シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

貯金できないのは見栄を張るから。よく見せようとすることの恐ろしさとは?


ある程度収入があるのに、貯金できない人がいます。こういう人は、もしかしたら見栄を張りたい気持ちが強すぎるのかもしれません。

いい格好を見せようとすることや、プライドを持つことは必ずしも悪いことではありませんが、ときに、家計を大きく圧迫します。

今回は、見栄を張るのもほどほどにしたほうがいい話をお伝えします。

見栄っ張りとは?

「見栄」という言葉は、「見える」という動詞からできた言葉で、もともとは「見え」と書きます。「見栄」や「見得」は当て字です(辞書によれば)。

意味は、見た目や外観のこと。特に「見栄」と書くと、実際よりもよく見せることです。実情よりも見た目にフォーカスしすぎている状態ですね。

物理的なものを使って外見を整えるだけでなく、知ったかぶりして、自分をより賢く、やさしく、気前がよく、心が広く、人間性豊かで、素晴らしい人であるかのように見せる場合もあります。

見栄を張ることがポジティブに作用するときも多いです。

多くの人が、人にいい印象を与えるために、所作に気をつけたり、精悍な体つきになるために運動にいそしんだり、お肌をきれいにするために、いろいろお手入れをしたり、美容や化粧品に投資したり、教養を身につけ、今の自分よりは、よくなろうと努力するのは、多分に見栄があるからです。

見栄がなかったら、女性は全員ノーメイクで着たきりの筆子のような姿で街を歩きまわり、それはそれでつまらない世の中でしょう。

ですが、この見栄が過剰すぎると、ネガティブな結果が生まれます。

見栄っ張りがネガティブに作用すると家計が破綻する

たとえば、こちらの家計簿の記事に出てくる大手企業部長のDさん(51歳)夫婦⇒あなたも「隠れ貧乏」? 住宅ローンで失敗する人 |マネー研究所|NIKKEI STYLE

夫婦合わせて収入が毎月60万円あるのに、住宅ローンと生活費のせいで、隠れ貧乏になっています。

隠れ貧乏とは、外から見ている限り、人並みかそれ以上の生活をしているのに、実際は貯金がなく、その日暮らしをしていたり、将来や老後の生活に大きな不安をかかえている人たちやその状態のことです。「隠れ貧困」とも言われるようです。

隠れ貧乏の人たちは、実態(貧乏)と見かけ(人並みかそれ以上の暮らし)が違うのですから、明らかに見栄を張っています。

Dさん夫婦の見栄っ張りポイントを見ていきましょう。

庭と駐車場付きのマイホーム(4000万円)を48歳のときに購入
家を買うことが必ずしも見栄っ張りの所業とは言いませんが、「家族3人なのに、4000万円の家がいるのか?」というのがまず節約系ミニマリストの私の素朴な疑問です。

このローンで特筆すべきは、頭金もなく、ボーナス払いもないことです。何年かかって返済するのか知りませんが、とてつもなく金利を取られそうな雰囲気がただよっています。

繰り上げ返済や、退職金充当を考えて買ったようです。部長だから、月々それなりの収入は保証されているので、まあ、いつかは返せないこともないかもしれません。

小学校からサッカーをやっている息子(中2)は中学1年のときから夏休みに1ヶ月、語学留学

息子さんは、将来海外のサッカーチームでプレイしたいと願っており、海外の高校への進学を希望していました。

たまたま息子さんは、サッカーが得意なんでしょうが、教育費にお金をかけすぎかもしれません。一人息子だから力がはいるのでしょう。

子供にたくさんの塾やお稽古事をやらせるのも、見栄のせいであることが多いです。

息子さんが学んでいる語学はたぶん英語だと思います。

今、インターネットがあるので、別に語学留学しなくても、英語は話せるようになります。独学でもラジオ講座などを利用すればけっこう力がつきます。それだけで不安なら、DMMなど、スカイプで授業を提供している格安英会話スクールでレッスンを受ければ、簡単な日常会話ぐらいしゃべれるようになるし、ぐんと安くあがります。

奥さんは整理収納アドバイザーなので家がきれい
奥さんについてはあまり詳しく書かれていないのですが、家を美しく整えるのが好きで、そのきれいな家に合った美しい服を着ていたそうです。

整理収納アドバイザーはガラクタの撤去をサポートをする仕事だと思いますが、ご本人は、家の中にさまざまな調度品を入れて、あまりシンプル指向ではなかったように見受けられます。

おもしろいのが、家をきれいにするために掃除をしすぎて、水道光熱費があがっていた、というくだりです。掃除しすぎて、光熱費がよけいにかかるなんて初めて聞きましたが、かまいすぎるとよくない、ということでしょうか。

ひんぱんに来客を呼んでおもてなし
Dさんは、きれいな家を自慢したいがために、来客を呼び、ケータリングやお酒でおもてなししていました。

全額ローンで新車を購入
美しい家の駐車場にあった車がほしくなったそうです。家のローンがあるのに、また車のローンをかかえるなんて恐ろしいことです。


見栄が見栄を呼ぶおそろしいループ

Dさん一家は、家計再生コンサルタントの横山光昭さんに相談して、今は身の丈にあった暮らしに転換し、経済的な危機は脱しているようです。

この記事を読んで、一番強く感じたことは、最初に新居を買わなければ、こんなことにはならなかったのに、ということ。

もちろん、その前から、いろいろ見栄っ張りな部分はあったと思うのですが、きれいな家を買ったから、それを自慢するために、来客が増えたし、その家にあった車を買ったし、お客さんが多いから、ますます家をきれいにして、といろいろ出費が重なっていきました。

人間は生活のある1点をグレードアップすると、その環境に合わせて、ほかもグレードアップしたくなるのです。

その心理はディドロ効果と呼ばれます⇒止まらない買い物を止める方法。ディドロ効果のワナを知れ。

見栄を張る、ということは実情とは違う外見を見せることであり、ようするに嘘をつくことです。

嘘は嘘を呼ぶので、いったん大見得を切ると、それを維持するために、どこまでも見栄を張り続けなければなりません。

見栄を張る大きな代償

必要以上に格好をつけると、こんなデメリットがあります。

1.お金がたまらない

見栄を張り過ぎると、実情よりよく見せるために、不必要な物を買ってしまうので、経済的に大きなダメージがあります。

高収入のDさん宅の家計が圧迫したのも、いいところを見せようとしたからです。

高い家を買うのは、見栄の産物としてはかなり大きな出費ですが、もっと小さな出費の例もあります。

以前紹介した、阿部絢子さんの本に、お団子を食べたいときに、1本だけ買うことができず、3本や4本買っていた、という話がでてきました。

この本です⇒阿部絢子の「モノ・人・お金 自分整理のすすめ」の感想~50歳からはお金にシビアになるべし

お団子1本だけ買うのは、ケチな人だからそういう人に見られたくない、と思ってしまったのか、お団子を1本しか買えない貧乏人と思われたくない、と思っていたのでしょう。

こういう人、意外にいるんじゃないでしょうか?

スーパーのレジの人に見栄を張る人、店員にい格好を見せようとする人、ほかのお客さんにいいところ見せようとする人たちです(スーパーでは、人のカゴの中身をチェックしている主婦がいますから)。

食料品の買い物は日常的なことですから、こういうメンタリティでいると、積もり積もって大きな出費になってしまいます。

すてきなリビングルーム

2.健全な感情ではない

人は多かれ少なかれ見栄を張るものです。体裁を気にしていない人なんてあまりいないでしょう。

ですが、見栄を張り過ぎると、楽しくありません。

世間に嘘をついているのですから、罪悪感があるし、ありのままの自分に満足できない気持ちがさらに強くなっていきます。

つまり、自分のことをだんだん嫌いになっていくのです。

私はあまり見栄っ張りではないと思っていますが、以前、友だちに、「プライドが高い」とよく言われました。

確かに、知ったかぶりや、やせ我慢をする傾向は強いです。そういうことすると、あとで必ず嫌な気分になりました。

3.得られるものは何もない

見栄を貼って得られるものは何でしょうか?べつに「いいもの」は何も得られません。

自分がひけらかしている「嘘の持ち物」になびいて周りに寄ってくる人は、自分が正真正銘の貧乏になると、まず助けてくれません。

まさかの時の友こそ真の友です。虚勢を張ってもあまり意味がないのです。

4.意外とバレている

自分の家族が見栄を張っていると、家族はたいてい気づくものです。一緒に住んでいますからね。そして痛々しく思うでしょう。

家族でなくても、近くにいる人(友達、同僚、部下)はたぶん気づきます。ふつうに貧乏でいるのと、見栄を張って隠れ貧乏でいるのと、どちらが軽蔑されるかといったら、隠れ貧乏のほうです。

可哀想な人だ、と思われるかもしれません。

見栄っ張りな人が、親しい人々に与えているのは、とてもネガティブな感情です。

5.ガラクタがたまる

いいところを見せようとしすぎて、物質で自分の周囲をかためると、当然物が増えます。

そういう物は本来の自分には必要がなかったのですから、遅かれ早かれガラクタになります。

Dさんが、家を購入するとき、たぶんに虚勢を張りたい気持ちがあったのではないでしょうか?

「4000万円の家」で画像検索すると、大きな家の写真がいっぱい出てきます。確かに「こんな家を買ってしまったら、インテリアもそれなりに素敵にしないと格好がつかないかもね」と思うような家ばかりです。

収納スペースもいっぱいありそうだから、ガラクタがたまりそうです。

奥さんは整理収納アドバイザーだから大丈夫かもしれませんが。

しかし収納アドバイザーなので、収納しなければならず、過度の収納は、私の個人的な意見ですが、不用品を増やします(別に整理収納アドバイザーの方に他意はありません)。

詳しくは⇒ズボラな人、必読。最小限の労力で部屋をきれいに保つ4つの秘訣。 「1.収納場所を作りすぎない」をお読みください。
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このように、必要以上に自分をよく見せようとすることは、危険なワナがいっぱいです。

「私いい格好しすぎかも」と気づいていたら、見栄の度合いを下げることをおすすめします。特に、貯金をしたい、シンプルに暮らしたい、という目標があるなら見栄は捨てられるだけ捨てたほうがいいでしょう。

別の機会に、余計な見栄を捨てる方法を考えてみたいと思います。


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