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筆子は、今年の始めに歯を3本抜き、いずれインプラントを入れることになっています。その治療体験を書いています。今回は、歯茎を切って歯の根にたまった膿を取り出す施術の続きです。
縫合する
麻酔を何本も打たれてめげそうになったり、顔に水がかかるアクシデントはありましたが、なんとか最後まで口を開けていられました。
20分以上口をあけていたでしょうか。
切開と根管の掃除が終わり、モーターの音が止まりました。次は縫合です。糸が渡されるのが見えます。
これはけっこう長く感じました。ドクターが「あと2ステッチだからね」と言いました。いったい全部で何針縫ったのでしょう。
歯茎を切っているときもいやでしたが(麻酔がかかってるから何も感じないのですが)、縫われてるときもいやな感じがしました。
開始後、25分経過したあたりですべてが終了しました。
「よくがんばったね」と言ってドクターは消えました。アシスタントの女性が、施術後のケアについて説明してくれます。
きょうは患部を氷で15分冷やし、15分休憩、また15分冷やすこと。
口をゆすいではいけない、2日目からは塩水でうがいしてと指示されました。
同じ内容を書いた紙をもらい、「家に帰ってゆっくり休みなさいね」と言われて、治療台から降りました。
クレジットカードでお金を払って、抜糸の予約をしていたら、ドクターが抗生物質と痛み止めの処方箋を持ってきました。
「きょうは氷で冷やしてね」とまた言われました。8時50分ごろクリニックを出ました。
ドラッグストアで抗生物質と痛み止めをもらう
クリニックを出た足で、すぐに1番近いドラッグストアまで行きました。この施術は2010年の12月15日に受けたのですが、当日はすごい吹雪でした。
雪が横殴りに降る中をよたよたと歩きました。このドラッグストア、徒歩3、4分のところにあるのですが、とにかくすごい風と雪なので、たどりついたときはよれよれでした。
薬剤師に処方箋を渡し、椅子に座って待ちます。薬剤師は、店内の薬の棚のところにボトルをとりに行きました。「痛み止めを取りに行ったのかな」、とぼんやりし考えながら待っていました。
他にお客さんはいないのに、7分ぐらいたってようやく薬をもらいました。
しかし、このドラッグストアは薬をくれるのが早いほうかも知れません。現在住んでいる家のすぐそばのドラッグストアでは、処方箋を渡すといつも「20分後に取りに来てください」と言われます。
このときすでに麻酔が切れてきたのか、それだけひどい痛みなのか、患部が痛みました。
「今すぐ抗生物質を2錠飲んでね」と言われたので、店内で水なしでがぶっと飲みしました。そして帰宅しました。
家に戻ったら、雪がずいぶん積もっています。この日の早朝、1度雪かきをしたのに。ためればためるほど、あとの雪かきが大変なので、ちょっと雪かきをすることにしました。
本当は雪かきなんかするべきじゃなかったのです。
歯を抜いたり、歯茎を切ったりするのは、お腹を切ったりするのと比べると、「たいしたことない」と思いがち。ですが、立派な手術なので安静にするべきです。
しかし、筆子は自分のからだを過信していました。
なるべくゆるゆるとと雪かき。通常の5倍ぐらい時間がかかりました。
そのあとは言われたように保冷剤をタオルでまいたもので、15分ごとに右のほほを冷やしつつ、パソコンに向かってだらだらしていました。
午後になり、なんだかすごく疲れを感じました。娘(当時小学生)が帰宅したあと、おやつをあげて、3時過ぎぐらいから、横になって本を読んでいました。
ずっと保冷剤を当てていましたが、どんどん痛くなってきました。痛み止めを飲むべきなのでしょうが、私は薬を飲むのが嫌いなほう。「まだ耐えられないほどの痛みでもないし」と、がまんしました。
☆薬を避けている話⇒薬なし生活~薬はすべて断捨離しアロマテラピーで健康管理
おなかはすいているのですが、口が半分まひしていたので、何も食べませんでした。うとうとしていたら、夫が帰ってきた気配がしました。
夫と娘だけで夕食を食べてもらうことにして、そのまま寝てしまいました。雪かきしたせいかもしれません。
歯の痛みと空腹で、夜8時頃目がさめました。台所でおかゆを作って食べました。おいしかったです。
寝ているあいだに氷で冷やせなかったせいか、右のほほがものすごく腫れていました。
疲れていたので、おかゆを食べた後、お風呂にも入らず、また寝ました。
シマリスのような顔になる
次の日になりました。氷で冷やすのは初日だけにするよう言われたので、この日はそのまま放置です。
ときどき塩水でうがいをします。施術当日は冷やしていたせいか、それほどでもなかったのに、この日は、右のほほがぶわんと腫れました。
娘には、「前にテレビで見た難病の子の顔みたい・・・」と言われ、夫には、「chipmunk」と呼ばれました。chipmunkはシマリスです。
麻酔がすっかり切れたこの日はずいぶん痛みました。
食事はおかゆ。おやつはくず湯。
私はくず湯が好きでした⇒寒い日のくず湯に至福を感じる
朝は元気でしたが、午後になったら、急激に疲れが出たので、また3時前に寝てしまいました。
別に睡眠不足ではなかったし、歯茎を切っただけで病気ではないのに、このときは妙に疲れて寝てばかりいました。
私は専業主婦で、仕事がなかったから、こんなにのんびりと疲れをとっていられました。働いている人が、もし同じような手術をすることになったら、最低でも2日は有給をとってしっかり休んだほうがいいでしょうね。
fudeko.com/rootcanal-retreatment/” target=”_blank” title=”Link to 歯茎を切って歯の根にたまった膿を出した体験記~インプラントへの道(2)”>歯茎を切って歯の根にたまった膿を出した体験記~インプラントへの道(2)
この続きは抜糸の様子と、この施術の治療費について⇒根管治療した費用は見積もりより安かったがそれでも高かった~インプラントへの道(4)
歯の根に炎症が起きた理由
こんなことになったのも、もとはと言えば、虫歯になったからです。
20代の半ばごろ、ひどい虫歯になりました。右上の奥の手前あたりの歯です。虫歯を抜き、神経も取りました。
そのとき歯医者が処理した歯の根にバイキンがたまり、25年後、突然とてつもない痛みに襲われたのです。
その後、歯内治療専門医のところで、歯茎を切開して、歯の根にたまった膿を出す施術を受けました。
今思うと、「どうしてそこまでひどい虫歯になったのかな」と考えてしまいます。なぜすぐに歯医者に行かなかったのでしょうか?
そんなにひどい虫歯になっているのなら痛かったと思うのですが。
カナダに来てからは、最低でも1年に一回は検診とクリーニングに行っているので、そこまでひどい虫歯になることはありません。しかし、詰め物の下が虫歯になります。
若い時から、まめに検診に行っておけばよかったです。しかし、当時は、定期的に歯の検診に行くなんて夢にも思っていなかったのです。
不覚です。
結局この治療をしても、数カ月後にまた炎症が発生して膿がたまるようになりました。このときいきなり歯を抜かずインプラントにすればよかったのかな、と思うこともあります。
しかし、このときは、とてもインプラントの治療に出せるお金はありませんでした。
「ブリッジをとる」とか「歯を抜く」「インプラントする」というのはなんだかすごく大変なことに聞こえましたし。実際大変なことなのですが、根管治療を続けるうちに、だんだんそういう言葉になじんできて平気になってきたように思います。