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スッキリ環境を作るために、私が心がけていることを順番に紹介していきます。
初回は、むやみに床に物を置かない話です。
安易に床に物を置かない
床置きしてはいけないという片付けの法則を知っている人も多いと思います。
床に置いてしまうと、目障りだし、邪魔だし、視覚的ノイズが増えるばかりです。
その床が、廊下や階段だったりすると、通行の邪魔になります。
ルンバのようなロボット掃除機を使っている人は、掃除する前に、床に置いてあるものを、とりあえず、テーブルやソファの上にあげて掃除することになるでしょう。
床置きをやめるだけで、かなりスッキリした部屋に近づきますが、そうできない人もたくさんいると思います。
皆が、そうできていたら、あそこまで、断捨離本や片付け本は出版されないでしょうから。
きれいに片付いた部屋に住みたいのに、なぜ床置きしてしまうのか?
床置きグセが直らない人は、その理由を考えて、物を床に置かずに生活できるようにしていけば、もっときれいな部屋で暮らせます。
床に置いてしまうケースを見ながら、対策を考えてみますね。
床に置くべきではないことを知らないなら
床に物を置くことが汚部屋の第一歩であるということを、全く知らない場合です。どこかで聞いたことはあるけれど、自分には全然関係ないと思っている時も、ここに入ります。
すべきではないことをしている自覚がないから、してしまう。
いつもの習慣で、買ってきた物や、宅配便の箱、本、雑誌などをそのへんにどんどん置いてしまう。
この場合は、「床に物を置くから、部屋がスッキリしないんだ」ということを、今日、頭にインプットしてください。これは、本当のことですから。
床の上にある物を片付ける
今、床の上にある物を、すべて撤去しましょう。
たくさんあると、いきなりは片付かないかもしれません。1日15分ぐらいかけて、コツコツ片付けてください。
片付け方のコツは、過去記事にたくさん書いていますが、基本ステップは、
1.)ゴミやもういらない物はすべて処分
2.)その部屋に関係のない物は、関係のある部屋や場所に戻す
3.)置き場所がないなら作る
3つのステップのうちで、一番重要なのは、最初の処分段階です。
よけいな物を持ちすぎているから、足の踏み場のない部屋になっているだけですから。
床置きはまずいということを知らなかった人は、床ではない場所に、しまうスペースが十分あると思いますので、たぶん、3)までやらなくても大丈夫でしょう。
玄関や通路、すべての部屋の床を順番に片付けてください。
片付けながら、床に物を置くクセを完全に断ちましょう。
床置き厳禁ルールを忘れないように、手帳やカレンダー、スマホのロック画面など、毎日目にするところに、「床置きするな!」とか、「床じゃない場所にしまう!」という文字を入れててもいいと思います。
夜寝る前に、床の上だけはリセットする習慣を作るのもおすすめです。
習慣づけは、30日間チャレンジで行ってみてください⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
床しか置くところがないなら
次は、床に置くべきではないとわかっているが、床しか置くところがないので、仕方ないから置いているケースです。
この場合も、やることは、床置きすべきではないことを知らなかった人と同じです。
まず、今、床の上にある物を片付けてください。
片付けてみると、高い確率で、「べつにここに置いておく必要はなかった」と判断できる物が見つかるでしょう。
そういう物は、さっさと処分してください。
その後、他の部屋に置くべき物を戻してください。
すると、どうしてもキープしたい物で、「床しか置くところがない物」が残るはずです。
これらをどうするか?
床以外の置き場所を考えてそこにしまってください。
どんな物も、床よりベターなしまい場所があるのではないでしょうか?
床の上にある物とじっくり向き合う
床に置いてある物の正体を見極めると、床ではないしまい場所が見つかるかもしれません。
考え方はいろいろあります。
・ズバリ、それは何か?
・ニーズか、ウォンツか?
・いつも使う物か、たまにしか使わない物か?
・何ヶ月、床の上に置いたままになっていたか?
・なぜ、床の上に置く必要があるのか?
・床以外の場所に置いてはだめなのか?
・床よりもっと向いた収納場所はないか?
床にある物の正体、3種類
床の上にある物の正体の例として、娘と夫が床に置きがちな物と、かつて私が床に置いていた物の性質を考えてみます。
1)処理が未完了の物⇒娘の場合
買ってきたけど/届いたけど、しまい場所を思いつかずそのままになっている物・置き場所はあるが、無精して、決まった置き場所に入れていない物が床の上にたくさん。
この場合は、処理を完了していないだけなのだから、完了さえすれば、床の上はきれいになります。実際、娘の家の床の上を片付けるのは、夫の部屋よりずっと簡単です。
「しまっていないだけの物」がたくさん床の上にある人は、何かが家に入ったら、24時間以内に処理するクセをつけてください。
2)今の生活に関係のない古い物や思い出品⇒夫の場合。
夫は、今の生活に関係ない細々とした古い物を段ボール箱に入れて、その箱を床置きしています。
箱の中に入れると物がまとまり、大事な物が入っていると錯覚するかもしれません。しかし、箱に入れようと、壁際にそってきれいに並べようと、ガラクタはガラクタです。
娘とは違って、夫の場合は床置きした物をクリアするのは少々困難が伴います。
というのも、今の生活にあまり関係のない物(本人にとっては、きっと大事な思い出の品)を床に置いている人は、同じような物を、すでにクローゼット、押入れ、収納家具の中にたくさん入れており、収納スペースの大半を使い切っているからです。
この場合は、所有品に対する考え方を変えなければなりません。
たとえば、
・思い出品ばかりたくさん持つことより、今の生活を充実させるほうが重要だ
・思い出は心の中にあるから、物はそんなにいらない
思い出は心の中にあるから物はいらない。こう割り切れない時の気持ちの整理の仕方。
こんなふうに、物に対する考え方を変えれば、「すべてをキープしなければならない」という思い込みから自由になれます。
3)しまい場所からはみ出ている物⇒かつての私。
しまい場所はよくわかっているが、そこは物がいっぱいなため、しまえず、床に置いている。そんな人もいるかもしれません。
以前、私は本をたくさん持っていたので、本箱に入り切らなかった本を床の上に並べていました。
この問題を解決するために、私は、持っている本の大半を断捨離しました。たくさん並べているだけで、本を読んでいない現実に気づいたからです。
置き場所を作ってそこに置く
床に置いてある物と向き合って、キープを決めた物は置き場所を作ってください。
衣類ならクローゼット、本なら本箱、化粧品なら、ドレッサーや洗面所の引き出し、キッチンツールなら、食器棚の引き出しです。
置き場所を決めるのが難しいことはそんなにないと思います。
他の似たような物(仲間)がどこにあるか、それを、どこで使うのか考えてみれば、自然とわかります。
問題は、すでにその置き場所が、他の物でいっぱいのときです。
物理的に収納スペースがいっぱいなら、中にある物か、今、床の上にある物のどちらかを処分しないと、入り切りません。
このときは、その置き場所にある物の整理も必要です。
すでに、そこに収納してあった物を、並べ直したり、詰めたりすれば、床に出ていた物を置くことができるかもしれません。しかし、私のおすすめはそこにある物を全部見直すことです。
床の上にあった物と向き合ったのと同じ要領で、そこにある物、ひとつひとつと向き合って、所有すべきではない物を処分してください。
そうすれば、特殊な事情(家族の人数に対して家が狭すぎる、収納場所がなさすぎる、何かを大量にコレクションしている)がない限り、これまでずっと床の上にあった物をしまうことができます。
あとは、タイムリーにそこにしまうクセをつけるだけです。
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物を床に置いてしまうのをやめる方法を紹介しました。
多くの場合、なんとなく置いてしまっているだけなので、少し気をつければ、安易に床の上に物を置く習慣を手放せると思います。
できるだけ床が見えている状態をキープしてください。