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スポンジワイプという製品をもう9年ぐらい使っています。今回はこのふきんについて詳しくお伝えしますね。
以前、台所のスポンジは汚いから、捨てたほうがいいという記事を書きました。そのさい、私は「スポンジワイプ」を使っていると書いたのですが、その製品についてお問い合わせをいただきました。
スポンジワイプはわりとマイナーな商品かもしれません。実は、先日出版した本にも、「スポンジワイプ」という言葉が、一箇所だけ出てきます。編集者さんに、「スポンジワイプは汚くならないんですか」と聞かれたので、製品についてちょっと説明を入れました。
「スポンジ」という言葉が入っているので、ふつうのスポンジを想像してしまうかもしれませんが、見た目は小さなマットです。
スポンジワイプとは?
コットンとセルロースからできているドイツ生まれのふきんです。セルロース70%、コットン30%で、100%天然繊維です。メーカーによっては、多少組成が違うかもしれません。ドイツ語ではSchwammtuchという名前みたいです。
ドイツ生まれと書いていますが、スウェーデンで誕生したという説もあります。アマゾンでスポンジワイプを見ると、ほとんどのスポンジワイプの原産国はドイツとなっています。
ただしマリメッコのスポンジワイプはスウェーデン製です。
コットンは綿だから、どなたもご存知ですね。セルロースは植物の細胞壁の主成分で、繊維や紙の原料になる天然高分子です。
スポンジワイプは、紙と布の中間で、どちらかというと紙に近いふきん、と言えます。実物をごらんに入れましょう。
これはインドのスコッチブライトから出ているスポンジワイプのデモの動画です。48秒
この動画だと使う前に水でぬらしていないように見えますが、使う前にちょっと水で湿らせます。
乾いているときは、ダンボールのような質感ですが、少し水にぬらすと、吸水性抜群のふきんに変身します。すぐに乾くので、通常のスポンジよりは、衛生的に使えます。
日本ではかわいいイラストがついたスポンジワイプが人気のようです。ムーミン柄もあります。
昔は、そういうのを買ったこともありますが、今はコストパフォーマンスのいいブリッツという名前の製品を使っています(後述)。
メーカーによって、多少、厚みや手触り、サイズが違います。
スポンジワイプは平べったいので乾いた状態でマットのようにして使うこともできます。これはふつうのスポンジにはできないワザです。
スポンジワイプの長所と短所を紹介しますね。
スポンジワイプのメリット
●水をたくさん吸い込む
動画にもでてきたように、自重の10倍以上の吸水力があります。これはふつうのふきんの2~3倍です。
テーブルで飲み物をこぼしたときや花瓶をたおしたときに威力を発揮します。以前の家で、地下に雨水が浸水したときも、スポンジワイプを使ってふきました。
●毛羽立たない
繊維より紙に近い素材なので、毛羽立ちません。テーブル、窓ガラス、家具を吹いても、拭いた跡や、繊維がつかないので気持ちよく使えます。
●すぐに乾く
この点、ふつうのスポンジに比べて、とても衛生的です。朝起きると、いつもダンボール紙みたいになっています。
ふつうのスポンジは汚い話⇒今すぐキッチンから断捨離したい4つの古いもの
●煮沸消毒できる
清潔に保てます。電子レンジにかけて消毒することもできます。
●好きな大きさに切って使える
フェルトみたいに、好きな形に切ることができます。紙に近いので糸くずが出ません。あとで用途をあげますが、切ることで、大きさを簡単に変えることができるので、マルチに使えます。
●丈夫
通常の使用なら、なかなか破れません。しかし塩素系の漂白剤を使っているとだんだんぼろぼろになってきます。生地の中に塩素が残ると弱くなるのです。
●天然素材なのでエコである
そのへんにポイ捨てしても、やがては土に還ります。私が使っているブリッツについてきた紙には、土に埋めると、約2ヶ月で分解されると書いてあります。
ただ、捨てるときは、燃えるゴミとして出します。
●水切れがいい
片手で絞ることができます
●洗濯機で洗うことができる
洗濯機で洗っても型崩れしません。私は洗濯機に放り込んだことはありませんが。
●おしゃれな柄、かわいい柄、きれいな色が揃っている
北欧デザインやムーミン柄など、おしゃれな柄がそろっています。スヌーピーの柄もあります。今、一番人気はムーミンでしょうね。私はキャラクターものは卒業したので買いませんが。
ほかにはIkeaやフロッシュのスポンジワイプもあります。昔、フロッシュのマスコットキャラクター(?)のカエルのついたスポンジワイプを買ったことがあります。
フロッシュについて⇒食器用洗剤を断捨離しそこないフロッシュに落ち着く~ミニマリストへの道(34)
可愛い柄が揃っているのは、日本だけではないでしょうか?
カナダでは、スポンジワイプを探すのは大変です。ないような気がします。昔似たようなのをドラッグストアで見つけて使ってみたことがありましたが、微妙に違いました。
●手頃なギフトになる
かわいい柄や、季節のイベントにちなんだ柄がたくさんあるので、ちょっとした手土産や、内祝い、企業の販促品として利用できます。
デメリット
●値段がやや高い
ふつうのサイズは17X20センチと小さい(大判もあります)のに、現在定価は1枚594円。ムーミン柄は640円。とはいえ、安い店やセールはけっこう多いようです。
それにしてもただの台ふきに500円払うのは、最初は勇気がいるのではないでしょうか?私だけでしょうか?
●汚れやすい
しょうゆなどがついたとき、すぐに水洗いすればきれいになる、とのことですが、けっこう汚れます。私の場合、破れるより先に、汚れが気になって雑巾に格下げします。
●乾いているときはしわしわなので置き場所に困るかもしれない
新品はまっすぐなのですが、使いはじめると、乾いたあとまっすぐにはなりません。大きなサイズはうねりが入り、小さなサイズはしわしわになります。
私は台ふき用の1枚はそのままカウンターの上に置き、もう1枚は流しの下に置いてあるコンテナのはしにかけています。
●パッと見ただけでは使い方がわからない
スポンジワイプはそのままではダンボールかマットみたいです。使い方がわからず、乾いたまま拭いている人がいます。
この場合、ほとんど吸水しないと思います。ちょっとぬらさないと威力を発揮しないのです。
ふつう、お茶をこぼしたら、乾いたふきんでふく人が多いので、スポンジワイプもそのまま使ってしまうのも無理はないですね。
楽天のレビューを見ても、乾いたまま使っていて、文句を言っているのではないか、と思われる人が少なからずいます。
そこで、プレゼントとして人にあげるときは、必ず使い方を説明するか、この記事を教えてあげましょう。
スポンジワイプ活用術
スポンジワイプ歴が9年近くとわりと長い私。これまでいろいろな使い方をためしてみました。実際に使った方法、使えるであろう方法を紹介します。
●洗った食器を拭くふきん
そこそこきれいにふけます。しかし、最初にちょっと水にしめらさなければなりません。そこが面倒なのでこの使い方はしていません。
●食器を洗うスポンジ
洗いやすいです。スポンジとして使う場合は、このままの大きさよりも、小さくカットしたほうがベターかもしれません。
●台拭き、カウンターふき、その他いろいろなものふき
いわゆる掃除に使う雑巾としての使い方ですが、用途としてはこれが一番向いてます。窓ガラス、車、水筒、何でもいけます。洗車にもおすすめ。
●コースター
小さく切ることができるのでコースターとしても使えます。
ただ、1度もぬらさずずっと乾いたままで使うべきです。1度でも大々的にぬらしてしまうと、まっすぐ乾かないから不向きではないでしょうか?
●ランチョンマットとして
コースターと同じで、一度でも水にぬらすとまっすぐ乾かないと思うので、曲がってしまったら、ふきんやぞうきんに格下げしてください。
●水切りマット
よく水を吸収するので向いてます。水切りカゴを断捨離したら、大判のスポンジワイプを置いてもいいでしょう。
水切りカゴを断捨離する話はこちら⇒水切りカゴは使わない、三角コーナーと洗い桶もなくても大丈夫
野菜の水切り、コップの水切り、なんでも水切りしたいものの下に敷いて使えます。絵の具の筆洗の下に敷いてもいいですね。
●お風呂あがりに体や、髪をふくタオルとして使う
水をよく吸い取るので使えます。ぬれて重くなったら、しぼってまたふけばいいです。
タオルより嵩張らないので、タオルを使い切ったら、自分だけ体拭き用のスポンジワイプを導入しようかと思っています。
タオルのパイル地に、ふわふわな触感を求めていたり、やさしくくるまれたい思っている人には向きません。
ペットのからだをふくのにいいと思います。新品を使うのは、ちょっともったいないですが。
●おしぼり
ちょっとぬらせばおしぼりになります。ただ、私、ふだんの生活でおしぼりというのを使ったことがないのですが。
●鍋敷き
綿もセルロースも熱に強いので、鍋敷きとしてもいけるはず。使ったことはありませんが。ティーポットのマットとしても使えます。
●インテリアとして
かわいいムーミンやおしゃれな北欧柄は、フレームに入れればインテリアになるでしょう。プチプラで北欧風インテリアを演出するにはいいかもしれません。
個人的には、ふきんとして使ったほうがいいと思います。せっかくエコなのですから。
●工作の素材として
切っても糸くずが出ないので、工作にも使えます。実際に、黄色いスポンジワイプを、フェイクスイーツの素材にしていたドイツの人の動画を見たことがあります。
ソフトクリームのワッフルの部分として使っていました。
どんな使い方をしても、最後は雑巾にして、きっちり使い切ることができます。
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私が使っているのブリッツは20センチx30センチのが3枚で送料込み、税込み千円です。直近では2015年の8月に買いました。いつも2つに切って2枚稼働させています。
1枚は台ふき、1枚は食器洗い用です。汚れてきたら雑巾(床拭き)として使い、ぼろぼろになったら、4つに切ってウエスとして使います。
ウエスについて⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
ひじょうに長持ちし、使いでがあるので「この値段もまあいいか」、と思っています。できれば近所で購入できると尚いいのですが。
私は今のところ楽天市場のこの店で購入してます⇒クロネコDM便限定 送料無料 「無地3枚SET1,000円ポッキリ!ドイツのフキンブリッツBLITZ」
5,6年前、日本の100円ショップでスポンジワイプそっくりの商品を買ったことがあります。「キッチンクロス」という名前でした。
原材料がセルロース100%のせいか、水にぬらしても、スポンジワイプほど柔らかくならず、持ちもそれほどよくなかったです。
類似品に気をつけてください。綿が30%入っているところが、スポンジワイプのポイントです。