服を買っている女性

ミニマルな日常

最終更新日: 2020.11.28

明らかに洋服が多すぎた:捨ててわかった自分の生活パターン(その3)

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所持品をどんどん手放したら、自分の暮らし方や考え方のくせがわかりました。

何がどうわかったのか?

今回は、洋服編です。



あんなにたくさん買う必要はなかった

過去の私の洋服とのつきあい方で、真っ先に感じることは、

あそこまでたくさん服を買う必要なんて、どこを探してもなかった

これに尽きます。

服を買いすぎていた自分にまざまざと気づいたわけです。

就職してから、30代なかばぐらいまで、洋服を買わない年なんて1年たりともありませんでした。

シーズンごとに、流行のものを買うようなことはしませんでしたが、毎年、何らかの服を買っていました。

それが、15年ぐらい続きました。

カナダに来て、出産してからは、娘の服を買っていました。

べつにいらないのに、自分が買いたくて買っていたのです。

これは、娘が小学校の3年ぐらいまで続きました。

それ以後は、シンプルライフに切り替え、物全般をあまり買わなくなりました。

娘の服も入れると、足掛け20年ぐらい、不用な服をたくさん買っていたことになります。

今みたいに、必要な分だけ買う生活をし、残りのお金は、貯金や投資に回せば、どんなに利回りが悪くても、今ごろ、左うちわだったことでしょう。

給料の大半を自分の好きに使える若いときこそ、お金をためておくべきだった…… と思っても後の祭りです。

いらないのにたくさん買うという愚かな行動の原因をさぐってみると、自分の性向がよくわかります。





1.コレクター気質

私は集めたがりのところがあり、1つでいいのに、2つ、3つ、4つ、5つとたくさん買っていました。

私がコレクションしたあれこれ⇒人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました

なぜ集めたのか?

結局、たくさんあったほうがベターだ、楽しい、いい人生になる、幸せになる、と盲目的に信じていたのでしょう。

フェリシモが好きでよく利用していたのも、「毎月いろいろなのを買って、たくさん集めたい」という私の意向にあっていたからです。

2.安物好き・セール好き

前回、書きましたが⇒お得大好き編 ~不用品をたくさん捨ててわかった自分の生活パターン(2)

私は、安いものや、バーゲン品、わけあり品、無料のプレゼントなど、定価じゃない物を買い、ただのおまけをもらうことが好きでした。

値下がりしている物を買って、「わ~得しちゃった!!」と喜ぶことがクセになっていたのです。

季節の変わり目になれば、洋服は必ずセール販売があるし、店に入れば、何がしかのものがセールになっているので、そうした値下がり品を買うことで、洋服の量が増えていったと思います。

私は人混みが嫌いなので、半期に1度の出血大バーゲンとか、歳末セールのような大規模なセールには行きませんでした。

しかし、平時でも、日本のブティックはセールラックがありますよね?

セールラックにある物を見て、なんとなく買う、ということがよくありました。

3.お金の管理をしない人

お金の管理をしていなかったことも、無分別な買い物を引き起こしていました。

もともとお金のことを考えたり、管理したりするのは好きではないのです。

店先で、セール品を見つけて買い、「わ~得しちゃった!」と喜んではいても、その「得」が、自分の経済状況にどんなふうに作用するかは、さっぱりわかっていませんでした。

セールでジャケットを買ったこの行動が、全体的に見ると、自分の経済状態にどんな影響を与えるのか?

そういうことは考えていませんでした。

もちろん、「来月のクレジットカードの請求、怖いなあ」とか、「ピンチかも?(ドキドキ)」と思うことはありました。しかし、ちょっとドキドキして、実際に明細が届いて、罪悪感を感じても、喉元過ぎれば熱さを忘れる、ということわざどおり、また同じことを繰り返すのです。

若い頃は、実家に住んでいて、母親に養ってもらっていたから、できたことです。

仮に給料を100%使ってしまったとしても、来月家賃が払えない、食べるものがない、寝るところがない、暖房を使えない、という心配はありませんでしたから。

考えてみると、こうした生き方は、危ない綱渡りです。

私が若いころは、会社がばんばん倒産する、銀行の経営が破綻する、あっちでもこっちでもリストラ、という雰囲気はなかったので、のほほんと服を買っていましたが、世の中、何が起こるかわかりません。

自分を養ってくれる人がいて、その人がふつうに元気にしていても、来月はどうなるかわからない。

若い頃の反動か、最近は、明日は今日の続きじゃないかもしれない、と考えることがよくあります。

「あと20年ぐらい生きるのかな~」とぼんやり思っていますが、今日が最後かもしれない、という気持ちもどこかにあります。

4.物の見方が短絡的

自分のお金の使い方を振り返ると、近視眼的な物の見方をしていたことがよくわかります。

長期的な展望は皆無でした。

毎日、そこそこ楽しい暮らしをして(嫌なことや痛い思いはできるだけしないようにして)、そうやって生きているうちに、金持ちになればいいな、と思いながら生きていました。

こんなふうに、自分の中で、言語化はできていませんでしたが。

いま、ブログに、「モーニングページを書いて、自分の考えを客観的に見るといいですよ」などと、書いていますが、たくさん服を買っていたときは、そういう思考はどこにもありませんでした。

前回の記事でも書きましたが、買い物することに時間とエネルギーを取られすぎていたので、自分と向き合う、価値観を洗い出す、落ち着いて将来のことを考えることにまわす、エネルギーがなかったのだと思います。

こういうことを、考えるのは一見しんどそうですが(特に、暗い将来しか見えない場合)、もっと若いときから考えておけばよかったと、今になって思います。

5.暇をもてあましていた

服をたくさん買っていた当時、昼間は会社で仕事をしていましたが、夜は、そっくりそのまま自由時間でした(とわかったのは、主婦や母になってからです)。

要するにひまで退屈だったので、その退屈を服の買い物という行動でまぎらわしていたのでしょう。

時間つぶしのために、よく服を買っていたから、あまり着ない服がどんどんたまりました。

6.ピア・プレッシャー

ピア・プレッシャーは、仲間内の圧力という意味です。周囲の人も服を買っていたから、自分もそうするものだと思って買っていたと思います。

考えてみると、買い物の仕方、とくに必需品ではない、趣味の物の買い方やお金の使い方は、学校では習いませんよね。

だから、周囲の人(親や友達、会社の先輩や同僚)のやっていることを真似したり、雑誌の記事を参考にしたりして、自分なりの買い方を見つけていきます。

ほかの人も、毎年服を買っていて、そうするのがあたりまえだと思っていたので、まだまだ着られる服がたくさんあるのに、毎年のように服を買っていたのです。

7.すべては習慣に

1番~6番に書いたことがきっかけとなり、ひんぱんに服を買っているうちに、そうすることが、習慣になりました。

どんどん服を買うのが習慣になるまで、そんなに時間はかからなかったと思います。

いったん習慣になると、もう自分の行動を疑いません。

カラーボックスがいっぱいになって服の収納に困ったら、本当は、少し服を捨てて、買うことを控えるべきなのです。

しかし、私は、あらたにカラーボックスや収納ケースを買って、あまり着ない服をそこに押し込み、また新しい服を買う、という行動を続けました。

20年も。

■このシリーズの初回の記事です⇒物をたくさん捨ててわかった自分の思考と生活パターン~買い物編

*****

いまは、必要な服しか買いませんが、そういう生活に切り替えることができてよかったと思っています。

ファストファッションが台頭してきた後、あのまま買い続けていたら、いったいどうなっていたか?

服を捨ててみると、このように、自分の暮らし方のよくなかった点や改善したいポイントが、如実にわかります。

不用な服があるなら、捨ててみることをおすすめします。

それでは、この続きをお楽しみに。





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