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今回は、多くの人がする代表的な無駄遣いのパターンを7つ紹介します。お金が貯まらない人の買い方、とも言えます。
「私は無駄遣いが多いから、買いすぎないようにしよう、もっと節約しよう」。こんなふうに思っている人はたくさんいます。
しかし、このように漠然と思っているだけだと、いつものパターンで、また買い物しすぎて、また、「無駄遣いをやめなきゃ」と思うだけです。
一口に無駄遣いや衝動買いと言ってもいろいろあります。
自分がしてしまうよくない買い物習慣(負けパターン)を見つけて、1つずつ確実に攻略していってください。
1.必要なのは1つなのにたくさん買う
目当ての商品を1つだけ買えば用はすむのに、関連商品やまったく関係ないものまでいろいろ買い込むことです。
筆子ジャーナルを愛読している人は、たぶん、30日間待つノート・買い物リストの作成や、ニーズとウォンツの検討はしていると思います。
きょう初めてこのブログに訪れた人のために書くと、30日間待つノートは、ほしいものや買いたいものが出てきた時に、それが何か、ノートに日付と一緒に書いて、1ヶ月ほど買うのを待つために記録するものです。
買い物リストは、その日、買う物をリストアップしたもの。
ニーズとウォンツの検討は、必要なものと、ただ単にほしいだけのものの見極めです⇒ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)に敏感になる:知らないうちにお金が貯まる行動案(その6)
そのように、日々、慎重に買うことを心がけており、「今日は、擦り切れてしまったパスケースの替えを1つ買おう」と思って、店に行くのに、パスケース以外に、文庫本、お香、シール、ノート、靴下など細々としたものを複数買ってしまうと無駄にお金が出ていきます。
洋服であれば、色違いを複数買ってしまったりもします。
この買い方を改善する方法の1つは、自分が買い物に失敗したことを潔く受け入れることです(厳しく糾弾する必要はありません)。
多くの人は、「まあ、使えるものだし別にいいか」「消耗品だしね」「腐るもんじゃないしね」「ついでに買っておくと、あとで行かなくてすむし」と、買い物を正当化しますが、これは明らかに買い物の失敗です。
余計な物を買うことを繰り返していれば、お金は貯まらず、ガラクタがたまります。
「失敗だった、よくなかった」とまじめに反省しないと、次も同じミスをおかします。
2.値引き目当てで買う
値引き目当ての買い物は、たとえば
・セール品を買う(必要だから買うのではなく、値段が引かれているから買う)
・べつの物を値引きしてもらうたうめに買う(1つ買ったら、もう1つは半額とか)
・べつの物をもらうために買う(必要のない化粧品を買って、サンプルがいっぱい入っているコスメポーチをもらう。付録がほしいから雑誌を買う)
こんな買い物です。
値引き品の誘惑に打ち勝つコツは、値引き品を買うことが、自分の人生全体で見たら決して得ではないと納得することです。
3.送料を無料にするために買う
ネット通販や紙媒体の通販で、送料を無料にするために、必要ないものを買う習慣はありませんか?
詳しくはこちらを⇒その買い物は本当にお得?節約したいなら知っておきたい3つの販売戦略
節約のコツを教えてくれるサイトや雑誌には、「あと少しで無料になりそうなときは、少額のものを足して送料を無料にしましょう」と書いてあると思いますが、本当にこれが望ましい節約法でしょうか?
もし、これが本当に節約につながるのであれば、送料無料になるまで細々としたものを買い足すことを、これまで何度もしてきた人は、しっかり貯金ができているはずだし、捨てるほど余計な物を持ってしまって、断捨離に時間や体力、ときにはお金を使うことはなかったはずです。
どうしても送料を払うのがいやだったら自分で実店舗に買いにいってください。
ガソリン代や交通費、さらに時間や体力がかかりますが、品物を輸送、運搬するには、コストがかかるのです。
4.気分をコントロールするために買う
それが必要だから買うのではなく、特定の気分になりたいがためにする買い物、または気分転換のための買い物です。
たとえば、
・退屈だから刺激を求めて
・さみしいから、にぎやかしとして
・なんかイライラするからスッキリするため
・考えたくないことから気をそらすため
つまり、ストレス解消や自分をいやすためにするショッピングです。
買い物をしているときは、これから手に入れる商品に意識がいくので、いやなことを考えなくてすみます。
新しい物を手に入れれば、うれしい気持ちにもなります。しかし、最初の興奮や目新しさがなくなると、その喜びは急速にしぼむので、すぐに次の買い物をして、気分をあげなければなりません。
気分転換と書くと、無害に思えますが、心の中の闇が深いと、買い物がくせになってしまうので、この買い物習慣は放置しないほうがいいと思います。
気分をどうにかしたいための買い物のくせを手放すために有効なのは、自分の心と向き合うことです。
モーニングページやブレインダンプを試みてください。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
書くことは、ほとんどコストがかからないし、時間も、自分が思っているほどはかかりません。
少なくとも、買い物をするよりは時間がかからないでしょう。
スマホだとワンクリックで買い物できますが、何かを買うと、その後の管理をしなければならないので、結局は時間を取られます。
5.自分や人生をガラリと変えるために買う
「これを買えば自分はこうなれる」とか、「これを買えば幸せになる、人生がこんなふうになる」。そんな気持ちからする買い物です。
多かれ少なかれ、買い物の背景には、「もっといい生活をしたい」とか、「こんな暮らしになったらいいな」いう気持ちがあります。
それ自体は悪いことではありません。
しかし、物を使って、手っ取り早く自分や人生を変えようという気持ちからする買い物は、野望ガラクタを増やします。
野望ガラクタを捨てるコツ:ガラクタのタイプ別、捨てられるようになる考え方(4)
「こんなふうになりたい」「こんな生活にしたい」と思うとき、それは今の自分から遠いところにあります。時間で言えば、ずいぶん先の未来です(そういう未来が来ると仮定しての話)。
今の自分や現在の生活に根ざしていないので、買ってもうまく使うことができず、野望ガラクタ化します。
すでに買った物が家にたくさんあるのに、そちらを使わず、新しい物を買ってしまうのは、今の自分の生活を無視していますよね?
野望ガラクタが多い人は、マインドフルネスを実践して⇒マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。
すでに自分の生活の中にある物を活かすことに意識を向けることをやってみてください。
6.贈り物を買うついでに買う
人にあげる物を買うとき、自分の物まで買っていると、お金は出ていくし、ガラクタが増えます。
特に日本は、贈答品を交換する機会が多いから、誰かに何かをあげるたびに、自分用にも物を買っていたら、大変なことになります。
旅先でお土産を買うときも、自分の分まで買う人って多いですよね?
自分の分は、お土産ではなく、「旅の記念品」なのでしょうが、自分は現地に行っているわけですから、わざわざ記念品を持ち帰る必要はないと思います。
どうしても記念品がほしいなら、写真の1枚でも取っておけば十分です。
贈り物を買うついでの買い物を減らすためにできるのは
・贈り物をしない
・贈る相手の分だけを買う
この2つです。
7.お金がないのに買う(カードの利用)
手持ちのお金がないのに、クレジットカードを使ったり、キャッシングを利用してする買い物です。
この買物のどこが問題なのかは、説明するまでもないでしょう。
借金して物を買えば、当然、貯金は貯まりにくくなります。
ただ、クレジットカードを使った買い物は、肩にずっしり重くのしかかる、「昭和枯れすゝき」的な借金というイメージが全くありません。
「昭和枯れすゝき」は、1970年代にヒットした歌謡曲のタイトルです。
出だしはこうです。
貧しさに負けた いえ世間に負けた
この街も追われた
いっそきれいに死のうか
借金がふくらむと、こんな心境になると思いますが、クレジットカードの場合、「カードでスマートにショッピング」みたいに、おしゃれで洗練されたイメージがありますよね?
そのため、気軽にカードを使いがちですが、これはイメージ戦略なので、だまされないようにしてください。
カードでの買い物が多い人は、「昭和枯れすゝき」の最初の3行の歌詞を時々思い出すようにしましょう。
クレジットカードの借金を返して、お金に振り回される人生から抜け出す。
■関連記事もどうぞ⇒ついつい物を増やしてしまう7つの買い物習慣
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よくある無駄遣いのパターンを7つ紹介しました。
これ以外にも、見栄を張るための買い物や、お金があるところを見せつける買い物、仲間に入れてもらいたいためにする買い物など、いろいろなパターンがあります。
まずは、自分の負けパターンを把握してください。
その後、30日間チャレンジなどを利用して、1つずつ直すようにしましょう。
マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
たとえば、必要な物を1つだけ買うことを、50回連続で繰り返すとか。
私もそうやって、浪費癖を改善できたので、誰にでもできますよ。