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物を減らしているうちに、自分がどんなものを欲しいのか、どんなものを選んだらいいのかわからなくなった、というメールをいただきました。
そこで、物の選び方を紹介します。
まず、質問をシェアします。実は内容があいまいなので、質問の意図が違うかもしれません。お便りが長かったので該当部分だけ引用します。ちび子さんからです。
何を選んだらいいのかわからない
私はブランドに興味がありません。あまり知らないです。
昔から安物買いの銭失いをしていたので、安物で十分とというところもあります。
そんな私なのですが、ミニマリストのブログなどを見るなかで、少ない持ち物に並々ならぬこだわりを持っている人たちがいます。少ないものだからこそ、お気に入りの物を、というやつです。
そういった考え方に対して尊敬する反面そのこだわりのものを選ぶという基準が私にはないのです。
今まで雑貨が好きでかわいい!と買っても大概いつか飽きてしまい今やほとんどの物を捨てました。
今は増やさないようにもしているので、そうなると私には必要なものがないというか、どうしてもこれがほしい!というようなものがないのです。
今花瓶が欲しいのですが、それを選ぶ基準がないのです。
よく他の人のブログに登場するおしゃれな花瓶、もちろん素敵で以前なら欲しい!ってなっていましたが、それはまさに他人軸と気付いたときに自分で選ぶ欲しいものがわからないのです。
なら、買わなければいいのかなーと思っているのですが、花瓶は欲しいなーと思っています。
そんな私はふと気になりブランドに興味がない、と検索してみました。ブランドに興味がないというのは、向上心がないという意見もあります。
もっと良いものをもつ人間になりたい!高級品が似合う価値のある自分と思っていない。=安物で十分なその程度の人間と自分が思っている。
でもそれは、他人目線なんでは?ともう少しで答えにたどり着けそうな惜しいところまで考えているのですが、そういわれればそうなのかなぁ、、単にお金がないことの逃げなのかなぁ?とか悩んでいる私はまだまだなのかも知れません。笑
ちび子さん、メールありがとうございます。
率直に言って、何が問題になっているのか、ちび子さんの悩みが何であるのか、質問は何なのか、今ひとつわかりませんでした。
そこで、物(花瓶)の選び方をお伝えすることにしました。その話に行く前に、問題を明らかにすることの重要性についてお話させてください。
問題を明確にすることの大切さ
何が問題なのかそこが明確になっていないと、いくら考えても同じところをぐるぐる回るだけで、解決に近づけません。問題を解決した状態(ゴール)がわからないからです。
問題を解決する一般的なステップは
1.問題の特定
2.原因の特定
3.解決策の考案
4.解決策を実践
5.フィードバック(問題を解決できたのか?)
こんなふうになります。1番が明らかになっていないと、次に進めないのです。
このステップを実際に取り入れて私が問題解決しようとした例⇒ガラクタのない場所を1つだけ作ってみる~家族持ちのミニマリストの悩みを解決
ほぼ同じやり方で金銭問題を解決する方法⇒お金に関する不安を手放す方法。悩んでいても何も解決しない。
問題によっては、そんなに簡単に解決できないものもあるし、無理に解決しようと思わないほうがいいものもあります。
それはそれでいいのです。
ただ悩みが深いなら、一度考えを整理することをおすすめします。
自分の考えを整理する方法として有効なのは、私の経験では、頭の中にあることを書くことと、身近にいる人に話すことです。
書くこととしてモーニングページとブレインダンプをおすすめしています。
モーニングページの書き方⇒モーニングページの書き方、やり方を教えてほしいという質問の回答。
ブレインダンプのやり方⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
この2つのやり方にこだわらず、マインドマップを描いたり、好きなように文章をつづったりしてもよいです。
「どうしてもこれがほしい!というようなものがない」という状態は別に悪いことではないですよね?
もう必要なものはすべて揃っているのです。
私だって、物でほしいものは特にありません。「排水口のつまらないお風呂のある家に引越したいなあ」とは思っていますが。
ブランド物に興味がないのも気にすることはありません。何に興味を持つかは人それぞれです。
今回は、「花瓶がほしいが、選び方がわからない、どうやって選んだらいいのか」という質問をいただいた、と想定し、うまく花瓶を選ぶ方法をお伝えします。
前提として、今どうしても花瓶が必要であるとします。
花瓶の選び方を書きますが、ほかの物を選ぶときも、同じように考えればよいです。
物の選び方(花瓶を選ぶ場合)
花瓶を選ぶ基準がわからないのは、自分がどんな花瓶がほしいのか、手に入れたい花瓶のイメージがあいまいだからです。
そこで、花瓶の属性というか構成要素それぞれをリストアップして、自分のこだわりポイントを探しつつ、ほしい花瓶のイメージをふくらませてください。
ある花瓶がほかの花瓶と違うポイント
●素材
ガラス、陶器、FRP(強化プラスチック)、金属(ブリキ、アルミetc)、レジン、バスケットに囲まれているものもあります。
●色
透明、白、黒、中間色、パステルカラー。柄か無地か、明るい色か暗い色か、などさまざまな分け方があります。白か透明にしておくと汎用性が高いです。
●形
まるっこい、スクエア、細い、太いなど。
イラストを描いてみるといいです。ちび子さんが、主婦なのか独身なのかわかりませんが、小さな子供やペットと暮らしているのなら、倒れにくい安定感のあるものを選んでください。
●大きさ
背が高いか低いか。どのぐらいの水が入るのか。
●値段
予算に応じて決めます。
ただ「花瓶がほしいな~」とぼんやり考えているからどんな花瓶がいいのかピンと来ないのでしょう。
上に書いたポイント1つひとつについて検討すれば、「金属はいやだ」「このぐらいの大きさのがいい」とイメージできるのではないでしょうか?
どんな花瓶がよいのか選ぶ判断基準の例
次に花瓶を買うときに考慮すべきことをいくつかあげます。
●その花瓶に何をどのぐらい入れるのか?
入れる花によって、映える花瓶、映えない花瓶があります。
野の花を1輪だけさすなら大仰な花瓶より、何かの空き瓶のほうがおしゃれに決まります。派手な花をたくさん入れるなら、口が大きくシンプルなデザインのもののほうがいいです。
●どこに置くのか?
置き場所を先に考えておくと、大きさがおのずと絞られます。自分の部屋にあるほかの物の色と調和させるのか、逆に目立たせるのか?
●使っていないときどこにしまうのか?
収納場所を考えておくと、「あまり大きいのはだめだ」とか「重いのはNG」といった選択基準が出てきます。
イメージが全くわかないときは、インターネットで花瓶や花器を画像検索すればいいでしょう。実際に花瓶売り場に行って実物をチェックしたり店員に相談するのもいいですね。
これだけやれば、ほしい花瓶が明らかになるのではないでしょうか?あとは、自分の好みの花瓶であり、かつ予算内におさまる製品を買うだけです。
好みのものが見つからなければ、どこかで妥協してください。
花瓶は、似たような形のものでいくらでも代用できます。
バケツ、ペットボトル、食器(ティーポット、ピッチャー、水差し、グラス、コップ)、調理雑貨(メイソンジャーやガラスの軽量カップ)、その他の雑貨(ジョウロなど)、各種空き瓶に水を入れれば花瓶になります。
私は部屋に花を飾らないので、花瓶が必要なときはガラスのピッチャーを使うことが多いです。
– ☆ –
物理的な物だけでなく、状態や環境など抽象的なものでも、自分が手に入れたいものをある程度明確にすれば、上手に選ぶことができるのではないでしょうか?
選択肢が多すぎると、選ぶのが大変になるので、迷ったら、選択肢を少なくすることを意識していください。
物を選びやすくする方法はこちらが参考になります⇒選択をしやすくするには~シーナ・アイエンガー(TED)。選択肢の海の中で生きる技術。
尚、花瓶選びがそんなに重要ではない場合もあります。
他に重要なことがあったら、花瓶選びにそんなに時間をかけないほうがいいでしょう。
重要度の低いことにエネルギーを注いでいると大事なことを決めるメンタルパワーが残りません。決断疲れします⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
何が重要で何がどうでもいいことなのか見極めるために、持ち物やタスクを減らしたり、自分と向き合って考えることを続けてください。
情報を制限するのも効果的です⇒情報の断捨離のススメ。頭の中も片付けないと、何もできないまま人生が終わる。
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これまで人の意見を重視して物ごとを選択してきた人は、自分で選ぶのが難しい、欲しいものがわからない、と思うことがあるかもしれません。
ですが、選ぶこともスキルなので、やっているうちにうまくなります。また、「自分が何もかもわかっているべきなのだ」と思い込む必要もないです。
最後にお願いです。質問をされる方は、問いただしたい内容をできるだけはっきり書いてください。近況報告やブログの感想なら、「質問」とは書かないでくださいね。
質問が具体的であれば、回答も具体的なものになります。よろしくお願いいたします。