パソコンしながらラーメンを食べる人。

断捨離テクニック

情報の断捨離のススメ。頭の中も片付けないと、何もできないまま人生が終わる。

脳内に余計な情報をたくさん溜め込むと、どれが大事なのかわからず、活用できないばかりか、じっくり考えることもできません。

気持ちもざわざわしてストレスも増えます。

情報のない快適さ、なぜ情報を断捨離すべきなのか、具体的にどうやって捨てたらいいのか、この3点について詳しくお伝えします。



余計な情報を止めると快適:本箱チャレンジ中の気づき

情報の断捨離について書こうと思ったのは、不用な情報が入ってこないとずいぶん快適だと気づくことがあったからです。

今年、私は本箱チャレンジをしています。手持ちの本を読み終わるまでは本を買わないという自分ルールです。

2017年は紙の本を買わないことにしました。とは言え、オーディオブックは月に1冊、買ってもいいことにしているので、ゆるめのルールです。詳しくはこちら⇒本や雑誌を捨てられないあなたに、本箱チャレンジのススメ。

本箱チャレンジを開始してから、本屋から来るメルマガをすべて止めました。

それまで、日本のamazonのKindle日替わりセールの通知を受信していました。日替わりだから毎日来ます。この配信を解除。

受信箱を素通りさせていたhonto のお知らせメールや、たまにポツポツと来ていた別の本屋のメルマガも解除しました。

これでネットショップからのメルマガは皆無になりました。

すると。

これが、ひじょうに心地よいのです。

メルマガを見たり、削除する手間がなくなってスッキリしたのはもちろんのこと、インターネットの本屋にアクセスしてあれこれ見ることに時間を取られなくなりました。

それでも、本とは全然関係ないサイトを見ていて、おすすめ本を見つけることがあります。

そういうときは、「おお、これはかなりおもしろそうだ」と思うものだけ、手帳にタイトルをメモしています。

以前から情報は取り込みすぎないようにしていますが、最後の砦だった本屋のメールを止めたら、ひじょうに心が軽くなり、時間もできて、暮らしの質があがりました。

やはり今の時代、情報が入ってくるのを止めたほうが、精神衛生によい、と確信したのです。

なぜ情報を断捨離すべきか?

私たちは、毎日無意識のうちにいろいろな情報を取り込んでいます。

新聞を読んだり、雑誌を見たり、テレビを見たり、ラジオを聞いたり、インターネットでブログを見たり。

あまりにたくさんの情報を脳内に入れると、中でぐしゃぐしゃになって、どれが大事な情報でどれがどうでもいい情報なのかわからなくなります。

すると、本当に大事なことに時間をかけることができなくなるのです。

もっと問題なのは、脳内スペース(メンタルスペース)が情報でいっぱいになって、何かをじっくり考えることができなくなることです。

外から入ってくる情報を処理しているうちに1日が終わってしまい、自分で思考する時間が残らないのです。

インターネットやスマホがある現代は、いつでも簡単にほぼ無料で情報にアクセスできます。自分で制限をかけないと、コンテンツを消費することだけに追われて、何もしないまま時間が過ぎてしまいます。

物理的な新聞や雑誌は、本屋や図書館に行かないとアクセスできません。

まあ、宅配もありますけど。

私は25年以上前、昔の英語学習者がよく読んでいたTIME(タイム)とNEWSWEEK(ニューズウィーク)を同時に定期購読して、ほとんど読まないままゴミにした経験があります。

TIMEはわりと早く購読をやめましたが、NEWSWEEKは数年間とっていて、ベッドの下で山積みになっていました。

アナログの情報だけでもこんなふうに手に余るのに、デジタルで配信される情報につきあっていたら、あっという間に頭の中がゴミだらけになります。

自分のやりたいことにや大事なことにエネルギーを注ぎたいとか、穏やかな暮らしをしたいと願っているのなら、部屋の片付けをするように、情報の断捨離もすべきなのです。





次に、情報を断捨離したり、制限する具体的な方法を5つ紹介します。

情報の断捨離のやり方

1.明らかに不用な情報を断捨離する

情報には3種類あります。

1.)自分が意識して取りにいっているもの
2.)勝手に入ってくるもの
3.) 1と2の中間

意識的に取り込んでいるのは、好きで見ているテレビ番組、自分が選んで読んでいる本や雑誌、自発的に見ているインターネットのサイトやブログ、主体的に聞いているラジオ番組やポッドキャスト、自分から申し出てもらってきたフリーマガジンなど。

これに対して、勝手に向こうから入ってくるものがあります。

たとえば、家族の話、学校や会社、街中や喫茶店などで偶然耳にした人の話、店の中で見るともなしに見たPOPの宣伝文句、会社の食堂や歯医者の待合室で流れているテレビ番組、自分では購読したつもりがないのに受信箱に届くメルマガなど。

さらに、1と2の中間もあります。最初は自分から受け取るつもりで申し込んだものの、そのうち必要なくなって惰性で取り込み続けている情報です。

私の購読していた英文雑誌は3番に入ります。

まず、3番のカテゴリーに含まれる「必要だと思っていたが、今はもういらない情報」を止めてください。

定期的に届くけれど読んでいない新聞や雑誌、惰性で取り続けているメルマガ、ブログの更新通知(RSS購読)など。

通販会社から届くダイレクトメールやカタログも3番に入ります。買い物というアクションを起こしたから届いているのですから。

部屋の中にあるものが風景になじんでしまうのと同じで、こうした情報もそこにあるのが普通になってしまいます。

しかし、こういう情報がたくさんありすぎると脳に負荷がかかり、ストレスになります。

デジタルな情報の具体的な捨て方はこちら⇒私のデジタル断捨離15の方法~50代主婦ミニマリストの場合

2.数が多すぎるものを止める

あれば有益で、たまに見たり読んだりする情報だけど、明らかに数が多すぎるものがあります。こうした情報の数を減らします。

TwitterやFacebookでフォローしている情報源など、うっかりしているとあっという間に数が増えます。

このようなものは厳選してください。

数が多すぎると、取捨選択するのも大変な作業になります。

こんな情報源はカットします。

●情報の処理(取捨選択や整理)に時間がかかりすぎるもの

●あまり有効活用できていないもの

●いつか役に立つと思っている情報(「いつか」は来ません)

これはアナログの情報についても言えます。新聞や雑誌を数多く購読していたら、意識的に減らしてください。

たくさんあると、1つひとつの価値がさがってしまうのは、物理的なものも情報も同じです。

いくら、Evernoteなどを利用して、上手に整理していても、数が多ければ多いほど、その情報にさっとアクセスするのは難しくなります。

溜めるだけ溜めて、活用できていないなら、古い情報を捨て、これ以上入ってこないようにしたほうが得策です。

3.情報の発信元について考える

どんな情報を制限するか決めるとき、情報の発信元について考えるのもいい方法です。

情報を手当たり次第集めるのではなく、信頼できる情報元かどうか確かめるクセをつけると、むやみやたらと情報を取り込むことになりません。

ブログをRSSなどでたくさん購読していると、「あれ、このブログってどこのブログだったっけ?」とか「誰が書いているんだろ?」とわからなくなります。

本だったら、「私はこの人の本を読んでいる」という意識がありますよね。

ところが、ブログや、SNSで流れている情報や、無料メルマガで集めている情報は、数が増えると、だんだんそれを発信している人や団体が何なのかわからなくなってきます。

「なんか数が多すぎるな~」と思ったら、改めて、情報の出どころを確認してみてください。

4.コツや裏技、「もっといい何か」を追い求めすぎない

「今よりもっといい方法」を常に探し求めている人は、情報のゴミをためやすくなります。

美容やダイエット、各種勉強法など、ノウハウばかり集めて、全く活用ができない、ということがありませんか?

「もっといいやり方」を追い求めるのは、向上心があるから、とも言えます。

ですが、「もっといいもの」を探すことに必死になっていると、「ここではないどこか」「これではない別のもの」に気持ちがいって、現在の暮らしを楽しむことができなくなります。

余計な買い物も増えてしまうでしょう。

ダイエットなどのノウハウは、物と一緒で、常に新しいものが出続けるため、集めだしたらきりがありません。

情報は集めるものではなく、活用するもの、という意識をもつと、脳内がゴミだらけになるのを防げます。

情報を厳選すると部屋の中もスッキリ⇒情報を遮断すると持たない暮しが実現してしまう理由とは?

5.定額のストリーミングサービスに気をつける

毎月一定の料金を払えば、見放題、読み放題、聴き放題、サービス使い放題という定額サービスが増えています。この手のサービスを使うときは注意が必要です。

料金はそんなに高くないので、すごくお得だ、と思う人も多いでしょう。

私も、音楽の配信サービス(以前はApple Musicを使っていましたが、最近Spotifyに変えました)と動画の配信サービスであるNetflixを利用しています。

Netflixはほとんど見ている時間がありません。しかし、娘がよく見ているので毎月9.99ドル払っています。

デジタルで配信される音楽や動画も情報と言えます。それを消費するのに時間を取られます。

人はシングルタスクしかできません⇒マルチタスクが脳に負担をかけ仕事の効率を落とす理由。1つのことに集中しよう

音楽を聞きながら映画を見ることってできないですよね。私はAudibleも利用しているので、音楽を聞く時間が多いと、必然的にオーディオブックを聞く時間が減ります。

もともとながら仕事ができないタイプなので、耳から音を入れるのは、ジョギングをしているときぐらいです。

「使い邦題」サービスを利用しているときは、「コンテンツをできるだけたくさん使わなきゃ損」という発想をすると、ろくでもないコンテンツを脳内に取り込み、頭の中が混乱するばかり。

数ヶ月前、Kindle Unlimitedというキンドル本(電子書籍)読み放題のサービスを利用していたことがあります。

日本語の本を手軽に読めるので、海外在住者にはうれしいサービスです。けれども気をつけて使わないと、「自分が本当に読みたい本」ではなく、「読んでもいいと思う本」ばかり読むことに時間を使うことになります。

人は、自分の失敗を認めるのがいやなので、読んでもいいかなと思った本を読んで、「つまらなかった、時間を無駄にした」と思ったとしても、「自分では選ぶことがないジャンルの本を読めてよかった」などと自分で自分を納得させます。

今の自分の暮らしや、これから送りたい暮らしに貢献してくれそうな情報を取り入れるようにしたほうが、頭の中にガラクタがたまりません。

======

今回は脳内の断捨離をおすすめしました。

メンタルスペースもきれいにしておくように心がけると、物理的なスペースも整ってきます。

3ヶ月に1回とか、季節の変わり目などに定期的に情報の断捨離をすると溜め込みすぎを防げます。メルマガも溜まると削除や解除が大変です。





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