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読者の方からいただいた、質問2つに回答します。
質問は
1.感謝ノートを書くとき、感謝は重複してもいいのですか?
2.もうすぐ女の子が生まれますが、女の子のよいところってなんですか?
感謝ノートの書き方について
もとぅさんの質問です。
件名:感謝ノート
私も早速 感謝ノートをつけてみたいと思い立ちました。
ですが、そこでふと疑問に思ったことがあります。
毎日3つ感謝、とのことですが、筆子さんは1年以上も感謝日記を続けておられるそうですが、毎回感謝することは違っているのでしょうか?
そうしますと1年でも365日×3つの感謝=1095項目の感謝 を見つけられたということでしょうか?
そう考えると、少し気後れして、私に出来るのかどうか…始める前から考え込んでしまっています。
3つの感謝は重複してもいいのかどうか、おしえてください。
もとぅさん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。
こちらの記事を読んでくださったのですね⇒どうしたら、同じ物を長く大事に使えるようになるか。 重ねてお礼もうしあげます。
ひじょうに興味深い質問ですね。
もとぅさん、もしかしたら完璧主義的傾向がありませんか?
完璧主義とは?⇒完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由
そうではないかと思い、きのう、こんな記事も書きました⇒もう完璧を追い求めるのはやめよう:イスクラ・ローレンス(TED)
イスクラが感謝リストを書く話をしているので、よかったらこちらも読んでください。
さて、質問の回答ですが、感謝が重複するとかしないとか、そんなことはどうでもいいのです。お好きなように感謝して、お好きなようにノートに書いてください。
そもそも、もとぅさんは、なぜ感謝ノートを書くことを思いついたのですか?
私が感謝日記を書くことをおすすめしているのは、足りない物や状況ではなく、すでに自分が手にしているものに、意識が向くからです。
すると、余計な買い物は減るし、いろいろなことに対して、ありがたいな~という気持ちになれるし、なんとなく楽しくなるし、他の人に親切にできます。
感謝できることは無限にある
「1095個も感謝できることが見つかるかな」とご心配のようですが、感謝できることなんて、それこそ無限にあります。本当に無限です。
たとえば、もとぅさんが読んでいただいた記事に出てきたピンク色の財布ひとつとっても、いくらでも感謝できます。
・好みの財布が見つかってありがたい
・財布に入れるお金があってありがたい
・財布を入れるバッグがあってありがたい
・財布を企画してくれたメーカーの人、ありがとう
・財布の材料になってくれた牛さんありがとう(合皮だったら、石油よ、ありがとう、石油を分けてくれた地球よ、いつもありがとう、石油を採掘してくれた人ありがとう)
・財布を作ってくれた工場の人ありがとう
・財布を染めたピンクの染料を開発してくれた人、ありがとう
・ピンクの染料で汚れてしまった川や海、いつもだまって水に流してくれてありがとう
・財布を運搬してくれたトラックの運転手さん、ありがとう
・財布を売ってくれたお店の人、ありがとう
近藤麻理恵さんのように、財布そのものに感謝することだってできます。
いつも、私のお金を運んでくれてありがとう。お札をきれいに保ってくれてありがとう。そのピンク色で、私を楽しい気持ちにしてくれてありがとうetc.
近藤麻理恵さんをご存知ない方はこちらをどうぞ⇒近藤麻理恵の「人生がときめく片づけの魔法」の英語版の感想~ベストセラーの秘密は東洋の神秘にある?
自分の境遇に感謝することもできます。
毎日財布を持って、元気で会社に行けるなんて本当にありがたい、お母さん、健康な身体をくれてありがとう。
30歳やそこらで、病気になって亡くなってしまう人もいるし、心の病になって、会社に行きたくても、行けない人だっています。
どんなことでも感謝できます。悪いことですらも。
私は歯が悪く、先週も痛みに悩まされていたのですが、このことですら、感謝のたねになります。
私は自分がすごく歯で苦労しているから、娘にはこんな苦労を味あわせたくないと思いました。そこで、娘が小学校1年のときから、毎年、歯の検診につれていきました。そのせいかどうか、娘は虫歯になったことがありません。
「歯が悪いといろいろ痛い思いをするけど、娘の歯に心をくだくことができたから、それはよかったな、ありがとう、歯の神様」と感謝できるわけです。
娘に虫歯がない理由が、毎年の検診のおかげなのかどうか、実際のところはわかりません。けれども、感謝の気持ちは、主観的なものですから、何をどんなふうに感謝しようと、それは自分の自由なのです。
1人で生きている人はいないから
以前、デヴィ夫人の言葉を紹介したことがあります。
デヴィ夫人は、
人間、生まれた時は何も持っていない、誰だってゼロ。人生で自分が手にしているものは、すべて世の中からいただいたもの。
と言っています。
この言葉には続きがあります。それはこちらでお読みください⇒婦人公論に筆子の記事あり(2018年12/25-1/4日合併特大号) 「デヴィ・スカルノのインタビュー」のところです。
いま、自分の部屋にあるものや、自分が手にしている境遇は、ほかの人がいたからこそ、実現したのです。
自分だって、親がいなかったら、生まれませんでしたし、親だって、その親がいなかったら生まれませんでした。
感染症にかかっても、ペニシリンで簡単に治るのは、それまで、いろいろな感染症にかかって、死んでいったたくさんの人のおかげです。
1人で生きている人はいません。人間はみな、場所や時間を越えて、お互いがお互いに影響を与えあっています。 自分がいま、元気でいられるのは、これまで生きてきた、たくさんの知らない人たちのおかげなのです。
影響の輪の話を書いています⇒すごく長期的な計画をたてる3つの方法(TED) 最後の部分です。
そうやって考えると、もう感謝することだらけじゃないですか?
私は、「筆子ジャーナル」というブログを書いていますが、これを、「筆子の感謝ジャーナル」にして、毎日、感謝できることだけを3つずつ書いても、ネタ切れしない自信があります。
それに、1085個めの感謝を書いているとき(私はいちいち数えたりしませんが)、2個めや3個めに感謝したことを、覚えてなんていません。
もそぅさんは、「私にできるのかどうか」と気後れしておられるそうですが、もし、感謝ノートを書くことができなくても、べつに失うものなんて何もないですよね?
感謝ノートを続けられなかったからといって、何か、重大な事態になりますか?
「だって、途中でやめちゃったら、買ったノートが無駄になるし」なんてことを考えているなら、ノートは使わなくてもかまいません。
口頭で誰かに話せばいいし、他人に言いたくなかったら、自分の心の中だけで、感謝できることを考えるだけでもいいのです。
感謝するメリット⇒幸せになる最強の方法、感謝する気持ちがうむ7つの効果。
女の子のよいところを教えて
次はまこさんの質問です。メールが長いのですが、書いてある内容すべてが、質問と関係あると思うので、全文引用します。
件名: 今日の嬉しいことと落ち込んだこと。質問は→女の子の良さを教えてください。
最初に筆子さんにメッセージを送ったのはもう1年以上前です。最近は筆子ジャーナルや1週間で8割捨てる技術、それって、必要?を参考に、とにかく家の中からモノを出してスッキリ暮らす!を目標にがんばっています。
毎日何かしらのものをゴミ袋に入れてるのに油断するとすぐに夫が出しっ放しにしたハサミやらガムテープ、食べ終わった食品の袋やらが目立ってきて、キーッ!となります。(顔には出しません。心の中でです。)
子どもが男の子4人いるというのもすぐ散らかる原因だと思います。油のついた手でまだ新築半年の家の壁やら取っ手やらをさわろうとします。
でもそんな話は置いといて今日は嬉しいことがありました。
ずっと連絡を取ってなかったすごく会いたい中学の時の友達に手紙を送ったら今日返事がきました。
私は今日お風呂で滑って転んで尻もちをついてしまい、めちゃめちゃ落ち込んでいました。
というのも現在妊娠25週でお腹の中にいるのは5人目にして初めての女の子だからです。
もう破水でもしたら全部私の責任だと思いながら誰にも言えず一人で涙を流していました。その時に、私からの手紙と、その友達の子ども達へ折り紙で折ったふうせんをもらい本当に嬉しかったという返事を読みました。
落ち込んでた気持ちが嬉しい気持ち50%くらいになりました。
更に折り紙ふうせんのお返しに私の子ども達にと仮面ライダーのシールが入っていました。4人いるのでシールも4枚入っていました。4枚も、それは少し申し訳ない気持ちでした。
そのお友達に連絡をとれたのも、今家がスッキリしてるから心にも余裕ができて落ち着いて手紙を書くことができたんだと思います。
私はLINEなどより時間はかかっても文通をすることが好きです。その友達の手紙にまた返事を書いてこれからも気持ちを伝え合っていければ幸せです。
最後に、私は筆子さんのブログによく出てくる娘さんの話を読む度に最近までずーっとうらやましく思っていました。
私も今回お腹の子が女の子ということでなんだか周りから言われるアドバイスやら筆子さんの言葉が、以前よりもスーッと心の中に入ってくるような気がします。
不思議ですね。
筆子さんは娘さんを産んで本当に良かったと思ってると書いてましたが、女の子で良かったと思うことがありましたらぜひ教えてください。
男の子4人と言うと、周りからは(あ~、残念。。)みたいな反応を遠回しにされたこともあり、まだまだ周りの目を気にしてる自分がいます。
今お腹に女の子がいるという余裕から、筆子さんに女の子の良さを聞いてみたいです。お願いいたします。
これからも応援しています。(それって、必要? 退屈を放っておいてはいけない→誰かを応援する→真似をする、を参考にしています。)
まこさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
いつも、ブログや本を読んでいただき、重ねてお礼申し上げます。
もうすぐ出産なんですね。念願の女の子とのこと、よかったです。
子供は1人の人間としてかわいいと思っています
私は、子供が欲しいとか、女の子が欲しいとか、男の子が欲しいとか、そういうことは全く考えていなかったせいか、生んだあとも、特に女の子でよかったと思ったことはありません。
私が娘を好きなのは、女の子だからではありません。自分の子供だからだと思います。
自分で生んで、その後、長い時間、世話をしながら一緒に過ごしたから、愛情や信頼関係が強固になりました。
大事だと思うものにたいして、時間をかけて、心をくだき、世話をすると、それはますます大事なものになり、絆が深くなります。
この点については、「星の王子さま」で、王子さまに対して、時間をかけて自分と友達になってほしいと言ったキツネの言葉を読んでください。
星の王子さまのことは、こちらの記事にも書いています⇒服の買い物依存を克服するために心を整える5つの方法。 4.本を読む、のところです。
仮に娘が、明日、性転換をして、男性になったとしても、今までどおり、大事にするし、生んでよかった、と思うはずです。
いま、生物学上は男や女でも、性別としてはべつの呼び方をしてほしい、という人が増えています。
先日、PRカード(カナダの永住権を持つ人が、飛行機やらで国外からカナダに入国するとき、税関で見せなければならないカード)を申請したのですが、性別のところで、male, female, other を選べるようになっていました。
5年前はそうではなかったと思います。
アメリカのFacebookでは、「その他」のバリエーションがもっといろいろあるそうです。
まこさんは、なぜ、私に女の子のよさを聞きたいのでしょうか?
すでに、女の子ができてとても喜んでいるのに。
4人男の子が続いて、ようやく女の子ができてうれしい、という気持ちはよくわかりますが、女の子だからといって特別扱いしなくてもいいのでは?
親に、「あんたは女の子なんだから、家事を手伝いなさい(おにいちゃんはやらなくてもOK)」的なことを言われたらかわいそうだなあ、とも思います。
子供はそれぞれ、1人の人間として可愛いのではないでしょうか? それぞれが個性を持っています。
性別は関係なく、その子らしさを大事にできるのがベストでしょう。
まこさん、元気な赤ちゃんが生まれることをお祈りしています。
性別に関する過去記事もお読みください。
女の子はピンクで、男の子はブルーと誰が決めたのか?(TED)
息子はピンクが好きなのに、「男の子は青」と決めつけられて困っている。
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今回は2つの質問に回答しました。もう少し、質問が来ているので、近々、また回答をシェアします。
いつもたくさんのメールや質問をありがとうございます。
今後も質問や悩みはできるだけたくさん取り上げていきたいと考えていますので、何かありましたら、お気軽に質問してください。