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服が多すぎるせいで起きている問題を紹介しています。
初回は、ストレスが増えることを指摘しました。
今回は、時間を取られる話です。
ふだん着ている服も、着ていない服も、どっさりかかえこんでいると、無駄に時間を取られます。
どんなふうに時間を奪われているのか、具体的に4つ見ていきましょう。
1.迷う時間
服に限らず、物が増えれば増えるほど、考えるべきことや、決断すべきことが増え、迷う時間が増えます。
何を着ようか迷う
毎朝、着るものに迷う話は、初回の記事で書きました⇒ストレスが増える:服が多すぎるから起きている困った問題(その1)
春先のちょっと肌寒い日。ジャケットが1着しかなかったら、それを着るはずです。
ところが、暖かさが微妙に違うジャケットが何着もあるとどれにしようか迷います。
ジャケットAに決めて、実際着て鏡を見たら、ピンと来ない。Aを脱いでBを着てみる。Bにすると、下に着ている服(トップスやスカート)となんとなく合わないので、下の服を変えてみようかと思ったりする。
こんなことをしているうちに、どんどん時間がたちます。
1着しかなかったら、それを着るしかないので、迷う余地がありません。
服装にバッグや靴も合わせたいと思っていたら、もっと迷う時間が増えますよ。
忙しくて時間に余裕のない人は、着る服を絞り込んでみると、時間の余裕が生まれます。
服の数を減らしてから、私が着ていく服に迷う時間は、1ヶ月の迷い時間を合計しても、たぶん3分もありません。
私のワードローブ⇒ミニマリスト主婦、筆子の14着の服を公開、写真つき(2020年夏版)
何を捨てようか迷う
断捨離ブログや片付け本には、「こんな服はもう捨てましょう」というアドバイスが書いてあります。
このブログにもあります⇒今すぐ捨てるべき服、7選。捨てても全く困らない。
こんなアドバイスが飛び交っているのは、どの服を捨てたらいいのか、わからない人が多いからです。
なぜわからないのでしょうか?
服が多すぎて、どの服もあまりちゃんと着ていないから、状態がとてもいいものばかり。着ようと思えばまだ着られるし、まるっきり新品同様の服もある。
こんな状況にあるからです。
それなら、捨てなければいいのですが、服が多すぎると、たんすやクローゼットがぱんぱんになって生活しにくいという問題があります。
だから、捨てたいのですが、どれもきれいなので、捨てられません。
服の数が少なければこんな問題は起きません。
私の服の捨て時はとてもはっきりしています。「着倒して、ボロボロになって、もう着られない時」が捨てる時です。
私は、同じ服を、修繕しつつ、文字通りボロボロになるまで着ています。布地が薄くなって、もう自分では修繕できないときが、捨てる時です。
着倒した服は切りきざんでウエスにし、最後にもう1回活躍させます⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
2.管理に使う時間
服は買ってそのままというわけにはいきません。
洗濯(クリーニング)したり、アイロンをかけたり、ハンガーにかけたり、たたんだり、といった管理が必要です。
服の洗濯はこりだすと、どんどん時間を取られます。というのも、あまりにたくさんの特定の衣類専用の洗剤があるからです。おしゃれ着用洗剤やら、柔軟剤やら、いろいろありますよね。
合成洗剤を使うのはいやだから、ナチュラルな洗剤を使いたいとか、石鹸にしようとか、洗濯マグちゃんにしようとか。
買って試してみて、うまくいかなくて、また別のを試してみたり。
服の数が少ないと、特殊な服は持たないので、洗剤にこらなくてもすみます。
手持ちの衣類をどこに、どんなふうにしまうか考えて、収納するのも管理のひとつです。服のたたみ方を研究するのもそうですね。
ウールやカシミヤは、虫に食われないように、置き場所に気を使い、防虫剤をつかったり、ときどき風を入れたり、陰干ししたりとやることがたくさんあります。
服専用の収納グッズを買うのも管理の一貫です。
あなたの自宅にある服の大半が、ずっとたんすやクローゼットに入れっぱなしで、何の動きもないとしたら、こうした管理に使う時間がないからだと思います。
この場合、管理に時間を使っていないから、時間を取られていないとも言えますが、ずっと無視していると、いつかまとめて捨てる作業が待っています。
不用品を捨てるのを待てば待つほど、捨てるときに手間とお金がかかります(これ、本当です)
売ることにしても、その行為に時間を使います。
私の娘が、着ない服を、Poshmarkで売っている話はきのう書きました⇒処分方法を決めてしまう~家の片付けをもっとラクにする工夫(その1)
娘が住んでいる家は、寝室が2つあるので、娘は小さいほうの寝室をオフィスにして、この部屋にあるクローゼットに売り物の服を吊るし、ここで、出品や発送作業をしています。
娘は「発送が楽しい」と言っていたので、好きなことに時間を使っているのですが、着ない服の管理に時間を使っていることには変わりはありません。
3.買い物に使う時間
服をたくさん持っている人は、服を買うことに時間をたくさん使っています。これまでも、これからも。
すでに家に十分服があるから、それを着ればいいのに、たくさんありすぎて、内容を把握できず、新しい服が必要だと思ってしまうのです。
よく書いていますが、買い物はかなり時間を取られる行為です。
買う時間そのものは、そんなに長くないでしょう。しかし、何を買うか決めるのに使う時間(リサーチと迷い時間)が長いのです。
私はあまり物を買わないほうですが、それでも、生活していくためには、買い物をせざるを得ません。
今は、ほとんどインターネットで購入していますが、ネットを見ながら、どれを買おうか考えていると、15分や30分は、すぐにたちます。
その分、ほかのことをやる時間が減ってしまうので、調節しなければなりません。
先日、新しい服を買うべきでしょうか、という質問に回答しました。
⇒服の買いすぎをやめたいけれど、着たい服が変わるので新しい服がほしくなる←質問の回答。
こんなふうに、服を買おうかどうしようか考えあぐねるのも、買い物に使っている時間です。
相談をしてきた方は、記事を読んだあと、お便りをくださり、こんなことを書いておられました。
筆子ジャーナルに掲載されてうれしくて、実家の母に読んでもらったところ、「こんなくだらないことをつきつめて考えて悩んでいるなんて、ひまだからだ。」と言われました
この悩みがくだらないかどうかは、別にして、衣料品の購入について悩むことに時間を使っていたのは確かです。
その時間を、もっと自分のやりたいことに使えていたかもしれません。
4.その他、服について考える時間
洋服を買ったり、いろいろ着てみたりするのが好きな人は、服全般について考えている時間が多いと思います。
直接、服の買い物や管理にはつながらないものの、なんとなく服について考える時間です。
雑誌で流行の服をチェックしたり、売り場でいろいろ見てみたり、買うつもりはないのに、メルカリをだらだらと見たり。
どんな服が自分に似合うだろうかと考えたり、人の服装をチェックしたり、自分の服装を人からどう見られているか気にしたり。
自分が好きな服を着たいけれど、ほかの人の反応が気になる、という人もいました⇒好きな服を着たいけど、ネットで叩かれると思うと怖くてできない。
この人は、着たい服を思い切って着れないジレンマを感じたり、他人の目を恐れたりすることに時間を使っていました。
こうした時間は、情報収集タイムと言えるかもしれませんが、こんなふうに時間を使うその目的は何なのでしょう?
暇つぶしなのか、服のことを考えて楽しむのが趣味なのか?
着るものにこだわりすぎているから、服のことを考える時間が増えてしまうと私は思います。
服やおしゃれが大好きで、ファッションデザイナーやスタイリストの仕事をしたい、というならわかりますが、そうした目的がないなら、服は服にすぎないと割り切ったほうが、もっと大事なことに時間を使えるのではないでしょうか?
増えすぎた服を整理して、ある程度、定番服を決めてしまうと、服について考える時間は激減しますよ。
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服がたくさんあると時間を取られる話をしました。
どんなことに時間を使っているかが、人生の質を決めるので、服のことばかりで頭をいっぱいにしないほうがいいと思います。
特に、それがストレスになっている場合は。
服を捨てるのはもったいないと思うかもしれませんが、大量の服をかかえこんでいると、時間を失います。
人生単位で見ると、そちらのほうがもったいないです。