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先日、私がふだん利用している量り売りのお店、Bulk Barn(バルクバーン) のことを書いたら、こんなお問い合わせをいただきました。
バルクバーンにおける買物の仕方のお問い合わせをいただきました。そこで、今回は、この店について詳しくお伝えします。
まず質問をシェアします。Reinaさんより。
バルクバーンではどうやって購入するのか?
BulkBurnが近所にあり、お菓子作りに今後利用したいのですが、どうやって購入するのでしょうか?
好きなものを好きなだけ袋に入れてレジに持っていけばいいのでしょうか? 備え付けのタグみたいな紙に中身を書く必要はありますか?
教えていただけますと幸いです。
Reinaさん、お問い合わせありがとうございます。
なるほど。日本では、こういう量り売りの店ってあまりないから、とまどうかもしれませんね。以下回答します。
バルクバーンの話をする前に、まず量り売りについて。
カナダでは量り売りは日本より一般的
カナダのスーパーでは野菜や果物の量り売りがふつうです。袋入りもありますが、昔の日本の八百屋さんのように店頭にじゃがいもや玉ねぎやリンゴがごろごろと並んでいます。
ビニール袋が用意されているので、それに必要なだけ入れて、レジに持っていけば、その重さで精算してくれます。そばに秤もぶらさがっています。
肉やハムもミートカウンターで好きなだけスライスしてもらえます。
ふつうのスーパーでも乾物、穀類や、豆、お菓子など、量り売りで買えます。縦長の大きなプラスチックの容器に入っているので、取り出し口に袋をあてて、レバーを押して、必要な分だけ袋に入れます(トップの写真参照)。
日本では、消費者の要求にあわせて、同じ商品の容量や容器のデザインを変えて、販売するのが一般的ですね。
容器の種類がいろいろあると、リサイクルするのに経費がかかるからバラのほうがいいと思うのですが。日本で量り売りと言うと、お酒、香水、エンジンオイルなどの液体系が多い気がします。
量り売りは節約エコ生活の強い味方
量り売りをうまく利用すると、以下の3つの理由から、節約でき、エコロジーな生活に近づきます。
1. 安い
商品をパッキングする資材や人件費がかからないので、包装された商品よりは値段が安い。
2. 少量だけ買える
買う分量は自分で決められるので、無駄がない。
また、自宅でストックを保管するより、店のほうが保管状態がいいので、比較的新鮮でおいしいものを口にすることができます。
3. ゴミが出ない
包装資材がないので、ゴミが減ります。
日本でもスーパーのパッケージ商品を買うより、産直市場などを利用すると、高いようでいて、実際は節約になるかもしれません。
Bulk Barn(バルクバーン)とは?
Bulk Barn (バルク・バーン)とは、カナダのオンタリオ州に本社がある、量り売り専門店のフランチャイズ。創業は1982年で、現在カナダ全土に200店以上のチェーン店があります。
bulk は 「バラ荷の、バラの」という意味。お花のバラではありません。「ばらで売る」の「ばら」です。
barn は 納屋。
つまり、バラで売っている納屋。なかなかうまいネーミングです。
この店の特徴は、「店内のほとんどのものが量り売りである」、ということ。一般商品も扱っていますが、基本コンセプトは「量り売り」です。
典型的な売り場の大きさは5000スクエアフィート(465平方メートル)。こう書いてもピンと来ないかもしれませんが、要するに広いです。
この店には生鮮食料品はありませんが、穀物や粉物、ナッツ、お菓子、スパイスなどありとあらゆるものを自分の好きな分だけ買うことができます。
Bulk Barn (バルクバーン)の店内の様子
筆子がよく行く店であり、現在娘がアルバイトしているバルクバーンの店内を、写真でご案内します。
●豆のコーナーのごく一部
●筆子の好物の小豆。
わりにおいしいです。
値段の見方は、黄色いところに書いてあるのが、100グラムの価格。そのとなりの数字は、1ポンドいくらか、ということ。lb はポンドの記号です。llbの語源は、ラテン語で「天秤」を意味するlibra(リブラ)です。
昔、この天秤で、粉を測っていました。1ポンドはだいたい454グラムです。
小豆の値段は100グラムあたり49セント、1ポンド(パウンド)で2ドル20セントですね。
●ガミーベアというグミのようなお菓子
plese don’t snack 「つまみ食いしないでください」と書いてあるのがいかにもカナダ的。日本人なら、店のものを勝手に食べたりしないですよね?
お菓子はチョコレート、キャンディー、クッキーなどうなるほどたくさんあります。お菓子の列だけで4列はあったと思います。チョコレートだけでも、さまざまな種類があります。
●犬のおやつもあります。猫も食べていいと思いますが、あんまりしっかり見ていません。今度値段をチェックしたいと思います。
●筆子が以前買っていたミックスナッツ。
しかし、今はその右側にある生ナッツを買っていることは、先日の記事に書いたとおりです。
ナッツはどこで買っても高いと思いますが、100グラム3ドル18セント、1ポンド、14ドル40セント。ナッツは重さがあるので、400グラムなんてすぐです。
この店のスクープ(大きなスプーン、あるいは小さいシャベル)2すくいぐらいで、1500円ほど。ちなみに、この写真では、スクープが商品の容器の中に入っていますが、使ったら、透明なフタの上に、ふせて置きます。
ミックスナッツの後ろにある、ピーナッツ入りミックスナッツにすれば、もっと安いです。
ナッツはほかにも単品でいろいろあります。
別々に買って、自分で好きなようにミックスしてもいいですね。
●液体の商品
写真に写っているのは、粒入りピーナツバター、つぶの入っていないピーナツバター、アーモンドバター、モラセス(糖蜜)2種、ひまわりの種のバターです。
液体はそばに置いてある、ヨーグルトの入れ物のようなプラスチックのコンテナに入れてレジに持っていきます。
品物のディスプレイですが、量り売りで買うものは、専用の四角い容器(ダンボール?)に入って並んでおり、ほかの商品は、その上にある棚に並べてあります。
冷蔵のコーナーもあり、ドリンクやチーズなんかも購入できます。
お菓子作りの材料も道具もすべてバルクバーンで手に入る
この店はベーキングの材料が大変充実していて、小麦粉、ベーキングパウダー、重曹(アルミニウムの入ってないもの)のほか、ちょっと特殊な粉類もたくさん。製菓用のチョコレートが20種類以上あります。ほかにもクッキーの飾りとしてふりかけるスプリンクルもいっぱい。
このスクリンプルがバラで買えるのってうれしいですよ。筆子は、もうお菓子作りはほとんどしませんが、昔買った、クリスマスのクッキーやケーキ用のスプリンクルをまだ持っています。一度にたくさん使うものではないので、なかなか減らないのです。
また北米らしくミックス粉がたくさんあります。ホットケーキのミックスはもちろん、さまざまなケーキのミックス、ドリンクのミックス、パイのフィリング(中身)など。
お菓子を作るツールやパッケージ用品も豊富で、ケーキ型、クッキー型、焼いたクッキーを入れるかわいいセロファン袋、ギフト用の箱、口を閉じるタグ、パーティ用品など、お菓子を作るのが好きな人は、売り場でじーっと見つめてしまうに違いありません。
今はイースター前ですから、イースターのお菓子を作る道具や材料が、フィーチャーされています。店に入って正面のディスプレイにはイースターのお菓子がみっしり並んでいます。
バルクバーンが作っている動画の中から、イースター用のシュガークッキーの作り方を紹介しますね。
クッキー型を含めて、このかわいいクッキーを作るための材料とツールのすべてが、バルクバーンでそろいます。お手軽なシュガークッキーミックスもあります。
イースターのこと⇒イースターに色付き卵が登場する理由と、簡単なイースターエッグの作り方
たくさんあるケーキの型は、入って左の壁にディスプレイしてあります。
ケーキの型ですが、借りることができるみたいで、店に貸出ポリシーを書いた紙が貼ってあります。これもいいアイデアじゃないでしょうか?1年に何度も使わない特殊なケーキの型は、買うより借りて使ったほうが、お金は節約できるし、場所もとりません。
バルクバーンでの買い方
売り場の要所要所に、プラスチックの袋のロール(巻いてある)があるので、そこから袋をひっぱりだして、1枚分をミシン目のところでペリっと破り、この袋に、それぞれの商品のフタの上に置いてあるスクープで、ほしいものを好きなだけすくって、ツイストタイ(そばにある赤いビニールに針金のはいったやつ)で、袋の口をくくって、レジに持っていきます。
ツイストタイを使わず、袋の口をしばれば、ほんのすこし重量が減り、ゴミも減るかも?
通常の商品はこれだけでいいですが、粉物とスパイスは見分けがつかないので、そばにある文字を書き込むことのできるタグ(ツイストタイだったかもしれません)に、商品の名前か番号を書いて袋につけてレジに持参。
また、見た目がそっくりで、違う商品のあるものは、レジで、「これは●●ですか?」と聞かれるので、適宜答えます。
たとえば、チョコレートでコーティングしたピーナッツと、レーズンは見た目がほとんど同じだし、塩入りのコーンナッツと、塩なしのコーンナッツもそっくりです。そういう商品は、自分が何を買ったか覚えておきましょう。
いかがでしたか?
筆子がバルクバーンが好きな理由をわかっていただけたでしょうか。
バルクバーンは流行っているみたいで、娘によると、「いつもお客さんがいっぱい」、とのこと。
率直に言って甘いお菓子は健康に全然よくありませんが、店全体のポリシーとしては、ヘルシー志向、オーガニックよりの消費者の需要に答えているようで、サプリメントや、オーガニックの商品もたくさんあります。
商品の内容についてはホームページを参照してください。レシピものってます。(☆すぐにリンク切れになるので、あえてリンクは入れません。Bulk Barnで検索すれば一番最初に出てきます)。
Seasonal cake decorating & candy making (季節のケーキのデコレーションとキャンディ作り)のページでイースターのベーキンググッズの写真が見られます。やはり、イースター関連商品はかわいいものが多いですね。
カナダに来る機会があったら、各州にあるはずですから、一度のぞいて見てくださいね。楽しめると思います。