倒になる、とか、私はシンプルライフ目指しているいう理由よりは、「ありすぎる物は子供たちにとって害にこそなれ益にはならない」、というふうに話をすすめるといいかもしれません。
祖父母というのは、孫がかわいいし、孫の幸せのために何かしたいと願っています。自分たちのしていることがあまり孫のためになっていない、とわかれば、贈り物攻めもおさまるのではないでしょうか?
子供に必要なのは、おもちゃ(物)ではなくて愛情である話はこちら⇒子供のおもちゃが増えすぎて片付かない?極論を言えば買ったおもちゃは必要なし この記事を、お義父さん、お義母さんに読んでもらってください。
孫を思う気持ちを思うと「いらない」と言えない、とメールに書かれていますね。もちろん「孫を思う気持ち」を尊重するのは大切です。
しかし、一番大事なのは、自分の気持ちではないでしょうか?
お母さんが不満でいっぱいだと、子供にいい影響はありません。
2.相手に自分の欲しいものを伝える
どこのお祖父さん、お祖母さんも、孫にいろいろプレゼントを買ってあげたいと思うようです。私の母もその傾向があります。
ただ、母は、私が「不用品は何でも捨てる人」だとを知っているので、下手なものをあげると捨てられる、と思っています。
実際、私は昔、「このあいだもらったあれ、◯◯(娘の名前)には合わないから、寄付に出すよ」とよくメールに書いていました。
そこで、母は、物ではなく、娘のために少額のお金を積み立てていました。余裕のあるとき、1000円、3000円、と郵便貯金していたのです。そうしてためたお金を、先日、「大学の費用にあてて」と送金してきました。
Sさんも可能なら、お金を積み立ててもらってはどうでしょうか?お金なら邪魔にならないですよね?
もちろん、お金より、ほかにほしいものがあるなら、今、必要なもの、もらってもちゃんと有意義に使うことができるものを、お義父さん、お義母さんに伝えてください。
もしお二人がインターネットをやるなら、アマゾンのウィッシュリストを使うのもいいかもしれませんね。
3.自分がミニマリストであることをカミングアウトしておく
Sさんはミニマリストではないかもしれませんが、「不用品は断捨離して、居心地いい家を作ることをめざしている」というポリシーは伝えておいたほうがいいです。
相手にそれがわかっていれば、「あんまり物をあげても迷惑だろう」と気づきます。
今は、自分たちの贈り物が歓迎されていないことにすら、気づいていないのではないでしょうか?
4.物ではなく経験をもらうようにする
物ではなく、子供もお祖父さんもお祖母さんも一緒に使える「経験」をプレゼントしてくれることをリクエストしてはどうでしょうか?
Sさんのお宅は、まだお子さんが小さいので、あまり現実的ではないかもしれませんが、動物園や水族館、美術館の年間パスをお願いして、時には、お祖父さん、お祖母さんと一緒に出かけるといいと思います。
こちらも参考に⇒お金をかけず、物を増やさず、シンプルにクリスマスを祝う方法
5.すべて寄付してしまう
1から4番までの方法をやってみて、それでも贈り物が止まらなかったら、とりあえず受け取って、すべてどこかに寄付するという手もあります。
ただ、これが使えるのは子供が小さいときだけでしょう。
少し子供が大きくなると、いったんもらったおもちゃを手放したがらないと思いますので。
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一番大切なことは、この件について、お義父さんとお義母さんにコミュニケーションをとることです。
言いにくいかもしれませんが、今後長いおつきあいになるのですから、自分の気持ちを伝えるのは必要なことだと思います。誠実に話せばわかってくれるのではないでしょうか?