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今回は三日坊主解消法をお届けします。
新しい年が始まって半月過ぎました。今年こそ新しいことを始めたい、習慣を変えたいと意気込んでスタートしたのに、気づけばもうやらなくなってしまった…。そんなことはありませんか?
1月は「三日坊主の季節」とも呼べる時期です。
新年の勢いで立てた目標が、日常生活に埋もれてしまうのは、決して珍しいことではありません。
ここで、「どうせ続かないから」とあきらめてしまうのはもったいないですよね。
この記事では、三日坊主に悩む理由を掘り下げ、それを解消するための具体的な方法を5つ紹介します。
ちょっとした工夫をすれば、目標達成までの道のりをぐっと楽にすることができますよ。
三日坊主になる理由
「私は三日坊主なので」。こんなふうにお便りに書いている読者がいます。
ですが、三日坊主は性格の問題ではありません。多くの場合、環境、行動の仕組み、目標の設定の仕方に問題があります。
たとえば、
目標が壮大すぎる
いまの自分や生活環境では、とうていできそうにない無理なゴールを立てたり、完璧を求めすぎたりすると挫折の原因になります。
計画がぼんやりしている
具体的な行動計画(アクションプラン)がないと、実際の行動に着手できません。
「やせたい」と思っているだけでは、体重は変わりません。
やる気にたよりすぎる
やる気にたよっていると、忙しいときやモチベーションが下がったとき、自然消滅します。
新年の最初にがんばりすぎると、日常が戻ったときにエネルギーが続かずやめてしまうでしょう。
結果がすぐに見えない
成果が実感できないと、やる気が続きません。
断捨離の場合、部屋の様子がいつまでたっても変わらないと、気持ちがくじけるでしょう。
習慣化の仕組みがない
新しい行動を初めても、現在の生活に組み込む仕組みがないと、知らないうちにやらなくなってしまいます。
・・・このように、目標としている行動を続けるための仕組みや工夫が足りないと三日坊主になります。
大事なのは続ける仕組みを作ること。そのために以下の方法をお試しください。
1.具体的なアクションプランを考える
大きな目標を達成するために、小さな行動プランを立てて、実践していきます。
「今年はもっとお金を貯めたい」というゴールがあるとき、ただ単に「できるだけ買い物しないようにしよう」「できるだけ節約しよう」と思っていても、たいていゴールを達成できません。
なぜなら、アクションプランを考えていないから。
「貯金する」という目標のために、どんな行動をするか、小さなアクションプランを決めましょう。
たとえば、
・毎月の貯金額を決める:給料が出たら、月に1万円先取り貯金をする
・買い物リストを作る:衝動買いを防止するために、買い物リストを作っておいて、そのリストを元に計画的に買い物する
・日々の支出を振り返る:お金を使ったら、家計簿・お小遣い帳に類したものに記録して、週末に振り返り、無駄な支出をチェックする
こんな行動目標を考えて、1ヶ月単位で実践してみましょう。
マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
2.環境を整える
目標を達成できるよう環境を整えましょう。
「今年はもっと本を読む」という目標を例にします。この場合、以下のように読書しやすい状況を整えるとうまくいきます。
・読みたい本をリストアップ
手持ちの本、これから買いたい本など、今年読みたい本を先にリストアップして、全体像を把握します。
・本を読む時間をスケジュールに組み込む
毎朝起きたら10分読む、寝る前15分読むなどあらかじめ読書時間を確保します。
通勤電車の中で読むというように、場所も決めるとベター。
・スマホを遠ざける
昔の人に比べて、現代人は読書することが少なくなりました。本の代わりに何を見ているかというとデジタルコンテンツです。
デジタルコンテンツを見てしまわないために、スマホを遠ざけるのも、読書時間確保に効果的です。
・手に取りやすい場所に本を置く
リビングや寝室など、目に入りやすい場所に本を置いて、ごく自然に手に取ってしまうように仕向けます。
電子書籍なら、いつも持ち歩いているスマホで読めるので、人によっては、読書量が増えるでしょう。
3.習慣化
日々の習慣になれば、特に努力しなくても、継続できます。
たとえば、ワンインワンアウト(ひとつ家に入ったら、何かひとつ手放す)をどうやって習慣にするか考えてみましょう。
この行動を習慣化するために、たとえば、こんな工夫が考えられます。
・捨てる時間を決める
何かが家に入ったタイミングで捨てられればいいですが、忘れてしまうことも多いので、毎朝、5分ほど「きのう家に入った分を捨てる時間」を作ります。
家に入るものが少ない人は1週間ごとでもいいでしょう。
・買う前に手放すものについて考える
何かを買う決断をする前にいろいろ考えると思いますが、「代わりに何を手放すか?」ということも考えるようにしましょう。
衝動買い防止にもなります。
・手放したいものをまとめておく
買い替えなら、手放すものはすぐに見つかりますが、そうでない場合のために、「機会があったら手放したい」と思うものを、特定のスペースにまとめておきましょう。
そうすれば、何かが入った段階で、すぐに捨てるものが見つかります。
ふだんから、このスペースに、「もういらないけど捨てられないもの」をどんどん置いておくといいでしょう。
読書のところで説明したように、既存の習慣やルーティンと置き換えたり、その前後に持ってきたりすると、習慣化しやすいです。
ワンインワンアウトの詳しい説明⇒物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
4.思い出す仕組みを作る
多くの人が目標にしたことをできないのは、単純に「忘れる」からです。
そこで、思い出す仕組みを作っておきましょう。
・行動目標を紙に書いて見えるところに貼る(トイレの鏡、冷蔵庫など)
・スマホのアラームや通知を活用
・新たに身に着けたい習慣に名前をつける(例: 朝の読書タイム)
・チェックリストを作る(行動目標をリストにして、ノートに書いておく)
・友人や家族に、リマインドしてくれるよう頼んでおく
・自分の目標に関係のある情報に定期的にふれる
たとえば、断捨離や節約が目標なら、『筆子ジャーナル』を毎日読むのは効果的ではないでしょうか?
5.ポジティブな気持ちで取り組む
私の経験では、何事もポジティブな気持ちで取り組んだほうが、継続できます。
人間は「嫌だな」と思うことはやりたくありませんので。
そこで、自分の目標をポジティブな気持ちで捉えましょう。
「やらなきゃ」ではなく、「やってみたい」「これをやって成長したい」「こんな未来を手に入れたい」と考えてください。
理想の未来を思い描くことは、きのう記事を書きました⇒ゴールを思い描いて断捨離を加速~スッキリ生活のための実践ガイド
たとえば、「運動不足を解消したい」という目標を考えてみましょう。
このとき、「運動しないと健康に悪い」というネガティブな気持ちではなく、「運動を続ければ体が軽くなり、気分も晴れる」といったポジティブな面に目を向けてください。
未来の自分にいいイメージを持てば、自然とやる気になります。
行動を記録して進捗を振り返ることも、ポジティブな気持ちを保つ助けになります。
日記やアプリを活用して「私はこれだけ頑張った」という事実を目で確認できるようにしておきましょう。
■関連記事もどうぞ⇒目標を立てるときに私が心がけている9つのこと。
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三日坊主を解消するコツを紹介しました。
行動の仕組みや続ける工夫に意識を向けると、目標にしたい行動が長続きします。
今回紹介した工夫は、どれも気軽に試せるものばかりです。
自分の目標に合ったものを、まず、ひとつだけ選んで、取り入れてみてください。
コツは、行動のハードルは極力あげないこと。
新しい年はまだ始まったばかりです。小さな成功をするたびに、自分をほめながら、前向きに進んでいきましょう。