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何年も汚部屋で悩んでいる人は、ほとほとうんざりしているかもしれません。しかし、そういう人は、ある意味、今、人生を180度変えて、良い方向に向かう素晴らしいチャンスを握っている、と言えます。
ガラクタを片付けることで、ずっと自分の中に押し込めていたパワーを引き出すことができるからです。そしてより力強い自分になれます。
今回は、不用品を断捨離すると得られる精神的なパワーを3つ紹介します。
不用品を捨てると力強くなれる
安くてかわいい物、便利な物がいっぱい売っている現代。みんなそこそこお金もあります。スマホやネット通販も進化して、買い物はとっても便利。部屋に物がたまってしまうのは、ごく自然な現象かもしれません。
しかも、たいていの人は忙しいです。片付けている時間がなくて、ちょっと部屋が散らかってしまった、ということはわりとよくあること。
それがエスカレートして汚部屋になってしまいます。
風水では、部屋にガラクタがあると、気がよどむ、と言います。これはネガティブなエネルギーが充満した状態。いらない物がスペースをふさいでしまい、新しいものが入ってこないとも言いますね。
私は、部屋にこういうものを飾ると、こんなことが起こるとか、お風呂掃除をがんばると恋愛運があがるとか、玄関にはこんな色のマットを敷くと運が入ってくる、というようなことは信じていません。
というか、あまり興味はありません(むしろ玄関マットは敷かない派⇒その玄関マット、本当に必要? マットを捨てるとこんなものが手に入る)
けれども、不用品を捨てると、人生がいい方向に動きだすのは本当だと思っています。それは、家の中のネガティブエネルギーが排除されるからというわけではありません。
いらない物を捨てることは、これまで自分が後回しにしていたことに向き合って、1つ1つクリアすることだと思うからです。
そうすることで、少しずつ心が整っていきます。
そして、こんなパワーを獲得できます。
1.よりしっかりとした自分軸
誰でも、幸せになりたい、楽しい気分になりたい、お金持ちになりたい、きれいな服がほしい、おいしい物を食べたい、なんて願っています。
そこで、自分の暮らしを少しでもよくするために、いろいろな物を買います。
ところが、その結果幸せになるかと言えば、どちらかというと逆の方向にいってしまいます。
きれいな服をたくさん持つつもりが、そこまで素敵でもない服で部屋がいっぱいになり、「着るものがない!」と悩んでしまいます。
なぜこんなふうになってしまうのか?
自分がいいと思うもの、好きだと思うものに、まっすぐに向かわなかったからではないでしょうか?
自分の気持ちよりもむしろ周りの意見を参考にしてしまったのかもしれません。テレビや雑誌、周囲の人ががいいと言っているものを買ってしまったのです。
物を売りたい人は、いつも私たちに、「これを買えばもっと暮らしがよくなるよ」「これを使えば、もっと幸せになれるよ」と言います。
逆にいうと、これは、「今のままではだめですよ。あなたにはこれが必要です」「あなたは、こんなところが不足しています」というメッセージです。
もちろん、こんなふうにはっきりとは言いませんが、すべては、「今の暮らしをもっとよくするための物」として提供されます。
そんなメッセージを真に受けて、買った物が部屋にたまって、邪魔になってしまうなら、もともとこうした物は必要なかったのです。
つまり、そんな物がなくても、私たちは充分幸せだったのです。もう充分幸せだったところに、よけいなものをたくさん持ちこんだから、かえって不幸になってしまったのです。
よけいな物を捨てる断捨離は、幸せだったころの素の自分に戻ること、リセットする行為です。
ガラクタを捨てることは、「本当はこんなもの必要なかった。私には足りないものなんてなかったよ」と確認するようなもの。
いっさいのガラクタを取り除いたあとに残るのは、物がなくても大丈夫な、自分軸の定まった自分です。
2.大きな自信
家に不用品をためこんで、途方に暮れている人はセルフエスティームが低い人が多いと思います。
セルフエスティームとは?⇒セルフエスティーム(自分を愛する気持ち)が高い人の12の特徴
「家の中はぐしゃぐしゃだけど、毎日楽しくてしょうがないよ、人生楽しんでいるよ」という人もいるかもしれません。ですが、そういう人も住環境を整えると、さらに楽しくなるのではないでしょうか?
社会的に認められた仕事についていたフライレディも、ガラクタでいっぱいの家のことは、誰にも知られたくないとびくびくしていました⇒必ず汚家はきれいにできる。ただし片付け習慣は1日では身につかない 「汚屋敷の住人だったフライレディ」をお読みください。
家の中がくしゃくしゃだということは、自分の人生のとても大切なところを自分で制御できていないということ。
周囲に言われるままに物を買ってしまい、流されるままに収納グッズを買ってなんとか家の中に収めようとしてきたのです。
今の生活に本当にいるのか、いらないのか、そんなことは何も考えず、すべてをためこんでしまう。
そんなことをしていても、住環境は悪化するばかり。それを解決するために、また新たな物をプラスする。
汚部屋は、こうした目に見えない流れにどんどん巻かれてしまった結果だと思います。
物がたまればたまるほど、ストレスがたまり、思考も混乱するから、ますます片付けられません。
流され続けたあげくできてしまったガラクタの山を片付けたら、どうなるでしょうか?
これまで自分の暮らしを全くコントロールできなかった自分に決別できます。
少しずつ、不用品を片付けることで、失った自信を回復できるのです。
3.前に進む力(行動力)
もういらない古いものなのに、なかなか捨てられない人がいます。
思い出がなくなるから、と恐れている場合が多いのですが、実は、次のステップに行くのがいやだから、というケースが多々あります。
そもそも思い出の品はそんなにたくさん必要ありません⇒なぜ思い出の品まで断捨離しなければならないの?その理由は4つあります。
人間の脳は新しいものや新しい刺激が好きです。その一方で、今の生活のパターンがこわれるのはいやです。これは、危険を回避する本能から来ているのですが、時に、この守りの姿勢から全く抜けられない人がいます。
しかし、今のパターンをこわさなければ、成長や変化はありません。同じところを、ああでもない、こうでもない、とぐるぐる廻るだけ。
今の生活に不満があるなら、不安でも、怖くても、前に進まなければなりません。
家の中にあるガラクタを捨てることは、文字通り今のパターンを壊すこと。
古くて、特にいい思い出もないのに、中身も全く忘れていたのに、捨てられないものが多いなら、前に進みたい自分を、自分で後ろに引っ張っています。
ブレーキをかけながら、アクセスを踏んでいるのですね。
物を捨てるとき、ものすごく悩んだり、強い抵抗を感じるのは、前に出たい自分を、必死になって後ろに引っ張っているからです。
もし引っ張るのをやめることができたら、当然、前にどんどん進むことができます。
たとえ、少しずつでも、古いものを捨てると、一歩、また一歩と前進し、新しい光景を目にすることができます。
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不用品を捨てると、部屋の掃除がラクになり、探しものが減って時間ができたり、お客さんを呼ぶことができたりと、いいことはいろいろあります。
しかし、ガラクタを捨てることで得られるもっともすばらしいものは、自分でも気付かなかったパワーではないでしょうか?
いったん強い自分になれば、もう誰にもそれを奪うことはできません。