花粉症

健康・アンチエイジング

意外と知らない花粉症やアレルギーを悪化させる7つの生活習慣

ただでさえつらい花粉症の症状がますますひどくなる生活習慣や、アレルギーの人は(健康な人も)避けたほうがいいことをお伝えします。

前回の記事では、花粉症を防ぐために体質改善をおすすめし、合わせて一般的な生活の注意点を紹介しました。

これは、外に洗濯物を干さないとか、花粉が飛んでいる日は外に出ないという、自らを花粉にさらさないわりと常識的な対策です。

今回は意外と盲点になっている生活上の注意を7つお伝えします。



1.なんでもギリギリにならないと手をつけない先延ばしグセ

心配事やストレスがあると花粉症がひどくなる、というリサーチ結果があります。ストレスホルモンがIgE(アイ・ジー・イー)という物質を活性化させると考えられているのです。

IgEはアトピーやアレルギーテストを受けたことがある方はよくご存知だと思いますが、花粉などのアレルゲン(アレルギーを起こすもの)に対して、アレルギー反応を起こすもとである、血液中のタンパク質です。

免疫グロブリン(Immunoglobulin E)というのが正式な名前です。immuno- は「免疫の」という意味です。

花粉症の人の体内に花粉(抗原)が入ると、IgE(抗体)と結合します。すると脂肪細胞がヒスタミンなどの炎症性物質を出します。

ヒスタミンはふだんは脂肪細胞(肥満細胞)や白血球で静かに待機していますが、人が怪我をしたり、毒と思われるものが体内に入ると、活動を開始し(活性化)、皮膚が赤くなったり、痒くなったり、痛くなったり、気管支が狭くなってのどがゼーゼーしたりといったアレルギー症状を起こします。

ヒスタミンは免疫系からの命令を伝達しているのです。

ふだんは大人しいけど、ちょっとした刺激で外にだーっと出て、軽い反応ならくしゃみ、ひどい反応なら血圧を下げたりします。ヒスタミンは決して悪者ではなく、からだを守るためにさまざまな情報を伝達していますが、これが暴走するとかえって迷惑なのです。

そんなわけで、ストレスが多いと結果的にヒスタミンが暴走する可能性があがるのでよけいなストレスを感じないように気をつけてください。

たとえば、試験とか確定申告とか、自分では避けられないストレスの元がありますが、試験なら、できる準備は前もってしっかりやっておく、確定申告なら、日々の帳簿付けをコツコツやっておく、早めに手をつけるなど、対策できます。

自分でコントロールできる範囲で、あとの心配事を最小限に抑えるのが肝心です。

また、ガラクタを捨てると、かなりストレスが軽減されるので、断捨離したり、ミニマリストになるのもおすすめです。

ガラクタとストレスの関係⇒物が多いとストレスがたまる7つの理由

ミニマリストはストレスフリー?⇒物を減らすとストレスも減って幸せになる。主婦ミニマリストの実感です

その他のストレスマネジメント⇒買い物はやめられる。お金を使わないシンプルなストレス解消法

睡眠不足もよくありませんので、しっかり睡眠を確保してください。

睡眠について⇒ぐっすり眠るためにミニマリストが心がけている8つのこと

2.過度の飲酒

お酒の飲み過ぎはアレルギー症状を悪化させます。適量ならいいのですが。お酒が花粉症によくない理由の一つは、アルコールに含まれているバクテリアやイーストのせいで、ヒスタミンが増えてしまうからです。

1番に書いたように、ヒスタミンは人の病気を引き起こすものに対して反応しますから、「あ、毒入ってきた」とそこら中の細胞に伝達するわけですね。

花粉症の症状がひどいときは、お酒は飲みすぎないほうがいいです。





3.室内プールで泳ぐ

プールに入っている塩素がアレルギー症状を悪化させます。

塩素は消毒剤です。強い殺菌力があり、プールの水に入っている微生物の感染力をなくすありがたい物質です。しかし、塩素は、人体そのものにも有害です。

つまり、人の肌、目、呼吸器官の細胞にも作用します。刺激が強いということは、細胞レベルで見ると、壊されているということです。

塩素につかると肌が弱くなってしまうので、アレルギー症状がひどくなります。よって、花粉症の人は室内プールで毎日泳いだりしないほうがいいです。

プールに入らなくても、そばに行って、「あ、塩素の匂いがする」と感じた段階ですでに、塩素が体内に侵入しようとしています。

泳ぐときはちゃんとゴーグルをつけて目を保護してください。この季節、屋外プールなんてないでしょうが、屋外プールであれば、室内プールよりも、蒸発した塩素が遠くまで拡散されるので、多少ダメージを防ぐことができます。

基本的な花粉症対策⇒グッズに頼らない花粉症対策。体質改善が結局1番効果的

4.喫煙者と生活を共にする

近年、タバコを吸うと花粉症の症状が軽減する、なんてことがまことしやかに語られています。

喫煙すると免疫機能が低下するので、過剰に免疫が働いている花粉症にはかえっていい、ということなのでしょうか? ですが、これって木を見て森を見ず、の考え方です。喫煙すると感覚がにぶくなるので、単に花粉症の症状に鈍感になっているだけではないでしょうか?

タバコには有毒な成分が多数含まれており、結果的に人の健康を損なっていきます。

この煙、誰にとってもよくありませんが、アレルギーも悪化させます。

喫煙している人のそばに行かなくても、喫煙者の服についている煙の分子が空気を汚染しています。よって、家族に喫煙する人がいたら、この際、禁煙してもらいましょう。そのほうが本人にとってもいいのです。
スギ花粉

5.コンタクトレンズを使うこと

花粉症でコンタクトレンズを使用していると、実際にトラブルが起きているはずですから、自主的にメガネにしていると人は多いかもしれません。

花粉がコンタクトレンズに付着したり、場合によっては、レンズが花粉を目の中に閉じ込めてしまいます。

コンタクトレンズをしていると目の中の酸素が不足するし、レンズはメガネにくらべたら、目に侵入しようとする物を防御する力は弱いです。

特にソフトレンズは水を含む性質があるので、涙も吸収し、それがレンズの表面から蒸発するので目が乾燥しやすくなります。涙は目に入った異物を洗い流しますが、これが出ないので花粉を洗い流すことができません。

よって花粉症の人がコンタクトレンズをしていると症状がひどくなります。そもそもコンタクトレンズはからだにとって異物ですから、レンズそのものにアレルギーを起こす人もいます。

花粉の時期はメガネにしたほうがいいですね。

6.香水やアロマキャンドルを使うこと

人工的に合成された香り、つまり合成香料は化学物質が含まれており、これがまぶたの内側や、鼻の中を刺激します。

香料は成分のところに「香料」としか書いてないので、何が使われているのかよくわかりません。たとえば合成香料に使われているであろう、本来は混ざらない液体を混ぜるのに使われているアセトン(合成のもの)は、けっこう毒性が強く、目や呼吸器に刺激があります。

アセトンは染み抜きやマニキュアの除光液に使われているので、わりと有名な物質ですね。合成香料は、ほかにもさまざまな物質を混ぜあわせて作ります。

そもそも香りは、分子が空気中をただよい、鼻の奥にある嗅覚器のそばにやってくるから、私たちは匂いを感じることができます。鼻の奥に入りやすいようにできているのです。

日本より香り商品の消費が多い北米では、近年、香水や香りアレルギーの人が増えています。化学物質過敏症と呼ばれていますが。

娘が小学生のときは、「ピーナツアレルギーの子供がいるから、ピーナツやピーナツバターなどを弁当に入れるな」という通達が来ました。中学生のときは「スタッフに重度のフレグランスアレルギーの人がいるから、香水をつけて学校に出入りするな」という通達が来ました。

こういう通達、珍しくありません。

たとえ自分が香りアレルギーでなくても、アレルギー体質の人は、人工香料は避けたほうがいいです。

今や合成香料はあらゆる物に使われています。香水、アロマキャンドル、お香、香料入り化粧品、柔軟剤、食品。これをすべて避けるのは難しいので、せめて自宅で使う分は無香料の製品にするといいでしょう。

7.ウールのセーターを着ること

前回の記事で、花粉が服につく話を書きましたが、特にウールのような毛羽立っているファブリックは花粉を吸着しやすいです。

ウールのセーターは洗濯が面倒ですから、着用するたびに洗う人は少ないと思います。しかし花粉症対策という面からみると、外に着て出るごとに洗濯するべきです。

もし私が花粉症なら花粉が飛んでいる時期にウールのセーターは着ません。替りにコットンなどもっと洗いやすいもの使うでしょう。

また洗濯の注意ですが、お湯で洗ったほうがダニなどアレルギーを引き起こす虫を殺すことができます。アレルギーの人がいるお宅はシーツや衣類はお湯で洗うのがよさそうです。

* * * *
私が子供のころは「アレルギー」なんて言葉は知りませんでした。アトピーなんて言葉も。アレルギーがこんなに増えた理由は解明されていません。きっとさまざまな要因があるのでしょう。

一つには、先進国の人が、食品添加物や、人工的に生育している動物や魚の肉など、ちょっと不自然なものを食べて生きるようになったからではないでしょうか。特に肉はすべて養殖です。だから年がら年中スーパーに売っています。

食べ物はかなり不自然なものになっているのです。

ほかにも化学物質が使われているものを日常ごく普通に使っているので、汚染に対するからだの自浄(デトックス)作用が間に合わなくなっているのかもしれません。

アレルギーの人は、できるだけ、化学物質を避けるといいと思います。難しいとは思いますが。





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