買い物している女性の後ろ姿

ミニマルな日常

ほっておくとどんどん増えてしまう物を、これ以上増やさない方法。

ページに広告が含まれることがあります。

 

断捨離しようと思って、家の中を見てみると、知らないうちに増えている物に気づくことがあります。

「あれ? この間、たくさん捨てたはずなのに、なんか増えてるやん?」こんなふうに思うものです。

きょうは、このように「気づくと増えているもの」を増やさないための唯一の考え方を紹介します。

知らないうちに増えてしまうのはなぜ?

わざとガラクタをためている人はいないでしょう。皆、スッキリした環境で暮らしたいと思っています。

特に、1度でも断捨離を試みた人は、「これからは、必要なときだけ買おう」とか、「使い終わったら、ちゃんと捨てないとだめよね」などと、物との付き合い方を見直し、暮らし方を変えようとするはずです。

それでも、時間がたつと物が増えてしまっている。

なぜか?

私は片付けが苦手だから、忙しくて整理する時間がないから、収納スペースがあまりないから、決断を先延ばししてしまうから、などなど、いろいろ理由はあれど、一番の理由は、

どんどん供給される

これにあります。

つまり供給過多です。

自分としては、そこまでたくさんいらないのに、提供側の都合でどんどん市場に出てくるため、自動的にもらったり、買ったりして、物を増やしてしまうのです。

消費者の都合は無視して、不断に提供されるから、物が増えてしまう。

この事実を知っていると知らないとでは、ガラクタのたまり具合に大きな違いがでます。





供給過多なものの例

資本主義は企業や個人が利益を追求し、経済的な成功を目指すシステムです。すべては市場で評価されます。

一応、このシステムは、効率的に資源を配分することや需要と供給のバランスを取ることをめざしていますが、生産者や企業は利益を追求するため、しばしば製品やサービスの供給過多に陥ります。

そのため、市場に出ている多くの物が、供給過多ですが、特に私が、「こんなにたくさん供給してくれなくてもいい」と思うものを7つあげます。

衣類

ファストファッションが登場してから、安い服を短いサイクルで大量に売るというビジネスモデルが確立されたので、服は供給過多に陥りました。

ファストファッションとは? その仕組みと問題点を2分で学ぶ

私が若い頃(まだファストファッションが一般的ではなかったころ)でも、すでに服はたくさん供給されていましたが、ここまで値段は安くありませんでした。

最新ファッションが安い値段でどんどん店に並べば、服を買うのが好きな人は次々と買ってしまうでしょう。

カタログ、チラシ、DM

これらは製品ではなく、製品を売るための紙媒体の広告(販促品)です。

広告は情報提供という重要な役割をになっていますが、供給過多になりやすいものの1つです。しかも、ところかまわず供給されます。

私はYouTubeを毎日のように利用していますが、動画の途中で、前後のつながりおかまいなしに差し込まれる広告を見たくないので、YouTube Premiumのメンバーになって毎月お金を払って、広告をはずしています。

デジタルの広告は家にたまりませんが、カタログやちらしはどんどんたまります。

カタログを止めることから始めるシンプルライフ。

バッグなどの袋もの

お店の景品や雑誌の付録という形で提供される「おまけの袋ものやポーチ」も供給が多すぎます。

これらも、製品ではなく、販促品ですから、広告の一部と言え、売り手側の都合で供給が増えていると考えるべきでしょう。

なぜ日本人はこんなにバッグ、袋、ケースをたくさん持っているの?

単一用途のキッチンツール・便利グッズ

特殊な用途1つしかないキッチンツールや、便利グッズとして売られているものも、供給が多すぎると思います。

たとえばパスタ計量器、エッグカッター、メロンボールスクープ(メロンやすいかの果肉を丸くくり抜くツール)など。

中には、こうしたものを毎日のように使う人もいるかもしれません。

しかし、ふつうのキッチンばかりがあれば、パスタ専用の計量器は不用だし、包丁があればゆで卵は切れるし、どうしてもメロンを丸くくり抜かないと困るときも、スプーンでかなりの部分代用できます。

使い捨てストローや容器、ユーテンシル、袋

最近、1回しか使えないプラスチック製品は規制が進んでいますが、今でも使い捨てのプラスチック製品はけっこう出回っています。

店内であれば、使い捨てないスプーンやフォーク、陶器やガラスの食器を使えばOKなのに、利便性を優先して、使い捨て製品がたくさん供給されます。

こうした商品はゴミを増やすという大きなデメリットがあります。

しかし、物を捨てられない人にとってはもっと大きな問題をかかえる製品です。

皆、「これ、まだ何かに使えるかも」と思ってしまい、捨てないのです。

だから、まともな食器やバッグをたくさん持っているのに、1回だけ使ったプラスチックの容器やユーテンシル、ショップの袋などが、キッチンのたなの奥深くでたくさん眠っています。

デジタルガジェット

スマホやタブレット、ノートPC、スマートウォッチなどのデジタルガジェットとその付属品は、早いサイクルで新商品が出ます。

技術がどんどん進歩しているから、新商品が出るサイクルも早いのでしょうが、今のモデルと1つ前のモデルにそこまで大きく機能の差があるのでしょうか?

古いモデルで十分生活できるのに、どんどん新しいモデルが出るのは、やはり供給が多すぎます。

その結果、自宅には、何に使っていたのか思い出せない充電器やコードがどんどんたまっていきます。

ポイントカード

これも製品ではなく販促品です。

1回行ったきりで、2度と行くかどうかわからない。そんな店のポイントカードためこんでいる人は、わりといるのではないでしょうか?

「ポイントイコールお得」という発想が、頭の中にしっかり刷り込まれているからです。

これも、よく考えたら、そんなに得するカードではなく、むしろ財布をふくらませ、かつ人生を複雑にするカードです。

しかし、いろいろな店に行くたびに、手に握らされてしまうポイントカード。

気づくと、財布の中で現金より目立つ存在となります。

ジャンクフード・スナック菓子

最近のジャンクフードは塩、砂糖、脂肪分を絶妙に混ぜ合わせ、好むと好まざるとにかかわらず、人は、どんどん食べるし、何度もリピート買いをする、という記述を、かなり前に本で読みました。

こうした食べ物も、提供者側の「とにかく買ってどんどん食べてほしい!」という強い要望のもとに、提供されています。

なぜ人はジャンクフードを食べることをやめられないのか?

自分の都合を優先する

提供者側の都合が優先され、市場にどんどん供給されている販促品や製品をためこまないためにできることは何か?

それは、自分の都合(消費者の都合)を優先することです。

提供されるそばから、どんどん家に入れたり、持ち帰ったりしてはいけません。

たくさんくれるからと言って、それを自分が必要としているとは限らないのです。

たくさん提供されることと、自分が必要としていることは、全く違うことだから、「くれるからと言って、もらってはいけない」というのは誰でもわかります。

ところが、なぜか現実は、たくさん提供されるものを、疑うことなく、家のなかにどんどん入れて、ためこんでいます。

今こそ、自分の都合を優先する時です。

そのために、自分の都合、つまり自分が何をどのぐらい必要としているのかを、冷静に考えてください。

どんなものもたくさんありすぎると、家の中でスペースを取るし、視覚的ノイズが増えます。

しかも、どれがどれだったのかわからなくなり、肝心なときに、必要なものを取り出すことができません。

つまり、どれだけたくさん持っていても、持っている意味がなくなってしまいます。

自分の都合を優先して、必要な分だけ家の中に残しましょう。

*****

一度入手してしまうと、人は、なかなか物を捨てることができません。

少し減らしてすっきりさせたほうが生活しやすくなると頭でわかっていても、「もし、あとで必要になったらどうしよう?」という恐怖に負けてしまいますから。

捨てる勇気が持てない人ほど、物の入れすぎには注意してください。





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