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汚部屋から抜け出すために、断捨離しているのに、片付けても片付けても、きれいにならない。もういやだ。そんな挫折を味わっている人がまた立ち直る方法を7つのステップにまとめました。
最近、断捨離が停滞している、やはり私は一生汚部屋なんだ、とパワーダウンしている方はぜひ参考にしてください。挫折しても乗り越えればいいのです。
1.自分を責めない
最初のステップは、べつに失敗してもいいんだよ~、べつに落ち込んでもいいんだよ~、と考えて、自分を責めないことです。
「こんなこともできないなんて、自分で自分が情けない」とか、「掃除もできないなんて、私は主婦失格だ」と思うかもしれません。
そのように湧き上がってくる暗い気持ちは、そのまま受け止めて、ため息の1つでもついて、遠い目をしてください。
ネガティブな気持ちを無理に打ち消そうとしたり、ないふりをして無視しようとすると、倍になって返ってきます。
自分を責めると負のスパイラルに入るので、「ああ、最近停滞気味だな」とか「ちょっと失敗したかな」ぐらいの気持ちでいたほうがいいのです。
物を増やす生活習慣が身についているから、部屋に物があふれているのだし、片付けるのが苦手だから、家の中がぐしゃぐしゃなのです。
何十年もそうやって生きてきた人の部屋が、いきなり、ミニマリストの何もない部屋になるほうがおかしいのです。
2.休憩する
挫折感を味わっているときは、心身ともにエネルギーレベルが落ちているので、休憩をします。
睡眠不足だと、ますますネガティブになるので、いつにもましてしっかり寝るようにします。片付けはけっこう体力が必要ですからね。次に、好きな物を食べて栄養補給です。
心と体は連動しているので、体の疲れを取ると、また気力がわいてきます。
心の余裕を取り戻すために、片付けや断捨離のことはしばらく忘れてください。全然関係のないことをして、楽しむといいでしょう。新しい趣味を始めてはどうでしょうか?
物が増えない趣味を紹介しています⇒ミニマリストに最適な趣味とは?物をたくさん持たなくても人生は充分楽しい
コストのかからない趣味はこちらです⇒ほぼ無料で楽しめる趣味5選。お金の代わりに時間を使う
3.考え方を変える
片付けに限らず、何かに失敗して、挫折感をずるずる引っ張る人は、失敗したその事実に意識を向けすぎています。以下のように考え方を変えてください。
1)失敗は成功のもと
「失敗は成功のもと」は、常套句(じょうとうく)であり、とても陳腐な物言いに聞こえるかもしれません。
しかし、これは真実なのです。前に向かって進んでいるからこそ、うまくいかないことがあったり、不満を感じたり、失敗をしたりします。
汚部屋を前にして、何もしなければ、片付けというプロセスで失敗は起きません。ですが、この場合は、人生まるごと投げています。
片付けようとしたからこそ、停滞しているのですから、一応前に進んでいるのです。前に進んでいる事実を認めてください。
2)一気に片付けようとしない
何もかも一気に捨てることができれば、楽かもしれません。しかし、結果を急ぎすぎる、その考え方が挫折のもとです。
片付けるプロセスを楽しむようにしてください。
考えてみると、断捨離はライフスタイル。ライフ、つまり生涯ついてまわります。断捨離は到達点ではなく、プロセスなのです。
3)他人や状況のせいにしない
汚部屋という現実を他人や状況のせいにしないでください。
たとえば、
●マンションが狭いから
●ろくに収納スペースがないから
●お義母さんが物をたくさんくれるから
●夫が、100均でどうでもいいものを買ってくるから
●子供がガンガン散らかすから
●今は仮住まいだから
部屋が片付かない理由を、以上のような外的状況のせいにしていると、外的条件が揃ったときのみ、問題が解決することになります。しかし、外的な事情がそうそう自分に都合よく運ぶことはありません。
汚部屋問題を自分で解決するためには、自分の責任だと認めることが必要です。そうすれば、自分の力(内在する力)を発揮することができます。自分が変わればいいのですから。
4.そもそもの目的を思い出す
失敗して、そのままになっているときは、当初の目的をすっかり忘れていたりします。
「私、なんで断捨離しようと思ったんだっけ?」「汚部屋を片付けてどうなりたいと思っていたんだっけ?」と、自分のゴールを思いだしてください。やる気が戻ります。
もしかしたら、「最終的なゴールなんてなかった」と気づくかもしれません。その場合は、改めてゴールを思い描けばいいです。
ゴールがあるからこそ、自分の今(現状)から前に進むことができます。
目的がわからないときは、こちらの記事を参考にしてください⇒ちょっと断捨離してもすぐに元通り?片付けに挫折する5つの理由とその対策 「1.目標がしっかり定まっていない⇒目標を決める」のところです。
上手な目的の設定方法はこちらです⇒新年の誓いをより効果的に立てる7つのコツ。確実に実現に近づくために。
5.失敗した原因の分析とその解決
断捨離がうまくいかないとき、理由があると思います。片付けがうまくいかない理由を見つけて、それを解決してください。
片付かない理由には、心理的なものと物理的なものがあります。
心理的な理由の代表は、「罪悪感を感じて捨てられない」というもの。「親が持たせてくれた婚礼家具だから、捨てるのはとっても悪いことだ」などと思うのです。
罪悪感の手放し方はこちらに書いています⇒いらない物を捨てるときにつきまとう罪悪感を手放す7つの方法。
もう1つ、よくある捨てられない理由があります。「もしかしたらいつか使うかもしれない」という不確定な未来予測です。「いつか使うかも、のいつかは来ない」と片付け指南書には必ず書いてあります。
ところが、皆、「いつか使うかも」とぶつぶつ言いながら、今は使っていないそれを捨てないのです。
「いつか使うかも」という考えにがんじがらめにされている方はこちらを読んでください⇒「いつか使うかもしれない」という呪縛から逃れ、断捨離できるようになる考え方
物理的な理由としては、とにかく物が多すぎる、とか、玄関や廊下が物でびっしりのため、ゴミを搬出できない、なんてのがあります。
物が多すぎる場合は、まず問題の種になっているもの(物置になっているダイニングテーブルなど)を捨てるといいでしょう。みかんの入った箱から、くさったみかんを捨てる要領です。
通路に物がいっぱいあって、ゴミを出せないときは、まず通路を作ります。
このように、自分の断捨離がうまくいかない理由を探し、冷静に対処してください。
6.助けを借りる
1人で孤独に汚部屋の片付けに打ち込むのも悪くないですが、数人で一緒に片付けたほうが早く終わります。
親しい人に、応援を頼んでください。
業者に頼んでもいいです。
ただ、プロに依頼するときは、自分もできるだけ参加できるサービスを選ぶほうがいいです。
何もかも業者に丸投げすると、「なぜ物が増えてしまったのか。今後はどうしたら増えないのか」という学びを得る機会を得られません。
お気に入りの片付け本を読んでみたり、断捨離ブログを見たりするのも、人の助けを得ることです。
私のおすすめの片付け本で、今でも手に入りやすいのはカレン・キングストンの本です⇒『ガラクタ捨てれば自分が見える』で衝撃のスペースクリアリングに出会う~ミニマリストへの道(20)
ミニマリストのものの考え方にふれるのも効果があります⇒ミニマリストの部屋公開~最小限のモノで生活して40歳でリタイヤした男
7.行動する
最後はこれです。休憩して英気を養い、失敗の原因を追求したり、片付け本を読んでインスピレーションを得たあとは、片付け、という行動に出ます。
「挫折した~」と思って、ずーっとそのままだと、ずっと挫折したままです。どんなに小さなことでも、実際の片付けという行動をすれば、「このあいだの挫折は成功へのプロセスの1つだった」ということになります。
小学生のときにやった逆上がりや跳び箱跳びを思い出してください。最初はできなくても、何回か練習しているうちに、そこそこできるようになったはずです。
片付けや捨てることも逆上がりや跳び箱と同じ。スキルですから、練習しているうちにうまくなるのです。
汚部屋の場合は、小さなものでも1つ捨ててみると、文字通り見える景色が変わります。
亀の歩みでうんざりするかもしれませんが、片付けているうちに加速します。またコツコツ捨て始めてください。
大がかりなことをしなくても、「キッチンのシンクだけはいつもきれいにしとこう」とか、「本だけは週に5冊ずつ捨てよう」というように、小さな行動目標を立てるとうまくいきます。
私が挫折しそうになったときは、こんな工夫をして回避しました⇒挫折寸前、なんとかふんばれたその理由とは?~ミニマリストへの道(42)
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今回は断捨離の挫折から立ち直るステップをお伝えしました。結局、ちょっと停滞してまた捨てて、またちょっと止まって、また始めて、とやっているうちに、だんだんステージが上がっていきます。
成功の秘訣は、あきらめずにやり続けることです。