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熱中症対策グッズに頼らず、基本的な生活態度を見なおして効果をあげる猛暑対策、15の方法をお伝えします。
地球温暖化というより、日本温暖化と言ったほうがいいほど、日本の暑さはすごいですね。
ネット上で「とにかく暑い」「暑さでとけそう」「夏バテしました」「体調をこわしました」という声をよく見ます。
今回はまずCDC(アメリカ疾病予防管理センター)が作成した「暑さを乗り切る方法」についてドクターが説明している1分の動画を紹介します。
この動画ではごく基本的な夏の暑さの対処方を教えてくれます。私が好きなのは「基本的な」というところ。結局、健康的に過ごすのが1番の対策なのです。
そのあと、お金をかけずに夏を乗り切るコツを15個お伝えします。「お金をかけない」というのは、必要以上に熱中症対策グッズに頼らないということです。
How to Stay Cool in Extreme Heat 猛暑対策
CDCは、Centers for Disease Control and Preventionの略で、アメリカ政府管轄の感染症対策をする総合研究所のことです。
アメリカ国民の健康増進を目的としたさまざまな活動をする権威のある団体です。
最近ではエボラウィルスの感染例の発表をしていました。CDCは人類にとって脅威になりうる病気が発生すると、国内外問わず調査に行き対策を講じます。
CDCの名前は映画やテレビにもよく出て来ますね。
このCDCにお勤めのドクターイケダという日系らしい女医さんが、How to Stay Cool in Extreme Heat(ものすごい暑さの中でどうやって涼しくしていられるか)を説明してくれます。
長さは1分13秒。とてもわかりやすい英語です。動画のあとに要約を書きます。
●毎年、夏の暑さのせいで亡くなる人は自然災害(ハリケーン、落雷、トルネード、地震、津波を合わせて)で亡くなる人より多い。
●暑さのせいで亡くなるのを防ぐ方法3つ
1.Stay Cool 涼しく過ごす
エアコンのある場所で過ごしたり、ゆったりとした軽い服を着る。
2.Stay Hydrated 水分補給
ふだんより水を飲み、アルコール、カフェイン、炭酸水を避ける
3.Stay Informed 情報を得る
ヒートアラート(heat alert 熱波注意報、猛暑注意報)が出ていないかチェックしたり、筋肉のけいれんや、異常な汗、体力喪失、動悸、吐き気、気絶などの症状に注意する。
●極端な暑さはどんな人にも有害だが、年配の人、小さな子供、持病のある人は特に危険。
●CDCは猛暑対策のリソースをたくさんそろえているのでこうしたものを利用して、涼しく水分補給に務め、情報を得ながら元気で夏を過ごしてほしい。
お金をかけずにごくシンプルに暑さを乗り切る15の方法
生活上の注意
1.エアコンのある涼しい場所にいる
自分の体温より低い場所に身をおく、ということです。
しかし、きついエアコンを長時間かけすぎるとかえってからだによくありません。寝るときはタイマーで3時間ぐらいに設定したほうがいいです。
エアコンに当たり過ぎると、極端に冷え過ぎて、自律神経が狂う恐れがあります。
仕事でどうしてもエアコンのきいた部屋に長時間いなくてはならない場合は、うすいカーディガンなどを着て自衛します。
☆夏場、健康に過ごす生活はこちら⇒夏を元気で健康に過ごすための、シンプルな4つの生活習慣
2.直射日光を避ける
日の高い時間の外出はできるだけ避けます。どうしても出ないといけないときは日陰を歩いたり、帽子や日傘を利用します。
日焼けの予防と同じ要領です。
関連▶ユニクロのUVカットパーカはマストアイテム~私の強力な紫外線対策5つ
3.軽くて、白っぽい服を着る
黒は紫外線をはじめ、太陽光線を吸収するので暑くなります。
それと意外と忘れがちなのは、「ゆったりとした服」を着ること。肌に密着しない服のほうが涼しいし、体をしめつける服は、血液やリンパの循環を妨げますからよくありません。
関連▶下着もミニマルにブラとショーツだけ、さらにノーブラ化をめざしています しめつけない方がいい話を書いています。
私の母は、夏の簡単服(いわゆるアッパッパーと呼ばれるもの)の下に、ボディスーツを着ます。そしてエアコンをガンガンにかけた部屋で昼寝しています。
やっていることがめちゃめちゃです。「いつもクーラーをかけすぎちゃだめだよ」と注意しているのですが、なかなか言うことを聞いてくれません。
4.冷たいシャワーをあびたり水風呂に入る
洗面器に水を入れて足をつっこむのもオススメ。
また、私はエビアン水を顔にスプレーすると、一瞬で涼しくなります。コストを掛けたくない人は、霧吹きに水を入れてスプレー。
冷たいタオルやアイスパックを脇の下に当ててもいいです。
夏にとるべき食べ物と飲み物
5.こまめに水を飲む
汗が出るので、いつもより水分補給を心がけます。
関連▶こんなに水はからだにいい~今すぐ水を飲むべき7つの理由~ミニマリストへの道(32)
のどがかわく前に飲むのがコツ。がぶ飲みするのではなく、少しずとこまめに飲みます。
6.カフェインは取らない
冷たいアイスコーヒーをたくさん飲む人がいます。確かにのどはうるおいますが、カフェインは利尿作用があるので逆効果。
6.お酒で水分補給しない
お酒もからだから水を出してしまいます。
関連▶更年期の女性も要注意!熱中症で倒れるのはお年寄りだけではない
7.冷たすぎる飲みものはNG
キンキンに冷えたものより、ほどほどに冷えたものを。
冷たいものを飲み過ぎると、体が冷え毛穴が収縮し、汗を出さないようにするのでかえって体内に熱がたまります。
8.水分をたっぷり含む生の食品(ローフード)をとる
つまり野菜や果物です。同じ果物でもバナナはだめです。水っぽいものを食べます。
スイカ、スナップピー、キュウリ、パイナップルなど。できれば地元産がベスト。
生のまま食べるから用意するのも簡単ですね。
夏野菜は体の熱をとってくれるので、ズッキーニやキュウリを食べるのもオススメ。
9.スパイスをとる
唐辛子、コショウ、カレー粉、シナモンなどちょっとピリっとくるスパイスはからだを熱くするので発汗を促します。汗が出れば、からだの熱が取れます。
特に汗をかきにくい人に有効です。
10.甘すぎるものは控える
砂糖はからだに負担をかけます。特に全く栄養がなくカロリーだけの白砂糖は問題です。CDCのページでも、あまりに甘い飲み物はとるな、と書いてあります。
一般に清涼飲料水(缶ジュース)には小さじ6杯前後の砂糖が入っています。
11.食べ過ぎない
病気のときは、食欲が落ちますが、これは食べ物の消化にすごくエネルギーがいることをからだが知っているからです。
たくさん食べるより、ほどほどに食べるほうが体にはいいです。
その他の意外と見過ごされがちなこと
12.アロエベラを利用
ボディローションの代わりにアロエベラの入った製品か、アロエベラそのものを塗ると、肌がひんやりします。
13.暑いときはガリガリ働かず、のんびりする
これがとても大事です。運動は早朝がベスト。それがだめなら夕方に。
14.喫煙は控える
喫煙は熱中症のリスクをあげます。タバコを吸うのは心臓によくありませんので、夏場、いつもより心臓ががんばっているときに負担を増やすようなことをするべきではありません。
15.電化製品はなるべく使わない
電化製品は熱をだしますから、パソコンや電灯の稼働時間は減らします。電化製品が熱を出すのはそばに行けばよくわかることです。
もちろんテレビも熱を放出します。夏はテレビを見ないほうがいいかも。ラジオで情報取れますし。
早寝早起きをすればそれほど灯りを使わなくてすみます。清少納言は「夏は夜。月のころはさらなり」と書いていますが、平安時代はこんなに暑くなかったはずです。
電化製品もヒートアイランド現象もありませんでしたから。
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個人的に1番よくないと思うのがクーラーのかけすぎ。次によくないのが冷たいものをガンガン飲んだり、アイスクリームやかき氷ばかり食べること。
暑いからと言って、からだにやさしくないことをするとかえって体力を失います。夏は特にからだをいたわって元気に過ごして下さい。