化粧品

私が捨てたもの

使うことも、捨てることもできず溜め込んでいた物の行末とは?

家の押入れや洋服だんすの中に、「使うことも、捨てることもできずそのままになっている物」はありませんか?

どんなに、きれいな物でも、上等の物でも、そのままでは、それは「ガラクタ」。今すぐ使うか、捨てることをおすすめします。

ずっと溜め込んでいた私はこんな苦い体験をしました。



シールを大量に溜め込んでいた私

子供のころ、父親に買ってもらったシールや、少女雑誌『りぼん』の付録がもったいなくて使えなかった、という話は以前もお話ししました。

こちらに書いています⇒くさらない物も賞味期限を過ぎるとガラクタに~もったいなくてシールが捨てられなかった愚か者の独白

商事会社に勤めていた父は文房具屋さんにつてがあり、よくシールをもらってきてくれました。

土曜日に、商店街にある文房具屋さんに、仕事で行く父に、幼い私もついていきました。

そこでもまたシールをもらっていました。

私は、大量のシールを持っていましたが、もったいなくてほとんど使うことができませんでした。

シールは、同じ絵柄のサイズ違いがシートになっていました。絵柄が同じなのだから、1枚や2枚、使えばいいのに、ほとんど使わず、30年近く持っていました。

ずっと枕のケース(ちょっと分厚い透明なビニール袋)に入れてました。

結局、シールは、高齢出産で産んだ娘が、3~4歳の頃、一気に消費してくれました。

子供が生まれていなかったら、あるいは、シンプルライフに切り替えなかったら、今でも持っていたかもしれません。

なぜ使わずに溜め込んでいたのか?

なぜ、私は大量のシールを使わずにずっと持っていたのでしょうか?

大きな理由を3つあげますと、

1.収集癖があったから

私は、収集癖があったので、文字通り、集めて手放さなかった、と思われます。

自分の収集癖をこちらで分析しています⇒人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました シール以外にも溜めていたものを書いています。

人が物を集める理由はいろいろありますが、私の場合、いったん手に入れたものを失うのが惜しかったようです。失うことに恐怖を感じていたのです。

上で紹介した記事にも書きましたが、授かり効果のせいであろう、と考えています。

授かり効果とは、いったん何かを自分の物にしたら、自分にとってその物の価値が高くなってしまう心理です。

ただのシールなのに、とても貴重なものに思っていたのかもしれません。

2.使い道がなかったから、あるいは思いつかなかったから

シールの使い道が思いつかなかったから、というのも使わなかった理由です。

シールの使い道ってありそうで、ありません。せいぜい、手紙の封筒や、グリーティングカードに貼るぐらいでしょうか?

ところが、娘にあげた時、自分がお絵描きした紙、ノート、スケッチブック、絵本、壁、テーブル、床、自分の顔とありとあらゆるものに貼って喜んでいました。

私が父親にシールをもらい始めたのは、幼稚園児のときでした。すでに、その頃、「シールの正しい使い道」にこだわって身動きできなかった完璧ちゃんだったのかもしれません。

完璧ちゃんの話はこちら⇒完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由

3.いらないけど、捨てることもできなかった

子供のときは、シールを溜め込んで、ほんわかとした安心感に包まれていたかもしれない私。

しかし、二十歳頃には、すでにこのシールは邪魔者と化していました。掃除をするたびに、「シールいっぱいあるなあ」と思いつつも、使うこともできず、捨てることもできませんでした。

「人にあげればよかったのに」と今となっては思います。

失うのが怖くて、使うことも、捨てることもできず、ずっとそのまま持っていたのです。





溜め込んだ末に起きたこと

シールは娘が使ってくれましたが、私が溜め込んだほとんどのものは、断捨離され、家の外に出ました。

小学校のときに集めていたキーホルダーも、最初の断捨離(27歳)まで持っていて、このとき、捨てました。

ゴミ箱に捨てたのではなく、どこかに寄付したと思いますが、はっきりとは覚えていません。

私が覚えているのは、「ずっとキーホルダーが邪魔だった」ということです。

こちらは、はじめはおせんべいが入っていた缶に入れていました。そのうち、ビニール袋に移し替えました。

袋に入れるほうが、場所を取らないからです。

掃除をするたびに、この袋の置き場所を変えていました。邪魔だから、最適な置き場所を考えていたのです。

しかし、どこに置いても、ピタっと来ませんでした。

今ならその理由がわかります。

私にとってキーホルダーのコレクションの本質は、「ガラクタ」なので、最適な置き場所はゴミ箱しかなかったのです。

フライレディや、カレン・キングストンは、「ガラクタは整理することができない」と本に書いています。いらない物はどうがんばっても、うまく家の中に収めることができないのです。

断捨離する直前、キーホルダーを入れた袋は、洋服ダンスの洋服をかけるスペースのはしっこにぐしゃっと突っ込んでありました。

上にびっしり服がかかっていたので、はしっこは光があたらず、暗い場所でした。

「もう捨てるしかない!」

思い切って、キーホルダーを捨てたとき、本当にすっきりしました。

同時に、キーホルダーを全く活かせなかった自分に情けない気持ちでいっぱいでした。

コレクションするなら、月に1回は取り出して、眺めて喜ぶとか、磨くとかすればいいものを、私は、すべてをぐしゃっと袋に入れたまま、何年も放置。

中身には全く注意を向けず、袋を置く場所だけ移動させていたのです。

安易にキーホルダーを溜め込んで私が得たものは、

◯邪魔な気持ち
◯使わない罪悪感
◯片付けと断捨離の手間

これだけだったのです。

私が溜めていたのは、キーホルダーやシールだけではなかったので、たくさんの品物に、こんなネガティブな感情を持ち、何度も整理整頓しようとしていたのです。

しまいこまずに使うコツ

溜め込んだあげく苦い思いをした私は、今は、持っているものは、ちゃんと使うことにしています。iPhoneやiPadについてくる、アップルマーク(りんごのシール)も、さっさと手帳に貼っています。

もし、私と同じように、使わないものがある人は、捨てるか、使うかのどちらかをしてください。

とても心がすっきりします。

以下のようなことを心がけたら、所持品、すべてを使うことができるようになりました。

1.必要なものしか買わない。

2.使っていない物はどんどん捨てる。

3.買ったら、すぐに使う⇒物をためないコツ。「買ったらすぐに使おうルール」のすすめ

4.よけいな物はもらわない、持ち帰らない

5.もらったらすぐに開封して、その場で対応を考え、実行に移す。

6.「使わないほうがもったいない」と思考を転換する。

======

私が溜め込んでいたものは、安価なものばかりでしたが、高い物を溜め込むことってよくあります。

自分にしては高価な買物だった服やバッグ、靴を、「高かったから使うのがもったいない」「汚したくない」という気持から、あまり使っていない、ということはないですか?

服、靴、バッグは実用品。身につけてこそ、商品の価値を活かすことができます。

高い洋酒を、「これを飲む完璧な機会に飲まなければならない」と思い、いつ来るかわからないそんな時を、ずっと待っていませんか?

しかし、そんな時は、来ないのです。今が使うベストなタイミングです。





葬式実家の断捨離中に、とろろ昆布のようなほこり(40年もの)に遭遇。前のページ

汚れた食器をシンクにためこまない4つの方法。洗い物が嫌いでも大丈夫。次のページ洗い物

ピックアップ記事

  1. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  2. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  3. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  4. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…
  5. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…

関連記事

  1. お茶

    私が捨てたもの

    私が捨てやすかったもの、捨てにくかったもの~30年近い断捨離を振り返る

    20代後半からシンプルライフをめざしてきました。途中物を増やしてしまっ…

  2. 文房具

    断捨離テクニック

    ボールペン1本生活をめざして。文房具を効果的に断捨離する7つのステップ。

    紙やペン、ノートなど文房具好きの私がどんなふうに文具を捨ててきたかお話…

  3. 石けん

    私が捨てたもの

    使わなくても大丈夫な日用品~50代節約系ミニマリストの場合

    シンプルライフや断捨離の本を読んでいると、日用品のストックは「最低限に…

  4. 積まれた書類

    私が捨てたもの

    もっと早く捨てればよかった7つのもの~元「捨てられない女」の独白

    これまでさまざまなモノを断捨離しましたが、「捨てて失敗した」と思ったも…

  5. ボタン

    ミニマリストへの道

    まだ使える物でも、使っていないなら捨てるべき:ミニマリストへの道(80)

    「ミニマリストへの道」シリーズでは、私がどのように物を減らしていったの…

  6. 片手鍋

    私が捨てたもの

    執着せずに、さっさと捨てればよかった物:柳宗理のトングとミルクパン

    「これは大事だ、捨てられない」と執着しているものでも、捨ててみると案外…

新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。

 

8割捨てればお金が貯まる・バナー

ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,797人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 食器を取り出している人
  2. 会話している2人
  3. お気に入りのカップ
  4. Eリーダー
  5. ノートに何か書いている人
  6. いろいろなもの
  7. ネットで何か買おうとしている人
  8. 悩んでいる人
  9. 悪い親
  10. 買い取りサービスを利用する人。

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック

 

1週間で8割捨てる技術
 
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 本の整理
  2. 捨てすぎる人
  3. 図書館
  4. カーペットに掃除機をかけている人
  5. スマホを見る女性
  6. 混乱する人
  7. 岩山い座る女性の後ろ姿
  8. ハーブティーを飲む女性
  9. ヘアサロン
  10. デイジー

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP