もういらないおもちゃ

断捨離テクニック

断捨離の5つの落とし穴。わざわざ疲れる片付け方をしていませんか?

心が疲れる断捨離を5つのパターンに分けて、解決法とともに紹介します。

不用品を捨てると、ふつうはストレスが減って、気持ちが落ち着いたり、前向きな気分になったりします。

ところが、「自己嫌悪を感じます」という方も少なくありません。

そういう人は、がんばりすぎです。以下のようなことが起きていませんか?



1.踊らされている

ここ数年、ミニマリズムや断捨離が流行っているので、「捨てないと、よくないんじゃないか」という気分になってしまう人がいます。

家に物がたくさんありすぎると、人間失格みたいに思ったり。

どんなふうに暮らそうとその人の勝手なので、あまり周囲の言うことに振り回されないほうがいいです。

特に、人を振り回してしまうのは、インスタグラムに代表されるSNSに投稿される写真です。

SNSには、プロの整理収納アドバイザーや、インテリアデザイナー、あるいは、筋金入りのミニマリストが写真をのせています。

よけいな物はなく、インテリア的にも美しい部屋の写真が多いでしょう。

ですが、ほとんどの場合、写真は、スタイリングや演出がほどこされているので、あまり深刻に受け止めないほうがいいです。

写真は、それを見た瞬間、即座に人の心(脳)に強く訴える力を持っています。

インスタグラムは、画像をシェアするSNSですが、フェイスブックやツイターなど、どちらかというとテキスト主体のSNSでも、写真を入れると、テキストだけの投稿より、10倍、エンゲージメント(ユーザーの反応)がよい、と言われます。

要するに、写真はわかりやすく、すぐに情報をキャッチできるのです。

しかし、すぐに情報を得られるということは、評価や判定をする余裕がない、ということです。

これが、文字なら、意味をつかむために、多少は考えながら読むので、写真ほど無防備に情報を受取ることはありません。

写真を見て、やる気を出し、ポジティブな気分になるならいいのですが、逆に、いやーな気分になったり、劣等感を感じたり、自己嫌悪を感じたりするなら、見ないという選択をしてください。

振り回されない方法

1) SNSや雑誌の写真を見ることに時間をかけすぎていないか振り返る

2) 写真を見たときの自分の感情を調べる

3) 長々と見ていたり、いやな気分になっていたりするならもう見ない





2.完璧をめざしている

完璧にやろうとすると、よけいな焦りやストレスが生まれます。「なにごとも、きちんとやらないとがまんができない」という人は、ここは、あえて、のんびり行ってください。

100パーセントではなく、60パーセントぐらいをめざすといいのではないでしょうか?

片付けをしているとき、うまく捨てられず、そのことに対して、自己嫌悪を感じる人がいます。

これは、「もっとたくさん捨てなくちゃいけない」と思いこんでいるからです。

しかし、物を減らすことは、物をゼロにすることではありません。毎日捨てる必要もありません。

少しずつ、物が減っていれば、それで充分ではないでしょうか?

一気に捨てて、片をつけてしまいたい、と思うかもしれませんが、これまで何年もかかって、ためこんだ物は、それなりの時間をかけないと、捨てられません。

断捨離ばかりやっているわけにもいきませんからね。

毎日少しずつ、コンスタントに捨てるのが、結局は近道です。

15分ぐらい⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)

がんばりすぎるのをやめるには?

1) 完璧をめざさない⇒片付けられないのは完璧主義に囚われているからです、きっと。

2) できたことに焦点をあてる(足りないもの探しをしない)⇒足りないもの探しをやめればそれだけで豊かになる。

3)結果ではなくプロセスに意識をむける⇒なぜ、結果より、行動(プロセス)にフォーカスしたほうがいいのか?

こちらもお読みください⇒片付けが進まないという焦りは禁物。焦らない方法教えます。

3.迷いすぎる

1つの物を捨てるためには、たくさんの決断をしなければなりません。

決める過程で、いちいち迷っていると、捨てるか、捨てないか決めるときに使う、エネルギーが残りません。

片付けにかかわるすべての局面で、できるだけ迷わないことをおすすめします。

物を捨てることに関する決めごとの例:

・いつ始めるか?

・何から始めるか?

・どうやって捨てたらいいのか?

・どのぐらいの時間、片付けをするか?

・それを捨てるか、捨てないか?

・捨てる物はどこへ持っていけばいいのか?

・すぐに捨てられない物は、どこに置いておけばいいのか?

ざっと考えただけでも7つあります。

迷う人は、1つひとつのことに、本当にじっくり迷いますが、不用品の片付けは、命にはかかわらないので、どんな選択をしても、行動さえ伴えば、結果に大差はありません。

迷わない方法

1)迷わないように先にルールを決めておく。

以下はルールの例です。

いつ? 毎朝起きたらすぐ。夜寝る前に部屋をリセット。

何を? 気になっている物から捨てる⇒どこから断捨離したらいいの?こんな場所や物からやれば効果てきめん

どのぐらい? 1日15分

捨てるかどうか迷うんだけど? 迷ったら捨てる、迷いやすいものは後回しにする(試験で、解けない問題を飛ばす要領です)。

どこへ持っていく? 先に捨て場所を確認したり、考えておく

2)迷う時間は30秒(1分、3分、5分etc)と決めてしまう。

3)完璧主義を捨てる(完璧にやろうとすると、失敗が怖くなり、あれこれ迷います)⇒上の2番を読んでください。

こちらもお読みください⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です

4.収納してしまう

どんな片付け本を読んでも、「収納しちゃいけない」とか、「先に不用品を捨ててから、残りをきれいに整理しましょう」書いてあるとはずです。

ところが、最初から、収納してしまう人がたくさんいます。

捨てるよりも、どこかにしまい込むほうが簡単だからです。

人は何かを捨てたり、失うことを嫌う傾向がありますし⇒授かり効果のせいで捨てられない物を捨てられるようになる考え方

3番に書いたように、何かを捨てるためには、決めることがたくさんあって、よりエネルギーが必要です。

また、何かを捨てることは、これまでの生活を変えることなので、現状維持が好きな人間は大きな抵抗を感じます。

しまう場所があれば、とりあえずそこに置いておくほうがずっと楽です。

おまけに、片付けブームのいまは、一見便利そうな収納グッズが、買いやすい値段で、たくさん出回っています。

しかし、どんなにきれいに収納しても、ガラクタはガラクタのまま変わりません⇒片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから

収納するクセを手放すには?

1.なんとなくしまいこまない(収納する理由をしっかり確認する、収納する意味のある物だけしまう)

2.なんとなく収納グッズを買わない

3.家は倉庫ではないと自覚する

5.新しい物が欲しくて捨てている

断捨離は、自分の生活に必要のない物を捨てることですが、たまに、「新しい物が欲しいから」、いまある物を捨てる人がいます。

多くの場合は無意識でやっています。

いらない物を手放して、もっと身軽な生活をしようと思っているのではなく、古ぼけた物を捨てて、もっとおしゃれで素敵な物を買おう、と思っているわけです。

「そんな馬鹿な」と思うかもしれませんが、SNSで見た、素敵な部屋の写真にのっているものと、同じものが欲しいと思う人はたくさんいます。

片付け特集号の雑誌を見ると、収納グッズや、シンプルな部屋にふさわしい雑貨の紹介が必ずのっています。

人気があるからこそ、そういう記事が掲載されます。

私たちは、何か問題が起きたとき、お金を使って新しい物を買って解決する生活習慣がすっかり身についています。

それに、人は新しい物を買うことが好きです⇒買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。

不用品を捨てるという、一見、買い物とは正反対の行動をするときも、うまく抜け道を見つけて、買い物をし続けてしまうのです。

物を買えば、また1つ物が増えるので、同じことを繰り返すことになり、いつまでも断捨離が続きます。

これはとっても疲れることです。

新しい物を買わない方法

1) 物の買い方を変える⇒買い物習慣を変えるために買い物日記をつけてみては?

2) 買い物以外の趣味を見つける⇒自分に合った趣味の見つけ方、または有意義な暇つぶしの方法。

3)セルフエスティームをあげる⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法

4)他人と自分の暮らしを比べない⇒人と自分を比べるのをやめる方法。比較をやめれば物を減らせる。

5)あまり買い物しない人とつきあう時間を増やす

6)なんのために断捨離をしているのか、自分のゴールを確認する

わざわざ疲れる断捨離をしない方法、関連記事もどうぞ⇒疲れない断捨離をすれば、掃除や片付けのモチベーションをキープできる。

*****

今回は、疲れる片付けをしないことをおすすめしました。

気持ちが疲れるとき、その原因は自分の中にあります。

多くの場合、勝手に自分でハードルをあげているのです。誰かに強要されて片付けをするわけではありません。肩のちからを抜いて、気楽にやってください。





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