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部屋が散らかって困っている読者にアドバイスします。
まず、メールをシェアしますね。リエさんからいただきました。
散らかり放題の部屋
いつもブログを拝見しています。
部屋が片付かずどうしていいかわからないので、相談させてください。
私は40代前半で一人暮らしをしています。
2年前にワンルームマンション(約20㎡)に引っ越しました。
新しい部屋で気分一新するつもりだったけど、ずっと散らかっています。
収納はありますが、使い勝手が悪いです。
クローゼットは奥行きが深いので、奥に入れた物が取り出しにくいので、よく使う物は外に出したままにしてしまいます。
キッチン横の吊り戸棚も、すごく高いところにあるので、活用できていません。
机は小さめのものを購入しましたが、ノートパソコンと資料を広げるとすぐにいっぱいになり、周りに物を積み重ねてしまってます。在宅勤務もあり、プリンターやケーブルが増えて、床の上にいつも物が乗っています。
キッチンも狭くて、炊飯器や電気ケトルなどの置き場所が決まっていなくて、使うたびに床や棚の空いているところに置いています。
だから、掃除もしづらくて、ホコリや汚れが気になるので「やらなきゃ」と思いますが、どこから手をつければいいか分からず、先送りしています。
もっと物を減らせばいいのか、それとも収納できる家具を買ったほうがいいのかと考えていますが、どっちを選んでも、後悔しそうで動けません。
そんなことを考えているあいだに、やらなければいけない仕事は増えるし、郵便物もたまって自己嫌悪を感じます。
本当は、もっとすっきり暮らしたいんですが、なかなか片付けができない自分が悲しいです。
こんな状態からどうやったら抜け出せますか?
アドバイスがありましたらお願いします。
リエさん、お便りありがとうございます。
いつも、ブログを読んでいただき、うれしく思います。
部屋が片付かなくて困っているのですね。
20平方メートルは、畳13畳ぐらいでしょうか?
広くはありませんが、一人なら、十分暮らせるスペースだと思います。
現在、リエさんが抱えている問題を3つに分けて、それぞれ解決法を提案しますね。
1.完璧主義を手放す
最初におすすめするのは、完璧にしょうと思わないことです。
リエさんのお便りには、「どこから手をつければいいかわからない」「後悔しそうで動けない」「自己嫌悪を感じる」という言葉が並んでいます。
これは、完璧にしようとするあまり、行動が止まっている状態を思わせます。
「完璧に収納しなければ」「減らすか買うか正しく決めなければ」と考えすぎて、いろいろなことを先送りしてしまうのです。
自分を責めることもやめましょう。
「私はだめだ」と思うと、何をするにも、モチベーションが下がってますます行動できません。
私がおすすめしたいのは、「完璧な状態を作ろう」とか、「正解を見つけよう」とするのではなく、きょうできる小さな片付けをやってみることです。
たとえば、次の休みはとりあえず、床にあるケーブルだけ片付けてはどうでしょうか?
机やプリンターのまわりに積んである紙を整理するのもいいでしょう。
こんなふうに小さな片付けをしながら様子を見てください。床や流しのカウンター、机まわりがきれいになってくると、家具が必要かどうかも、おのずとわかります。
とりあえず、今問題だと思うことを一つ一つ減らしていくことを意識してください。
2.今ある収納や家具をうまく利用する
すでにある収納を活かしましょう。
クローゼットの奥行きが深くてものが取り出しにくい、吊り戸棚が高すぎて手が届かないといった問題は、実際によくあることです。
この場合、使いにくい場所は季節外の衣類など、使用頻度の低いものを入れて、よく使うものは、出し入れが簡単な場所にまとめてみてください。
手が届かないところを使うために、踏み台を常備するといいですよ。
私が住むベースメントも、カナダ仕様なので、キッチンのカウンターも、キャビネットも、窓も、皆高いところにあります。そこで、私は高さが違う踏み台を3つも持っています。
キッチンには、踏み台昇降用に売られていた板を置きっぱなしにしています。
机にパソコンと資料を広げるとすぐいっぱいになってしまうのも悩みどころですね。
でも、必ずしも大きな机に買い替える必要はありません。
机には仕事に関係のあるものだけをのせて、終わったら、できれば、いったんきれいにしましょう。そのために、今、そのへんに散らかっているもので、もう用が終わったものをどんどん捨ててください。
プリンターやケーブル類はワゴンやカゴにまとめておき、使うときだけ机の横に置くといいかもしれません。
ふだんは机の上はきれいにしておき、作業が終わったら片づけることを意識してみてください。
以下のnoteの記事に私の寝室の写真を載せていますが、私は、毎晩寝る前に、机の上にあるものは全部片付けています。
キッチンですが、炊飯器やケトルを床や棚に仮置きしてしまうのは、定位置が決まっていないからです。どこでもいいので、「ここに置く」と決めましょう。「完璧な置き場所」でなくてもかまいません。
いつもそこに置き、不都合があれば、置き場所を変えればいいのです。
ちなみに、私は、電気ケトルは使っておらず、キャンピングカーで使う小さな鍋でお湯を沸かしています。
こちらの記事で紹介→一人暮らしのスタートに!買ってよかったキッチン用品5選
片手鍋はどこの家にもあると思います。すでに持っているそういう道具を使って、ものを増やさない生活を心がけるといいでしょう。
3.暮らしの変化にあわせて空間を整える
すごくシンプルなアドバイスになりますが、ものが増えたら、その分、どこかで減らしてください。
リエさんのお便りには、在宅勤務が増えて机の上や床にものが散らかっているとあります。以前より仕事道具が増えたのに、昔からあったものが残っていたら、暮らしにくくなります。
ワンルームでは、仕事・食事・休息のための場がしっかり区切られていません。
そのため、関係ないところで、ものがどんどん散らかってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、空間の使い分けを意識することです。たとえば「机の上は仕事」「ベッドまわりは休む場所」と決めて、その場に関係のないものは置かないようにします。
もし、どうしたらいいかわからないものの吹き溜まりができていたら、そういうスペースから片付けてください。
また、紙類や郵便物など、入ってきたものを放置しない工夫もしましょう。郵便が届いたら、すぐに仕分ける、いらなくなったらすぐに捨てる。この2つを習慣にすると、山積みになりません。
「とりあえず積む」を卒業する7つの工夫:片付く暮らしへの第一歩
暮らしが変われば、必要なものも、空間の使い方も変わります。環境の変化に合わせて部屋の使い方を柔軟に調整すれば、20㎡でもすっきり暮らすことができるでしょう。
それでは、リエさんの部屋がすっきりすることを祈っています。
何か困ったことがあったら、またいつでもお便りください。
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読者の相談に回答しました。
リエさんのように、なかなか片付けに着手できない人におすすめしたいのは、完璧を目指すことをやめることです。
とりあえず、「邪魔だわ」と思うものを少しずつ捨てていきましょう。
すぐに部屋がきれいにならなくても大丈夫です。今のままでいるより、ずっと暮らしやすくなるし、行動すれば、「私は改善に向かって動いている」と思えるのでセルフイメージもよくなります。