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物理的なものと同じように、情報も集めてためこむより、ちゃんと使うことを意識したほうがシンプルに暮らせます。
スマホを開けば、次から次へと新しい情報が流れてくる今。
SNSのタイムラインを熱心にチェックしたり、気になる記事をブックマークしたり、動画を保存したり──情報の取得に夢中になることが多いかもしれません。
情報集めに走ってしまうと、時間がいくらあっても足りません。
情報は、集めるだけでは何も変わりません。実生活に活かしてこそ、自分や暮らしに変化が生まれます。
この記事では、情報に振り回されるのではなく、必要な情報を選び、行動につなげられる「情報を使う人」になるための方法を7つ紹介します。
1. 目的を持って情報に触れる
手当たり次第に情報をチェックするのではなく、「何のために知るのか?」を明確にして、情報を取りにいくようにしましょう。
目的意識がないまま、情報を見ていると、膨大な記事や動画を消化するだけで一日が終わってしまい、疲れたわりには何も残らない、なんてことが起きます。
「この情報は何に使うのか」「自分のどんな考え方や行動につながるのか」を意識して、情報を見れば、必要でない情報まで追わなくてすみます。
たとえば、「部屋をきれいにしたいから読んでいる」という目的があるなら、それに合った情報だけを手に入れればいいのです。
2. ためるより行動する
情報は、実生活で使ってみてはじめて自分のものになります。
役立ちそうな記事をブックマークして満足するだけでは、生活は変わりません。
情報を集めすぎてしまう人は、得た瞬間に「ためになった!」「理想の生活に近づいた!」と感じがちです。このとき、脳内でドーパミンが出て、ちょっとした達成感を得られますが、ここで止まっていると、すぐにほかの情報を手に入れようとしてしまいます。
「いいアイデアだな」と思ったら、早速今日、小さなことでいいので実践してみましょう。
実際に試せば、自分に合うかどうかわかるし、その情報が記憶にも残りやすくもなります。
情報は、知識ではありません。使える知恵として自分に落とし込むためには、行動が不可欠です。
3. アウトプットを前提にインプットする
アウトプットを意識して情報に接すると、関係ない情報まで追いかけなくてすむし、行動につなげやすいです。
アウトプットは、自分の外に出すすべての行為を指します。
たとえば、行動に移す、次の選択に活かす、誰かに伝える、書いてみる、SNSで共有するなど、方法はいろいろあります。
感情として反応するのも、アウトプットの1つです。
つまり、アウトプットとは情報を自分の中でそしゃくして、何らかの形で外に出すことです。
それは、感情でも、言葉でも、行動でもかまいません。
アウトプットの形を決めておくと、情報の受け取り方が受け身ではなく、能動的になるので、ただ集めるだけには終わりません。
私の場合は、目にふれた情報は、何らかの形で、ブログやnoteの記事にしています。
4. 自分の生活にあてはめる
手に入れた情報は、自分の暮らしに引きよせて考えてみましょう。
ミニマリズムに関する記事を読んだとき、「なるほど」で終わるのではなく、「私の生活では、どこに取り入れられるかな?」と考えてください。
得た情報をそのまま真似するのではなく、自分の生活環境や価値観、性格に合わせてアレンジします。
たとえば、「毎日10分だけ掃除をすると部屋が整う」という記事を読んだとします。
そのとき、「そうなんだ」で終わらせるのではなく、「朝のコーヒーをいれる前に、テーブルだけ拭いてみよう」など、現実の生活に合わせて具体的に置き換えましょう。
こうすれば、「なんとなく役立ちそうな情報」が、自分の生活で活かせるものになります。
5. 量より質
たくさんの情報を浴びるより、自分に本当に必要なものを厳選してください。
実際、ものと一緒で、たくさん情報を得るよりも、必要な情報を必要なタイミングで取得したほうが、自分のためになります。
数が多すぎると、整理や選択、削除といった作業が増えます。
私もインターネットの黎明期に、「あとで読む」記事をたくさんブックマークしていましたが、結局読みませんでした。
また、ネットにあるお菓子のレシピを何枚もプリントアウトしましたが、実際に作ったのはほんの一握り。大半のレシピはあとでまとめて断捨離しました。
私にとって、「あとで読む」は「あとで捨てる」ことだったのです。
最初から、必要な情報だけを取りにいけば、こんな無駄な作業をしなくてすみます。
現代は、エンドレスに情報が供給される時代、むしろ少なめに制限したほうが、自分に合った情報を得られやすいと思います。
6. すべてを知ろうとしない
すべての情報を知ろうとするのをやめましょう。
情報は無限にありますが、自分の時間と心は有限です。
「これも知っておいたほうがいいかも」「知らないと不安」と思って、次々と情報を追いかける生活は気持ちを疲れさせます。何かを追いかけていると、疲れや焦りが積み重なり、情報を得ること自体がストレスになることもあるでしょう。
すでに書いたように、情報は目的を持って探すべきです。知ることが重要なのではなく、どう活かすかが重要です。
すべてを知ろうとするよりも、「これは自分に関係あるかな?」「今の生活に役立つかな?」と、今の自分と関係があるかどうかを基準に取捨選択してください。
私は新聞は読まないし、SNSもやらないので、情報は少ないほうですが、それでも生活に困っていません。
7. ときどきデジタルデトックスをする
情報とうまく付き合うために、ときどき、情報と距離を取ってみましょう。
月に一度でもいいので、スマホやパソコンといったデジタル機器から離れるデジタルデトックスを試してください。
スマホ疲れしてませんか?~簡単デジタルデトックスで心の余裕をとりもどす
SNS、ニュース、YouTube、メッセージと、私たちは一日中、何かしらの情報に触れています。
便利な世の中ですが、情報の洪水の中にいると、脳は、いつも「オン」の状態なので、集中力や創造力を発揮することができません。こんな生活は、むしろ、慢性的な疲労や不安感につながります。
深い思考もしにくくなるので、「なんか疲れたな」と思ったら、スマホから手を離してください。
たとえば週末は、半日だけ通知をオフにして自然の中を歩く、本を読む、手を動かす。こんな過ごし方をするだけで、情報にさらされなくなります。
情報のノイズを止めて、自分と向き合う時間を意識して作りましょう。
ソーシャルメディアはやめなさい:カル・ニューポート(TED)
おわりに:情報に振り回されるのをやめる
意識していないと、私たちは情報を集めることに終始してしまいます。
たとえば、以下のようなことが起きていたら、集めすぎているかもしれません。
・片付け本や自己啓発本を何冊も持っているのに、部屋はいつも散らかっている
・健康に関する動画を毎日見ているのに、生活習慣は変わっていない
・役立ちそうな情報をすぐに保存するけれど、読み返すことはほとんどない
・「知っているのに、できない」「たくさん読んだのに、前に進まない」と感じる
これは、集めることがゴールになっている状態です。
今回の記事を参考に、情報を使うことも意識してください。
情報は、選んで、使って、実生活に活かしてこそ、自分の糧になります。
全部を知ろうとしなくても大丈夫です。
知っていることが、生活を変えるわけではありません。
情報を使う人になって、より自分らしく暮らしてください。