野原の中の女性

ミニマルな日常

最終更新日: 2018.11.14

物を減らしたら、気持ちの整理をしやすくなり悩みも減った。

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少しずつ物を減らして、暮らしを快適にしようとがんばっている読者のお便りを4通紹介します。

内容は以下です。

・物を減らしたら生活の質があがった

・量産された安いTシャツが大量のゴミになる

・パスワードの整理に奮闘中

・私が断捨離を始めたきっかけ

まずsallyさんのメールをシェアします。



物が減ったら悩みも減った

件名:本当にありがとうございました。

筆子さんのブログを不定期更新になると読み、メールさせていただきました。

おかげさまで、時間を見つけては、何か捨てるようになり、物を減らせるようになり、暮らしがスッキリとできるようになりました。

以前、片付けられない家族に悩まされていた時もあったのですが、変化が見られました。

家族も、物を減らしたり、人に譲ったりして、少しでも減らそうという意識になったのです。

仕事の方も変わることができて、順調で、おかげさまで、気持ちも整理がしやすくなりました。奨学金も順調に返せるめどがつきそうで、少しづつ、悩みを減らせることにもつながっています。

本当に、筆子さんに感謝しています。

ブログを毎日欠かさず読んでいましたが、過去の記事も参考にしながら、生活を整えていきたいと思っています。

sallyさん、お便りありがとうございます。

生活がいい方向にまわり始めてよかったです。

毎日ブログを読んでくださっていたのですね。突然、不定期更新にしてしまってすみません。

とはいえ、べつにブログを読まなくても、毎日捨てることが習慣になっていれば、順調に片付けが進むと思います。

転職され、奨学金も返すめどがついたのですね。

今後も、より充実した暮らしになりますよう、お祈りしています。





次はゆみさんのお便りです。

技術が進んでも解決しない問題

件名:2度目のファンレターです

筆子さん、こんにちは。

今頃は日本での里帰りを楽しんでらっしゃる頃でしょうか。今回は2度目のお便りになります。

昨日の「あなたの知らない海上輸送の話」も、とてもインパクトがありました。

以前、1枚のTシャツがどのようにして、そしてどれだけの多くの人の手を経て市場に出回るか(綿花の栽培から始まりました)というドキュメンタリーを見たことがありましたが、それとよく似ています。

おみやげ屋さんで1枚5ドル程度で売られている、安価のTシャツですが、この値段で利益を出すためにものすごい量産をするのですよね。

でも、そのほとんどがゴミや、不用品として捨てられてしまうのです。そしてゴミの山はどんどん高くなる……。

このドキュメンタリーでは、いくら賃金が安くても仕事があるだけ恵まれているという国に住む人々のことが強調されていましたが、それがまた腑に落ちない印象を残しました。

食べ物でもなんでも、賞味期限が切れたという理由でどんどん捨てられていく一方、食べるものがない国に住んでいる人もたくさんいる。

こんなにテクノロジーが進んでも、解決されない(というか、金銭が絡むので解決したくないとしか私には思えないですが)問題の1つです。

企業が企業として成り立つには、常により高い利益を目指しますが、現状維持という目標では生き残れないのでしょうね。

これがまた1つの社会悪ではないかと思います。また、そう言ったことに惑わされる消費者にも問題がありますね。考えれば考えるほどどうしたらいいのかと無力感に陥ってしまいます。

私個人でできることとして、できる限りローカルで採れるものを消費する、食べ残さない(残ってしまったらゴミではなくコンポストへ)、プラスチックの容器は避ける、ゴミに出すよりチャリティやガレージセールで再使用してもらう……ぐらいでしょうか?

長々と書いてしまって申し訳ないですが、どうぞ日本での滞在を楽しんで来てくださいね。

では、また!

ゆみさん、お便りありがとうございます。

企業も消費者も目先の利益を得ることを優先しているから、こうなってしまうのだと思います。

いくら技術が進んでも、それをどんなふうに使うのかは、人間次第ですから。

みんな、「得したい」「損したくない」「お金がほしい」と(無意識のうちに)思っているから、安物が売れ、ゴミが大量生産されてしまうのでしょう。

ですが、こういう生き方のせいで、すでに地球はかなりダメージを受けてしまっている、というのは明らかなので、さすがにみんな、「このままではまずい」と気づいているのではないでしょうか?

自分は無力、ということはないと思います。今すぐには変えられないけれど、毎日の消費の仕方を1つひとつを変えていけば、希望はあります。

たとえば、ファストファッションを生産している企業の商品は買わない、とか。

私もできるだけ長期的視野にたって、消費に関する意思決定をしていきたいと考えています。

ゆみさんも、どうぞお元気で。

海上輸送の記事⇒あなたの知らない海上輸送の話(TED)

長期的な視野にたつ話⇒すごく長期的な計画をたてる3つの方法(TED)

ごみについて⇒自分のゴミを処理してくれる人は誰?:ニューヨーク市のゴミの中で見つけたもの(TED)

服をしっかり活用するすすめ⇒死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。

3人目は、不要なパスワードの削除をがんばったTさんのメールです。

とても大変だったパスワードの整理

件名:大変だったデジタル断捨離!

筆子さん

こんにちは。

先日デジタル管理について質問させていただいたTです。すぐに記事にしていただいてありがとうございます。

早速デジタル断捨離?を始めており、お礼も兼ね経過報告させていただきます!

記事を読ませていただいて改めて感じたのは、パスワードをノートに書けないほど登録してしまっているのは危険かつストレスだ、ということ。

早速ノートの横軸にメールアドレス2つ(ヤフーとGメール)、縦軸に利用サービス名を書き、メールアドレスとヒモ付きになっているパスワードを書きこむことにしました。

また登録して利用するサービスも限定することに。

しかしこれが!想像以上に!もう!大変でした!!

何がって…自分でもわからなくなるほど登録してたんです。

それに、各サービス、登録は簡単なのに退会は簡単にできないようになっています!泣!

メールのやり取りを経てやっと退会できるところ、未だに謎で返信が来ないところもあります。海外のチケットサービスなども謎が多く減らせていません。これらはノートに書き留めて管理することに。

だいだい整理できたかなと思ってたら広告のメールが来て、こんなところにも登録があったのかと手続きに追われる始末で、ようやく全貌が見えたところです。

まだこれから、使いまわしているパスワードをそれぞれ違うものに変える作業がありますが、それを考えるともっとサービスを減らさないと…。本当に頭が痛いです。

こんな思いをしたら、もうよっぽどでない限り、パスワードを設定するような登録はしません!

もう一つ、筆子さんの記事をよく読んで気づかされたのは、やはりSNSとの付き合い方です。

趣味で追いかけてる芸能人のためとはいえ、私はいったい他人の人生を見ることにどれだけ時間をかけているのかと…。

ツイターもインスタグラムも一旦やめてしまいました。わーなんだかスッキリ!!

SNSは語学を向上させてくれる場でもあるので、縮小して再開するつもりではおりますが、しょせん他人の人生だとクールな目線もできたので、タイムラインを追いかけるような使い方にはしないと思います。

というわけで、整理にこんなに大変な思いをするとは、驚きであり、発見であり、学ぶことが多かったです。

これは物の断捨離と同じですね。こちらも自分でコントロールできる範囲にしていきたいと思っています。

本当にありがとうございました。

これからも記事、楽しみにしております。

Tさん、お便りありがとうございます。パスワードの整理、おつかれさまでした。

そうなんですよ。たとえ全くかさばらないデジタルなものでも、数が増えれば管理が大変になり、自分のエネルギーと時間をとられてしまうのです。

Tさんは早いうちにそれに気づけてよかったですね。

SNS、各種ポータルサイト、メルマガ等の登録は、ワンクリックでできるところも多いのですが、何も考えず、どんどん登録していると、パスワード地獄に落ちてしまいますね。

物のいっしょで、自分の人生をよりよい方向に導いてくれるサイト、自分の幸せにおおいに貢献しているサイト、なりたい未来に自分を近づけてくれるサイトだけを厳選して利用するとよさそうです。

Tさん、これからも、上手にインターネットとつきあっていってください。

Tさんの前回のおたより⇒パスワードなどデジタルなものの管理をシンプルにする工夫

最後はUさんのメールです。

本人が死ねば全部ゴミになる

件名:断捨離のきっかけ

筆子さん こんにちは。

6/23にお便りした沖縄のUです。

ペンネームUでの掲載ありがとうございました。このままUでお願いします。

過去記事全て読みました。

ためになる事が多く、これからも読み続けたいと思います。

今日メールしたのは、読者のお便りコーナーを読んでいて、物に執着する人、なかなか片付けられない人が多いんだなぁ‥と感じたからです。

私が子供の頃(昭和40~50年代)、両親はかなり貧乏で、物が少なく、お風呂も一日置きでした。

エアコンもなく、お菓子の買い置きもあまりありませんでした。おかげで私の部屋もスッキリ、結婚するまでその状態が続きました。

ところが、嫁ぎ先は裕福で、広いマンションに物がギッシリ。

結婚後、2、3年の間に主人の両親は相次いで病死したので、大量の物が残されました。

葬儀の後、主人の弟や嫁達と片付けを始めましたが、「何も考えずに全部ゴミ袋に入れて下さい。」という義弟の言葉に、本人が死ねば全部ゴミなんだ‥と衝撃を受けました。

実家から遠い沖縄に住んでいて、2人目を妊娠中だった私を気遣っての言葉だと思いますが、全部ゴミ、という一言は強烈に頭に残りました。

その後、親戚の横ヤリが入り、結局タンス、テーブル、着物、洋服etc沢山の物を沖縄に引き取りましたが、テーブル以外は去年までに処分しました。仏壇も今年中に断捨離します。優しかった主人の両親の思い出は心の中にありますから。

私は今まで通り、物に振り回されず、お気に入りだけを愛用して暮らしていきます。

今年は台風が相次ぎ、涼しい10月です。
カナダは冬の入り口でしょうか。

体調にお気をつけてお過ごし下さい。

Uさん、お便りありがとうございます。過去記事を全部読んでいただき、とてもうれしく思います。

いま、誰もが物を必要以上に持っているため、誰かが亡くなったあと、物の引き取り手がなくて、大量のゴミが残ってしまうんでしょうね。

私も、実家で、「これ、みんなゴミになるよね、というかすでにゴミじゃん?」と思うことがあります。

だから、生きているあいだは、物をちゃんと使えるように、必要なぶんだけ持つのがいいです。使いもしない物を持っているのは、自分もしんどいですからね

Uさん、私の体調を気遣っていただきありがとうございます。

相変わらず、歯が悪いのですが、それ以外は元気です。Uさんも、お元気でお暮らしください。

Uさんの前のお便りはこちらで紹介⇒田舎の大きな家と蔵に、たまりにたまった物をがっつり断捨離中。

*****
いつもたくさんのメールありがとうございます。

いろいろな方の考え方や生活ぶりがわかり、とても楽しく拝見しています。

あなたも、記事の感想などありましたら、お気軽にお便りください。お待ちしています。





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