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断捨離をして、いったんシンプルライフにできたのに、実家に戻ることになり、またものだらけの家で暮らすことになった読者のお便りを紹介します。
スッキリ片付いた生活に慣れたあとに、ものの多い家に住みざるを得なくなることは意外に多いかもしれません。
この読者のお便りに返信する形で、ものが多い環境でストレスをためない方法を考えてみますね。
まずメールを紹介します。すーぶたさんからいただきました。かなり前にいただいたお便りです。
実家に戻ってみて
件名:一人暮らしから実家へ戻って感じたこと
断捨離をキーワードに検索し、筆子さんのブログにたどり着きました。
東京在住29歳のすーぶたと申します。
断捨離を始めたいと思っていた時に、丁度筆子ジャーナルを読み始めました。
結論から申し上げますと、ブログを隅々まで読んだ結果、断捨離をサクサクと進めることができました。
物を選別して捨てていくと、自分の生活・人生が充実していく実感を初めて得ることができ正直驚いています。
以前から断捨離には興味があり、こんまり先生のお片付けの本を読んで実践したのですが、私には合わなかったのか、捨てたことで後悔してしまったのです。(こんまり先生の片づけ方法はご存知の通りです)
さて、表題の件です。
8か月ほど過ごした一人暮らしから、事情により無期限で実家に戻ることになりました。(一人暮らしの前は結婚して実家から5年ほど離れていました。そのあと一人暮らしをし、実家に戻っています。)
結婚生活中もたまに実家に戻ることはあり、そのときから実家は物が多いなと思っていました。
そして、自分が一人暮らしをして断捨離をし、物が少ない空間に慣れていると、実家の「物の多い空間」を放置している、「捨てなきゃ」と言いつつ何も変わらない状況に、「あぁ、ブログで書いてあった現象と同じだぁ。」と変に感心してしまいました。
実家に戻り、自分の置いて行った物を片付けつつ、どうみても過剰にあるものだったり、1年以上は触っていなさそうな埃が均一に積もっている部分の物を少し捨ててみたりもしました。
ですが、もともとの物の量が多すぎて見た目にはほとんど変わりませんでした。
他人の家、他人の持ち物と分かっていながらも自分も過ごす空間でもあるので、こざっぱりと落ち着く空間にしたいのですが、なかなか変えていくのは難しそうです。
物を溜めるのがこの家のカルチャーなのかもしれません。
家族に捨てることを強要はできないので、あきらめていますが、もっと皆が物がないことが逆に生活が豊かになるということに気付いて欲しいなぁと思った出来事でした。
同居している祖母86歳や母61歳も、終活でちょっとずつ整理していますが、絶対に死ぬ前までに片付けきれない量の物が納戸や押し入れにパンパンに詰まっています。
それでは、長々と失礼いたしました。これからもブログの更新を楽しみにしています。
すーぶたさん、こんにちは。お便り、ありがとうございます。
記事を参考に断捨離を進め、スッキリとした暮らしを実現されたのですね。とてもうれしいです。
不用品を片付けて、生活や気持ちが整う実感を得られたのは本当によかったです。
さて実家に戻って「ものが多い環境」になり、違和感を覚えたのですね。
これは、断捨離を経験した方がよく感じることだと思います。スッキリした空間に慣れれば慣れるほど、以前は気にならなかった“ものの多さ”が、よりはっきりと感じられますよね。
ご家族は「捨てなきゃ」と言いながらもなかなか行動しないんですね。これもよくある現象です。
「物を溜めるのがこの家のカルチャーなのかもしれない」との言葉、まさにその通りで、家族それぞれのものとの付き合い方は、長年の習慣にほかなりません。
お便りをいただいた当時は、簡単な返信ですませてしまいましたが、今回改めて、ものが多い実家で暮らすコツを提案しますね。
視覚的にスッキリさせる
視界に入る情報を減らすと、気持ちも落ち着きます。すぐにものを捨てることが難しいなら、見た目をスッキリさせるだけでストレスが軽減されます。
たとえば、次のような方法が考えられます。
・形や色を揃えて並べ直す → ごちゃつきがちな本や雑貨を、同じサイズのものをまとめるだけで統一感が出ます。
・収納の扉を閉める → 見える範囲のごちゃつきが減り、スッキリ感が増します。
・布をかける → 使わない家電や雑然とした棚に布をかけるだけで、視覚的なノイズを減らせます。
これらの工夫は、ものの量を減らすわけではありませんが、とりあえず見た目をスッキリさせることに意味があります。 何もしないより、心が軽くなるでしょう。
こちらの記事を参考にしてください⇒すっきりした部屋にするために今日からできること、10選。
自分のスペースを快適にする
家全体が雑然としていても、自分が管理できるスペースはできるだけ快適にしておきましょう。
何も置かない場所を作ると、ストレスを軽減するのに役立ちます。部屋の一角でも、デスクの一部でもいいので、何も置かないスペースを確保し、気持ちがざわざわした時にその空間を見てリフレッシュしてください。
ミニマムに整った場所を作るのもいいと思います。自分の部屋があるなら、そこを片付けるのが一番ですが、そうでない場合でも次のような工夫ができます。
・ベッド周りをスッキリさせる
・自分の机や作業スペースだけでも整理する
・リビングに自分専用のシンプルなコーナーを作る
ものの多い家でも、少しでも心が落ち着くエリアを作れば、気持ちが楽になります。
「掃除」を入り口にする
もし家族が少しでも「片付けたい」と思っているなら、まずは「捨てる」よりも「掃除」を提案してみてください。
掃除なら捨てるよりも心理的ハードルが低く、家族も受け入れやすいと思います。
たとえば、次のような手順で進めるといいかもしれません。
・共用スペースのホコリを払う、掃除機をかける → 目に見えてきれいになり、家族も「掃除すると気持ちいい」と感じるかもしれません。
・掃除のついでに要らないものを見つける → 使っていないものを確認し、家族に「これ、使ってる?」と軽く聞いてみる。
・小さな片付けを提案する → 「この棚の上だけ片付けてみよう」といったように、小さい範囲から始めると、家族も取り組みやすくなります。
まずは 掃除の習慣をつけて、皆の片付けの意識を高めてください。
家族との付き合い方を見直す
家族のスペースや今の環境を 「コントロールしたい」という気持ちが強くなりすぎると、余計にストレスが増えます。
大事なのは 「家族は家族、自分は自分」 というスタンスを持つことです。
価値観は人それぞれなので、家族が物を捨てないことを責めるのはしないでください。
一緒に掃除したり片付けたりするときも、「捨てたほうがいいよ」と言うより、「使ってないものをまとめてみる?」といったやんわりした提案のほうが受け入れられやすいです。
いずれにせよ、あまり状況をコントロールしようとしすぎないでください。
すでに 視覚的ノイズのせいでストレスを感じているのに、「何とかしなきゃ」と思いすぎると、さらにストレスが増えてしまいます。
シンプルライフやミニマルライフに関する情報を提供する
ごく自然な形で、不用品を捨ててすっきり暮らすライフスタイルがあることを家族に伝えてみましょう。
たとえば、次のような方法があります。
・さりげなくシンプルな暮らしのよさを話題にする(一人暮らししていた時はこんな風にしていたんだけど、と話を持っていく)
・「最近、片付けてスッキリしたら気持ちが軽くなったよ」など、自分の経験として話してみる
・シンプルな暮らしに関する本や記事を置いておく
家族が読むかどうかは抜きにして、目につく場所にミニマルライフや片付けに関する本や雑誌を置いておくと、興味を持ってくれるかもしれません。
・片付いた部屋の快適さを体感してもらう
自分の部屋やコーナーをスッキリ整えておくと、家族が「なんだか居心地がいいな」と思うきっかけになるかもしれません。
「物が少ないと掃除がラク」「探し物が減って快適」などのメリットを実感してもらえれば、自然と興味を持ってもらえるでしょう。
こんな風に家のカルチャーを少しずつ変えていってください。ただし押し付けると、逆効果なので、控えめに。
あくまで「こういう暮らし方もあるよ」とさりげなく伝える程度にして基本は家族のペースに任せるといいでしょう。
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今回はものの多い家でストレスをためずに暮らすコツを紹介しました。
私の元夫もものすごくたくさんものを持っていて、部屋の中はものだらけだったし、リビングも彼のコーナーはごちゃついていました。
私は自分の周りをシンプルにして、夫のコーナーや持ち物は夫自身の課題だと考えて、自分の問題とは切り離して対処していました。
タメコミアンの夫とどう向き合う? ストレスを感じない片付けの秘訣
3月、4月は新生活を始める人も多いと思いますが、同居人がいる時は、人は人、自分は自分と気持ちのうえでしっかり区分して、自分の問題に意識を向けた方がストレスになりません。
ぜひ試してください。