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今年、たまに筆子のブログを読みながら家の中を片付けてきたけど、思ったほど進んでいない。
明らかなガラクタは捨てられるけど、きれいな物は捨てずにまるごと残してしまった。
ブログを読んでいただけで、実は、捨て活動を始めなかった。だって毎日仕事や家事で忙しいんだもの。
そんな人に、不用品を捨てるコツを紹介するシリーズです。12月になって、いつもより片付けたい気分が盛り上がっていることでしょう。
この機会にもういらない物は捨てましょう。
1.過去記事で紹介したコツを拾い読みする
最近、読者になった人は知らないでしょうが、私は、このブログを、2015年の2月から書いており、最初の頃は、「歯医者に行くのに間違えてバスに乗ってしまった」みたいな日記を書いていました。
しかし、わりとすぐ物の捨て方を中心に書くブログに変えたので、捨て方のコツを知りたい方は、2015年~16年あたりのブログを読むと、嫌というほど出てきます。
めんどくさいかもしれませんが、過去記事を読んでみると、知りたいことがのっているかもしれません。
そんなに古い記事でなくても、コツを書いた記事があります。
たとえば、以下の2つは去年の4月に書いたものです。
人生後半の断捨離を成功させるコツ(前編)。ポイントはゴールをイメージすること。
すぐにスタートしよう~人生後半の断捨離を成功させるコツ(後編)
50歳ぐらいになってから、はじめて断捨離を試みる人のために書いた記事ですが、ここに書いた内容も、捨てられない人の参考になります。ちなみに、以下の10個のアドバイスを書きました。
1.)物をたくさん持っていることに気づく
2.)今後したい生活をイメージする
3.)目標を立て、アクションプランを考え実践
4.)捨てる時間を確保する
5.)難しいと思ったら、他の人と捨てる
6.)今すぐスタートする
7.)プライドを捨てる
8.)誰かのために持つのをやめる
9.)本当に持っていたいものを残す
10.)今の生活を楽しむ
どれも自明でしょうが、6番は「プライドを捨てるってどういうこと?」と思うかもしれません。
これは、自分の価値を所有品で決めさせないという内容です。物は物、自分は自分と物と自分を切り離すことをおすすめしました。
それが、なぜプライドに関係があるかというと、人生の後半に入っている人は、家の中に、自分の誇りだと無意識のうちに思って捨てないものがたくさんあるからです。
たとえば、トロフィー、賞状、かつてがんばって書いたノート、資格勉強のときに使ってボロボロになった参考書など。
それらは今のあなたを支えるプライドの源かもしれません。
しかし、そのようなものを獲得するためにがんばった体験はすべて自分の中に残っているので、家の中を狭くさせてまで、わざわざすべてを残す必要はないと私は考えます。
むしろ、そうしたプライドの拠り所という過去の遺物にすがっていると、新しいことに挑戦しにくくなります。
自分を向上させるためには、常に新しいこと(まだやったことがないこと)をする必要があるため、過去の栄光に関係するものは、厳選してもったほうがいいのです。
古いものがいっぱいあると、新しいものが入ってくる余地がありません。
2.捨てることに特化した本を読む
私の1冊目の著書と、その内容をベースに書かれたムックは、捨て方に特化しており、ほかのことはいっさい書いていません。
捨て方のコツを求めている人はこれらの本を読んでください。
筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」3月5日より予約開始
忙しいから過去記事を探して読む暇がないと思うなら、本を手に取ったほうが早いです。
これらの本は、ブログの書籍化だから、「ブログの内容と同じなんだろう」と思うかもしれませんが、私は本を書くときは、できるだけブログと差別化するようにしています。
ブログと本の内容がまったく同じなのであれば、2つ出す意味がありませんから。
3.うまくいかなかった理由の検証
ようやくここから、今年も捨てられなかったものを捨てるコツに入ります。
年の始めには、「今年こそいらない物は全捨てして、スッキリ暮らすぞ!」と思ったのに、うまくいかなかったのなら、なぜ、うまくいかなかったのか、その理由を検証してください。
断捨離がうまくいかない理由は、人によって違うので、自分の失敗要因を分析し、解決することが、一番の近道です。
やり方を、上に書いた10個のコツの中からいくつかを例にとって説明します。
ガラクタを持っていることを痛感していない
心の奥底で、「私はそんなに物は持ってない。他の家よりずっと片付いている」とか「前に、徹底的に断捨離したし、もう捨てるものはない」と思っていたら、捨て作業をする気にはなれないでしょう。
自分は本当に断捨離したいのか、自問してください。心底、部屋を片付けたい気持ちがないことには、何ひとつ捨てられません。
さらに、以前は片付けてスッキリしているはずだと思っている場所、例外なく、すべてもう1度目視しましょう。
奥の方に物を突っ込んだまま忘れているのかもしれません。
必要に応じて、収納スペースの写真を撮り、客観的に見てみることもおすすめです。
ゴールなんて考えなかった
断捨離をしてどんな生活にしたいのか考えるのはゴールの設定です。
目的意識があるのとないのとでは、達成の度合いに大きな差が出ます。
ゴール設定は万能ではありませんが、ただなんとなく、「できたら片付けたいなあ」と思っているだけだと、日々の忙しさに簡単に負けてしまうので、自分なりに、「こんなことしたい」「あんな生活にしたい」と思い浮かべてください。
ゴールの例:
キッチンのカウンターに出ているものは、みんな片付けて、毎朝、いきなり料理できるようにしたい。
月に1回は友人を招いてホームパーティしたい。
ゆくゆくは筆子のようにミニマリストになりたい。
空き家になっている実家にある物を全部捨てて、人に貸したい。
具体的な言葉にして、ノートや手帳、スマホなどに書いておきましょう。
時間を確保せず、計画も立てなかった
何かをやりたいと思っているのに、やれないのは、多くの場合、そのための時間を確保していないからです。
タイムブロッキング(時間をブロックすること)という時間管理術を聞いたことがある人もいるかもしれません。
これは、特定の作業や活動を特定の時間に固定してしまうことです。もっとわかりやすく言うと、予定に入れるということ。
たとえば、朝の6時から6時15分は断捨離タイムにする、と決めて、その時間が来たら、ほかのことはせず、断捨離だけに集中します。
予定に入れないと高い確率でやらないので、しっかり予定に入れるようにしましょう。
アクションプランは、具体的にどんなことをするかです。
アクションプランの例:
・洗面所の一番上の引き出しの中身を全出しして、いらない物は全部捨てる
・ピアノの捨て方をスマホで調べる。
・今年1年着なかった服は、有無を言わさず捨てる
1人だけでやって挫折した
自分1人だけだとモチベーションが続かないときは、ほかの人を巻き込むようにしてください。
家族と一緒に断捨離してもいいし、友人に来てもらってもいいです。
ソーシャルメディアで、捨て状況を報告するのもいいですね。これは、かつての私がよくやっていたことです。
「きょうあれを捨てた」「これを捨てた」とブログに書いていたら、コメントをいただくことがあり、それが励みになっていました。
「今年は、こんな物を捨てます!」とメールを書いて送っていただければ、記事で紹介するので、「言ったことやらないと恥ずかしい」という気持ちになり、なんらかの形で継続できると思います。
すぐにスタートしなかった
スタートするのを先延ばしにしているなら、タイマーをかけて2分だけやることをおすすめします。
いきなり大がかりな断捨離をしなくても大丈夫です。
むしろ、一気にすべてを捨て去ろうと思うと挫折します。
きょうは財布の中、明日は車のダッシュボードの中、というように、15分で確実に片付けられる小さな場所から片付け始めてください。
クローゼットの中は洋服だらけなら、きょうはTシャツ、明日はスカート、明後日はソックス、とアイテムごとにタックルすればいいでしょう。
このシリーズ、しばらく続きます。
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断捨離のコツ、いくつか紹介しました。
最近、私は毎日1冊、ノート類を見直して、捨てています。ここ1年見ていないノートなら、来年も必要ないですよ。