感謝している人

TEDの動画

最終更新日: 2024.05.27

感謝こそが自信の基礎になる(TED)

ページに広告が含まれる場合があります。

 

自信をつけたい人におすすめのTED動画を紹介します。

タイトルは、Gratitude: The Foundation of Confidence (感謝:自信の基礎)

スピーカーでコーチのTara Gooch(タラ・グーシュ)さんの講演です。



感謝は自信の基礎:TEDの説明

Drawing from her own life experiences and professional expertise, Tara weaves a narrative that resonates deeply with individuals from all walks of life. Through captivating storytelling, she shares her personal struggles and triumphs, underscoring the pivotal role that gratitude played in her journey to developing confidence and finding fulfillment.

自分自身の体験と職業上の専門知識から、タラは、どんな人の心にも響く物語を紡ぎだします。

魅力的なストーリーテリングをとおして、タラは、個人的な苦労と成功をシェアし、彼女が自信を築き、満たされた気持ちを見つけ出した旅において、いかに感謝が重要な役割を果たしたか伝えます。

収録は2024年の1月、動画の長さは13分30秒。英語など数カ国語の字幕あり。動画のあとに抄訳を書きます。

☆TEDの記事の説明⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に

シンプルですが力強いメッセージです。





自信の基礎

少し気まずい質問から始めましょう。これから言うことを経験したことがあるなら、最後に手をあげてください。

低いセルフエスティーム、*インポスター症候群、ネガティブなセルフトーク、*リミッティングビリーフ、自信のなさ。

こんな体験をするのは、あなただけではありませんよね?

自信の基礎(ファウンデーション)になるものはあるでしょうか? どんなものにも強固な基礎が必要ですよね。

建築は、基礎があるから安定するし、全体の構造を支えます。基礎があるから、風、悪天候、地震などの外的な力に耐えられます。

自己成長や仕事、複雑なタスクをするときも、基礎があってのことです。

複雑なタスクやコンセプトに進む前に、ベースとなるものを学ぶのは重要なことです。

自信をもつためにも、強固で安定したファンデーションが必要です。

たくさんの人が自信がないと悩んでいる

問題は、多くの人にとって、自信はつかみどころのないものであることです。

Psychology Todayの研究によれば、世界人口の85%がセルフエスティームが低いことに苦しんでいます。

失敗、困難なこと、逆境、虐待、トラウマなどの外的なできごとを体験していたら、自信を作りあげる基礎が影響を受けるかもしれません。

強固な基盤がなければ、ほかのすべての問題につながります。人生で成功できず、機会を逃してしまったり。

自信を得て、それを維持するためには、強固な基礎が必要なのです。

あなたが、私のように自己啓発書や成功マニュアルをよく読んでいるなら、「感謝」という言葉をあちこちで見ると思います。

感謝の果たす役割

私は、自信と感謝に関連がありそうだと思ったので、感謝がどんな役割を果たすのか、なぜ、自信を得て、いずれは成功するために感謝が重要なのか、考えるようになりました。

私は、ずっと自信がなくて、子どもの頃に始まったこの苦しみをなんとしてでも、解決したかったのです。

私はシングルマザーのもとで5人兄弟の末っ子として、貧しい中で育ちました。

14歳のとき以来、父には会っていませんし、これまでの人生で父から「愛しているよ」と言われたことは1度もないんです。

恐怖、貧困、欠乏、不安定な状況にいる親のもとで育つと、子どもの脳の発達が生理的に変わってしまいます。

そして、今、自分が経験しているのは当然のことだと思ってしまい、恥(シェイム)や、孤立感を感じます。自信を失い、自分自身の能力を信じることが難しくなってしまうのです。

私も例外ではなく、自分の中に、シェイムが本当に深く根付いていて逃げられないと感じることもありました。

子どものとき、教室で皆の前で話すのは、最大の恐怖でした。今でもそうです。

授業中先生に指されると、顔が赤くなり、声は震え、自分を閉じてしまって、全く機能しなくなりました。

涙が出てきて、トイレに駆け込んで泣いてしまうんです。

自信がなかったせいで

人に見られ、自分の言葉を聞かれるのは本当に怖かったんです。私の自信はほとんどゼロでした。

そして、年を経るごとに、どんどん後ろへ下がって消えてしまおうとしました。

自信のなさは、大人になっても続きました。キャリアは伸び悩み、給料の交渉ができず、会議中に発言できませんでした。

どこに行くにもマスクをしたいと気持ちにかられました。

そういうこと、皆さんにもありませんか?

すごく学歴があるのに、同僚たちより給料が少なく、何度も有害な職場に遭遇しました。

そして、最後に、私はこわれてしまったのです。

自分の人生は何の意味もなし、これ以上、自信がないまま生きるのは嫌でした。

あらゆる場面で、自分の価値を疑うのは本当に疲れる生き方でした。

その時点でも、自信は私にとって、つかみどころのないものでしたが、もっと幸せや充実感を感じ、成功するためには自信が必要だともわかっていました。

でも、自信がまったくないとき、どうやって自信を育めばいいのでしょう?

感謝を見つける

どん底に落ちたとき、私は、自分を見つける旅に出て、人生の軌道を完全に変えました。そして、今、TEDxのステージに立っています。

どん底に落ちてから2年もたたないうちに。

どうやって進んで来たのか、3つのステップにまとめたので、これから皆さんにお伝えします。

これらのステップは、皆さんの人生の軌道をすっかり変えてしまうでしょう。

ステップ1:過去に感謝する

自信は感謝という基礎の上に築かれます。過去とこれまでの自分に感謝してください。

私が、自分の過去に感謝すし始めたら、すべての経験は、もっと深い目的や意義に自分を導くためのものだったと気づきました。

感謝することが、脳内の神経伝達物質であるドーパミンとセロトニンを増やすことは科学的に裏付けされています。

しかも、脳の回路を変えることもできるんです。

脳の回路を変えることができるなら、新しい信念を作ることができます。新しい信念を作ることができれば、これまでのサイクルをこわして、自信を持つことができるんです。

私は貧困やアルコール依存症、ほかの依存症、虐待、そして自信のなさが、何世代にもわたって続いてきたと気づき始めました。

私自身、小さな娘がいるので、娘が自分を信じない人になることは絶対避けたいと思いました。娘が自分の価値に気づかず、夢を追求しない状態にはしたくない。

私がそのサイクルをこわさないと、娘もそうなってしまうと感じました。でも、感謝することによって、ようやく私は自分を信じることができるようになったんです。

過去のできごとを振り返って、感謝し、その体験がどう自分を作ってきたか考えることが、とても大切だとわかってきました。

ステップ2:今の自分に感謝する

将来の成功を決めるものは、今の行動です。

過去に戻ることはできないし、未来はまだ未知数。私達がコントロールできるのは、現在の行動だけです。感謝することが、行動につながり、変化を実現させてくれます。

子どものときは大変なことが多かったけど、それはもはや自分の現実ではないと思うようになりました。

今の私の現実は、たいへんなことがあったにもかかわらず、あらゆるチャレンジを克服し、恐怖に向き合っている強い女性です。

自分がどれほど遠くまで来ることができたのかわかったら、正しいマインドセットさえもてば、これからもっと前に進むことができると思いました。

でも、そうするためには、自信がある自分を心の中に持ち続けなければなりません。

マリアン・ライト・エデルマンが言ったように、「自分が見ることができないものには、なることはできない(You can’t be what you can’t see)」のです。

だからあなたがなりたい「自信のある自分」を思い描きましょう。

自分の目で見て、その存在を心から信じてください。

自分の中に、もっとも自信のある自分がすでに存在することに感謝しましょう

感謝すれば、そういう人が表れます。

ステップ3:なりたい自分に感謝する

もっとも自信があるバージョンの自分がどんな人なのか、書き出してみましょう。

どんな姿で、どんな行動をし、どんな服装をし、どんな姿勢で、どんな活動をするか、どんな人達と付き合うか。

そしてそんな人になる努力をするんです。

毎朝起きたら、少しずつ、もっと自信のある自分を想像して、その人になるために行動します。

行動とビジョン、感謝を組み合わせ、クリエイティブに考えると、長続きする自信のもとになる基礎を築きあげることができます。

忘れないでください。成功の基礎は自信、そして、自信は、感謝によって作られます。

思考によって、自分が求めているものが作られます。行動することで、それを受け取ることができます。

でも、その状態が続くのは、感謝するからこそなのです。

////抄訳ここまで////

補足

インポスター症候群(Impostor Syndrome):自己の成功や成果を正当に評価できず、自分を詐欺師のように感じる心理的状態。自己評価が低い。

リミッティングビリーフ(Limiting Beliefs)個人の成長や成功を妨げる制限的な信念

マリアン・ライト・エデルマン(Marian Wright Edelman)人権と子どもの権利のために闘う活動家。

自信と感謝に関するほかのプレゼン

自信を失わせる3つの習慣とその落とし穴にはまらない方法(TED)

自信喪失から立ち直るには?(TED)

自信をつけるための6つの行動(TED)

自信を持ち、周囲の人にも自信を持たせるには?(TED)

自分に自信がない?自信を持つことはスキルの1つ(TED)

幸せになりたいなら感謝しよう(TED)

私の朝のコーヒーを可能にしてくれたすべての人に感謝する旅(TED)

未来の自分に感謝する

感謝することは、すでに自分が持っているものに目を向けることです。

自分には何もないし、能力もないと思っていると、自信をどんどん失いますが、すでに持っているものやできることに目を向けると自信が生まれます。

だから、感謝することが自信の基礎になるのは、納得できますよね。

タラさんは、過去や今の自分だけでなく、未来の自分にも感謝しろと言っています。

なりたい自分や、自分が好きになれる自分はどういう人なのか想像して、そういう人になる努力を積み重ねながら、そんな自分がすでに自分の中にいることに感謝するんです。

実際、なりたい自分を想像できるなら、そういう自分はすでに心の中に生まれています。

見えないものにはなれないし、想像すらしていないものにもなれません。

だから、もし自信をつけたかったら、自信のある自分を思い描けばいいんです。

それは、未来の自分を信じることでもあります。

こう考えると感謝と自信の構築には強い関連性がありますね。

自信を失いかけたら、感謝できることを探してみてください。

きっとそれはたくさんあります。自分の周りにも、自分の中にも。





古い家断捨離が劇的に進んだのは、シングルタスクとポモドーロ・テクニックを使ったから。前のページ

実家にたくさんある着物、どう処分する? 読者の質問にお答えします。次のページ着物

ピックアップ記事

  1. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…
  2. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  3. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  4. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…
  5. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。

関連記事

  1. ボディランゲージ

    TEDの動画

    ボディランゲージは潜在意識への鍵(TED)

    ボディランゲージと潜在意識の関係について、語っているTEDトークを紹介…

  2. 高いバッグ

    TEDの動画

    中国の出稼ぎ労働者の考えていることを知って買い物グセを改める(TED)

    今週のTEDは、ジャーナリストのLeslie T. Chang(レスリ…

  3. 自分を許す女性

    TEDの動画

    父の最後の日々から得た教訓(TED)

    つらい状況にある人や、罪悪感を手放したい人の助けになるTEDトークを紹…

  4. ニットのスカーフ

    TEDの動画

    相手の視点をもつことは、共感することより重要です(TED)

    コミュニケーション能力をアップしたい人の参考になるTEDトークを紹介し…

  5. 会話する人たち。

    TEDの動画

    他人とうまく会話する10の方法:セレステ・ヘッドリー(TED)

    人とじょうずにコミュニケーションを取りたい人の参考になるTEDの動画を…

  6. コアラ

    TEDの動画

    ガラクタを全て売り払い、借金を返し、旅に出て、自由に生きている男の話(TED)

    シンプルライフの参考になるTED Talksを紹介するシリーズ。今回は…

新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,823人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. コーヒーを出納に入れている女性
  2. 郵便物の整理をしている女性
  3. 部屋を片付けている女性
  4. ものがあまりない部屋にいる女性。
  5. 片付けをしている中年女性
  6. 元気なおばあさん
  7. 片付けをしている女性
  8. プレゼンをしている人
  9. リビングルームでリラックスしている女性
  10. スッキリした部屋でリラックスしている女性

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 財布からクレジットカードを出す
  2. 恐怖
  3. 何もない部屋
  4. 物がいっぱいある台所の出窓
  5. ムーミンママの切手
  6. シンクの中の汚れ物
  7. クローゼット
  8. 寝ながらテレビを見る図
  9. 窓際

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP