ストレスをかかえた人

ミニマム思考

被害者マインドを手放す7つの方法(後編)

被害者的な発想を捨てる方法、後編です。

被害者的な考え方とは、自分がかかえている問題不幸は、すべて自分ではない誰かや何かのせいだ、と強く思い込み、自分で自分をかわいそうがることです。

このような気持ちにとらわれていると、解決に向かって前進することができません。

後編では、この記事を書くきっかけになったお便りの一部を紹介します。すみれさんからいただきました。



いらない物を押し付ける義理の妹にうんざり

今、妹が私たちにくれる物、それらは、私には理解できない物ばかりです。

バルコニーにそぐわない大きさのテーブル&椅子、娘の誕生日、クリスマスには常識を疑うほどの信じられない『量』の無駄なプレゼント、衣類、寝具、家具、キッチン用品、生活全てに関わる商品です。

それらは、いつもとは言いませんが、ほぼ90パーセントの割合で、私たちの事を思った、気持ちのこもった贈り物とは言えない物ばかりです。

しかも、新品なのかお古なのか、わからないという物ばかりです。

うちをゴミ箱のように、または、ドネーションボックスへ持っていくのが面倒で、「兄貴たちが来るから、持って帰ってもらおう?」という気持ちしか私には見えません。

妹はプレセントをすることがよい事だと思っているのでしょうか?

人は皆、どんなものでももらうと喜ぶと思っているのでしょうか?

ジャンクでも新しければ、中古でも新しく見える物だから…

だったら人にあげてもいいと思っているのでしょうか?

それとも、本当は悪意があるのでしょうか?

義理の姉だからどうでもいいと思っているのでしょうか?

私は今まで何度もやんわりと断ったり、返したりしました。

最近ではうちに来るたびに黒いごみ袋のまま、中も開けずに、「これは、あなたに!あとで開けてね♪」と娘に言って渡します。

すみれさん、お便りありがとうございます。

いらない物をたくさん押し付けられて困っているのはよくわかりました。

妹さんが、どういう気持ちでガラクタをたくさんくれるのかは、本人に聞かない限りわかりません。

いくら自分で考えても、私に聞いても絶対わかりません。

よければ、以下のことを参考にしてください。





4.自己主張する(ノーと言う)

これまでも、不用品やいらないプレゼントをたくさんもらって、ストレスをかかえている人から、何通かメールをもらいました。

たとえばこの方⇒いらない贈り物をきっぱりと断る方法。プレゼントを受け取ってはいけない時もある。

たいていの場合、自分の意見を相手にはっきり言うことができず、ずるずると不用品をもらい続けてしまうから、ストレスを感じるのです。

いらないなら、いらない、ともっとはっきり言ってはどうでしょうか?

断らないのは、「はっきり断って、相手の気持ちを傷つけたくないから」と相手の気持ちを尊重しているせいかもしれませんね。

ですが、相手のことをうらむ結果になれば、結局、相手を尊重することにつながりません。

「はっきり断って、きつい人だと思われたくないから、いやな人だと思われたくないから」という、自分可愛さが先にたっているからではないですか?

このような、自分を可愛がる気持ちは、前回紹介した自分を大事にする気持ちとは違います。

前回の記事⇒被害者的発想をやめる7つの方法(前編)、悪いのは私じゃない誰かだと思い込みすぎていませんか?

結果的に、自分の感情を多いに毒していますから。

前回の記事に断り方を書いた過去記事を複数、リンクしています。ぜひ、読んでいただき、自分の気持ちを率直に妹さんに伝えてください。

なぜ、こんなにたくさんの量の贈り物をくれるのか、その理由も聞くといいでしょう。贈り物をする理由を聞く相手は私ではなく、妹さん本人です。

ついでに、自分はシンプルライフをめざしているから、できれば、贈り物は何か1つにとどめてほしい、と依頼するといいでしょう。

関連記事⇒ミニマリストはNo(ノー)と言うことを知っている~シンプルに暮らしたいあなたへ

5.状況をコントロールしようとせず、自分の行動を変える

自分ではコントロールできないことに、自分の時間やエネルギーを注ぐのはほどほどにして、自分でどうにかできることに力を注いでください。

「自分でどうにかできること」とは、自分の考え方を変えたり、行動を変えたりすることです。

すみれさんのメールには

私はそんな妹を自分流に変えようなどとは全く思っていませんし

(もちろん他人は変えることはできません)

断ってもジャンクを送ってくるのですから、これからも黙って捨て続けますし、ドネーションし続けます。最近では開けずにそのままゴミ箱へ直行してます。

今では罪悪感もなくなりました。

主人にも子供にも理由を説明し、堂々とドネーションしてます(腹立たしい物はゴミ箱行きですが、彼らにはドネーションと言っています)。

彼女の送った物を使わないことが、今の私にできる精一杯の意思表示と思っていますので。

こう書かれていました。

「他人を変えることはできない」と本当にわかっているのなら、ここまでストレスを感じないと思います。

思い通りの状況じゃないから、怒っているのですよね?

私がおすすめしたいのは、ご自身の行動を変えることです。

黙って捨て続けるのではなく、妹さんに気持ちを率直に伝える、という、これまでやらなかった行動をしてはどうでしょうか?

「他人や状況をコントロールすることはできない。自分の力で、運命を切り開いていこう」と本当に思っているのなら、うまくいかないことに対して、うらみつらみを感じたり、長々と愚痴ったりすることに、時間を使うのは、もったいないと思うはずです。

嫌なことがあったその日ぐらいは、不機嫌になり、家族にあたったり、日記に愚痴を書くのはいいと思います。

けれども、そういう気持ちを引きずっていても、よいことは何もありません。

むしろ、慢性ストレスのせいで、体調が悪くなるでしょう。

6.セルフエスティームをあげる

不用な贈り物をしっかり断れないのは、セルフエスティームが低いせいもあります。

セルフエスティームとは、自分のことを大事だと思う気持ちです⇒セルフエスティーム(自分を愛する気持ち)が高い人の12の特徴

自己肯定感とも呼ばれます。

セルフエスティームが低い人は、自分で自分のことを認めていないため、他人の承認がたくさん必要です。そのため、たとえ不本意でも、表面上、相手を喜ばせようとします。

その結果、いらない物をはっきり断ることができないのです。

自分が迷惑に感じている贈答品を断らない大元の理由が、「はっきり断って、いやな人だと思われたくない、嫌われたくない」であるならば、セルフエスティームをあげる努力をするといいでしょう。

自分を好きになる方法はたくさん書いていますが、2つだけリンクしておきます。

セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法

もっと自分を好きになろう。ラディカル・セルフ・ラブのすすめ(TED)。

ティーンエイジャーは、まだアイデンティティが定まっていないから、自分で自分のことを認められない人がたくさんいます。

ですが、大人になったら、自分を好きになったほうがいいです。どんなに自分がいやでも他人になることはできませんし、よくよく考えてみると、自分の中にはいいところがたくさんあります。

7.状況を改善するためにできそうなことを書き出す

不愉快なことがあったときは、この状況を変えるために、自分ができることを書き出してみてください。

どんなアイデアでもけっこうです。思いつく限りリストアップします。

たくさんのアイデアを出すことが、自分の行動を変えるきっかけになります。

すみれさんは、不愉快な気持ちをなんとかしたくて、「筆子ジャーナルの問い合わせフォームから、愚痴のメールを投稿する」という行動をとりました。

もらった物を捨てたり、寄付センターに持っていくこともしたでしょう。

ほかにどんなことができるでしょうか?

●妹に自分の気持ちを伝えるために、メールする/電話する/手紙を書く/ビデオレターを送る

●先日のクリスマスプレゼントでもらって残っている分を全部宅急便で送り返す

●夫(義理妹のお兄さん)に相談する

●ストレスマネジメントの一貫としてモーニングページを書き始める⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

●いやなことを忘れるために、自分の好きなことに集中する

●家の中の不用品をいっさいがっさい捨てる

●今年(2019年)のクリスマスプレゼントはいらない宣言をする作戦をいまから練る⇒お金をかけず、物を増やさず、シンプルにクリスマスを祝う方法

●今年からクリスマスプレゼントを廃止して、その分のお金をチャリティ団体に寄付することを提案する

●義理妹はきっと買い物依存症だから、依存から抜ける方法を書いた本を彼女に送る

その行動の有効性は問いません。なんでもいいので、思いつくかぎりの方法をノートに書き出してください。

ストレスを感じるたびに、毎回、無理矢理にでも、改善案を書き出すくせをつけると、被害者的な発想ではなく、前向きな発想をするように変わっていきます。

こちらの記事もお読みください⇒悪いのはむこうなのに!世の中の不公平さにもんもんとする心を整理するには?

*****

いらない物を押し付けられて困る、というメールを定期的にいただくので、被害者マインドを捨てることで、不用な贈り物をもらう問題を解決する道筋を書いてみました。

いまの世の中、物があふれていて、過度の買い物をするライフスタイルの人が多いです。だから、贈り物の回数や量が増え、不用品を人にあげる機会も多いのではないでしょうか?

レス・イズ・モアという考え方をする人が、もう少し増えれば、贈り物の量も減ってくるでしょう。





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