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ファッションをミニマルに

最終更新日: 2018.03.1

断捨離を繰り返し、捨てる服がなくなって悩んでいます←質問の回答

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洋服の手放し方について質問をいただきましたので、この記事で回答します。

服の断捨離を繰り返し、もう捨てる服がなくなったから悩んでいる、という主旨だと思います。

では、まずメールをシェアします。マミィさんからいただきました。



服を手放すのが難しくなりました

件名:洋服の手放し方を教えて下さい。

初めまして。

40歳の主婦です。

ミニマリストを目指し、様々な方のブログや本を読んでいますが、筆子さんのブログや本が一番効果的です。

ありがとうございます。

断捨離を定期的に行い、買わない暮らし、使い切る暮らしをしているつもりですが、子供の行事用の服や季節の変わり目などに、どうしても洋服を購入しています。

厳選しているので、購入したときは嬉しいし、着ていてもとても気分が良いのですが、最近悩んでいます。

断捨離を繰り返し、お気に入りの服しか残っておらず、手放すのがいよいよ難しくなってきたように感じています。

行事用の服も、いかにもセレモニー用ではなく、お出かけや公園などにも使い回せる洋服を選んでいるし、デザインもシンプルなので、5年10年経っても着回せています。

ワンインワンアウトしなくてはと思うのですが、まだ捨てるほど傷んでおらず、出番もあり、葛藤が続いております。

これは、衝動買いや無駄遣いの症状でしょうか?

着回せるものを持っていながら、行事用と言い訳しながら買い物をしているのでしょうか?

3人子供がおり、それぞれの行事のたびにいつも同じ服を着て、写真にもいつも同じ服でうつっても良いのか、まだ迷いがあります。

それとも捨てられないことが問題でしょうか?

どうかアドバイスをお願い致します。

これからも筆子さんの記事を楽しみにしております。

マミィさん、お問い合わせありがとうございます。いつもブログの記事を読んでくださっていると聞き、うれしく思います。





自分自身で判断するすすめ

メールを拝見して、すぐに感じたことは、「自分で考えるしかないのでは?」ということです。

マミィさんが衝動買いや無駄遣いをしているかどうかは、マミィさんにしかわかりません。

計画的に洋服を買っているのなら、それは衝動買いではないでしょう。衣類の予算を組み、たまに赤字になることはあっても、まあ、だいたい予算におさまる範囲で買っているのなら、無駄遣いではないでしょう。

それは自分で判断できることです。

何を買うか、何を捨てるか、どこまで断捨離するか、どんな服を持ち、どんなときに着るのか、どんな写真をとってもらうのか、なんてことは全部自分自身で決めることなのです。

自分の持ち物であり、自分の生活なのですから。

私は、ブログで「不用品は捨てたほうがいい」とか、「こんなものは、いらないのでは?」とあれこれ書いています。ですが、それはあくまで私のライフスタイルに基づいた提案にすぎません。

私は誰にも、物を捨てることを強いてはいません。

それなのに、たまに、「筆子さんは何でも、捨てろ、捨てろという」とか、「おせっかいだ、1人でやってろ」いう軽い被害妄想に囚われたメールをいただくことがあります。

私のブログにかぎらず、ふだんいろいろなところで見たり読んだりして得た情報は、一度ご自身のフィルターを通してください。

誰も、マミィさんに、「何かをこれだけ捨てろ」なんて強制していないのです。

ワン・イン・ワン・アウト(One in one out 1つ家に何かを入れたら、1つ家の外に出すこと)を絶対やらなきゃだめ、ということもありません。

断捨離はあくまで、自分らしく、楽しく、快適に暮らすためのツールや方法にすぎません。ポイントは、自分が納得できて、心地いい暮らしをしたり、そこを目指す、というところではないでしょうか?

そう考えることができれば、「もう捨てられない!」と悩むことはないでしょう。

どんな暮らしをするかは、誰かに考えてもらうのではなく、自分で考えるべきことです。

そうしないと、スティーブ・ジョブズじゃありませんが、他の人の人生をなぞって生きることになってしまいます。

「自分自身であれ」と説くジョブズのスピーチ⇒スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式のスピーチからミニマリストが学んだこと

では、どうやったら自分で判断できるのか?

とりあえず、以下に書くことをやってみてください(あくまで提案であり、強制ではありません)。

自分が感じている問題点をすべて書き出す

洋服に関して、いまマミィさんがフラストレーションを感じていることを思いつくまますべて紙に書き出してください。

以前、洋服ノートを作ることをおすすめしたことがあります⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。

もしこんなノートをお持ちなら、これに書けばいいです。

メールを拝見した限り、こんな悩みをお持ちのようです。

1.)行事や季節の変わり目についつい服を買ってしまう⇒これって衝動買い? それとも無駄遣い?

2.)服を手放すのが難しい(とくにワンインワンアウト)。もう捨てられない。

3.)子どもの行事にいつも同じ服を着るなんていやだ。同じ服を着ている自分の写真が残るのがいやだ。

ほかにも、不満に思っていることがあったら、ざーっと書き出してください。

不満点を項目ごとに整理し、解決すべき問題を見つける

不満なポイントを書き出したら、それを項目ごとにおおまかに分けます。

そして、いま考えるべき、一番重要な問題、一番解決したいこと、一番、自分の暮らしに影響がありそうな問題点を選びます。

お便りを見ていると、マミィさんは、いろいろなことを一度に考えようとしています。これは、あまりいい問題解決法ではありません。

問題を解決するためには、まず、これから解決したい問題を明らかにたほうがいいのです。

そして、大事なことから1つずつ手をつけていきます。

重要な問題を解決してしまえば、ほかの細かい問題はおのずと解決されることが多いものです。

メールには3つ悩みが書かれていました。

1.服を捨てられない(ワンインワンアウトできない)問題

2.私は衝動買いをしているのか知りたい問題

3.子どもの写真にいつも同じ服で写っている問題

メールの調子からすると、一番、不満に感じているのは、捨てられないことのようです。

そこで、この問題から解決していきます。

もちろん、最初に不満を書き出した時点で、自分のコアの問題が見つかったら、それからタックルしてください。

問題解決の方法を1つ書いています⇒お金に関する不安を手放す方法。悩んでいても何も解決しない。

なぜそれが問題なのかその理由を考えて書き出す

次に、なぜ、それが問題になっているのか、なぜ、そこが不満なのか、理由を考えてみます。

理由を考えるだけで、問題が解消されることがよくあります。

なぜ、ワンインワンアウトできないのか?

この問題については、以下の理由が考えられます。

1)すでにもう洋服の数はミニマムになっているため、買い替え以外では、手持ちの服を捨てられない。

つまり、私は、最低限の服しか持っていない。

そこへ、自分にとって必要な服とはちょっと毛色の違う特別な時のための服を入れてしまうから、捨てるものに困るのだ。

家にあるのは全部必要な服なのだから。

2)単に優柔不断で、もういらない服なのに、もったいないと思って捨てられないのだ。

そんなに着ない服だけど、着れば素敵で役立つ服はずっと持っていたい。

3)私はもともとおしゃれが大好きだから、洋服の数をしぼるのは、土台無理である。自分はもっとたくさんの服を持って暮したいのだ。

4)もともとの服のラインナップに問題がありそうだ。必要な服、必要でない服が自分の中で定まっておらず、行き当たりばったりで買っている。

5)普段着る服と、行事用の服はきっちり分けて考えたい。私は行事でいろいろな服を着ることが好きで、そこに価値を置いているのだ。

6)洋服の数を絞りたいあまりに、必要以上に、断捨離をしようとしていた。捨てる限界を越えていたのかも?

これはいま、私が例として考えたことです。マミィさんは、ご自身の考えを書き出してください。

こうやって、書き出していくと、自分の本心がわかるものです。

1)4)5)あたりが理由なら、ワードローブの構成を考えなおせば、「必要でない服を買ってしまった~~~」というストレスは軽減されるでしょう。

ワードローブの考え方⇒少ない服でおしゃれを楽しむ方法。この秋からミニマルなファッションにしませんか?

3) 5) 6)あたりが理由なら、自分にとって最適な服の数について、もう一度考えれば悩まなくなるでしょう。

先日も書きましたが、手持ちの服のカタログというか、一覧表みたいな物を作っておくと、必要かそうでないかわかりやすくなります。

先日の記事⇒趣味で使う服や道具を捨てられないと悩んだらこうしてみる。

数がそんなになければ、イラストにしたり、カードにしたり、写真にとってすぐに一覧できるようにしたりしておくのもいいですね。

めんどくさく聞こえるかもしれませんが、リストアップするのはそんなに大変ではありません。

私はブログの記事にして、いつでも見られるようにしています⇒ミニマリストの服全14着公開~非おしゃれ系50代主婦の場合(写真あり)

20着以下だと、べつにリストアップしなくても、頭の中で覚えていられますが。

考えるときは、理由をしつこく掘り下げる

不満を感じて煮詰まったら、「なぜ、私はこれが不満なの?」と、その理由をしつこく考えてください。

すると、根本的な問題が浮かび上がります。そっちを解決すれば、ストレスもなくなるかもしれません。

例として、なぜ、私は子どもの行事に同じ服を着るのが嫌なのか?

という問題を考えてみましょう。

考えられる理由:

◯子どもがかわいそう

◯あとで、「お母さん、いつも同じ服着ていたね」と子どもに言われるかもしれない。それがいや

◯ほかのお母さんに何か言われそう

◯いつも同じ服を着ていると、子どもが自分の写真を見分けられなくなる、ほかの子どもとの差別化ができない

◯季節感がないから写真としてどうかと思う

◯同じ服を着て映るなら、わざわざ写真をとらなくてもいいんじゃないの?

◯同じような写真ばかりになって、あとで写真を楽しんで見られない

◯同じ服ばかり着ていると貧乏臭くて、それがみじめ

こんな感じです。

理由を1つずつ見ていって、それが悩むに値することなのか、問題にすべきことなのか考えてみます。

場合によっては、もう1段階、「なぜ?」と問いかけてみます。

なぜ、同じ服ばかり着ていると貧乏臭くて、惨めに感じるのか、というように。

実は、私には、いつも同じスーツ(ワンピースでも、着物でも)で、子どもと写真に映ることのいったい何がそんなに問題なのか、わかりません。

むしろいつも同じ服を着ていたら、お子さんはその服とマミィさんを結びつけて考えるでしょう。

いつも千鳥格子のスーツで入学式の写真に写っていたとします。

お子さんが成長したとき、デパートで千鳥格子のスーツを見たら、「そういえば、お母さん、いつもこんなスーツ着て、入学式に来てくれたなあ。あの頃は楽しかったなあ。やさしいお母さんでよかった」などと思うのです。

私など、子どもと一緒に写っている写真なんてほとんどありません。

カナダの学校は、入学式や始業式はないし、卒業式も、主役は子どもであり、親ではありません。

しかし、これはあくまで私の考え方です。マミィさんには、マミィさんの考えや価値観があります。

ご自身の価値観にあった暮らしをするために、自分が悩んでいるポイント、なぜ悩むのか、といったことを言語化するクセをつけるといいと思います。

具体的な服の捨て方は過去記事にたくさん書いています。まとめ記事からどうぞ:
洋服を減らしたいならこれを読め:ファッション関連記事のまとめ

ミニマリストのファッションをめざして:服の捨て方まとめ記事その2

******

今回は、服を捨てられない、と悩むときの解決法を提案しました。

しつこいですが、ノートに自分の考えていることをすべて書き出してください。

人が考え事をするとき、ワーキングメモリ(一時記憶)を使っています。一時記憶で覚えていられる言葉はほんの数語で、時間も数十秒です。

ワーキングメモリには限界がある話⇒ワーキングメモリ(作業記憶)をうまく使って目の前のゴールを達成する(TED)

よって頭の中だけで考えていると、すぐにわけがわからなくなります。疲れるわりには、何の成果も得られないのです。

最初はうまくいかないかもしれません。ですが、ことあるごとに、書き出していれば、だんだんうまく道筋をつけて考えられるようになっていきます。





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