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今週のプチ断捨離はトイレタリー(toiletry)です。トイレタリーは体を洗ったり、身だしなみに使う細々としたものです。パーソナルケア商品とも呼ばれます。
具体的には、化粧品やシャンプー、コンディショナー、ボディシャンプー、各種ローション、マッサージジェル、マウスウォッシュ、ヘアスプレー、石けんなど。
断言しますが、ほとんどの人がこういうものを持ちすぎています。なぜなら、1つ買うと、なかなか減らないからです。
ふだん気をつけていないと、ビューティケア商品は絶対増殖します。私も、歯のお手入れグッズが増えがちです。
きょうはバスルームや洗面所からこういう細々としたボディケア商品をいくつか捨てることを提案します。
なぜトイレタリーを断捨離すべきか?
トイレタリーを断捨離したほうがいい理由はいくつもあります。
まず、この手の商品は、きわめてたまりがちだからです。それにはこんな理由があります。
●「消耗品だからいくらあってもいいよね」とため込む人が多い。しかし、そんなにストックしても、消費が追いつかない。
●常に魅力的な新商品が出るので、家にいっぱいあるのについつい買ってしまう。
●買いやすい値段なので、スーパーでセールになっているとついふらふらと買ってしまう。
●ドラッグストアで簡単に手に入る。
●ネットショップで買い物するとき、送料無料サービスにするために買ってしまう。
●コスメショップで、サンプルをよくもらうのでたまってしまう。しかもそのサンプルをすぐに使わない。
●たまにはお歳暮でもらう。
●ちょっとした贈り物としていただいてしまう。なぜなら、「女子はバスグッズが好きだから」と思い込んでいる人が多いから。
見た目も可愛いし手頃な値段の商品が多いし、「消耗品だし」と思ってギフトに選ぶ人が多いのですが、消耗品だから、すぐに消耗されるかというと、それは全く別の話です。
●「もらわないともったいない」と思って旅先のホテルからもらってきてしまう。
●レギュラーサイズ、トラベル用、サンプルと1つにつき3種類集めてしまう。
●「旅行に行くときに使おう」「お客さんが来た時用に」と思って、いつまでも使わない。
●たくさんボディ用化粧品や、ヘアケア製品を持てば、自分はもっときれいになれると思って買い込んでしまう。しかしそれは幻想。こういうものはつけすぎないほうが、肌にもともと備わった力を引き出すことができます。
●いろいろな種類を使い比べてみたい、と思ってしまう。
たまる一番の理由は、使わないのに買ったり、もらったりして家に入れるからです。
ふだん使っている商品が切れてから買いに行っても充分間に合います。シャンプーがなくなったら、石けんで洗ってもいいし、湯シャンという手もあります⇒湯シャンのやり方や効果を書いた記事のまとめ
ビューティケア商品をためこむとこんなことに
●何かを取ろうとすると、そばにあるボトルが一緒に頭の上に落ちてくる。
●小さい製品が多いので、家のあちこちに散らかってしまう。
●カラフルな商品が多いので、たまればたまるほど視覚的ノイズになる。
●形が雑多なので整理するのが難しい。
●ためればためるほど、自分がどんな商品を持っているのか忘れて、また新しいのを買ってしまう。
●洗面所にローションやクリームがところ狭しと並んでいると、朝からストレスを感じてしまう。
●トイレタリーに使われている合成香料は体に悪い⇒私が香水やオーデコロンを使うのをやめた理由。その香料は本当に安全か?
●家のガラクタ度が一気にあがる。
●化粧品の中身は、時間とともに質が落ちる⇒口紅を最後まで使い切る方法。化粧品の使用期限も確認しておこう
●お風呂はリラックスしたり、疲れを取るために入るもの。そばに、カラフルなシャンプーやボディーソープのボトルがたくさん転がっていたら、リラックスできるどころか、かえってストレスになる。
●洗面所とお風呂の掃除が大変になる。
寝室にガラクタがいっぱいだと、質のよい睡眠が取れないように、お風呂場によけいな物を置けば置くほど疲れが取れません。
ゆったりお風呂につかりたいなら、いらない製品をお風呂場から断捨離したほうがいいのです。
お風呂場は物置ではありません。
ボディケア商品の断捨離の仕方
洗面所の引き出し1つなど、小さなスペースを一箇所だけターゲットにしてください。
引き出しの中身を全部開けます。
ガラクタを捨てます。
ガラクタとは、
●6ヶ月以上使っていないもの
●半分使って半年以上忘れていたもの
●使っているけれど好きでないもの
●サンプル
●あったことを忘れていたもの
●使用期限を過ぎているもの
●明らかに古いもの
●どこかから、もれているもの
●チューブやボトルが手にねとねとくっつくもの
●使う時期を過ぎたもの(今、中学生の子供が赤ん坊の時に使っていたベビーシャンプーとか)。
●何となく持っているもの
バスルームや洗面所にあるべきでないものは、所定の位置に戻してください。
その後、引き出しの中をふきます。
捨てないものを引き出しの中に戻します。戻すものは、ちゃんと使い切れる量にしてください。ローションやクリームがたまるのは、もともとそんなに消費されるものではないからです。
1つ使い切るのにどのぐらい時間がかかるか、できるだけ客観的に見積もりをしてください。数が多ければ多いほど、使い切るまでに時間がかかります。
私は肌断食をする前に、母からもらった化粧水、乳液、美容液を1本ずつ使っていました。毎朝、シャワーを浴びたあと、顔につけていました。化粧水の口を切ったら、それがなくなるまで使っていたのです。
1つのものだけ使っていましたが、数ヶ月は持ちました。顔や頭に塗るものはそんなにたくさん消費しません。面積を考えてみればわかることです。
1回に大さじ1杯(15cc)も使わないのではないでしょうか?小さじ1杯(5cc)ぐらいで充分です。
1度にどれぐらい使うのか考えて、全体の容量を1回分で割って、どのぐらいの日数で使いきるか、計算してみるといいと思います。
繰り返しますが、本当にそんなにいらないのです。
捨てるときのコツ
「使うものだけ残してください」と言われても、多くの人は、「いつか使うかもしれないから」といって、なかなか捨てません。
そこで、逆に、こんなものだけ残してください。
あなたの人生を豊かにしてくれるもの、家族を幸せにするもの。
それでも捨てられない時は
家に置いておくものには、コストがかかることを忘れないでください。たとえ、無料でもらったものでもそうです。
その理由⇒多すぎるストックをただちに断捨離すべき理由。過剰在庫は資産ではない
物を持ってしまうとリソースを失う話はこちらにも⇒節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい
化粧品やシャンプーの無料サンプルを残すなら、必ず使うことにして、手に取りやすいところにしまってください。それを使い終わるまでは、新しいものを買うべきではありません。
すぐには使わないけど、取っておきたいものがあるなら、なぜそれをこれまで使わなかったのかその理由を考えてみるといいです。
●香りが嫌いなのか?
●クリームのテクスチャーが嫌いなのか?
●ほかに使っているものがあるからなのか?
使っていなかった理由を考えてみることは、残すべきか、捨てるべきか判断する手助けになります。
これ以上コスメやボディケア商品をためない秘訣
●ストックしない。なくなるまで新しいものを買わない。
●なくなってもすぐに買いに行かない。何かで代用できないか考える。
●そんなにいろいろ使うのをやめる。
昔は身体の洗浄や身だしなみに使われていたボディケア商品は、今や多分に嗜好品として消費されています。必需品ではないのです。
家をスッキリさせたい人はもちろん、節約したい人も、この手のお手入れグッズを見直すのは有効です。
よく「最低限の身だしなみ」といいますが、たかが体を清潔に保つために、バスルームの収納スペースを最大限に使う必要もありません。
見た目はきれいでも、洗面所がぐしゃぐしゃという人もたくさんいます。
さらに、こういうお手入れ用品の容器は、ほとんどがビニールやプラスチック。みな石油からできています。使わないものをどんどん買い集めるのはまったくエコではありません。