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貯金しなきゃまずい、と思いつつ、まったく貯金できず、2017年も5月半ばまで来てしまった人に、今度こそ、お金を貯められる方法を紹介します。
ポイントは考え方と取り組み方です。
注意:自然に貯金ができる人は対象にしていません
この記事で対象にしているのは、お金について考えるのが嫌いな人です。
私のように、基本的にどんぶり勘定で、お金についてあれこれ考えることが苦手な人は、あまり貯金ができないものです。
世間には、預金通帳の残高が増えていくのを見るのが楽しい、収入や支出をスプレッドシートにするのが楽しい、予算を袋分けするのが楽しい、投資についていろいろ調べるのが楽しいという人もいます。
ところが、私はそういうことを楽しめない人間です。
数字を見ても楽しくないし、お金のことを考えるのも面倒。利回り、ローンの借り換え、貯蓄保険といった言葉も見たくありません。
「ズボラ主婦でも3年間で800万貯めた」といった主旨のブログを見かけることがありますが、毎日ブログにお金の話ばかり書ける人は、最初からお金を貯める素質がある人だと思います。
私など、家計改善がテーマのブログを読んでいると、お金の話しか書いていないので、次第に気が滅入ってきます。
しかし、こんな人間でも、確実に老いるので、多少は貯金をしないと先が心配です。
この記事では、お金について考えるのが苦手な人が、少しでも貯金できるようになるステップを書いていきます。私が実践してまあまあうまくいっている方法です。
ステップ1:その日暮らしをやめる決意をする
最初にすることは、「これから私は貯金ができる人になるぞ」と決意することです。細かいテクニックよりマインドセットが重要です。
断捨離でもダイエットでも何でもそうですが、これまでまったく手をつけてこなかったことを、実現させるには、それなりに真剣さが求められます。
これまでのように「なるようになるさ」と、日々の暮らしに流されていると、貯金はできないのです。
日本語では、「お金が貯まった」とか、「お金が貯まらない」など、まるでお金が勝手に増えたり減ったりするような言い方をします。
けれども、実際に起きていることは、自分がお金を貯めたか、貯めなかったのかのどちらかです。
お金が貯まっていない人は、自分がお金を貯める選択をしてこなかっただけなのです。
きょうから、「お金が貯まる、貯まらない」とは言わず、「お金を貯める、貯めない」と、責任の所在をはっきりさせる言葉遣いをして、意識を変えてください。
尚、貯金がゼロかほとんどない人は、自分がその日暮らしをしていることを自覚するべきです。
このような生活を、英語でlive paycheck to paycheck といいます。給料が入ってもすぐにさまざまな支払いで消えてしまう生活です。収入と支出がほぼトントン。つまりカツカツなのです。
こうした人生はひじょうにストレスが多いので、へたすると病気になり、ますます経済が苦しくなります。
ステップ2:お金の動きを記録する
先日、マネーフォワードというところから、「家計改善のコツをお教えします」というメールが来ました。
マネーフォワードは、オンラインで自分の資産を管理する家計簿アプリ(家計簿ソフト)を提供しています⇒家計簿アプリ・家計簿ソフト「マネーフォワード」
無料サービスと有料サービスがあり、私も一応、無料会員ですが、あまり活用していません。
なぜなら、やはりお金の話にそこまで興味を持てないからです。
たいして活用はしていないものの、登録しているのでメールが届きます。
そのメールには、マネーフォワードが会員を対象に行なった「お金の意識調査」の結果から、家計改善のコツ、ベストスリーが書かれていました。
それによると重要なポイントは以下の3つです。
1.日頃の支出を意識
2.予算の設定
3.固定費の見直し
ソース⇒マネーフォワード、「お金の意識調査2017」を実施。 『マネーフォワード』利用者は1年あたり23万円の収支改善を実感。 | 株式会社マネーフォワード
日頃の支出を意識するのは、確かにひじょうに大切です。
別にアンケートなんて取らなくてもわかります。現状を把握できない限り、改善はできません。
そこで、きょうから1ヶ月ぐらいお金の動きを調べてください。
マネーフォワードではなく、手帳かノート、ルーズリーフなどにメモします。
家計簿をつけるといいかもしれませんが、別に家計簿でなくてかまいません。家計簿は、金額だけでなく、それぞれの取引をカテゴライズしないといけないですよね。家計簿には費目があります。
どれがどんな費目なのか、考えるのが面倒なので、ふつうのノートがいいです。
私も市販の家計簿を使っていますが、食べ物は食費ですが、ほかの支出は費目など全く無視してつけています⇒5分でできる小さな節約4選。小さなことが大きな効果を生む。
日々の収入と支出をもらさず書き出してください。ただ書き出すだけなので、ズボラな人でもできるのではないでしょうか?
食品を1つひとつ書き出す必要はなく、「アオキスーパー 1560円」のように書けばいいのです。
1日2日書かない日があってもいいので、あきらめず、また書き出してください。
ステップ3:お金の動きを分析する
1ヶ月たったら、お金の動きを分析します。
といっても、そんなに細かいことをするわけではありません。
まずやることは、収入に対して、どれだけ支出があるのか、改めて確認すること(足し算のスキルか電卓が必要です)。
次に支出を以下の3つに分けます。
1.ニーズ
2.ニーズ+(ニーズプラス)
3.ウォンツ
ニーズとは、生活するためにどうしても必要な出費です。ニーズ+はどうしても必要なわけではないが、自分が自分らしく生きるために必要な出費。3のウォンツは無駄遣いです。
この分類に関してはこちらをどうぞ⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
それぞれの出費に1,2,3と数字を振ったり、◯、△、☓と印をつけたり、蛍光ペンで色分けしたりします。
区分できたら、3の無駄遣いをじっくり見てみます。
何に無駄遣いしているのか、どうして無駄遣いしているのか、この出費を減らすことはできないか検討します。
人によって、無駄遣いするものは違うし、そこにお金をかける理由も違います。
ここは、ご自身で、しっかり掘り下げて考えてください。自分で考えることがひじょうに大切です。
真っ先に節約できるのは、この3番。3番で節約しきったら、2番、最後は1番となります。
ミニマリストになってしまえば、2番の出費をかなり減らせますが、いま目指すのはそこではありません。まず、3番の無駄遣い、贅沢に使っている出費から削れるものはないか考えてみます。
ステップ4:お金の使い方の癖を知る
3番の分析と同時進行で、自分のお金の使い方の癖を見つけてください。
悪い癖を見つけて、今後改めていきます。
人によっていろいろな癖があります。たとえば、私は化粧品や衣服は全く買わないのに、500円以下のKindleの書籍を、深く考えず、買う癖がありました。
この癖を改めるために、今年は本箱チャレンジを開始し今も続行中です⇒本や雑誌を捨てられないあなたに、本箱チャレンジのススメ。
また、気軽にクレジットカードを使う面もありました。
カードの明細が下に長いのを見て(ネットで見ているのでスクロールする必要あり)ずーんと気分が落ちこんだり、「え、こんなに支払えないよ」と胸がドキドキすることがままあったのです。
現在はキャッシュを使うようにしています⇒現金払いを2年4ヶ月続けて気づいた6つのメリット。貯金が増えます。
以下のような癖はないか、調べてください。
●毎日お金を使う癖。仕事帰りに用もないのに、コンビニに入るのは完全に癖です。
●節約するつもりで、100均で、すぐにゴミになるものを買っている。
●スーパーでお買い得品の食品を買い過ぎ、結局冷蔵庫で腐らせている。
●給料が出るたびに、職場のストレスを衣類の買い物で発散。クローゼットがパンパン。
●化粧品や美容グッズを買い過ぎている(顔も身体も皆、1つしか持っていないのに)。
●惰性で不用なお稽古ごとをやりすぎている。
●他人の目を重要視し、見栄をはり、大きな家に住んでいるため、家の管理費や光熱費がかさんでいる⇒貯金できないのは見栄を張るから。よく見せようとすることの恐ろしさとは?
自分の消費行動を客観的に見て、癖を見つけてください。
良い習慣もあるかもしれませんが、悪い習慣のほうが多いのではないでしょうか? 一見、良い習慣に見えても、長期的に見ると、自分の経済状態に打撃を与えている癖もあるかもしれません。
ステップ5:ゴール設定
出費の分析が終わったら、これまで3番(ウォンツ、無駄遣い)に使っていたものから、貯金に回せるものはないか検討し、少しでいいので実際に貯金します。
いつ、どのぐらい貯金するのかゴール設定をしてください。
1週間に千円でも、1ヶ月に3千円でもいいです。とにかく、これまで使っていたものを少しでいいから貯金に回すようにします。
1000円~3000円ぐらいなら、先取り貯金しても、さほど打撃はありません。「先取り貯金すると、あとで足りなくなる」と思うなら、貯金箱に入れておいて、1ヶ月たったら、銀行に入金すればいいでしょう。
私は1日20ドル、1週間140ドルと予算を決めて、余ったらガラスのジャーに貯金しています。
この方法は、ステップ1から5まですべて重要です。やり方は多少アレンジしてもいいですが、できるだけ丁寧にやってください。また、望む結果が出るまで、粘り強く、何度も繰り返してください。
ふだんの支出と冷静に向き合うだけで、必ず無駄に気づくことができます。
うまく貯まらないとしたら、ステップ1から5までのどこかで、やり方が甘いところがあるからです。
特に、自分にとって本当に必要なものを見極めたり、自分の買い物の癖を見つけるのはかなり奥の深い作業です。時間をかけてじっくり何度も考えることになるでしょう。
5つのステップ全てを徹底的にやっても、貯金できないとしたら、収入に対して、あまりにも支出が多すぎるのかもしれません。
その場合は、収入を増やすことを考えることになります。しかし、そこへ至る前に、家計を改善する方法はたくさんあるのではないでしょうか?