ページに広告が含まれる場合があります。
食品を使い切るコツの続きです。
前回は、買いすぎないことをお伝えしました。今回は、買った分をできるだけ胃袋におさめるコツを7つ紹介します。
家に入れた食品を、しっかり消費できれば、かなり節約できます。
食品を捨てているということは、その分のお金を捨てているわけですから。
ふだん、「お金がないから、もっと節約しよう」と言いながら、食品を捨てる人はたくさんいます。
食べ切れば、ゴミも減るので、環境にもよいですね。
1.初回に食べきる(作りすぎない)
買ってきて、料理した分は、できるだけ1回で食べきります。
食べきれないときは、どうして食べきれないか考えてください。
たいてい、作りすぎるから、食べきれません。
私は、煮込み料理などは、多めに作って、何日かかけて食べることもありますが、基本は、その場で使い切るよう努力しています。
残すとしても、2~3回で食べ切れる量を目安に作っています。
まあ、私は、洋服と一緒で、毎日同じようなものを食べるのは全然平気なので、「きのう、餃子で、今日は、きのうの残りの餃子だ」ということはふつうにあります。
餃子が一緒でも、ほかのもの(メインでも副菜でも)が違えば、十分、食べられます(私は100%きのうと同じでも食べることができますが)
日本の人は、「毎日、きのうとはガラッと違うものを食べなきゃいけない」と思いすぎているのではないでしょうか。
バラエティをつけることにこだわりすぎていませんか?
2.余った分は人にあげる
たくさん作りすぎて余ったら、近所の人にあげるという方法もあります。
昔の主婦は、よく近所の人におかずをあげていたと思います。
砂糖やお酒を借りたりもしました。
先日、古い日本映画を見ていたら、急にお客さんが来ることになったため、お酒(一升瓶)を借りにきた隣の人に(そこはアパート)、その家の主婦が、「あ、これ、持っていきなさいよ」と、ピーマンを煮たのを入れた鉢をすすめていました。
今は、こういうことはあまりしないかもしれませんが、自分から作りすぎたものを持っていって、ネットワークを作っておくと、次回作りすぎたときに、すぐにさばくことができます。
私は、砂糖を控えているので、どこからかもらってしまった甘いものを、知り合いにあげるのはよくやっていますよ。
3.翌日のお昼に食べる
昨夜の残りのおかずを翌日のお昼に食べる。
特にスペシャルな技術ではありませんが、ひじょうに効率のいい食べきり方です。
残りものを食べるのが嫌いな人は、容器を変えると、気分が変わるんじゃないでしょうか?
ずっと家にいる人でも、弁当箱に詰めて、冷蔵庫に入れておき、お昼になったらあたためて食べるようにすると、お昼ごはんを用意する手間が省けます。
弁当ふうにするのは私もよくやっていて、ガラスのタッパーやホーローの容器を使っています。
私がよく弁当箱に使用するホーローの容器。ただし、ホーローは電子レンジには使えません。
私の夫は、皿に一食分盛って、冷蔵することがよくあります。
ターキー、ターキーのドレッシング(詰め物)、ポテト、ローストベジタブルなどを、1つの皿に盛って、ラップをかけたものを冷蔵庫に入れるのです。
パスタが余ったら、皿にパスタをのせ、その上にソースをかけ、さらにガーリックトーストものせて、ラップをかぶせています。
こうしておくと、翌日のお昼は、皿ごとあたためるだけで準備完了です。
ただ、夫は、このように1食分を、自分で用意するくせに、すぐに食べないのです。
そこで、食べられそうなものだけ、私が食べています。
4.残りものを目立たせる
できるだけ早く残りものを食べることができるよう、残りものはその存在を目立たせてください。
こんな方法を使って。
・専用置き場を作る
冷蔵庫内に残りもの専用置き場(ものすごく目立つ場所がベター)を作り、ここにあるものから食べていきます。
・透明の容器に入れる
ガラスの容器に入れておくと、中身がよくわかります。
・日付や中身をラベリング
中身がわからないなら、マスキングテープにマジックで中身や日付を書いて、貼っておくといいですよ。
マスキングテープといってもいろいろあって、冷蔵するガラスのコンテナにはくっつかないものもあります。
私が使っているのは、日本の友人からもらったmt(カモ井加工紙)のマステです。
マスキングテープのミニマリスト的活用方法、これ1つあればアレンジは自由自在
・冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない
冷蔵庫の中に山のように食べ物が入っていると、何1つ目立ちません。
残りものを目立たせるために、食品を入れすぎないでください。
冷蔵庫の中と外を断捨離するススメ。冷蔵庫に入れなくてもいい物、入れてませんか?
まめな人は、手書きメモ、アプリ、レシートなどを使って、冷蔵庫やパントリーの在庫をチェックしているかもしれません。
ですが、そんな面倒なことをしなくても、冷蔵庫やフリーザー、パントリーの中に入れる食品の数を減らせば、在庫の把握は簡単です。
5.冷凍する
残りものを冷凍すると、冷蔵するより、保存可能日数が増えます。
すぐに食べそうにないときは冷凍がいいでしょう。
食品をうまく冷凍する方法は、インターネットで調べればすぐに出てきます。
ただ、フリーザーも冷蔵庫と一緒で、食品を入れすぎないでください。
いつ食べるか、ある程度、心つもりして冷凍しないと、冷凍したものが、どんどんたまっていきます。
夫が、輪切りのバナナをラップにつつんで、たくさん冷凍していることは、すでに書きました。
こちらに画像あり⇒すでに持っているものに満足する練習:感謝できるようになる方法(その2)
こういうことが、起きないように、フリーザーに残りものを入れるときは、ワンインワンアウト(1つ入れたら、1つ出す)を心がけるといいですよ。
物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
冷凍するものには、日付と中身を書いたラベルを貼ってください。
6.リサイクル・リユース
余った料理を違う料理に作り変えて消費します。
残りものを大量に消費できるメニューをいくつかレパートリーに入れておくといいでしょう。
私が思う大量消費メニューを紹介します。
・サラダ
生野菜サラダもあれば、温野菜サラダもあるサラダの世界。
固形の食材であれば、切って入れれば、サラダの具になります。
米ですら、こちらの人は、サラダの具として食べています(ライスサラダ)。よって、冷ご飯もサラダになります。
私は炊いた米の硬さの違いを、わりと意識するほうですが、夫は、チャーハンだろうと、雑炊だろうと、あまり違いがわかっていないようです。
・スムージー
ミキサーやジューサーにすべて投入して、スムージーにして飲みます。
果物や野菜の大量消費に向いています。
・オーブンサンド
中途半端に残ったおかずで、あまり固形を保っていないもの(麻婆豆腐やソース系のおかす)は、食パンの上にのせて、オーブンレンジでちょっと火を通して、オープンサンドにしてください。
・スープ
スープは、熱いスムージーのようなもの。
塩辛すぎて、スムージーにできないものは、すべて撹拌してスープにしましょう。
・チャーハン
チャーハンは熱いライスサラダのようなもの。
残ったおかずはすべてチャーハンの具にしましょう。
「全部を一緒くたに調理するのはいやだ。だって味が混ざっちゃうじゃん」。そんなときは、単品ごとに使い切りアイデアを探すしかありません。
Big Ovenというサイトでは、残りものや、余っている食材から3つ材料を選ぶと、それらで作ることができるメニューを教えてくれます。
これは、アメリカのサイトですが、日本にも似たようなものはあるんじゃないでしょうか?
7.定期的に残りものを消費する日を設定
残りものを食べきる日をあらかじめ決めて、その日が来たら、新規の食材を調理するのではなく、残りものメインで食べます。
週に1度(毎週木曜日とか)、2週間に1度、月に1度、毎月の8のつく日など、自分の生活に合わせてください。
私は、食材の買い物は、少なめにしているので(たくさん買えば、当然お金がたくさんいるため)、食べきる日など作らなくても、使い切ってしまいますが、ふだん、食材や残りものが、だぶつきがちな人には有効な方法だと思います。
前回の記事はこちら⇒食べ物を買いすぎないコツ:残りものを冷蔵庫で腐らせるあなたへ。
フードロスを減らす⇒食べ物を無駄にしないためにできる10の方法。
****
食材を使い切る方法を7つ紹介しました。
この7つ以外に工夫していることがありましたら、メールで教えてくださいね。
いずれの方法も、事前にちょっと考えて、計画的に行うことが成功の秘訣です。
場当たり的に処理をしていると、無駄がたくさん出ます。
最初にも書きましたが、私たちは「お金がもったいない」と、不用な洋服を捨てることができないのに、日常的に出ている食品の残りものは、わりと平気で捨てています(食品は腐るから)。
食品の無駄を最小限におさえるともっとお金が残りますよ。