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読者の質問に回答します。
ビーズ作家になるために買ったビーズや刺繍糸を捨てるべきだとわかっているのに、捨てることができない、どうしたらいいか、という内容です。
まず、メールをシェアしますね。夢子さんからいただきました。小見出しは私が入れました。
素敵な主婦作家になる夢
件名:野望ガラクタが捨てられない
断捨離について検索するうちに、筆子ジャーナルにたどりつき、愛読しています。
野望ガラクタの存在に心が暗くなる
断捨離はだいぶ進み、家はスッキリしてきたのですが、野望ガラクタが捨てられず、何をしていても、ふと、「あのビーズと刺繍糸を捨てないと…でもまた使うかも…」と心が暗くなります。
そもそも、ビーズも刺繍も、ましてや手芸も、特に趣味ではありませんでしたが、「何か家でできる商売はないかな…ビーズ刺繍作家って素敵で儲かるかも!」と思い立ち、1年ほど頑張って独学でブローチなど作りメルカリに出したりしてみましたが、上手く行くわけもなく、飽きて、1年ほど放置しています。
理性ではわかっているのです。もう無理だって。捨てるべきだと。
1年で飽きて1年間放置。
結果も何も出ず。ハマリもせず。趣味にすらならず。肩凝りが酷くなって目もしょぼしょぼするし、その時間を使ってウォーキングでもしたほうが健康的。わかってるんです!!
捨てたくない理由
けど、その1年間、手芸屋さんで材料を探したり、本を見てデザインを考えたり、作業に集中するのは確かに楽しかったし、今はちょっと飽きてるけどまたやりたくなるかもしれない。そもそも、もの作りは好きなほうだし。とか、
刺繍糸でミサンガ作ったら売れるかも?(メルカリでみたら、3本300円とかで、たくさん出てましたが、安すぎてやる気出ず…)とか、
けっこう高い材料なのにもったいない…もとを取りたい…とか、来年ビーズ刺繍ブームが来るかも? とか…
とにかく、理性に反して、捨てる気に全然なれません。
私の野望
私の野望は、素敵な主婦作家になること、と、楽して家で儲けること、一攫千金、です。我ながら書いていて馬鹿だと思いますが。
私は小学生を子育て中の主婦です。3人の子どものうち1人は発達障がいがあり、なかなか手がかかります。それもあり、フルタイムでの仕事は無理なので少しだけパートをしています。
お金に関しては、パートを増やして地道に働けば、主婦作家よりはよっぽど稼げます。ハンドメイドは稼げないということは理解しました。
主婦作家については、もう諦めるべきだと思います。というか、作家でなくとも、何者かになりたいという承認欲求を早くなくしたい。40を過ぎて子ども3人もいて、何を言ってるんだろうと自分でも思います。
好きなことがわからない
人から認められる何者かになるより、自分が心から楽しめることを毎日すればいい、と思うのですが…それが何かわかりません。
というか、ネットサーフィン、テレビの流し見、ネットショッピング、などしか楽しみがなく、情けないです。
ビーズ刺繍の後、しばらくは、ストレッチなど頑張っていましたが、それも結局SNSでストレッチのアカウントを作って毎日やったことを記録するためにやっていたようなもので、とくにイイネも増えず、体型も変わらず、飽きてきました…。
私が聞きたいこと
話がまとまらないのですが、ビーズ刺繍の材料と作りかけのブローチを捨てるには、私は、根本的にどうしたらいいのでしょうか…。
書いてるうちに情けなくなり、少し、捨てられそうな気がしてきましたが…。
親に、夢見る夢子ちゃんと言われていた子供の頃から全然成長していないです。もっと現実的に自分を律するにはどうしたらいいでしょうか?
カツを入れていただけたら嬉しいです。厳しくてもかまいません。
夢子さん、こんにちは。お便りありがとうございます。
家の中がスッキリしてきてよかったです。
素敵な主婦作家になりたい? 素敵ってなんですか?
先日も書きましたが⇒服の断捨離に何度も失敗している人に試してほしい6つの解決策。
素敵な主婦作家が何であるのか具体的にわかってないと、目指しても、到達できないと私は思います。
好きなことが見つからない、承認欲求をなくしたいといった問題は、この記事ではふれず、ビーズ刺繍の材料を捨てられる考え方をお伝えします。
メンタル面での課題については、過去記事にも書いているし、今後、ほかの記事でカバーしていきます。
さて、ビーズ刺繍の材料や作りかけの作品を理性では捨てたほうがいいとわかっているけど、捨てられない問題ですが、その場の衝動や欲望ではなく、理性に従うことを決断すればいいだけです。
夢子さんは「40代の母親なのに、子供のころから成長していない」と感じていらっしゃいますが、もしこれが本当なら、これまで、どちらかというと理性を重んじなかったからではないでしょうか?
その場の衝動に流されたほうが多かったのでは?
自分を律したいと心から願っているのなら、ビーズや糸を捨てることから、律することを始めればいいのです。
具体的には以下のように考えると捨てられると思います。
野望ガラクタとは?⇒なかなか捨てられない「なりたい自分になるために買った物」を断捨離する方法
1.捨てないことに落ち込むぐらいならさっさと捨てる
夢子さんは、何をしていても、「あれを捨てないと、でもあんな理由やこんな理由で捨てられない」と暗い気持ちになっているのですよね?
つまり、ビーズや刺繍糸、作りかけのブローチの存在が、夢子さんの1日を暗いものにしているわけです。
せっかくの今日という時間を、黒く塗りつぶしてしまう手芸の材料はさっさと捨てたほうがいいでしょう。
いつも書いていますが、物より時間のほうが大事です。この理由だけで、手芸の材料を手放す、十分すぎる理由となります。
2.捨てても夢は消えない
材料を捨ててしまうと、ビーズ刺繍作家になる夢が消えてしまう、私の大事な夢もあきらめることになる。
もし、そんな気持ちのせいで捨てられないなら、心配無用です。
材料を捨てることイコール夢を捨てることではありません。
作品を作る作家にとって1番大事なものは何でしょうか?
私は作家ではないから、想像で書きますが、道具や材料より、クリエイティビティ(創造性)のほうが大事ですよね?
自分の中に、表現したい気持ちやクリエイティビティが残っていたら、今、使っていない道具や材料を捨てても問題ありません。
クリエイティビティを発揮したい時になったら、また買って、作ればいいのです。
3.ガラクタはクリエイティビティを殺す
2で書いたように、作家にとってもっとも大切なのはクリエイティビティですが、家の中にたくさんある物理的なガラクタも、心の中にあるネガティブ思考というガラクタも、クリエイティビティを殺すと私は考えています。
きのう完璧主義に関する動画を紹介しました⇒完璧主義~決して満足できない気持ちとの戦い(TED)
トークの中で、自分の作品を他人の作品とくらべて、発表できない人の話が出てきましたが、これは心の中のガラクタが創作活動を邪魔している状態です。
クリエイティビティを発揮するためには、心身ともに、風通しのよい状態にしおいたほうがいいのです。
4.レッスン代だったと思う
もとを取りたいと考えるのをやめましょう。もとはもうちゃんと取っています。
夢子さんは、ビーズ刺繍に打ち込んだ1年間、スキルを磨き、作品を作ることを楽しみました。
やってみて、ハンドメイドをビジネスにするのは難しい、パートの時間を増やしたほうがお金になる、という学びも得ました。
ビーズ刺繍の材料に使ったお金は、このような学びを得るためのレッスン代だった、と考えれば、「もとを取らなきゃ」と躍起になることもないでしょう。
5.最悪のシナリオを考える
ビーズ刺繍の材料や作りかけの作品を、きょうすべて処分したあとに起きる最悪のシナリオを考えてみてください。
ものすごく最悪、最低の悪夢のようなできごとが起きるでしょうか?
頭ががんがん痛んで、胸がどきどきし、胃もむかむかして、そのへんをのたうち回って、吐きたくなりますかね?
死にたくなるようなできごとが起こるでしょうか?
起きないと思いますよ。
せいぜい、何年か後に、またビーズ刺繍がやりたくなって、材料を買い直すぐらいです。
これは、最悪でもなんでもありません。
夢子さんは、ネットショッピングが好きなのですから、買う理由ができて、むしろうれしいんじゃないですか?
最悪のシナリオを考えてみると、捨ててもどうってことないとわかります。
・・・以上捨てたほうがいい理由を紹介しました。これらを読み理性的に判断してください。
尚、当面使う分は残してもいいと思います。今年1年で使いきれるぐらいの分量です。
もう作ることもないと思うなら、すべて処分してください。
では夢子さん、これからもお元気でお暮らしください。
野望ガラクタや作品に関する過去記事
洋裁が得意なので、端切れや古着を捨てないお母さんの問題を解決するには?
昔の原稿を捨てたいけど、思いきれない。そんな時はこう考えよう。
筆子の時間の使い方(エッセオンライン)
エッセオンラインに新しい記事がアップされました。今回は時間の使い方について書いています。
ぜひ読んでください⇒60代ミニマリストが8時間睡眠を守る理由。疲れない時間の使い方のコツ | ESSEonline(エッセ オンライン)
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読者の質問に回答しました。
夢子さんは楽してお金をもうけたいそうですが、一攫千金を狙うのは不確定要素が多すぎるため、おすすめしません。
自分でコントロールできないことがありすぎます。
むしろ、めんどくさいことをしたほうがお金になると私は思います。人のやりたがらないことを代わってやってあげるようなことです。
この場合は、自分でコントロールできることもたくさんあるため、精神的にもずっと楽です。
では、あなたも、質問や感想などありましたら、お気軽にメールください。お待ちしています。