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あなたの家に電話機はいくつありますか?
今、たいていの人がスマホや携帯電話を所持し、自分の電話を持っています。一人暮らしでなければ、これに加えて家の電話として固定電話があるのがふつう。
はたしてこんなに電話がいるのでしょうか? 電話機本体や、回線を整理すると暮しがシンプルになり、節約にもつながります。
現在私はスマホ(iPhone)のみを使い、固定電話は使っていません(回線はあります)。私が電話機を捨てた経緯と、そのメリットをお伝えしますね。
引っ越しをして生活をダウンサイジング
筆子家は去年の10月の終わりに、引っ越しをしました。
以前住んでいた家は2ベッドルームでしたが、地下にある部屋2つを居室に使える仕様。
つまりキッチン、バスルーム、リビングルーム(はしっこがダイニングエリア)のほかに、寝室(居室)が4つもあったのです。
今の家は、フォープレックス(Four-plex)のベースメントです。フォープレックスは、同じ家がくっついているデュプレックスと見た目は似ています。
違うのは、それぞれの家のメインフロア(階上)とベースメント(地下)すべてを賃貸できるようになっていること。
ちなみに、カナダの家のベースメントは地下と言っても半地下で、陽の光が入るため、人間が住むのに支障はありません。
また、賃貸するためには、法律で定められた設備を整え、安全かつある程度快適な状態にしておく必要があります。
フォープレックスを1件建てれば、4世帯に貸すことができます。土地や建設にお金はかかるものの、投資した分は最初の2世帯の賃貸で戻り、あとの2世帯の家賃はまるまる利益になると言われている住宅設備です。
そんなフォープレックスの地下に引っ越すことは、生活の大きなダウンサイズを意味します。
居住スペースが大幅に減るので、引っ越し前に行った家具や所持品の断捨離は半端ではありませんでした。
以前は家の中に電話機が7つもあった
以前の家には家族全員が在宅しているときは、電話機が7つもありました。
メインフロアのリビングルームにあった筆子のデスクに乗っていたブラザーのオールインワンのプリンタについていた電話があり、玄関のホールにパナソニックの親機が、キッチンに子機がありました。
階下の夫の書斎にも、メーカーは知りませんが、電話が1つ。
留守電はパナソニックで受けて、ファックスはブラザーを使っていました。
さらに夫は携帯電話を2つ(自分のと職場の)持っていました。
筆子と娘は長らく携帯電話を持っていませんでしたが、去年の春、娘にiPhoneを支給したついでに自分用にもiPhoneを買いました。
娘が高校に入って、周囲がすべて携帯かスマホを持っており、授業もそれを前提に進められる環境だったからです。
筆子はミニマリストで、半ば世捨て人ですが、娘はそういうタイプではありません。携帯電話がないと、友だちの輪にも入りにくいですよね。
こんなふうに3人家族なのに、家の中に電話がパナソニックの子機も入れると7個あったわけです。とてもミニマリストの家とは思えません。
引っ越しをしてふつうの電話機をすべて捨てた
引っ越しを機に、パナソニックと夫の持っていた電話機を断捨離しました。厳密に言うと、夫が荷物から出してないだけで、彼はまだ持っているかもしれません。
夫は、古いケーブルやモデムなどもいまだに持っていますから。もうビデオデッキなんて使わないのに、ビデオデッキのクリーニング用のビデオテープまで持っています。
そういう雑多なものが入った箱がいまだにキッチンに置いてあり、邪魔になっています。
話がそれました。
ほどなく、ブラザーのプリンタも捨てたので、それについていた電話機も手放すことができました。
今は各人が持っている電話だけです。すなわち
・夫 2台(仕事用とプライベート用の携帯電話)
・娘 iPhone
・私 iPhone
ファックスを使うこともあるので、固定電話の回線はまだ持っています。スマホからも専用のアプリがあれば、ファックスを送れますが、夫はスマホを持っていないので、プリンタについているファックスの機能を使っています。
引っ越し直前から、固定電話の番号にかかってくる通話は、すべて夫の携帯電話に転送しています。
電話がかかってこないのはこのうえなく快適
家にかかってくる電話のほとんどは、セールスや勧誘の電話です。クレジットカードを作りませんか、とか、バケーションのプランがどうとか、どこかの寄付を募る電話や、何かの調査(と言いつつ実は勧誘)など。
今は、転送しているので、筆子はそういう電話をいっさい取る必要がなくなりました。私はもともと電話嫌いなので、iPhoneでも通話はめったにしません。
家族とはテキストで連絡をとりあっています。
つまり、家の中で電話が鳴り響くことがないのです。これは本当に快適です。
以前はたいてい留守電の設定にしていました。いちいち電話に出ていると、仕事が全く進まないからです。留守電にしていても、着信の電話の音がうるさくて、それはそれはストレスでした。
夫が電話の着信音を「エリーゼのために」や「白鳥の湖」などの変な電子音の音楽にしていて、それを聞くのが苦痛だったのです。電話はごく電話の電話らしい着信音にしてもらいたいものです。
しかし、電話がなくなり、そのような邪魔からも解放されました。
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電話機を断捨離したら、電話の着信音にも悩まされず、もちろん電話をとる必要もなく、自分の仕事に集中できるようになったのです。
電話がなかった時代は、さぞかし静かだっただろう、なんてことを実感する毎日です。
物がたくさんあるのも視覚的ノイズになりますが、電話やテレビの音も文字通りノイズです。こうした音を排除するか、極力減らすのも、シンプルに心穏やかに暮らすためには必要ですね。