ページに広告が含まれる場合があります。
小物を増やさない方法を7つ紹介します。
日本人、特に女性は細々とした物が大好きで、そういう物を買いすぎたり、もらいすぎたりするから、部屋の中がガラクタだらけになる。
最近、そう思っています。
1.それを使うゴールを考える
その小物を使う究極の理由、それを使うことで叶えたい最終ゴールを考えてから、購入したり、もらったりすれば数は増えません。
小物には2種類あります。
1)それ1つで、何ごとかをなしとげるもの
例:コスメ(口紅、アイシャドウ)、ボールペン、ふせん。
2)なにか別のものを使うのを便利にするもの、別のものの機能性をあげるもの
例:物を入れるものすべて(バッグインバッグ、化粧ポーチなど)
1)に当たる物は、「本当に使うのか?」「いま、本当に必要なのか?」と考えて、必要なら買うと決めておけばいいです(たいていの場合、あまり必要ではありません)。
たとえば、いま、私は、パジャマの購入を検討しています。パジャマは小物とは言えないかもしれませんが。
2016年の3月にセシールで二重ガーゼのパジャマを買って毎日着ています。上着はまだ大丈夫ですが、ズボンの生地がすりきれてきたため、昨夜、大きな穴をあけてしまいました。
こういう商品は、買い替えても、前の商品をウエスにするだけですから、物は増えません。
2)に当たる物は、それが使用を助ける物の用途にフォーカスするといいでしょう。
日本人は袋物が好きだから⇒なぜ日本人はこんなにバッグ、袋、ケースをたくさん持っているの?
ポーチやバッグインバッグをちまたにあふれています。
こういう物を集めているうちに、最適なバッグインバッグを追い求めるようになり、肝心のバッグの用途を忘れることがあります。
バッグの一番の用途は、物を運ぶことです。ポーチやらなんやらで細かく仕切るとかえってバッグの機能性が落ちます。
バッグインバッグなどで収納場所を細かく分けるより、バッグの中に入れるものを減らしたほうが、バッグの機能性は向上します。
関連記事⇒なんでもかんでも持ち歩くのはもうやめる:バッグの中身の減らし方。
2.記録する
小物を買ったら、そのたびに、値段とアイテムと使いみちをノートに書いて、ときどき見かえします。
これだけで、小物の買い物に意識が向くので、何も考えず、うっかり買ってしまうことを防げます。
余裕がある人は、半年ほどたったら、ちゃんと使っているかチェックして、使えていないものには、目立つ印をつけておくと、今後の買い物の反省材料として使えます。
書くのが面倒なら、写真にとっておいてもいいでしょう。
3.専用品を買わない
それ専用の物がないといけない、と思い込むと細々とした物が増えます。
以前、私は、紅茶を飲むのが好きで、たまに楽天市場で買っていました。
紅茶を飲むのに必要なのは、茶葉とティーポット、マグだけです。
ところが、私は、お茶まわりの小物まで買い集めていました。
茶葉を入れるスプーン(ティーキャディー)、コースター、お茶缶(赤白のギンガムチェックでかわいい)などを。
こうしたグッズは、すべて捨てました(寄付センターに出しました)。
スプーンなんて、家にあるスプーンを使えばすむことです。
いま、ハーブティをティーポットに入れて、抽出して飲んでいますが、茶葉は、Army & Navy(カナダの量販店みたいな店)で買った、ものすごく安価な軽量スプーンで入れています。
1/8カップ(大さじ2杯分)を測れます。茶葉だけでなく、オートミールをすくうときにも使っています。
デザインがこったティーキャディーを使うより、こうした、汎用性のあるスプーンを使う方が、理にかなっています。
専用品を買う気持ちの裏には、「揃えたい」という、ある種の完璧主義があると思います。
完璧主義とは?⇒片付けられないのは完璧主義に囚われているからです、きっと。
私は、単に買い物がしたかったから、買っていただけですが。
「専用品を揃えないとだめだ」というのは考え方のクセなので、意識して、「家に使える物はないか?」と考えるようにしてください。
専用品を買うなら、できるだけ汎用性の高い物や、長く使えそうな物を選ぶといいでしょう。
4.人の生活と比べない
小物に限らず、買い物一般に言えることですが、人の生活と同じようにしようと思わなければ、物は増えません。
私の買い物のきっかけを考えてみると、「人が使っているのを見たから」というケースがひじょうに多いです。
一昨年、たくさん塗り絵グッズを買いましたが、そのほとんどが塗り絵に関する情報を発信しているYouTuber(カラーチューバー)の影響です。
私が、3番で紹介した、軽量スプーンをほしいと思った人もいるかもしれません(買わないでください)。
お互いに物をすすめあうのは、悪いことではありません。生活上のいろいろな情報を共有すると、暮らしの質があがることのほうが多いでしょうから。
しかし、物が増えすぎると、生活の質は落ちます。
人が何かを使っているのを見たり聞いたりする(雑誌、ブログ、インスタグラム、実生活問わず)⇒自分も欲しくなる⇒買う⇒物が増えすぎる⇒暮らしにくい、断捨離したいと思う⇒片付け本や断捨離ブログを読みあさるものの、行動は起こせない⇒生活をシンプルにできると聞いたものをまた買う
こんなサイクルに入っているのなら、人のおすすめや、人の生活をなぞることを、しばらくやめてみるといいでしょう。
人と比べない方法⇒人と自分を比べるのをやめる方法。比較をやめれば物を減らせる。
5.買い物以外のストレス解消法を見つける
家に、細々とした物がいっぱいあるなら、もしかしたら、買い物でストレスを解消しているのかもしれません。
小さい物は、一般に値段も安く、持ち運びも簡単なので、気軽に買いやすいです。
私も昔は、東急ハンズや雑貨屋で文房具をよく買っていました。
私の場合、
・なんとなく退屈、手持ち無沙汰(刺激を求めている)⇒安いものを買う
・仕事のストレスが多い(いやしを求めている)⇒安いものを買う
・なんの問題意識もない(自動的に生活している)⇒通販(頒布会)で安いものを買う
こんな行動をよくしていました。
家のそこら中に小物がたくさんあるなら、ショッピングに、時間、お金、エネルギーを費やしすぎていないか、振り返ってください。
買いたい物がなくても店に行っている、オンラインショップを見ている、なんてことがあるかもしれません。
買い物以外のストレス解消法や時間の使い方を見つけて、そちらに労力を使うようにすると、小物の増殖度合いが減ります。
6.キャラクターグッズに注意する
キャラクターグッズを導入するときは、よく考えてください。
単体で見るとかわいいキャラクターグッズも、数が集まると、視覚的ノイズになります。
私が若いころ(1980年代)はファンシー雑貨と呼ばれる、かわいい感じの雑貨が人気で、キャラクターグッズもたくさんありました。
今は、そういう時代ではないでしょうから、昔ほどキャラクターグッズにはまり、大量に買い集める人はいないと思います。
しかし、今でも、ご当地キャラなどはあります。
うっかり、キャラクターグッズをもらったり、買ったりすると、人によっては、「もういらないけど、かわいいから捨てられない」という余計な悩みが発生します。
日本には、昔から、物を擬人化して楽しむ文化があり、日本人は擬人化が得意だと言われます。
だからこそ、まんがやアニメが、日本を代表する文化になりえたのでしょう。
擬人化するのは悪くないし、かわいい物を好きなのも悪くありません。私も、かわいい物をいくつか持っています。
1冊目の本を出したとき、編集者の方に、「筆子さんのブログは、ぬいぐるみの話が多いですね、お好きなんですか?」と聞かれたぐらいです。
しかし、物事を擬人化して楽しむのと、不要なキャラクターグッズをかかえこむことは、同じではありません。
この2つは分けて考えてください。
自分でキャラクターグッズを所有しなくても、心楽しく暮らせます。
いかにして私はキャラクターグッズを卒業したか~大量の「かわいい物」を断捨離して得た境地とは?
7.先の心配をしすぎない
もしこんなことが起きたら困るから、と先のことを心配しすぎると、小物を買いすぎてしまいます。
ソックス、パンスト、ふせん、ボールペンなどを大量に集めてしまう人がいます。置き傘用の折りたたみ傘をいくつも持っている人もいます。
数がないと安心できないのでしょう。
けれども、大半の物は、なくてもなんとかなります。
困ってから、買いに行っても遅くありません。
先回りして、大量に小物を買ってしまう人は、一度、「本当に困る体験」をしてみるといいんじゃないでしょうか?
なんとかなることを、実感できます。
先の心配をしがちな人は、状況を受け入れる練習をするといいと思います。
こんな人の家にはガラクタがいっぱい。物をためこんでしまう5つの性格
*****
小物を買いすぎないコツを紹介しました。
日本に帰って店をのぞくと、「なんだか細々とした物がいっぱいある」と感じます。
1つひとつは便利な物かもしれません。しかし、持ちすぎると、かえって暮らしにくくなります。
買わない挑戦のハードルが高い人は、小物を買わない挑戦をしてみると、スッキリ生活に近づくでしょう。