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買わない

家計を黒字にするために感情的な買い物を減らす4つのコツ

家計が赤字になるのは、たいていの場合、よけいな物を衝動買いするからです。

人間は感情の生き物なので、衝動的に、感情に突き動かされてする買い物をゼロにすることはできないでしょう。

ですが、減らすことはできます。自分の感情とうまく付き合って、できるだけ理性的に買い物して暮らす戦略を4つ紹介します。



1.期間を区切って予定外の買い物をしない練習をする

予定外の買い物とは、買うつもりのなかった物を、店やオンラインショップで買うことです。

店舗の棚や、サイトのどこかで、はじめてその姿を認め、うっかり買ってしまうこと、誰でもあると思います。

サラダ油と牛乳が切れたから、スーパーに行ったのに、クッキーや雑誌も買ってきたら、このクッキーと雑誌は予定外の買い物です。

こういう、意図していなかった商品を買わない練習を、期間を区切ってやってみます。

買い物に行く前に、買うべきものをすべて書き出して、それだけを買うようにすれば、予定外の物が入り込むことはありません。

買うべきものを頭の中だけで覚えているのはけっこう大変です。私は、メモがないと、たいてい、1つ2つ買い忘れてしまいます。

おすすめは、常に、買い物リストを書いて用意しておくことです。が、それができなくても、店に入る前に、必ず買う物を脳内で確認して、メモ帳に書き留めたり、スマホのメモ機能を使って、メモしておくといいです。

「メモなくして、お店に入ってはいけない」と肝に銘じます。

買い物メモを書いたことがない人は、最初はすごく面倒に感じるかもしれません。けれども、慣れれば、メモを書くメリットに気づくでしょう。

メモに書いて、必要な物だけを買う方が、無駄な物を買わないし、頭も疲れないし、買い物時間も短縮できます。

この練習をしているときは、たとえ、ふだん自宅で使っているものが大幅に値引きされているのを発見しても、とてもおいしそうな新商品のスイーツが目に入っても、スルーします。

それは予定外の買い物ですから。

どうしても欲しかったら、家に帰って、新たに買い物メモに書き留め、翌日購入してください。

実物(ネットの場合は画像)を見て、「あ、欲しい」と思っても、帰宅したり、ブラウザを閉じたりすれば、わりとあっさり忘れます。

それを見た瞬間は、なんだかとても魅力的な物に思えますが、その目新しさは長続きしません。

練習する期間は、その人の買い物の頻度にもよりますが、1ヶ月ぐらいが妥当でしょうか。私も今年に入ってから、この練習をしています。

店舗に買いに行く時は、いつもメモ帳を持っていきますが、オンラインで何か買うときも、先に、「買うものリスト」をアナログで書いてから、買うようにしています。

今年は、買わない挑戦をしているため、ネットでは、まだオーガニックの食品を1度買っただけです。





2.本当に欲しい物とその値段を書いておく

自分の本当に欲しい物を手に入れない限り、「あら、かわいい」「素敵な色合いだわ」「あると便利かも」「安いじゃん」という、欲しい度合いがそこまで高くない物をいくら買っても、人は満足できません。

100均で買った雑貨が、次々とガラクタになってしまうのも、そこまで欲しくなかったのに、買ってしまうからです。

自分が本当に欲しい物を買う生活に近づくために、欲しい物とその値段を書いたリストを作ってください。

いつ手に入れたいかも考え、それを手に入れるには、月々、どのぐらい貯金する必要があるかも計算します。

そして、実際に貯金を始めます。そんなに高くないものなら、月々の給料から、少し取り除けて、封筒に入れておけばいいでしょう。

こうやって、本当に欲しい物を買うことにしっかり意識を向ければ、どうでもいい物を買うことに、お金やエネルギーを注ぐ余裕がなくなると思います。

私も、本当に欲しい物を書き出そうとしましたが、今のところ、物で欲しいものはない、とわかりました。必要な物はすべて揃っているからです。

けれども、読者の中には、ブルーレイレコーダーが欲しいという人がいたし⇒すぐに物が欲しくなる私。どうしたら物欲がなくなりますか?←質問の回答、大事な物を売ってまで、買いたいものがあったという人もいました⇒大量の物を捨てたら、心が狭くなっていた自分に気づいた 3つめのメールの方です。

山のように欲しい物がある人も、たくさんいることでしょう。

衝動買いが多い人は、意外と自分が本当に欲しい物をわかっていないのかもしれません。

家具でも洋服でも雑貨でも、「どうしてもこれが欲しい!」と思うものを、すべて書き出してください。

3.衝動買いの引き金になっている感情を調べる

感情に突き動かされて買い物してしまう、と言っても、いろいろな感情があります。

どんな感情のせいで、自分は衝動買いしてしまうのか、しっかり突き止めてください。

突き止めたあとは、そういう感情になってしまう大元の原因を解決したり、べつのことでその感情を処理できないか考えてみます。

以下に、買い物の原因になりそうな感情をリストアップしておきます。マイナス感情のほうが多いのですが、ものすごくうれしくて、気が大きくなってしまったときも、衝動買いするものです。

いずれにしろ、平常心ではなく、感情が大きく揺れたときに買ってしまいます。

- 退屈、つまらない

- 悲しい

- ひどく傷ついている

- むなしい

- うつうつとしている

- さみしい

- 自分は充分ではない、という気持ち⇒見栄をはりたい

参考⇒不安な心(ヴァルネラビリティ)に秘められたパワー:ブレネー・ブラウン(TED)

こちらもどうぞ⇒自分のお金の問題についてもっと正直になろう(TED)

- 不満(自分の思い通りにいかない、自分の言うことを聞いてもらえない、自分を尊重してもらえないetc)

- みっともない

- あせり

- 疎外感

- 居心地が悪い

- 怒り

- 恐怖

- 心配

- 義務感(世間並みにしたい、人並みにしたい)

- 嫉妬、やっかみ、ひがみ

ほかにもあると思います。衝動買いするたびに、どんな感情が引き金になっていたか、日記やスケジュール帳にメモしておくと、傾向がわかるでしょう。

それと、おなかがすいていても、予定外の買い物をしてしまいがちです。

4.買い物を引き起こす影響を最小限にする

店でほかのお客さんが買っているのを見ると、自分も買ってしまうことってありませんか?

私はあります。前も書いたと思いますが、デリの食品を選んでいるとき、他人の行動に影響を受けがちです。

このように自分の購買という意思決定に影響を与えるものをできるだけ最小限にします。

たとえば

飲酒

このブログの読者には、あまりいないかもしれませんが、お酒を飲んだ勢いで、オンラインショップで、そこまで欲しくないものを買ってしまう人がいます。

その場合、お酒を飲む量や頻度を減らすか、お酒を飲んだあとは、パソコンやスマホをやらないようにします。

タイミング

オンラインショップで、もっとも物が売れるのは、店によっても違うでしょうが、夜間だと言われます。夜の9時から11時あたり。

メルカリで一番売れる時間帯を調べたら、購買する層によって違いますが、社会人が買うような物は、夜の8時以降だそうです。

たいていの人は、夜、心身ともに疲れているので、細かいことをあれこれ考えるのはいやです。感情のおもむくままに、行動しがちだし、人によっては、どんどんネガティブ思考になるでしょう。

夜間、スマホからの衝動買いが多いなら、夜はさっさと寝てしまうか、パソコンやスマホをやらないようにします。

家族・友人・知人

家族や友達の影響で、不用品をたくさん買ってしまう人もいます。

やたら買い物にさそう家族や友達、いつも最新の素敵な服をおしゃれに着こなしている友人、

お得情報に詳しく、頼みもしないのにラインで教えてくれる友達、フェイスブックのタイムラインが、買った物で埋め尽くされているフレンドさん。インスタグラムで素敵なインテリアグッズを見せてくれる友達。

「この人の影響がなかったら、自分はこんなに買い物していないだろう」と思うような人がそばにいたら、その影響を最小限にするために、できることをします。

そんなに簡単に人の影響を受けない自分になってしまうのが一番ですが、そうするには時間がかかるかもしれません。

影響力のある人たちと、時間をともにするときは、買い物じゃないアクティビティを提案したり、SNSをする時間帯を縮小したりするといいでしょう。

メディア、広告

広告がきっかけで、買い物が増えている、と思ったら、広告を最小限にします。

ショップのメルマガやカタログを止めたり、テレビをだらだら見るのをやめたりします。

広告の見方を変えるのもおすすめです。

私は、学生のころから、洋雑誌の広告を見てボキャビル(語彙を増やすこと)をするのが趣味で、日本の雑誌でも言葉の使い方や表現に目がいきがちです。

最近は、塗り絵をしているので、色の使い方や、文字の配置やフォントもよく見ています。

私にとって広告は、物を買うきっかけではなく、表現を豊かにするための素材を集めるものなのです。

ぼーっと広告をながめるのではなく、意識的に見ることによって、その影響を最小限におさえることができるでしょう。

☆感情的な買い物を防ぐ方法、こちらもどうぞ⇒罪悪感しか生み出さない、感情的な買い物をやめる3つの方法。

☆衝動買いを防ぐ方法は過去記事にもたくさんあります。こちらからどうぞ⇒買わない習慣を身につける方法を書いた記事のまとめ

*****

今回は、感情に突き動かされて買い物をしないための方法を4つ紹介しました。

やるべきことは、自分がしている買い物を振り返り、それについて自分で考えることです。めんどくさいと思うかもしれませんが、自分観察は、やってみると、とてもおもしろいものです。

お金はかからないし、リストを書いたりするのも、たいして時間はかかりませんよ。





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