断る人

ミニマルな日常

いらない物や自分の意見を押し付ける人とうまくつきあう5つの方法。

世の中には、いろいろなものを人に押し付ける人がいます。子どもの古着、迷惑なプレゼント、畑で採れすぎた野菜など物理的なものから、自分の意見、価値観、考え、求められてもいないアドバイスなど、目に見えないものを押し付ける人もいますね。

このような人と、うまくつきあっていく方法を5つ提案します。「断るのが苦手だ」と思う人は参考にしてください。

押し付けられたままあれこれ受け取っていると、暮らしはなかなかシンプルになりません。



1.断れるなら断ってみる

ほしくないプレゼント、行きたくない催しもの、食べたくないごちそう、飲みたくもないお酒、歌いたくない歌(カラオケにて)、やりたくない残業、買いたくない商品(セールスマンに対して)などを強要されたら、ベストを尽くして断ってください。

「断わるのは失礼だ」という思い込みのために、そもそも断る努力をしない人がいます。ですが、別に断ってもいいのです。

もちろん、状況によってはひじょうに断りにくいこともあるでしょう。会社で上司に残業を命じられたとき断ってしまうと、会社に居づらくなるとか、ボーナスの査定にひびくとか、そんな場合です。

難しいときも、最初から「断れるわけない」と決めこまず、断ってみます。

不用品を押し付けられそうになったときの対応法は、過去にいくつか書いています。

いらないプレゼントを差し出されたときの正しい対応とは?

もらい物を断れない性格を直せば、シンプルライフが加速する。その方法とは?

2.断れなかったら状況を分析する

うまく断れなかったら、あとでそのできごとを分析します。

断るのが苦手な人は、たいてい「ああ、また断れなかった。私って本当にお人好しだよ。ま、いいか」と思ったり、「本当にあの人、なんでもかんでも人に押し付けて無神経な人ね。腹立つ」と思って、そのままにしてしまいます。

そのままにしていると、また同じことが起きます。

ちょっと時間をとって以下のようなことを考えてみてください。

●どんな状況で誰に何を頼まれたのか(押し付けられたのか)

●なぜ、それを自分はやりたくないのか(もらいたくないのか)

●なぜ、相手は、それを自分に押し付けたり、強要しようとしたのか
他人の本当の気持ちはわかりませんが、相手の立場に立って考えてみます。

●自分は断る努力をしたのか

●なぜうまく断れなかったのか

●断らなかったせいで何が起きて、それに対して自分はどう感じているのか

●何をしていたら断ることができたと思うか

●断ることができたら何が起きていたと思うか

●本当に押し付けられたのか
相手はべつに押し付けていないのに、自分のほうで「押し付けられた」と感じてしまうことがあります。特に、価値観や意見など目に見えないもののときは。

●次に同じ状況になったとき、どうしたら断れると思うか

●断らないことを続けていると、自分の人生はどうなると思うか

こんなことをつらつらと考えてください。紙に書くのがおすすめです。

いちいちこんなことを考えるのはめんどくさいと思うかもしれません。ですが、起こったことや自分の行動を自分なりに振り返り、次はいつもと違うアクションをしないと、物ごとを押し付けられる人生がずっと続きます。

「ちゃんと断ることができるようになりたい」と思うなら、振り返りをしたほうがいいのです。

特に考えるべきポイントは、「なぜ、断れなかったのか?」という部分です。根本的な原因がわかれば、対策をたてやすいからです。

3.境界線をひくことを意識する

いろいろな物を強引に押し付ける人は、人との距離感がうまくつかめていない人だと思います。あるいは、自分中心に考えすぎていて、他の人の迷惑になっている、なんてことは想像すらしない人たちでしょう。

このような人たちとつきあうときは、境界線をしっかりひいてください。

境界線をひくためにすべきことは、相手の言うことより、自分の気持ちを大事にすることです。

詳しくはこちら⇒毎日疲れているあなたに。心の境界線を引いてストレスを減らし、自由になる(TED)

自分にとって大事なもの(時間、お金、体力、家族など)を大事にすることを優先し、相手の要求に応じることは優先順位の下のほうに下げればいいのです。

場合によっては、相手に言われたままにするほうが、優先順位が高い、と思うときもあるかもしれません。それなら、別に断らなくてもいいのですが、「自分のリソースを確保するより、相手のリクエストに答えることのほうが、今の私には優先順位が高いんだ」と自分で知っているべきです。

そうすれば、それは相手に押し切られたから行うことではなく、自らすすんですることになり、そんなにストレスにはなりません。

たまに「私さえがまんすればいいんです」といったメールをくれる人がいますが、このような言葉が口から出てくるときは、自主的な行動とはいえないです。がまんはできるだけしないでください。





4.自分は自分のままでいいし、相手もそういう人のままでいい

意見、価値観、常識を押し付けられていると感じるときは、自分は自分のままでいいし、相手は相手のままでいい(変えようとしない)、ということを意識してください。

相手がいろいろ言っても、「ふむふむ、確かにそういう考え方もありだね。でも、それはあなたの考えで、私はちょっと違う考えなんだ」という気持ちでいます。

とりたてて、口に出す必要もありません。

いま、私は、半地下に住んでいて、出入りに裏口を使っているため、あまり玄関口に人は来ません。以前の家では、寄付金を集めている人、ガス料金のプランの変更をすすめる人、ガールスカウトのクッキーを売る人、宗教の勧誘をする人など、さまざまな人がやってきました。

このような人たちは、もし私が、すぐに「イエス」と言わなかったら、私の考えや行動を変えようと、いろいろ説得を試みます。

こういうときに、あまり熱くならず、「なるほど、それはいい考えね。でも、私は別の考えだから。お時間を取っていただき、ありがとうございます」とさらっと言えば、それで終わります。

相手と自分の意見が違うからといって、無理やり共通点や妥協点を見い出す必要もないし、相手を説得する必要もありません。

会社の会議ではないのですから。

お互いに違うものを出し合って、出したままにして、そのまま別れればいいのです。

自分の気持ちや意見を大事にしつつ、相手の意見も尊重すれば、そんなに消耗しません。

5.罪悪感にとらわれない

物を押し付けられたとき、罪悪感にとらわれて、押し切られる人がいます。「相手の申し出を断ってしまうと相手を傷つけてしまう。そんなことしちゃいけないんだ」と思ってしまうのです。

特に女性は罪悪感にさいなまれやすいようです。社会的に、親戚や家族、同僚など周囲の人とうまくやっていく潤滑油的な役割を請け負っているからです。

多くの家庭で、お中元やお歳暮など贈答品を用意するのは、たいてい女性だし、子供のつきあいの采配をふるのもお母さんです。子供がもらったバレンタインデーのチョコレートのお返しの心配なんかは、両親揃っているなら、お母さんのほうがするでしょう。

外面の悪いご主人がコミュニティから浮かないように、いろいろとフォローするのも奥さんです。

というわけで、女性は小さいときから、「みんなとうまくやらなきゃだめだよ」とインプットされているため、断るのが苦手になってしまうのです。

対人関係で罪悪感にかられやすい人は、必要以上にそういう気持ちになっていないか、考えたほうがいいです。

あまりに「こうしなければならない」と思っていると、罪悪感が増幅します。

「この贈り物をもらって」という頼みを断ることなんて、べつに悪いことでも何でもありません。いらないのですから、「いりません」と言えばいいだけです。

断ったからって、別に何も起きませんので、一度勇気を出して断ってみてください。

ノーの言い方⇒断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法

番外:押し付けがましい人とは距離をとる

どんなにノーと言っても、押し付ける人はいなくなりません。そういう人とは可能な限り、距離をとってください。

義理のお父さんやお母さんがいらない物をくれて困る、というメールをよくもらうのですが、こういう人たちの中には、以下の発想を全くしない人がいます。

●人に自分の不用品を押し付けるべきではない⇒自分のいらない物を家族や知人に押しつけてはいけない話

●少ない物を持って暮らすほうが楽しい人がいる

●生活に使うものは、自分のお金で自分の好みの物を買いたい人がいる

●物があればあるほどいいわけではない。むしろ少ないほうがベター⇒レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない

●物をもらって迷惑に感じる人がいる

ずいぶん価値観が違うので、自分好みに変えることはできません。ですから、わかりやすい形で、しかしはっきりとノーと言ったら、あとは、この件に関しては、距離を取ってください。

距離をとるとは、物理的に遠くに住むことではなく、気持ちを切り離す感じです。

自分の時間や体力など大切なリソースを注ぎ込まないのです。なので、時にはとりあえずもらって、そのままバザーに出す、というのもありかもしれません。もちろん、もらい物で、ガラクタが増殖する状態なら、水際でせき止めるべきですが。

1つの方法として、押し付けられたものを返す、というやり方があります。

前の前の家に住んでいたとき、隣のすごく大きな犬がしょっちゅう、うちの庭に入ってきて、気ままに遊んだり、庭をトイレ替わりにしていました。

夫は怒って、「ペッパースプレーを買ってきてあの犬にスプレーする」などと言っていました。実行には至りませんでしたが。

あるとき、この犬が、我が家の庭でいつにもまして大きなふんをしました。

私は、紙袋にそのふんを回収し、隣の家に持っていきました。庭先にいた老女(親戚の人だと思う)に、「これ、お返しします」と袋を突き出し、さらに、「お宅の犬に、自分の家の庭で遊ぶように伝えてください」と言い添えました。

終始、能面のような顔で冷たく言い放ちました。

その後、犬はやってこなくなりました。

*********

今回は、物事を押し付ける人とうまくやる方法を提案しました。相手のあることなので、なかなか思うようにはいかないでしょう。

あまり熱くならず、無理に相手を変えようとせず、自分の思考と行動を修正しながらがんばってください。





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