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大事なものもそうでないものも大量にためこんで、息苦しい生活をしている人に、ためこまずにすむ考え方を5つ紹介します。
ちょっと考え方を変えるだけで、もっと身軽な生活になります。
1.家を倉庫扱いしない
自分の住んでいる家を倉庫として使わないでください。
倉庫とは、デジタル大辞泉によると、「貨物・物品などの貯蔵・保管をするための建物。くら」です。
家を建てるときに、収納スペースがたくさんあるほうがいい、と思っていたら、すでに倉庫扱いしています。
生活するのに、そんなにたくさんの物は必要ありません。
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それぞれの部屋をどんなふうに使いたいか考えてみる話を書いていますが、家についても、どんな使い方が自分の理想なのか、考えてみるといいでしょう。
倉庫として使えたらいいなあ、なんて思ってませんよね?
倉庫にしないために
家を倉庫にしないために効果的なのは、収納する前に自問自答することです。
しまう理由のある物以外を、うっかり収納してしまうと、倉庫化が進みます。
買い物する前に、じっくり考えるように、何かをしまうときも、よくよく考えてください。
・何のために、私はこれを収納するのか?
・この先、本当に使うのか? 使うとしたらそれはいつなのか?
・これを、この家に置いておく理由はいったい何?
・処分する道もあるのに、なぜ、収納する道を選ぶのか?
ただ、なんとなく、「いつか使うかもだから」「捨てるのはもったいないから」「あれこれ考えるのが面倒だから」という理由で収納していると、ためこむ生活から抜け出せません。
繰り返します。
収納しなければならない物だけを収納してください。
片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
2.ガラクタをキープするコストに敏感になる
不用品を持ち続けるコストに今より敏感になると、余計な物は捨てるはずです。
使っていない物を捨てない人は、よく「もったいないから」と言います。
それは、たいてい、「お金がもったいない」という意味です。
・買う時、支払ったお金がもったいない
・まだ使ってないから/とことん使ってないから、元を取れていないことがもったいない
・捨ててしまって、あとで必要になった時、買い直すお金がもったいない
・不用品処分に使うお金がもったいない
・リサイクルショップに持っていっても、二束三文で買い叩かれるから、自分で持っておいたほうがいい
この人は、お金の損得をとても気にしています。
しかし、そこまで気にするなら、ガラクタをキープするゆえに発生するコストも気にするべきではないでしょうか?
いらない物が考え事とやることを増やす
不用品を取っておくと、こんなコストがかかります。
・場所代:ガラクタのために、家賃や住宅ローン、マンションの管理費を払う。
・管理費:家具・収納ケース・収納グッズ代、片付け本代、衣類ならクリーニング代、貸倉庫代、その他物のメンテナンスにかかる費用。
・片付け、断捨離に使うお金:片付け本の購入、家事代行サービスや整理収納アドバイザーに払う費用、遺品処理業者に払う費用(業者に依頼しない場合は、自分のし仕事が増えている)
お金だけでなく時間や精神的なエネルギーも使います。
どこにしまおうか考え、実際にしまうことや、大事なものとどうでもいいものがごっちゃになった状態から、その時必要なものを探し出すこと。
今より、たくさん収納できるテクニックを探すことや実際に試すこと。
いらないものを引っ張り出して、並べ直し、またしまうという不毛な行為を繰り返すこと。
捨てるつもりで引っ張り出し、「いる、いらない?」と迷うこと。
こうした行動すべてが、時間と意識というリソースをうばっています。
何かをキープしたいときは、以上のようなお金や手間ひまをかける価値があるかどうかを考えてください。
3.必要なときに対応すればいいと考える
いろいろな物をためこんで捨てない人は、「将来、こんなことがあったときのために持っていたい」と考えています。
お客さんはめったに来ないのに、「お客さんが来た時のために、このタオルや座布団が必要だ」、「再就職したときのために、結婚前に使っていたスーツは持っていたほうがいい」「孫が生まれたときのために、昔子供が使っていた手提げを取っておこう」「ふだん食べないけど、突然たこ焼きが食べたくなったときのために、引き出物でもらったたこ焼き器(箱から出したことすらない)はしまっておこう」。
こんな具合です。
ですが、これから何が起こってもいいように、今、100%準備する必要なんてありません。
そもそも、そうしたことが起こるかどうかわからないし、起こったとしても、その時に、対応する道があります。
本当にお客さんが来ることになって、タオルがなくて困りそうなら、店に行って買ってこればいいだけです。座布団や布団もレンタルできます。
スーツを着用するしかない職場に再就職したら、その時、スーツを買えばいいのです。
今から何もかも準備しようとすると、どれだけ物をためこんでも、あなたは満足できないでしょう。
「必要になったらその時考えて手を打つ」という方法を採用すれば、不要不急の物をたくさんかかえて生きなくてもすみます。
こんな人の家にはガラクタがいっぱい。物をためこんでしまう5つの性格
4.1回でけりをつける
いろいろなことをできるだけ1回ですませると、物も手間も増殖しません。
たとえば、毎日、ちらし、DM、カタログなどがたくさんポストに入っているとしましょう。
こんなとき、その郵便物をはじめて目にしたその時に処理してしまえば、その後の仕事を省くことができるし、物も増えません。
DMが届いたら、その場で紙ゴミまたは、資源ごみとして処分すれば、もうその手紙について考えなくてすみます。
ところが、「これ、なんか参考になりそうなことが書いてありそうだから、一応取っておこう」とか、「今、読んでる時間ないからあとでじっくり読もう」と思って、「参考になりそうな手紙入れ場」や、「あとで読むかもしれない手紙用のバインダー」などにしまってしまうと、最低もう1回は、その手紙を取り出して、処分を検討することになります。
すぐに捨てるなら、DMが来た⇒即捨て、で終わるのに、どこかに収納すると
DMが来た⇒ちょっと考える⇒バインダーや箱に入れる⇒バインダーや箱をどこかにしまう⇒バインダーや箱の中身をときどき整理する⇒ようやくDMを取り出す⇒中身を読んで、ようやく捨てる/あるいは、さらにキープする
こんな具合に手紙の数も、それにかかわる仕事もどんどん増えます。
たった1通のDMだけで、こんなに仕事が増えるのですから、ほかに、コスメ、調理ツール、衣類、雑貨をたくさん持っていたら、日々の仕事はどんどん増えます。
物の処分を1回で終わらせておけば、物は増えないし、仕事も増えません。
あれこれ物をためこむことが好きな人は、家に入ってきたものを、意味もなくこねくりまわす生活をしているのです。
こんなことをしていたら、忙しくなって、気持ちの余裕がなくなるのも無理はありません。
DMや、ちょっときれいなショップの袋、贈り物についてきたかわいい飾り、お惣菜が入っていたプラケース、なんて物は、即捨てしても、何ら生活には影響ありません。
家に入ったそのとき即断して、さっさと捨ててください。
その紙袋、今すぐ捨てましょう~つい取っておくものだけど、捨てたほうがいいもの(その1)
DMやカタログは元から断つ⇒カタログを止めることから始めるシンプルライフ。
5.無意味なギフト交換をしない
贈り物の扱いを変えると、もっとスッキリ暮らせます。
日本人がやたらとたくさん物を持っているのは、買い物好きなうえに、頻繁にギフトの交換をするからだと思います。
お金を貯めたいなら今すぐ捨てたい、日本人ならではの3つの習慣。
家族、友人、知人、同僚同士、ギフトや記念品を贈り合うだけでなく、販促品としてもいろいろな物をもらいます。
贈り物は、ありがたくもらった時点で役目を終えている、といくら片付けのプロが言っても、人からもらった物は、捨てにくいですよね?
その結果、好きでない贈り物、全く使わない贈り物、存在さえ忘れてしまった贈り物がいつまでも家の中でとどまっています。
おすすめのギフトの扱い
以下の2つを心がけてくだささい。
・不用なギフト交換は極力しない。
・いらない物は、その場で断る。
私の経験では、こちらからあげないと、向こうからも届きません。
たいていの人は、「もらったら返すもの」と考えているからです。
きのう、承認欲求について書きましたが⇒他人の評価をえさにして生きないほうがいい話。
人の評価や世間体に重きを置いている人の家は、よけいなギフトが増殖します。
物で人の歓心を買おうとしないほうがいいでしょう。
恩を受けたら恩返し・・・これは美徳だと思いますが、物で返す必要はありません。
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もう物をためこむ暮らしとはおさらばしたい。
そんな人におすすめの考え方を紹介しました。
どれも考え方を変えるだけなので、何の準備もいりません。今日から始めてください。