忙しい人のデスク

ミニマルな日常

最終更新日: 2019.11.8

部屋に物があふれる暮らし方のクセ、さらに3パターン。

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部屋に物がたまってしまう生活習慣の紹介、その2です。

きのうは、おもに物の買い方について書きましたが、今回は、物が部屋に入った後の扱いを見ていきましょう。

以下のようなことをしていると、汚部屋になります。



1.物を使わない

買ってきた物や、もらった物、拾ってきた物を使わずに、そのままにしておくとガラクタ化します。

まあ、当たり前のことです。

物があまりなかった昔、人々は、何かが必要になってから買っていたので、使わずにそのままになることはあまりありませんでした。そんな状況になったのは、人から、いらない物をもらったときぐらいでしょうか。

ところがいまは、必要じゃないのに買うことが普通になっているため、使わないことがよくあります。

使わない傾向のある人の具体例

・袋や箱(通販で買ったもの)に入れたまま、玄関先、部屋のはしっこ、押入れの中などに放置する

・袋から出すが、引き出しや押入れに直行させる(しまいこむ)

・袋から出して、中身を確認したあと、そのまま、テーブルの上や床の上に放置する(ちょい置きする)

・料理本を買ったのに、そこにのっているレシピを使って料理をしない

・ポストから取り出した郵便物をそのままダイニングテーブルの上に置く





使うクセをつける方法

・物は使うためにあることを再確認する

物は、使うために開発・製造されることを思い出します。使ってはじめて、その物の価値が生じます。

逆に、使わない物は何の価値もありません。物がたくさんあると、安心感が得られると言う人もいますが、これは、本当の安心感でしょうか?

物だらけの部屋に住むストレスや、物を活かしていない罪悪感、失うのが怖いという不安も感じていたら、安らいだ気分にはなれません。

実用品ではない飾るための物や、コンテンツを消費するための本、DVDも同じです。箱に入れたまま放置しているなら、価値はありません。

暗いところにしまっておくために作られる物は防虫剤ぐらいではないでしょうか?

最近、金融商品として、高い絵画を購入する人もいますが、そういう特殊な用途がない限りは、何でも積極的に使ってください。

・すぐに使うシステムを作る

必要なときに買っていれば、いやでもすぐに使うものですが、物をためこむ生活から持たない暮らしへの移行期は、意識して、すぐに使うようにします。

たとえば、

- 服を買ったら翌日着ていく

- 本を買ったらすぐに読み始める

- ノートやボールペンを買ったらすぐに書き始める

- プレゼントをもらったら、その場で中身を開けて、使い始める。自分では使わないと思うなら、すぐに人にゆずる

- もらい物が多いなら、もらい物置き場を作り、順番に使って(食べて)いく

すべての物を生菓子だと思って、買ったらすぐに消費を開始してください。

しまい込むと、自分が何を持っているのか忘れるので、目視できる場所に置くことが重要です。

数がたくさんありすぎて、置き場所がないときは、使うターゲット品を決め、残りをしまいこみ、順番に使います。

参考⇒持たない暮しをめざすなら、ぜひマスターしておきたいボールペンを使い切るコツ

こちらもお読みください⇒物をためないコツ。「買ったらすぐに使おうルール」のすすめ

・最後まで使い続ける

買ったらすぐに使い出すけれど、ちょっと使っただけで飽きてしまい、放り出すクセがある人もいます。

何があっても、使い切ることを意識してください。

・最後まで面倒をみる

使う気はあるけれど、使い続けられないこともあります。

使ってみたら、思っていたのと違った、自分には合わなかった、こわれてしまった、なんてこともあるでしょう。

そういうときは、使い続けられませんが、そのまま放置するのではなく、最後まで面倒をみてください。

面倒をみる、すなわち世話をする仕方はいろいろあります。

- 不良品なら返品する

- 修理してまた使う

- 人にゆずる

- あきらめて捨てる

どの方法をとってもかまいませんが、そのまま、そのへんに放置することだけはしないでください。

家に入った物の面倒を最後まで見ることを意識して、実際にそのようにすると、家の中に安易に物を入れなくなります。

2.捨てるべきタイミングで捨てない

物を使い終わったり、不用になったりしたら、そのタイミングで捨てていれば、部屋の中にある物は、必要な物だけとなり、ぐしゃぐしゃにはなりません。

私は、日頃持たない暮らしを心がけていますが、何年もそういう生活をしてみたところ、1人の人間が暮らすのに、そんなにたくさんの物は必要ないとわかりました。

そもそも、物をたくさん持っている人は、決して全部を使っているわけではありません。たいてい、どこかにしまいこんで、何年も手をつけていません。

必要なときに、目当ての物を取り出せないことも多いのではないでしょうか?

ためこむ生活をやめるために、不用になったときにさっさと捨ててください。

捨てるべきときに捨てない具体例

・子供服が小さくなったら、とりあえず押入れに入れる

・書類やお知らせのたぐいを読み終わったら、そのへんに積み重ねる

・何かがこわれたらとりあえず、押入れに入れる

・ショップの袋をためこむ

・空き瓶、空き箱、空き容器を捨てない(何かに使えるかも、と思ってしまう)

捨てるべきときに捨てる対策

・使い終わったら、捨てると決め、実践する←重要

・自分で賞味期限・使用期限を作る

商品に賞味期限がついていたら、「あ、これ、もう捨てたほうがいい」とわかって捨てるものです。

賞味期限のついていない物は自分で使用期限を作ってください。

たとえば、

- 3年着なかった服は捨てる

- 新聞や雑誌は、最新号以外はみな捨てる

- 冷蔵庫に残り物を入れるときは、すべて日付をつけて1週間以内に食べきる(容器にペンで日付を書くか、付せんに書いて貼ります)

マスキングテープも使えるでしょう⇒マスキングテープのミニマリスト的活用方法、これ1つあればアレンジは自由自在

- 強制的に捨てる日を作る(週末、ゴミ収集日の前、月末など)

・物の出口を作る

ゴミ箱以外に、不用になったものの出口を作ります。

たとえば、寄付しようと思う物は、引き出し、箱、かごに入れておき、そこがいっぱいになったら、寄付というアクションを取ります(先延ばしはしません)。

洋服ダンスの片隅に、もう着ない服をいれる箱を置いておき、気づいたらどんどん投げ込み、いっぱいになったら捨てます。

3.忙しいと言い訳する

物を捨てる気はあるけど、忙しくてできない、時間がなくてそんなことやってられないのよ、と言う人がいます。

仕事が忙しい、家事、育児、その他で忙しいと言うのです。

忙しいことを言い訳に使っている人は、口をあければ、忙しい、時間がない、と言うものです。

そこで思考停止しているといっても過言ではないでしょう。

部屋の片付けというミッションを後回しにしている人は、そもそも、捨てたくないから、忙しいと言っていることが多いです。

やりたくない人に、無理にやれというつもりはないし、やりなくないならそれはそれでいいです。

しかし、その場合は、「忙しいから、不用品を捨てている時間がなくて、部屋がくしゃくしゃで困っています」と言うのではなく、

「私は不用品を捨てない選択をしていて、その結果を甘んじて受けています(自分で選んだ道なのでシンプルライフじゃなくても満足です)」と言うべきです。

「忙しい」は言い訳にすぎない

「忙しい」と「お金がない」は、どんなときにも使える万能の言い訳ですが、あまり説得力はありません。

特に「忙しい」というのは、やらない理由としては弱いです。なぜなら、生きている限り、その人は、毎日24時間、時間があるからです。

客観的にみて、すごく忙しい人も、自分のやりたいことをする時間を見つけています。

元オバマ大統領は、大統領時代も、毎朝、運動をしていたし、著名な起業家は、たいてい、毎日本を読む時間をもうけています。

どんなに忙しい人でも、自分にとって大事なことをする時間は見つけるものなのです。

時間がないんじゃなくてやる気がないだけ。大事なことに時間を使う方法(TED)

「忙しい」と言い訳するのをやめる方法

・本当に忙しいのか調べる

本当に1日24時間、1年365日、まったく時間がなくて、物を片付けたり、捨てたりする時間はないのか調べます。

毎日、自分が何をやっているのか、数週間、ログをとってください。

物を捨てるのに、そんなに時間は必要なく、1日数分から実践可能です。

・やらなくていいことはやらない

どうでもいいことをするのに時間を使っているなら、その時間を片付けに使ってください。

先日、Facebookの「いいね」をするのをやめたら、劇的に時間ができた、というメールを紹介しました⇒捨ててよかった! 気分がとても軽くなったから。

1日15分間、「いいね」をするのに時間を使うのと、その15分間を片付けに使うのと、どちらが自分の人生によい影響があるでしょうか?

3年、5年と長期的な視野に立って比べてください。

・文明の利器を使う

いま、手間や時間を省くために使える便利な物がいろいろあります。電気洗濯機、掃除機、スマホなど。

時間短縮のみがゴールになると、道をあやまりますが、多少は使って、片付けの時間を捻出してください。

私は、秋冬は、オーブントースターで、野菜を入れてローストするだけの料理をよく作りますが、オーブンに入れて放置するだけでできるので、手間がかかりません。

・人に頼めるところは頼む

すべてを自分でやろうとせず、人に頼めるところは、人に頼んで時間を作ってください。

完璧主義、人を信用しない、プライドが高いなど、さまざまな理由から、すべてを自分でやろうとする人がいますが、現実的な戦略ではないので、頼めるところは頼んだほうがいいです。

きのう書いた記事もどうぞ⇒物がたまってしまう暮らし方のクセ、3パターン。

******

2回にわたって、物がたまるライフスタイルを紹介しました。

物がたまらない暮らし方をすれば、物はたまりませんので、やってみてください。

うまくいかないことがあったら、また教えていただければ、対策を考えます。





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