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断捨離を始めたばかりの人は捨てることが楽しいものです。たいていの家にはガラクタがいっぱい詰まっていますからね。
ゴミから始め、着ない服、もう読まない本、使わない雑貨、押入れに30年ぐらい押し込んであった昔の教科書やテスト、どんどん捨てます。
するとこんないいことがおきます。
1.部屋がすっきりして気分がいい。
2.物が減って掃除が楽ちん。
3.片付けものの中から、お金が出てきた。
4.部屋が片付かなくてイライラしていたけど、たくさん捨てたら気分が上向きになった。
5.ストレスでマンガを読みながらポテトチップスを食べていた時間を断捨離にあてたらやせた。
ほかにも断捨離をするといいことはいっぱいあります。
捨てるのがクセになったあなたはどんどん捨てます。1日に45Lのゴミ袋3つぐらい不用品が出たりします。
ところがゴミ袋に50~60個ほど捨てたあたりから、だんだん捨てられなくなってきます。
いわゆる断捨離疲れです。
断捨離疲れとは?
最初は快調にボンボン捨てられたのに、なんだか断捨離するのがしんどくなる時期が来ます。断捨離に疲れてしまうのです。
断捨離に疲れる理由は人それぞれ。
たとえばこんな理由が考えられます。
1.単に断捨離にあきた。
2.もともとのモノの総量が多いので、捨てても捨ててもスッキリしない。
3.捨てているけど、その一方で100円均一ショップや、通販で買物を続けているから全然片付かない。
4.家族のものを勝手に捨ててしまって大げんかになった。
5.「捨てる、捨てない、保留する」、という判断を毎日するのにすっかり疲れてしまった。
6.くだらない物ばっかり買って浪費している自分がほとほと嫌になった。
7.思い出の品がどっさり出てきて、どうしても捨てられなくて苦しい。
8.友だちに「まだ断捨離なんかやってるの?(もう古いよ、そんなの)」と言われた。
特に物に執着するタイプの人だと、「泣きながら断捨離する」、なんてこともあるかもしれません。
幸せになるために断捨離しているのに、なんだかすごくつらくなってくるのです。
こんなときどうしたらいいのでしょうか?
断捨離疲れしたらどうするか?
断捨離疲れする理由はケースバイケースなので、対処法もいろいろです。考えられるのは
1.無理に捨てるのをやめ、ちょっと断捨離をお休みする。
2.捨てるものを選ぶのではなく、とっておくものを選ぶのだと考え方を変える。
3.ペースダウンして、1日1個捨てるぐらいにとどめておく。
4.人の部屋を片付けるのを手伝う。
5.1週間ぐらい旅行に行き、リフレッシュした目で、自分の部屋を見てみる。第3者の目でみると、まだまだいらない物がいっぱいあることに気づく。
6.「無理に捨てなくても、時期がくれば捨てられる、今はそのタイミングじゃないんだ」、と考える。
7.「何でもやりすぎるとよくない。ほどほどがいいんだ」と中庸の道を行くことにする。
どの方法をとってもいいと思います。
ただ、私は、「もう捨てられない」と思ったその先に行くところから、真の断捨離が始まるのではないかと考えています。
「もう捨てられない」と思ったその先に行くことで人生が変わる
断捨離は自分と物とのかかわりを考えながら心の整理をする行為です。それはある意味、今の自分や生活を否定すること。自己否定をやめてしまっては、成長することはできません。
自分が捨てにくいものにこそ、自分のコアな問題がひそんでいるのではないでしょうか?
それは、自分では直面したくない問題なのです。
ほどほどのところでやめるのは、その根っこにある問題をそのまま温存してしまうことにほかなりません。
せっかく、たくさん捨てて掘り起こした自分の問題を、そのままにしてしまうのは、残念なことです。
その問題と対峙すれば、人生が好転しだすかもしれないのに。
「もう捨てられない、このぐらいでいいや」というところでやめるのは「詰めが甘い」のです。断捨離に限らず、いろいろなものにはまりやすい人は、何かから逃避している可能性があります。
熱に浮かされた状態からさめたときが、きっちり心の整理をするのに絶好のチャンスなのだと思います。
人生を変えたい、もっとシンプルに暮らしたい、ストレスをなくしたいという思いで断捨離を始めたのなら、ここでやめるべきではありません。
「もう捨てられない」と崖っぷちに立ったその時にこそ、より豊かな人生に続く扉が現れるのです。
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断捨離疲れしているときは、ネガティブな方に目が向いているのかもしれません。
もう一度断捨離で得られたメリットを考えるのもおすすめです。
たとえば私はこんないいことがありました⇒物を捨てたらこんないいことありました~断捨離で得られた5つのメリット
暮らしがいい方向に行っているかどうか、立ち止まって考えてみてください。