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ストレスが多くてイライラしている人が、もっとゆったり暮らすために、暮らしをシンプルにすることをすすめる記事、後編です。
前編を12月のはじめに書いて、後編を書くのを忘れていました。
読者の方から、「後編が見つかりません。アドレスを教えてください」とメールをいただき、気づいた次第です。
前編では、以下の6つの方法を紹介しました。
1.大切なものを書いておく
2.時間を大切にする
3.SNSの使用を制限する
4.運動をする
5.1日10分の片付け(断捨離)
6.スケールダウンを意識する
では、この続きです。
7.きびきびと、だけどていねいに作業する
イライラしている人って、毎日忙しくて、気持ちの余裕がないことが多いです。
あるいは、睡眠不足が続いているせいで、ちょっとしたことが、いちいち癇に障る(かんにさわる)のだと思います。
忙しいので、いろいろ素早くやらないとまずいのでしょうが、そういうとき、雑にやらずに、ていねいにやることを心がけてください。
てきぱきと、手早くするけれども、同時にていねいに作業をするわけです。
雑にやると、失敗する率があがって、やり直しをしなければなりません(私にもよくあることです)。
すると、時間が倍かかって、ますます忙しくなります。
ていねいに落ち着いてやれば、失敗する率は確実に減りますので、失敗してイライラし、やり直しで時間が迫って焦る、という状態を回避できます。
無意味に音をバタバタとたてないことを意識すると、おのずとていねいに作業することができるようになります。
8.人の生活と自分の生活を比較しない
過去記事でも何度も書いていますが、人と自分を比べて、喜んだり、がっかりしたりする暮らし方は、不満と余計なものを増やすだけ。人は人、自分は自分というスタンスをとることをおすすめします。
オレンジ対バナナ:人と比べることで生じるダメージとその修復(TED)
人間は、周囲の人と自分を見比べて、立ち位置や行動を考えていますから、全く比べないことは不可能です。
けれども、比べても仕方がないことや、比べようがないことも、無理やり比べて、いちいち感情的になることが多いなら、ちょっと冷静になるといいでしょう。
どんなに他人と比べても、自分は自分の人生を生きるしか選択肢がないですよね?
他人になることはできないから、自分の人生の充実にフォーカスするほうが、自分のためになります。
9.ためにならない人間関係は捨てる
悪い人ではないけれど、自分の成長をさまたげる人がいます。
そういう人との関係の見直しをし、場合によっては距離を置きます。
成長を妨げる人とは、たとえば、あなたが何か新しいことをしようとするとき、頭から、「そんなの無理だよ」「きみにはできっこないよ」と言う人です。
そこまではっきりとは言わないかもしれません。ですが、その人の発している言葉を読み解いてみると、「きみにはできないよ。やめときなさい」というメッセージであり、前に行こうとしているあなたの足を、強力に引っ張っています。
会うたびに、人の悪口や日常の不満をぐちぐち言って、その場の空気をどんよりさせる人も、自分のためにならない人です。
人の悪口ばかり言う問題について⇒あなたの毎日が暗い理由はこれだ。不幸な人の10の特徴。
人間だから、ネガティブな発言をすることもあるでしょう。しかし、いつもそういう話ばかりしている人と一緒にいると、自分も影響を受けて、文句ばかり言う生活から抜け出せません。
文句ばかり言っていると、ストレスが増える一方です。
その人との付き合いをバッサリ切る必要はなく(切ってもいいけれど)、付き合い方を変えるようにします。
人間関係の見直しについて⇒捨てることを検討したほうがいい、自分のためにならない人間関係。
10.何事も早めに着手
やらねばならないことや、やるべきことを早め早めにやっておくと、締切に追われるストレスから解放されます。
「私は締め切りギリギリにならないとやる気が出ない」とか、「締切に追われるからこそパワーが出て、いい仕事ができる」と言う人もいます。
確かに、スペースや時間の余裕があればある分だけ、作業量が増え、仕事にかかる時間も増えることはよくあります。
詳しくはこちら⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ
けれども、何事も早めにやっておいたほうが、「まだやっていない」という罪悪感や、ギリギリになってやるときの焦燥感を感じなくてすみます。
「締め切りギリギリに動くからこそ、私はいい仕事ができる」と信じている人も、日常のちょっとした用事は、早めにやってはどうでしょうか?
やれば5分でできることは、今、やってしまったほうがいいですよ。
こちらの記事で、「ちょっとした用事」を紹介しています⇒毎日3つ処理してみよう:ガラクタのない家で暮らすコツ(その3)
11.生活に自然を取り入れる
人間は自然に親しむと、心がやすらぎ、エネルギーをチャージできます。
そこで、生活に自然を取り入れることを意識してください。
庭仕事をするとか、サイクリングするとか、散歩に行って、緑を見て目を休めるとか、いろいろ方法はあります。
「散歩は、ひまな老人がするもの」と思っている人もいるかもしれませんが、違いますよ。
人間ならば、年齢関係なく、自然の中に身をおいたほうが、元気になります。
外に出ることができないなら、窓をあけて、新鮮な空気を部屋に入れてください。
汚部屋の人は、部屋のドアをきっちり閉めて、誰にも見せない傾向がありますが、開けて空気を入れ替えたほうがいいです。
太陽の光をあびて、新鮮な空気を吸ったほうが、汚部屋からの脱出に近づくことができます。
自然を生活に取り入れる具体的な方法は、また別の機会に書きますね(本当は、この話をきょう書くつもりでした)。
12.ニュースを消費しすぎない
テレビや新聞、ネットでニュースを見すぎないようにします。
ニュースのコンテンツは、ほとんどネガティブなことばかりです。
大災害、大事故、政治家や有名人のスキャンダル、誰かの死。
こんな内容が多いですよね?
このような情報を消費しすぎると、こころの健康によくありません。
ネガティブな内容を見ているとき、その人の中でわきあがるのは、不安、心配、怒りです。
全くニュースを知らないと困ることもあるかもしれないので、センセーショナルじゃない編成をしているコンテンツを1つだけ選んで、時間を制限して、意識的にニュースを消費するといいでしょう。
私も、去年の春、新型コロナウイルスの問題が話題になってから、一時期、以前より、ニュースを見る時間が増えました。ほかのことにしわ寄せがいってしまったのもあり、今は、映像ニュースを見るのは1日20分だけにしています。
ポッドキャストでは、もっと聞いていますが、映像がないから、そこまで、感情をコントールされません。
関連記事⇒パンデミックで世の中が騒然としているときに、心の平安を保つ方法。私の7つの対策
13.いいことに光を当てる
私たちは、自分の価値観をベースに、世界をフィルタリングして見ています。
同じできごとでも、人によって受け取り方がずいぶん違います。
みな、それぞれ独自のメガネをかけていて、このメガネ越しに世界を見ているとよく言われますよね?
メガネをちょっと磨いて、ポジティブなできごとが拡大されて映るメガネにしてください。
もともとネガティブな考え方をする人にもできます。
毎朝、メガネを調節すればいいだけです。
モーニングページを書くことは、メガネの調節の方法の1つです⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
とりあえず、自分はメガネをかけていることに気づいてください。
自分が見ている世界と、隣の人が見ている世界はずいぶん違います。
夫と一緒に住むようになってから、メガネの存在をリアルに感じられるようになりました。
私にはゴミにしか見えないものが、夫には宝物に見えているようですから。
関連記事⇒なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。
前編はこちら⇒ストレスが多い人用、日常をシンプルにする13のコツ(前編)
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シンプルに暮らすコツをたくさん紹介しましたが、一気にやろうとせず、ピンときたものから、順番に取り組んでください。
ていねいに作業するために、むやみに音をたてないほうがいいと書きましたが、ドアや引き出しを開けるとき、ドタンバタンと大きな音をたてないほうが、物が傷まないし、自分のエネルギーも温存できます。
私は、子供のとき、かんしゃくを起こして、扉をバターンとしめたり、引き出しをガシャーンとしめたりすることがありました。そんなことをしても、怒りはおさまらなかったし、かえって親に叱られたし、そもそも、何の問題解決にもつながりませんでした。
イライラが多いなら、無駄のない動きを心がけるといいかもしれません。