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ふたを探して棚をかき回したのに、合うものが1つも見つからない。
扉を開けたとたん、積んであったタッパーが落ちてくる。
今回は、こうした保存容器のストレスをなくす方法を紹介します。
必要なのは収納の工夫ではありません。
今の食生活に合うところまで数を減らすことです。
では、なぜこんな棚になってしまったのでしょうか。
自分で選んでいないから保存容器が増える
棚に詰まっている容器を、1つずつ見てください。
しっかり吟味して買ったものが、いくつあるでしょうか。
実家から惣菜を持たされたときの入れ物、店の景品、食品が入っていたカップ、ちょうどいいのがない気がして、なんとなく買い足したもの。
日本の暮らしでは、タッパーをもらう機会がとても多いです。
おかずのおすそ分けは容器ごといただくし、お歳暮や景品にも容器のセットがよく登場します。
こうして入ってきたものは、吟味して選んだわけではないので、サイズも素材も形もバラバラ。
重ねてもきれいに収まらず、どのふたがどの本体のものか、だんだんわからなくなります。
以前、読者から、タッパーが大量にあって中がぐしゃぐしゃになり、長いこと開かずの棚になっていた、というお便りをいただいたことがあります。
程度の差はあっても、似たような光景は多くの台所にあると思います。
私も昔は同じで、もらい物やその場しのぎで買った容器、容器として使えそうだと残したものが、たまる一方でした。
そこで収納法を調べて、容器を入れ子にして重ねる方法や、ふただけ立てて別の場所にしまう方法を試しました。
どれもうまくいきませんでした。
入れ子にすれば、下の容器を出すたびに、上のものをいちいちどかさなければいけない。ふたを別にすれば、ペアを探す手間が増えただけでした。
数が多いままでは、どんな収納テクニックを使ってもうまくいきません。
1週間の食事から必要な数を割り出す
数を減らしたほうがいいのはわかった。では、何個まで減らせばいいのか。
家族の人数に応じた目安のような、一般論はあてになりません。
1週間の食事の回し方から、割り出してください。
作り置きをするのか、しないのか。
残ったおかずを保存するのは、週に何回くらいあるのか。
よく冷凍するのか。
数日分の食事を思い浮かべて、容器が実際に必要な場面を数えれば、残すべき数がわかります。
思い浮かばないなら、今日から1週間、使うたびに、ふたにマスキングテープで印をつけてみてください。
週末に印のないものを数えれば、ふだんの食事に登場しない容器が一目でわかります。
参考までに、私の場合はこうです。
私は一人暮らしで、ランチ用の弁当は週に1回まとめて作ります。
・この弁当用に、同じサイズの四角いガラス容器が4つ、丸いものが2つ(3カップ=約700ミリリットルのサイズで、娘からもらったもの)、野田琺瑯のお弁当サイズが1つ
・夕食にしているオーバーナイトオーツ(オートミールをミルクに浸して一晩おく)専用に、同じくガラスの円筒形が4つ
・野菜の残りやおやつの小分け用に、小さめのものがいくつか
ほかにも小さいサイズの四角い容器がありますが(最近は小分けしたナッツを入れています)、メインで使うのは以上です。
どれも毎週フル回転していて、詰めて、食べて、洗って、また詰めるの繰り返しです。
棚の中で眠らせることはありません。
裏を返せば、何か月も置きっぱなしの容器があるなら、それは自分の食生活には要らない器です。
私がこのラインナップに落ち着いたのは、一人暮らしを始めて、食事の作り方が大きく変わったからです。
弁当と夕食の作り置きが定番になったので、それに合わせて容器も整理しました。
暮らしが変われば、必要な数も変わります。
昔、大勢の家族のために作っていた頃の容器を、今もそのまま持ち続ける必要はありません。
年に数回の来客や、いつか作るかもしれない料理のために取ってある大きな容器も、見直してください。
めったに出番がないなら手放して、必要なときは大きめの鍋やボウルにラップをかければ間に合います。
減らしすぎて足りない日が続くなら、そのとき初めて、1つ買い足せばいいのです。
⇒ストック品を持ちすぎないコツ(後編)~ものに足を引っ張られないために。
残す基準は洗いやすさ。私がガラスに統一した理由
数を絞るとき、どれを残すか迷ったら、洗いやすいものを選んでください。
保存容器は、使うたびに必ず洗うからです。
私はガラスに統一しました。
プラスチックは、カレーやトマトソースを入れると色が移り、油っぽいおかずを入れると、洗ってもぬるっとした感触が残ります。
ガラスなら、食洗機に入れるだけで、色もにおいも残らず、すっきり落ちます。
中身が透けて見えるので、冷蔵庫の中で正体不明になることもありません。
ガラスは重いし、割れるのが心配、という人もいるでしょう。
その場合は、無理に統一しなくてかまいません。
洗ったあとに汚れやにおいが残らないと自分が感じる素材なら、ホーローでも、質のいいプラスチックでもいいのです。
残す・手放すを決めるときはこんな基準を使ってください。
・残す:洗いやすい素材の、ふたと本体が揃っているもの
・手放す:色移りやにおいが取れないもの、ふたが欠けているもの
私は、手放すものを寄付センターへ持っていきました。
まだ使えるのに、と思うと手が止まりますが、使えるなら、寄付すれば次の人が使ってくれます。
台所の棚に置いておくよりましです。
⇒かわいいガラス瓶が捨てられない人へ:手放すための7つの考え方
これ以上増やさない~必要な分だけ家に入れる
せっかく減らしても、入ってくる流れを止めなければ、また元に戻ってしまいます。
まず、買い方から変えましょう。
買うときは単品で、今持っている製品に合わせて選びます。
セットや詰め合わせには手を出さないでください。
セットには、使わないサイズが混ざっています。
割安に見えても、出番のないものにスペースを占領されると考えれば、高い買い物です。
私もセットものを買って失敗したことがあります。
昔、ヤフオクで、ゼリーの型が欲しくて、台所用品の詰め合わせを落札したのです。
届いた箱を開けたら、100均で売っているようなチープな雑貨の寄せ集めで、中途半端なサイズの保存容器も入っていました。
目当ての型を手に入れるために、要らないものを一式引き取ったわけで、我ながら無駄な買い物でした。
当時は、いろいろ入っていてお得だと考えていたんです。
抱き合わせで買ってしまうと、こうなります。
買い方と一緒に見直したいのが、もらい物です。
もらった容器は、その場で行き先を決めてください。
おかずを容器ごともらったら、中身を移して、早めにくれた相手に返しましょう。
返さなくていいと言われたものや、食品についてきたカップは、具体的な使い道がないなら、その日のうちに資源ごみやリサイクルに回します。
とりあえずしまっておく、を繰り返すと開かずの棚ができてしまいます。
入り口で止める、入ったらすぐに回す。これを心がければ、数はもう増えません。
⇒使っていないものをできるだけなくす~ガラクタを増やすライフスタイルをやめる(その7)
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保存容器は、棚にしまい込んでおくものではなく、毎日台所で回して使う道具です。
包丁や鍋を何十本も持たないのと同じで、道具は、使う数だけあれば足ります。
ちょうどいい数にすれば、棚は放っておいても片づいていきます。













































