自分の服は、自分についてどんなことを語っているか?:観察プロジェクトのすすめ。

ミニスカート ファッションをミニマルに

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買い物が好きだから、物が増えすぎて困っている、貯金ができずに悩んでいる。

今週そんな読者の質問に回答しました。

このように、買い物が多すぎて、暮らしづらくなっているのに、いっこうに買い物欲(物欲)がおさまらない人は、一度、自分の物をまとめて、すべて写真に撮ってみてはどうでしょうか?

その写真を見て、物が今の自分について、どんなことを表しているのか考えてみると、買い物欲がおさまるかもしれません。

どんな写真を撮ってもかまいませんが、一つの例として、ある写真家の、Observation 001(オブザベーション001)というプロジェクトを紹介します。

observation は、「観察」という意味ですから、「観察001」という名のプロジェクトです。

自分と服の写真

オブザベーション001は、アメリカの写真家、ヤシン・エル・マンスーリさんのプロジェクトです。

コンセプトはシンプルで、ある人と、その人が持っている服を全部1枚の写真におさめます。

人間は写真の中央に寝転び、そのまわりに手持ちの服をすべて置いて、上から写真を取ります。

撮影している様子と、マンスーリさんへのインタビューをおさめた2分半の動画をごらんください。

動画のあとに、彼の話していることを訳します。

☆動画が見られないときは、BBCの記事で見てください⇒What the clothes in your wardrobe say about you – BBC News

すごくたくさん服を持っている人がいますね。

観察プロジェクト

以下、マンスーリさんが語っていること////

何年も前から、このプロジェクトをあたためていました。

数年前、服を寄付しようと思ったんです。たくさんあったから。

このとき、プロジェクトを実行する気になりました。持っている服全部と一緒にその人の写真を取りたいと思ったのです。

ある種の社会学(ソーシャルスタディ)です。

自分で枠を決めたところもありますが、これはスタディなので、写真そのものが、表してくれます。ゆっくりと。

参加者に、服を全部持ってくるように言いました。

それは、みなが、街中で着る服です。そういう服は、皆、注意深く選びます。その人のことをよく表しています。好むと好まざるとにかかわらず。

まんなかに参加者を配置しました。一番よく着る服を着てもらって。一番好きな服ではありません。もっともよく着る服を、参加者のそばに置き、もっとも着ない服を、中心から離れた場所に置きました。

1度も着たことがない服を持っている人もいます。

服装で自己表現をするのがいいですね。大好きです。自分にもそんな勇気があったら、と思うこともあります。

でも、現実には、好むと好まざるとにかかわらず、ほとんどの人は、ごくふつうの服(generic things)を着ています。

私自身もほかの人と同じような服装をしています。他の人と違う格好をしたいと思うのと同じ程度に。 私も同じような服装をしています。

オブザベーション001はひとつのオブザベーションにすぎません。ほかにもやりたいことがありますが、それはおいおい実現したいですね。

私たちが誰で、この時代のどこにいるのかを記録するために。

同時に別の側面もあります。楽しいんです。自己表現です。

今、自分がどこにいるか、何を作りだせるか、どれだけの自由を持っているのか考えてみると、私たちは、やはり人と同じような服装をしています。みんなそうです。

////訳はここまで////

今、自由な時代であるにもかかわらず、多くの人は、皆と同じような格好をしている、というのがマンスーリさんの感じたことです。

確かにそうかもしれません。

一番よく着る服を中央に置く

動画を見てもらうとわかりますが、参加者は、ふだんもっとも着用頻度の高い服を着て、写真の真ん中におさまります。

参加者の周囲に服を並べていきますが、中央に近い服ほど、よく着る服で、着用頻度の低い服ほど、外側に置きます。

服の数が多いと、クレーンに乗って、ものすごく高い位置から写真を撮らなければなりません。

自分で写真を撮るときは、自分は中に入れないので、ほかの人に撮ってもらうか、服だけを、こんなふうに着用頻度をもとにして、並べて撮ってみてはどうでしょうか?

衣類だけでなく、特にたくさん持っているものをまとめて写真に撮るとおもしろいかもしれません。

靴/バッグ/食器/キッチンツール/ハンカチ/タオル/マスク/ボールペン/参考書/調味料などを、使用頻度の高いものから順番に丸く並べて写真を撮るのもいいでしょう。

私は塗り絵本や画材を全部平置きして写真を撮ってみるつもりです。

やってみると、物によっては、すごく数があり、本当にクレーンがないと写真を撮れないかもしれません。

ほとんど使っていない物や、存在を忘れていた物を発見することもあるかもしれません。

物がたくさんありすぎて、全部を引っ張り出す気になれないかもしれません。

汚部屋すぎて、そんなにたくさんの物を一度に置くスペースがない人もいるかもしれませんね。

そんなときは、Tシャツだけ、ソックスだけ、というふうに、細分化して写真を撮るといいでしょう。

お子さんがいらっしゃる人は、お子さんと子供服の写真を撮るのもおもしろいですね。

物が表していることを考える

写真を見ながら、所持品が自分や自分の生活について、何を語っているか考えてください。

先日、相談にのったえむこさんは、「花瓶も服もどれもすごくお気に入りで持っているだけで幸せだ」とメールに書いていました。

自分で管理できる量まで、物を減らす近道とは?

しかし、花瓶だけを集めて写真を撮ってみると、また違う感想を持つのではないでしょうか?

– 数が多すぎる

– そもそもこんなにたくさん花瓶がいるのか?

– 花瓶をたくさん買って、何をしたいのか?

– ほとんど使わない花瓶は、何のためにそこにあるのか?

– それだけの花瓶を買うお金はどこからきたのか?

– そのお金は、花瓶に使うのがベストだったのか? もっと他のことに使うこともできたのではないか?

もちろん、こんなに色とりどりで、デザインもいろいろある花瓶がたくさんあって、とっても豊かな気分になる、うれしい、ハッピーだというポジティブな気づきを感じることだってあるでしょう。

自分は物を選ぶ目がある、センスがいい、と思うかもしれません。

どんな写真になるか想像してみる

自分と所有している服を一緒に1枚の写真に収める…… 実際に写真を撮らなくても、自分なら、どんな写真になるか想像してください。

たとえば、私は、服はさほど持っていないので、やろうと思えば、わりと簡単に写真撮ることができると思います。

クレーンも必要ないし、時間もたいしてかかりません。

私は、いつも着ている(今も着ている)紺色の長袖のTシャツに黒いレギンスをはいて、中央に横たわります。

その周囲には、半袖のTシャツや、ジーンズ、ダウンジャケットなどが置かれます。

全体的にモノトーンで地味な写真になるはずです。

服だけでは寂しいので、5本指ソックスや、ニット帽、手袋なども動員したほうがいいかもしれません。

私のワードローブ⇒ミニマリスト主婦、筆子の14着の服を公開、写真つき(2020年夏版)

5本指ソックス⇒知らないと損する5本指靴下の健康効果~履き心地の良さには理由あり

私の写真が私について語ることは

・この人は、ありきたりのふつうの格好を着ている

・モノトーンやアースカラーが好きなようだ

・服装にはあまりお金はかけないようだ

・服装で自己主張する気もないらしい

・服装にはあまり興味がないのかもしれない

・実用的な服が好きらしい

・持っている服はしっかり使っているようだ

こんな感じでしょうか?

あまり面白みがありませんね。

皆さんは、もっといろいろな服を持っているでしょうから、興味深い観察ができると思います。

自分を真ん中に配し、周囲に服を置いたイラストを描くのもおもしろいかもしれません。

ワードローブ関連記事もどうぞ

ミニマリストらしいファッションの選び方。プロジェクト333のすすめ。

『フランス人は10着しか服を持たない』の著者、ジェニファー・L・スコットに学ぶ「10着のワードローブ」(TED)

春こそワードローブの計画をたてる時。収納スペースを意識した服の整理のやり方

服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。

徹底的に在庫を調べる:本気で服の買いすぎをやめたいあなたへ(その2)。

「真の代償」The True Costはファストファッションの真実を暴く映画 ~これでもあなたは安い服を買い続けますか?

自分のユニフォームを決める12のヒント。おしゃれミニマリストになる道もある

*****

オブザベーション001というプロジェクトを紹介しました。

物を買うとき、私たちは「これを買おう」と決断し、お金と交換して手に入れます。

今、家にある物は、その決断の集積ですから、すべて写真におさめてみると、自分の考え方や、生活において大事にしていること、逆に大事にしていないことが、よくわかるのではないでしょうか?

人に写真を見せる必要はないので、気軽にやってみてください。

やってみて感想などありましたら、また教えてくださいね。

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カナダ在住の60代。ミニマリストです。

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