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エコな習慣とは、エコロジーな暮らし、地球環境にやさしい生活習慣のことです。
この春から、始められそうな、ごく簡単で現実的なエコ習慣を4つ紹介します。
1.石けんを使う
ボディソープを使う頻度をさげ、固形石けんを使う頻度をあげます。
身体を洗うのに、ボディソープと呼ばれる液体状の洗浄剤(液体石けん)を使っている人も多いと思います。
私も、昔はそういう製品を使っていましたし、自宅には、夫が買ってきたリキッド状のハンドソープがあります。
ボディソープは、ボトルをプシュっと一押しすると、1回分が出てきて、水をつけてこするとみるみる泡立ちます。
便利だし、ソープを使っている様子もスマートです。
ボディソープと固形石けんを比べてみると
しかし、ボディソープと固形せっけんを並べてみれば、成分を全く考慮しないとしても、どちらが環境に負荷がかかるか、一目瞭然です。
ボディソープは、単に石けんを水に溶かしたものではなく、衣料品の洗剤(つまり合成洗剤)に近いもの、と考えたほうがいいです。
ボディソープを作るほうが、固形石けんを作るより、ずいぶんエネルギーを使います。
しかも、すべてプラスチックのボトルに入っているので、ボトルを作るのに石油を使うし、使い終わったボトルは、どんどんゴミになります。
その点、固形ソープは、紙で包まれているだけですし、環境を意識したメーカーのソープは、最低限の包装(むき出しだったり、帯状に紙が巻いてあるだけ)です。
さらに、リキッドソープだと固形ソープに比べて使いすぎてしまいます。
値段ももちろん固形ソープのほうが安いです。
お気に入りのボディソープをたっぷり泡立てて使うのが習慣になっている人は、一度その習慣を見直してみるといいでしょう。
そんなにたっぷり泡立てなくても汚れは落ちますし、使いすぎると、むしろお肌によくありません。もちろん、汚水の濃度もあがります。
完全に固形石けんに切り替えないまでも、使うリキッドソープの量を控えることから始めるといいでしょう。
洗浄剤を使いすぎる生活から抜け出せたら、次のステップとして湯シャンもおすすめです⇒湯シャンのやり方や効果を書いた記事のまとめ
2.自宅のゴミをチェックする
無意識にゴミの日にゴミを出さず、自分の家からはどんな物がゴミとして出ているのか、一定期間、調べてみます。
この段階では、無理にゴミを減らさなくてもいいです。
ゴミの内容をじっくり調べると、たとえば、以下のことに気づくでしょう。
・ゴミそのものが多いこと
・特定のゴミがひんぱんに出ていること
・食べ残しが多いこと⇒食品ロス(捨ててしまう食べ物)を減らすためにできること(TED)
・プラスチックのゴミが多いこと
調べたあとは?
ゴミが多いなあ、と思ったら、ゴミを減らすためにできることはないか考えてみます。
参考記事⇒ベア・ジョンソンに学ぶゼロ・ウェイスト・ホームを作る5つのルール(TED)
特定のゴミがよく出ていたら、ゴミにならないもの(つまり使い捨てなくてすむもの)に切り変えることができないか検討します。
たとえば、やたらとストローを捨てていたら、使い捨てなくていいストローに切り替えます。
私の使っているガラスのストローの画像をこちらで紹介しています⇒ふつうの人にもできるプラスチックのゴミの減らし方5選。
最近、娘も、バイト先のバルクバーンでステンレス製のストローを買って使っています。
コンビニで買ってくるお弁当の容器が多いと思ったら、もっと手作りできないか考えてみます。手作りすれば、容器は1つで間に合いますから。
毎日、同じ場所でコーヒーを買い、紙カップやプラスチックのカップをゴミにしている人は、水筒を使うか、自分専用のマグにコーヒーを入れてもらえばいいですね。
紙カップは燃やすことができるし、一見プラスチックに見えるカップも、何割かはリサイクルできるものや、堆肥にできるものも増えています。
けれども、カップにかぶせるフタはまずリサイクルできません。
3.衣料品を買いすぎない
3つ目の習慣は服を買いすぎないことです。
買いすぎなければ、ゴミになる率が下がります。
ファストファッションが登場してから、衣服がゴミになる率がぐんとあがりました。
ファストファッションとは、安くてトレンディな服のことです。しかもそのトレンドは数週間起きに変わります。
店によっては、数量限定品をもうけ、「いま、買わないと、もう2度と手に入りませんよ」と、その服の付加価値をあげます。
たいてい素材はあまりよくなく、数回着たら、その服はもう捨てて、次の新しい服を買う、というサイクルが想定されています。
おしゃれな人にとっては、ファストファッションは、次々と流行の服を着られるうれしい仕組みですが、地球には大きな負荷がかかっています。
詳しくはこちら⇒「真の代償」The True Costはファストファッションの真実を暴く映画 ~これでもあなたは安い服を買い続けますか?
お金がないけど、おしゃれも楽しみたいから、ファストファッションは欠かせない、と思っていたとしても、手持ちの服をゴミにする度合いを下げることができないか、考えてください。
一番いいのは、服を買う量や頻度を下げることです。
手持ちの服が数着しかなかったら、否応なしに、その服を着ることになります。
環境問題について書いているジャーナリストのルーシー・シーガルさんは、1つの服を最低30回を着るようにしましょう、と言っています⇒死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。
服のストックを持ちすぎず、1着がだめになってから、次の服を買う、というサイクルにすれば、ゴミになる服も減ります。
はじめは、ソックスや下着といった小さなアイテムで練習するといいでしょう。
洋服ノートを作るのもおすすめです⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方
4.主電源を切る(コンセントからプラグを抜く)
使っていない家電の主電源を(できるだけ)切ります。
節約に興味のある人は、待機時消費電力というものの存在を聞いたことがあるでしょう。
待機時消費電力とは、その家電を使っていないときにも消費されている電力です。家庭で使う電力の5~6%を占めると言われています。
昔の家電はごくシンプルだったので、使い終わって電源を切れば、もう電気は消費されませんでした。
ところが、いまの家電には、時計、メモリー機能、スタンバイ機能など、いろいろな機能がついているので、メインの電源を切っても、わずかではありますが、電気を消費しているものがたくさんあります。
我が家のキッチンにある、電子レンジとストーブ(オーブンとコンロが合体したもの)とオーブントースターには、時計がついています。
オーブントースターは、使わないときは、コードを抜いていますが、電子レンジとストーブはコードをつなぎっぱなしです。
そのため、デイライト・セービング・タイムで時間が変わるたびに、時計を直すという余計な仕事が発生しています。
ほかにも、テレビのコードなど、プラグを抜きたいものはたくさんありますが、夫が嫌がるのでやっていません。
確かに、いつもスタンバイさせておいたほうが、ストレスなく使えますが、その「ちょっとした便利さ」のために、余分に電気が使われているのも事実なのです。
自宅に家電があればあるほど、待機時消費電力の消費が増えるので、めったに使わない家電は、このさい断捨離してしまうといいかもしれません。
せめて、使っていないときは、コンセントからコードを抜いておきましょう。
なお、パソコンなど、使用頻度によっては、いちいち電源を落としていると、かえって電力を使ったり、本体が痛みやすくなったりするものもあります。
余談ですが、ワイファイも寝るときは切ったほうがいいですよ⇒電磁波の健康リスクが気になるあなたへ。日常生活で簡単にできる基本的な対策。
番外:便利なことを追い求めすぎない
エコな暮らしとは、ちょっとした不便をがまんする暮らしです。
固形石けんよりボディソープを使うほうが簡単だし、電源だっていちいち切るよりつけっぱなしのほうが楽に決まっています。
安くてかわいい服を買って、飽きたら捨てて、また新しい服を買うほうが、何も考えなくてすみます(私はちっとも楽しいとは思いませんが)。
自分が出しているゴミを調べるなんて、人によっては、バカらしくてやってられないでしょう。
分別なんて面倒なことはしないで、ゴミは袋にばんばん詰めて、収集所に放り出したり、ダスターシュートに投げ込みたい。食品だって、安い時にどんどんまとめ買いして、余って冷蔵庫の中で腐ったら、そのまま捨てるだけのこと。
こんなふうに思う人もいるでしょう。
出先で買うコーヒーだって、使い捨てのコーヒーカップに入れて、飲んだらカップを捨てれば、誰かが何とかしてくれる、それのどこがいけないの?
マグや水筒を持ち歩くなんて面倒だし、貧乏くさい。それに、カップを作る人や、ゴミを集める人の仕事を奪っちゃいけないよ、という人もいるかもしれません。
けれども、こうした「便利さ」を追求すれば追求するほど、地球環境に負荷がかかります。
必要以上に便利さを追い求めすぎないこと、あえて不便を楽しむこと。そういう意識を持つことが、エコな生活を充実させるコツです。
便利なことを追い求めすぎない第一歩として、便利グッズを探したり、やたらと買うことをやめるといいかもしれません。
関連記事もどうぞ:
⇒シンプルライフを目指している人におすすめのアースデイの過ごし方。
⇒カタログを止めることから始めるシンプルライフ よけいなカタログやチラシを停止すれば、その分、資源が無駄になりません。
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この春から始められそうなエコな習慣を4つ紹介しました。
全部やる必要はなく、やれそうなこと、楽しそうなこと、自分に合いそうなことから始めてください。
エコな生活を続けると、暮らしもシンプルになります。