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50歳になったら捨てたほうがいい4つのガラクタをお伝えします。
30歳でも40歳でも断捨離は有効ですが、50歳になったら、特に本腰を入れて物を捨てるべきです。
まずはその理由からお伝えしますね。
物を捨てることは人生の棚卸しをすること
私は若いときから、シンプルライフを目指してきましたが、50歳になったその時、さらに小さな暮らしを追求することを決心しました。
物をどんどん捨て始めました。断捨離したら、いろいろなことがうまく回り始めたように思います。
物を捨てることは、自分の人生の棚卸しをすることにほかなりません。もし、今後自分が向かいたい方向に必要のないものを発見したら、それはさっさと捨てるべきなのです。
そうしないと、足かせになります。
家の中にあるものを新陳代謝させないと、身体も心も物に捉えられ身動きできなくなります。
これは物を捨ててみないとわからないかもしれません。
ちょっと捨ててみると、必ず気持ちが軽くなります。捨てて気持ちが軽くなるということは、それまでその物はずっと自分を重く、ひっぱっていたのです。
50歳の人はそれはそれはたくさんの物を持っている
人が物をためこみ始めるのは、自分の給料を得ることができるようになってから。学校を卒業した20代のはじめぐらいからですね。
20代は、いろいろな物を集める時期です。
物理的な物だけでなく、つきあいも増えるし、いろいろなところに行って新しい経験もたくさんするでしょう。
結婚して、子供をもうけたり、人によっては土地や家も手に入れるでしょう。
50歳は20歳から30年後。
この間、何も捨てていないとしたら、30年間、物をため続けてきた、ということになります。
村川協子さんは、ご主人が定年を迎えたとき、こんなふうに感じていたそうです。
それまでの生活は、子供に関する出費、家電製品や家具、車など、次から次への購入する必要があるものが出てきて、わが家のようなあまり流行を追わない堅実だと思っている家庭でも、絶えず買い揃えることに追われていたように思います。
☆この本に書いてありました⇒村川協子「簡素な暮らしの家事手帖」の感想。老いてからでは間に合わない
家事や家計管理のプロみたいな村川協子さんですら、こんなふうに言っているのです。
ふつうの主婦なら、その何倍も物を買ってためこんでいるのではないでしょうか?
物がたくさんあっても、家にあるのが当然だと思い、特に深く考えず、散らかるたびに片付けてきたのではないでしょうか?
ですが、50歳になったら、ちょっと自分の人生を見直す必要があります。これまで単なる習慣で、収納してきた物が、今後の人生に本当に必要なのか、考えてみるべきなのです。
50歳は変化のとき
個人差はありますが、ライフサイクルを考えると50代は、暮しにさまざまな変化が振りかかるときです。
●子供たちが巣立つ
●両親は老いて、一緒に暮らすことになるかもしれない
●自分自身の老後も切実になってくる
●離婚するかもしれない
●逆に、再婚するかもしれない
●配偶者や、両親が病気になって介護することになるかもしれない
●配偶者や、両親が他界するかもしれない
仕事上の変化や自分自身の健康上の変化もあるでしょう。
これまでのように、「明日も今日の続きで、何ごともなく過ぎるだろう」と思っているわけにはいきません。こうした変化がどんどん襲いかかってきます。
このような変化に対応するためにはどうしたらいいと思いますか?
まず、今は、変化のときだと知ることが大切です。
そして、これから自分はどんなふうに生きていきたいのか、少し考えなければなりません。そうしないと目の前のことを場当たり的に処理することになり、気づくと、あの世へ行く日がやってきた、なんてことになります。
今後はどんなふうに暮らしたいのか、ちょっと考えて、その未来にふさわしくない物はどんどん捨てるべきです。
私が50歳になったとき、今後はシンプルライフで行くことに決めました。
自分の人生のあらゆる側面をシンプルにしたいと思いました。物はもちろんのこと、食べる物や、住む家、化粧(もともとろくにしていませんが)や美容、健康、家事など全部シンプルにできたら、楽でいいだろうなあと思ったのです。
これから引っ越すことがあっても、自分の手で持てないものは持ちたくない、と思いました。重いのはもうこりごりです。
そして、断捨離を続けていくうちに、ミニマリストになることにしました。
50歳になったら捨てたい4つのガラクタ
たいていの人は50歳になったら、たくさん捨てるものがあるはずです。
子供が巣立つのですから、これからはそんなにたくさんの物はいりません。
いつも書いていますが、物を持ちすぎていると管理に時間や体力をとられるので、残りの人生でやりたいことを楽しむ余裕ができないのです。
50歳からは縮小です。
阿部絢子さんもそう言っています⇒阿部絢子の「モノ・人・お金 自分整理のすすめ」の感想~50歳からはお金にシビアになるべし
今後どういうふうに生きていきたいか決めたら、自分の心を重くしてしまうガラクタは捨てましょう。そうしないと、先に進むことができません。
もう自分の人生には関係のない物は捨てる時が来ています。ガラクタにはいろんな種類がありますが、特にこんなガラクタを私は捨てています。
1.物そのものを断捨離する
もう何年も開けていない箱はないでしょうか?そういうのはこれから自分が生きたい人生に必要ありません。
もう着ない服、つけないアクセサリー、昔の仕事で使った資料や名刺、今は読むことのない本。どんどん捨てました。
2.やらなければいけないことを手放す
人にはいろいろやらなくてはいけないことがあります。50歳ごろは多くの社会的責任を担っている人も多いですね。
お気楽な専業主婦の私は、役員会とか委員会といったものはずっと無縁でした。
しかし、家事を減らしました。もともとそんなに熱心に家事をするほうではありませんでしたが、「しなくてもいい」家事を見つけてやらないようにしました。
引っ越してからやらなくなったこと⇒小さな暮しを満喫中~生活をダウンサイジングしてやらなくてもよくなった7つのこと
小学校のボランティアもたくさんやっていましたが、娘の卒業に合わせてやめました。
3.習慣を捨てる
もっと楽に生きるために、いろいろな習慣を捨てている途中です。私は先延ばしする習慣がありましたが、これはかなり捨てられたと思います。
また、昔はどちらかというと完璧主義でしたが、これはきっちり捨てました。「だいたいできてればいいや」と考えるようになりました。
若いときは、仕事をがんばりたい、と思う人が多いでしょう。だからワーカホリックになって、ばりばり働く傾向があります。
私も、20代のときは、仕事がいっぱいあると、残業はいやだったので、自分が朝の掃除当番(そういうのがありました)だったときは、電車の始発にのって、掃除をしてから仕事をしていたことがあります。
しかし50歳になったら、もう「何をするか」はそんなに大切ではありません。
それより「自分は人としてどうありたいか」のほうが重要です。
この年頃は、「何をするか」より、「何をやらないか」のほうが大事なのではないでしょうか?
4.人間関係も切る
ネガティブなことばかり言う人、いつも不平不満ばかり言っている人、人の悪口ばかり言う人、自分のことばかり話して、人に対する心遣いのない人。
こういう人と一緒にいると限りなくエネルギーを奪われます。
ある意味、物理的なガラクタより悪質です。
こういう人間関係は整理したほうがいいです。人に親切にするのは大事なことですが、自分の気持ちに正直になることも必要です。
もう残り時間は少ないのですから。
人間関係を断捨離するのは難しいので、ばさっと切ることはできないかもしれません。ですが建設的でない人間関係に費やす時間を減らすことはできます。
* * * *
50歳になったとき、「もう人生の折り返し地点を過ぎてしまった」と思いました。しかし、そのわりには、気持ちは若く、26歳ぐらいから何ら変わっていません。
なんだかずっとこのまま元気で、暮していけそうな気もします。しかし、どんな人も年老いていきます。
人生は永遠に続くわけではありません。
残りの人生を実り多いものにするためには、50歳をさかいに物を捨てて、これからの道を模索するべきなのです。