招き猫

ミニマルな日常

実例あり:今の生活の中で、もっと思い出の品を楽しむ5つのヒント

「思い出の品」の断捨離シリーズ3回めです。先週は、どうやったら思い出の品を捨てられるか、判断基準やプロセスを書きました。

今回は残った思い出の品をいかにして楽しむか、私がやっている方法を織り交ぜ、いくつかのヒントを紹介します。



思い出の品は表に出す

記念品は、しばしば箱の中にしまいこまれ、そのまま押入れや物置の奥に放置されます。ベッドの下でほこりだらけになっていることも。

物をしまいこむと、人はその存在を忘れます。

しまいこんだ記念品を、今度目にするのは、引っ越しする日や大掃除のときぐらい。

人が思い出の品を取っておくのは、何かを思い出すためです。ほこりを集めたり、カビを培養するためではありません。

思い出を思い出すためには、もっとアクセスのいいところに置くべきではないでしょうか?

日常生活で、思い出の品を活躍させるために、私はこんなことをしています。

1.飾る

飾れるものは飾って楽しみます。

今の家はせまいので、あまり飾っていませんが、前の家では、季節に応じて、子供が作った作品をディスプレイしていました。

バレンタインデーの頃は、ハートを抱いているテディベアの置き物。クリスマスの頃は、筒に綿をつけて作った雪だるまが定番。

これはイースターの卵です。

イースターエッグ

ディスプレイコーナーは家の中に一箇所だけ作っています。前の家はリビングルームにあった作り付けの棚の一段だけ。現在の家は、本棚の上です。

本箱

飾りすぎると、部屋がごちゃつくので、厳選して飾ってください。

飾り方のヒントにどうぞ⇒センスのいい人なら知っているインテリア小物(飾り物)をガラクタにしない10のルール

思い出の品が多すぎると、全部飾ることができないと思います。そういうときはローテーションさせるといいでしょう。もちろん、さらに断捨離するのもいいことです。

2.使う

食器、洋服、バッグ、アクセサリー、靴、文房具などの実用品は、しまいこむより使ったほうがいいと思います。

思い出の品を引っ張りだして、「使うことはできないか?」という視点で見てください。

実用品なのに、さまざまな理由から「これはちょっと使えない」と思うものも出てくるでしょう。

たとえば、初めて子供がはいた靴とか。

そういう物は写真をとって、実物は断捨離です。

私も長らく、娘が初めてはいたバレエシューズ(トウシューズではなく、スリッパーと呼ばれるもの)を棚にしまっていました。

すぐに足が大きくなり、はけなくなったので、新品同然。きれいなピンク色で、とても小さくてかわいい靴でした。

なんとなく、何年も棚にしまっていました。ですが、「実用品は使うべきじゃないか?」と思い直し、あるとき、バレエスクールのセール(小さくなったシューズなどを出せる)に出しました。

今、こんなことを思い出せるのも、捨てたからです。もし、まだ棚に入れっぱなしだったら、そのシューズのことはすっかり忘れているでしょう。





3.デジタル化する

飾ることも、使うことも躊躇(ちゅうちょ)する思い出の品は、デジタル化がおすすめ。デジタルイメージにしてクラウドストーレージにアップロードすれば、実物がなくても、デスクトップやiPhoneでいつでも写真を楽しむことができます。

場所も取りません。

スキャンするのもいいですが、面倒なので、私はiPhoneでふつうに写真をとってGoogleフォトに入れてます。

私の母は絵手紙が趣味なので、よく送ってくれます。ずっとはがきフォルダーに入れていましたが、数が多すぎて、フォルダーが厚焼き玉子みたいになってしまいました。

ポケット(はがきを入れるスリーブ)がいっぱいになったので、何枚かは、はさみこんで保管していました。

見た目は美しくないし、開くたびに、はさんだはがきがバサバサ落ちるし、あらためて絵手紙をじっくり見ることもなし。

せっかくの思い出の品が、「見た目がよくない」「フォルダーを持ったとき気分よく開けられない」「フォルダーがデブになり邪魔に感じる」という、ネガティブな感情と結びつきつつありました。

多すぎる思い出の品はガラクタになります⇒なぜ思い出の品まで断捨離しなければならないの?その理由は4つあります。 ほんの少しのお気に入りだけを残すだけで用は足ります。

そこで、フォルダーにすんなり入るぶんだけ残して、あとは断捨離。

母の絵手紙を捨てるまえに、1枚ずつ写真をとり、パソコンに入れました。そうしたら、フォルダーに入れっぱなしにしていたときより、ずっとよく目にするようになりました。スクリーンセーバーに自分の画像フォルダを指定しておくと、ランダムに出てきて楽しめます。

☆思い出の品の断捨離のやり方⇒今度こそ捨てられる。思い出の品を断捨離する5つのステップ。

靴箱を利用したアート

靴箱の中に作ったお話の世界。

4.写真を編集する

デジタルイメージにすると、編集することもできます。ただのふつうのスナップも、その写真のポイントだけクロップ(切り抜き)して、ちょっと明るくしたり、コントラストを強くするとずっと見栄えがよくなります。

コラージュを作ったり、文章を入れてもいいでしょう。

今、オンラインで簡単に写真を編集できます。

ズボラな私はめんどくさいのでしませんが、1枚の思い出の写真をいろいろ編集するのも、思い出を楽しむ1つの方法です。

フォトブックを作ってもいいですね。

聖パトリックの日の絵

聖パトリックの日の絵。デジタル化するとこんなふうに遊べる。

5.思い出について語る

思い出を思い出す究極の方法は、その思い出について語ることです。

たとえば、遊びに来た友達に、思い出の写真を見せて、起きたことについて話すというのはよくあるやり方。

昔、8ミリビデオをとるのが趣味だったお父さんたちは、家族や友達を読んで撮影会をしていましたね。

1人でノートに「思い出の記」を書くのも楽しいです。旅行記の要領です。

ブログなどに思い出の品の写真をのせて、起きたことについて文章にするのもいいと思います。

ですがこれは、あくまで、先に思い出があってのこと。

まず体験や思い出があり、それを楽しむために、誰かに語ります。

その意味で、SNSに写真をアップするのはちょっと違うかな、と感じています。

Facebookやインスタグラムに、その日食べたランチや夕食の写真をのせている人はたくさんいます。この人達は別に思い出を写真にとじこめようと思って写真をとっているわけではありません。

単に、自分がこんなところへ言った、自分はこんなものを食べた、ということを自慢したいだけ。

あるいは、その場所についての情報を提供したいだけ。

中には、美しいものを見て感動し、それを人に伝えたくてしょうがないから、写真をアップする人もいるとは思います。

ですが、多くの人は「シェアするためだけに写真をとる」「SNSのネタにしたいからその場所へ行って写真をとる」という行為をしているような気がしてなりません。
~~~~~~
以上のような方法で、「思い出」を日常生活に持ち込むと楽しいのではないでしょうか?

ただ、無理して使うこともありません。

大量にある写真を、苦しい思いをして、デジタル化しようとするのは、本当は必要のない「思い出の品」を無理やり使おうとする行為です。

私もそんな体験をしました⇒デジタルなガラクタをためこむ恐ろしさとは?:ミニマリストへの道(61)

こんなことをするのは、「もう必要ない、捨てたいと思っているバッグや服」を、無理に使おうとして、かえって時間と体力を失うのと同じこと。

捨てたいけど、捨てる決心がつかないから、無理やり使おうとしたこと、私も何度もありました。

すんなり活用できない品物は、どう転んでもいらない物。いさぎよく手放したほうがいいです。無駄な物は無駄を再生産します。

活かすのが難しい思い出の品も、あっさり捨てたほうが暮らしがシンプルになります。そうすれば、残した思い出の品を心ゆくまで楽しむことができるでしょう。





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