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片付けられなくて悩んでいる人が多いです。今回はあなたが片付けられない本当の理由と、どうしたら片付けられるようになるのかお伝えします。
先に結論を書きますが、片付けられない1番の理由は所持品が多すぎるからです。所持品が増える理由は一にもニにも物を買い過ぎるから。
そこで、所持品を減らしつつ、買い物も減らせば部屋はきれいになるのです。シンプルすぎて拍子抜けするかもしれませんね。この点についてもう少し詳しく説明しますので、ぜひ続きをお読みください。
なぜ片付けられないのか?
主婦向けの雑誌の宣伝をインターネットで見ていると、定期的に「掃除の仕方」「「片付け方」「賢い収納方法」なんて特集の見出しを目にします。最近は、「少し捨てないと、片付かない」という考え方も一般的になってきたので「捨て方」ものっていますね。ミニマリストの部屋も紹介されています。
ですが、私に言わせれば肝心のことが書かれていません。それは「物を徹底的に買わない方法」です。
「節約の方法」はのっていますが、もっと大々的に買わない暮しをしなければ、部屋は片付かないのではないでしょうか?なにせ、もう充分すぎるほど買ってしまっているのですから。
片付けられないと悩んでいるOLや主婦は多いです。それは、だらしないとか、人に片付け方を教わったことがないとか、忙しすぎるとか、物に囲まれているほうが安心だから、といった問題ではないと思います。
単に、住んでいる家や部屋の収納スペースに対して、多すぎる物を持っているだけです。
10個入りの森永ミルクキャラメルの箱に、同じキャラメルを20個入れようとしたらあふれます。キャラメルをちょっとストーブにかざして、柔らかくしてからぎゅーっと箱に押し込めば、全部入るかもしれません。
ですがそんなことをすると、固形のキャラメルとしておいしく食べられなくなります。1つ1つのキャラメルはなくなって、ちぎって食べることに。そもそも押しこむときに箱がつぶれてしまうでしょう。
タンスやクローゼットにたくさん服を詰め込んでいる人は、このキャラメルの押し込みと同じことをしています。
これは物理的な現象です。掃除が苦手とか、片付けている時間がないとか、収納法を知らないなんてことは、全く関係ありません。物の絶対量が多いのです。
なぜか忘れ去られている片付けの基本原則
世の中には、どんなに自分ががんばっても変えられない原則があります。たとえば、収入より支出が増えれば赤字になるし、消費カロリーより摂取カロリーが増えれば太ります。
収入と支出は明らかですが、太るメカニズムに関してはいぶかしく思う人がいるかもしれませんね。
「でも、あの人は毎日おやつをあんなに食べてるのに、ずっとやせている」というようなことがあります。これはたぶん体質です。からだがどういうふうに食べ物を代謝するのか、個人差があります。
この場合、人と比べてはいけないのです。たくさんスイーツを食べてしまう自分と、あまり食べない自分を比べてください。ほかの条件が同じなら、あまり食べない自分になったほうが、体重は減少して行きます。
片付けに関する基本原則は、「自分の家の収納スペースに入りきらないものを持てば、あふれる」ということです。
今、たくさん収納グッズや収納術を教える本が出ていますが、この原則を無視しています。だからどんなにがんばっても解決できないのです。「収納をがんばる」のは、間違った方向にがんばっている、と言えるのではないでしょうか?
そこまでしていったい何をそんなに収納しなければならないのでしょうか?なぜ自分の家を収納力の高い倉庫にする必要があるのでしょう?
倉庫なら、受注があれば出荷するので、物は回転します。ですが、自宅倉庫の場合、奥に押しやられたものは、どんどん死蔵品、つまりガラクタ化するのです。棚卸しもせず、さらに物を入れていけば、状況は悪化するばかりです。
そこまでしてたくさんキャラメルを箱に詰める必要がありますか?10個入りを買って、全部おいしくいただいて、また欲しくなったら、また10個入りを買ってくるだけで充分事足ります。
デッドストックの多い倉庫を改善する方法は?
物の出し入れが煩雑で、奥のほうにはゴキブリや衣類を食べるヒメマルカツオブシムシが住んでいるような自宅倉庫を改善する方法は2つしかありません。
1.中身を捨てる
2.これ以上中身を増やさない
中身を捨てるには?
1は断捨離です。1日15分でもコツコツ捨てていけば、早晩倉庫はきれいになってきます。少しでも在庫が減れば、動線の見直しや、保管場所の最適化なども考える余裕ができるでしょう。
ただし、こういうことを考えるのは、あくまでも倉庫をきれいにするためです。物をたくさん詰め込むことを目的にしてはいけません。
捨てる方法はいろいろ書いていますが、まずはここから始めてはどうでしょうか?⇒どこから断捨離したらいいの?こんな場所や物からやれば効果てきめん
これ以上物を増やさないためには?
これは買わない暮しです。これしかありません。自宅が倉庫になった原因は明らかです。自分、あるいは家族の誰かが使い切れないほど物を買ってしまったからです。物は自分から家の中に入ってきません。
買わない暮しをする工夫もこれまでも何度か書いています。
たとえばこれ⇒ちょっとの間だけ買うのをやめてみる。「買わない暮らし」をするための5つの方法
今回は、これまで書いたことがない方法を2つ書いておきます。
●自分がついつい買ってしまうものを突き止め、それをコントロールする
人によって買い過ぎるものは違います。私の場合は洋服、本、文房具、クッキーやお菓子の型、ピアス、子供服でした。
人によっては、食器、靴、バッグ、雑誌、化粧品、ペットのおもちゃ、フィギア、CD、DVDなどを買い過ぎてしまうでしょう。
自分の持ち物を増やしすぎているものは、たぶん全体の20%のものです(パレートの法則。詳しくは⇒80対20の法則を利用してミニマリスト的な生活をする方法 )
自分がついつい買い過ぎてしまうもの、つまり自分のウィークポイントがわかったら、それをノートに書いておきます。買い過ぎるということは、衝動のままに買っているわけです。意識してノートに書くことが、衝動を抑える助けになります。
そして、どうしたらこういうものを買い過ぎないか、自分なりに対策をたててこれもノートに書きます。
本を買い過ぎるなら、アマゾンにアクセスするのは毎週月曜日だけにする。下着を買い過ぎるなら、セシールのカタログは請求しない、楽天でこまごまとした調理雑貨を買ってしまうなら、メールはすべて解除、100円ショップで、便利グッズやクラフトグッズを買ってしまうなら、一定の期間、100円ショップに行くのをやめてみる、など。
自分が買い過ぎるものがわかったら、買い物グセの半分は改まったようなものです。
●収納スペースを意識して買い物をする
昔私が、物をたくさん買っていたとき、収納場所のことなど考えたことはありませんでした。
たとえば服を買うときは、それが自分に似合うか、フィットするか、お金はあるか、ということだけ考えていました、どこにしまおうかなんて、思い浮かべたこともありません。
服を買い過ぎる人は、買う前に、自宅に服を入れる場所が、どれだけあるかリストアップしておきましょう。
たとえば
●自室のたんすに50着入る
●クローゼットに16着かけることができる
●ろうかの押入れにも30着ぐらい入りそうだ
正確な数字を出す必要はないし、出せもしませんが、収納スペースを意識することが、自宅倉庫化を防ぐカギです。
置き場所を考えるのも有効ですが、それを一步推し進め、自宅における収納スペースの全体像をイメージするのです。
たとえば、私は専用、共有含めて自宅には引き出しが8個あり、そのうち3個はキッチンで中身は調理雑貨、1個はバスルームで歯ブラシやせっけん、5個はデスクの引き出しで書類と文具、本が入っている、とわかっています。
自宅の収納スペースを洗い出すのも、買い過ぎを防ぐのに有効です。
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自宅倉庫の掃除をし、買わない習慣を続けていくと、節約できる、お金もたまるといううれしい副産物もあります。
片付けられないと悩んでいる人は、収納で解決しようとせず、原則に立ち返ることをおすすめします。