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マイナス感情を断捨離するシリーズ。今回は、ネガティブな気持ちの代表である、妬み(ねたみ)、そねみ、ひがみ、嫉妬の感情を手放す方法をお伝えします。
妬み、そねみとは、他人をうらやましく思う気持ち。羨望が、時には強い憎しみにまで到達してしまう、強烈な感情です。
ひがみは、物事を素直に受けとらず、勝手にゆがめて、自分は差別されているとか、不当な扱いを受けたと感じてしまうことです。
嫉妬は、ねたみとほぼ同じもの。さらに、自分の愛する者の愛情が、よそに向けられているときに、愛する者やその相手を恨む気持ちも嫉妬です。
いずれの感情も、あまりに強すぎると、自分だけでなく、他人をも傷つけてしまいます。大事にならないうちに、こんなことをして解消してください。
1.マイナス感情を無理に押さえつけない
人は皆、自分もほかの人も毎日笑顔で楽しく生きられる世界が理想である、と感じています(たぶん)。
最初から人の不幸を願っている人っていないですよね?
それなのに、自分がずっと欲しいと思っていたものを、友達が得たと聞くと、うらやましいのを通り越して妬ましくなり、「なんであの人ばっかり」と思ったり、友達が得たものを失えうことを願ったりします。
友達が大きなプロジェクトの責任者に選ばれたら、「失敗すればいいのに」なんて、思うこともあります。
私は、もともとマイペースなほうで、あまり強い妬みやひがみは持たないのですが、意地悪な感情が湧き上がってくることはよくあります。
こういう感情はよくないのですが、とにかく湧き上がってくるので、無理に押さえつけないほうがいいです。
無理に押さえつけようとすると、より強い気持ちになって返ってきます。
実際、自分の心に湧き上がってくる感情を押さえつけようとすると、その感情はより強くなる、と専門家は言っております。
そこで、妬み、羨望、嫉妬の気持ちが湧き上がってきても、押し込めようとしないでください。これは、誰でも感じる感情なのです。
2.妬みや嫉妬が起こるメカニズムを知る
妬みと嫉妬は、よく似た感情で、しばしば同じように扱われていますが、こんな違いがあります。
妬みは、自分に不足しているものを、他人が持っていると感じたときに起こる感情。
嫉妬は、すでに自分が持っているものを、失うとき(失いそうなとき)に感じるもの。恋愛における嫉妬はこれですね。恋人の男性がほかの女性にやさしいと、恋人を奪われそうな気持ちになり、嫉妬します。
妬みは「何か自分には足りないものがある」という気持ちが先にないと生まれません。
だから、セルフエスティームを高めて、「自分はもうみんな持っている、自分は大丈夫」という自信を持てば、そこまで強い妬みの感情にはさいなまれないでしょう。
セルフエスティームとは?⇒セルフエスティーム(自分を愛する気持ち)が高い人の12の特徴
嫉妬は、「これは自分だけの物」と思いすぎないことで、感じなくなると思います。独占欲を手放すのです。自分の物でなければ、失うこともできません。
ひがみは、自分が勝手にひがんでいるだけなので、自分でいくらでも修正可能。ひねくれた考え方も、セルフエスティームを高めることで解消できそうです。
セルフエスティームを高める方法⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法
3.妬みの原因を知り、それを解消
たまに、ちらっと妬ましく思うのは問題ありません。ただ、いつもいつも妬ましく思っていて、自分でもどんより疲れているのなら、妬みの原因を調べて、その原因を解消してください。
たとえば、ずっと子供が欲しいと思っているのに、全然できないとします。
まわりで友達がぼんぼん子供を産んでいる。Facebookのタイムラインは、赤ちゃんの写真ばかり。男の子です、女の子です、ミルクを全然飲まないんです、寝返りするようになりました、そんな近況が、写真付きで流れてくると、妬ましい気持ちにもなるでしょう。
この場合は、こんなことができます。
●Facebookなんて見ない。友達はみんなアンフレンドにする(友達を解除する)。
●医者に言って不妊の原因を調べ、不妊治療を開始する。
●不妊に悩んでいる人のサークルに入って、同じ悩みを持つ人達と情報交換する。
こんなふうに「妬みの元」を解消するために動きだすと、気持ちが軽くなります。
4.人と自分を比べることをやめる
2番に書いたように、妬む気持ちは、自分に何か足りないものがある、と思っているときにおきます。
これが足りないとか、あれがもっとあったらいい、という気持ちは、人と比べなければ出てきません。
妬みは、妬む対象がいなければ生じないので、比べることをやめれば、妬みも生まれないのです。
人は人、自分は自分と思って生きるとラクになります。実際、その通りですからね。
人と自分を比べない方法⇒人と自分を比べるのをやめる方法。比較をやめれば物を減らせる。
5.足りないものではなく、持っているものにフォーカス
足りない、なくしてしまう、と恐れると、妬みや嫉妬が生まれるので、自分がちゃんと持っているもの、誰にも奪うことができないものに意識を向けてください。
前も書きましたが、現在、紛争地域ではない、日本に生まれただけで運がよかったし、今、住んでるところも、食べるものもあります。
給料は低いかもしれないけど、日常のささやかな楽しみもあります。
夫や義理のお母さんが片付けない人で、迷惑かもしれませんが、別の面では、いろいろ親切なことをしてくれる人たちでしょう。
何より、自分はこの世で唯一の存在で、そこそこいろいろなことができるし、得意なこともある。好きな場所に行けるし、気遣ってくれる家族や友達もいます。
何でも自由に考えることができるし、読みたい本が読めるし、インターネットもできます。
こう考えると、実にたくさんのものを持っているのです。人をうらやましがるほど、足りないものってそんなにありません。
6.どのみち、すべてを手にすることはできないと知る
妬みの対象になっている人は、自分には持っていないものをいろいろ持っていて、うらやましく思えるかもしれません。ですが、相手も、あれが足りない、これが足りない、と思っている可能性は多いにあります。
誰でも、その人なりの悩みや、苦労があるのです。
はたから見ると幸せそうで、うらやましいかもしれませんが、人知れず悩んでいることもあるのでは?たぶん、自分が知らないだけ。
人間なんてそういうものです。
友達に起きたことが、自分にも起きたら、自動的に幸せになるか、というとそうでもありません。
何かを得たら、今度はそれを失いたくない、と思うのが人の常。「これが足りない、あれも足りない、これを手に入れれば幸せになれる」というメンタリティのまま生きていると、いつまでたっても、足りないままだし、妬みの元は、次々と生まれます。
7.物質的なものを重要視しすぎない
ふだん、そこそこ幸せを感じていて、気持ちが安定している人は、そこまで人のことを羨ましくおもったり、嫉妬して、暗い時間を過ごすことはありません。
たまには、そういう気持ちになったとしても、わりとすぐに、いつものハッピーな自分に戻ることができるのではないでしょうか?
心を整えれば、ハッピーな気持ちでいられます。心を整えるのに、もっとも有効だと、私が思うことは、物質的な幸せを追い求めるのをやめることです。
完全にやめなくてもいいですが、追い求め過ぎるべきではない、と思います。
物をいくら持っても幸福になれません⇒幸せになる12の方法。お金や物では幸福になれません
お金や物を追い求めていると、いつも、「まだ足りない」「今度はあれが必要だ」という状態になってしまいます。
物を得ることばかりを目標とはせず、もっと自分の好きなこと、やりたいことをする時間を増やすと、次第に気持ちが安定してきます。
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よく考えると、友達が何かで成功したって(仕事、ダイエット、婚活などいろいろありますが)、自分の人生には特に影響はありません。
自分は自分で、これまで通り、自分の夢に向かって進むだけです。