シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

スローファッションとは?非おしゃれ系おばさんミニマリストの取り組み


少ない服でも、個性的なおしゃれを楽しめるスローファッションについてお伝えします。私も最近はスローファッションを心がけています。

スローファッションムーブメントはファストファッションの弊害を受けて生まれました。ファーストフードとスローフードのファッション版です。
オーガニックコットン

ファストファッションとその問題点

ファストファッションはトレンド感のある比較的安い服を早いサイクルで大量に売りさばくビジネス。

消費者にとってはお手軽にトレンドを楽しめるうれしいもの。先進国ではどこでも大変人気があり、ここ数年のファッションの主流です。

しかし、このビジネス形態を冷静に見ると、そこにあるのは、売り手と買い手の限りない「欲望」だけ。

売り手の目標は、できるだけ安くたくさんの服を作って、できるだけ多く売りさばき利益を得ること。

消費者の目標は、できるだけたくさんの服をできるだけ安く買っておしゃれを楽しむこと。安いので買う服の量はどんどん増えて行きます。

メーカーは、利益をあげることにばかり注力して、ファストファッションの環境へのダメージを無視してきました。

実際に服を縫製しているバングラデシュ、カンボジア、ベトナムなど発展途上国の労働者はとても劣悪な、命が脅かされることすらある労働環境で働いていいます。賃金も安いです。

だからこそ、洋服の売値も安いのです。

また、化学繊維を使った大量の衣服の製造により、うした国の資源を枯れ、きれいな水が汚染され、自然が破壊されています。

環境破壊は、消費者側でも起こしています。

消費者はあまりに安い服にうれしくなって、さして必要でもないのに、色違いで何枚か買い揃えてしまいます。

ファストファッションを愛好する人たちのクローゼットは、クローゼットと呼ぶより冷蔵庫と呼んだほうがいいくらいです。消費者はプチプラの服をまるで生鮮食料品のように使い捨てるのです。

1度か2度着ただけの服がたくさんクローゼットの中に放置されます。たまりすぎるので、みんな、断捨離をします。そうして捨てられた大量の服の山が社会問題になっています。

安い服は化学繊維で作ったものが多いので、すんなり土に還らないのです。

ファストファッションの問題点はこちらに詳しく書いています⇒『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』11月日本で公開。服を買い過ぎる人は必見です

最初から使い捨てするために作られるファストファッション。人権を無視し、環境を破壊する犠牲が大きすぎます。

そこで、もっと環境にいい、人に犠牲を強いず、ずっと続けられるビジネスをしよう、という考えからスローファッションムーブメントが生まれました。


スローファッションとは?

スローファッションは「服を大量生産せず、環境に配慮しながら、もっと質のいい服を作って、長く着ましょう」というムーブメントです。

シーズンごとに服を着替えるファッションではありません。

この言葉を最初に使ったのは、ケイト・フレッチャーという女性。彼女は、2007年にロンドンで行われたサステイナブル(持続可能)なファッションの会議で、「循環するファッションを作りましょう」と訴えました。

フレッチャーさんはロンドンのファッションの学校で、サステイナブル(持続可能)なファッションを担当している先生。20年以上、ファッションの社会における役割や、サステイナブルなファッションを研究しています。

サステイナブルとは 「持続する」という意味の動詞 sustain サステイン に「~ができる」という意味の able がついた sustainable という形容詞のカタカナ表記です。

意味は、「開発やビジネスなどを、環境を破壊せずにずっと続けることができる」ということ。環境を破壊してしまったら、早晩、そのビジネスはやめなければなりません。資源を使いきってしまうわけですから。

sustainable の名詞形が sastainability サステイナビリティ。メディアなどでは「サステナビリティ」と表記されることが多いです。

ケイト・フレッチャーさんが話している短い動画です。とてもおしゃれな人のようです。

Kate Fletcher from Centre for Sustainable Fashion on Vimeo.

「大量生産ではなく、手作りの質のいい服をみんなに着てもらいたい」という主張です。スローファッションは、決して、「おしゃれをしない」ということではなく、「もっと質のいい多様な服を身にまとう」という意味で、ファストファッションよりずっとおしゃれなのです。

彼女は、リンダ・グロースというデザイナーと一緒に、FASHION & SUSTAINABILITY (循環するファッション)という本を出版しています。

スローファッションは、作るのもゆっくりだし、その服の消費、つまり着るのもゆっくり。選び抜いた1つの服を長く大切に着るファッションは、ミニマリストのライフスタイルに合っています。

スローファッションの特徴

スローフードムーブメントは、地元産のオーガニックの旬の食べ物を食べること。スローファッションも、地元の職人さんやデザイナーが環境にダメージを与えない素材で丁寧に服を作り、それを着ることです。

ファストファッションはトレンドを模した服を大量に作るため、どのメーカーの服もなんとなく似通って個性があまりありません。それに対してスローファッションの服は、もっと個性的なので、人とは違う自分らしいおしゃれを楽しむことができます。

もちろんファストファッションに比べれば1着1着の服の値段は高いです。しかし、もともとファストファッションの服の安さが異常だったのです。

スローファッションムーブメントの特徴:

●大量生産の画一的な服ではなく、自分に合ったよりパーソナルな服を選ぶ。

●洋服のライフサイクルを重視。つまりすぐに捨てられる服ではなく、長く生き続ける服を選ぶ。

●量より質。

●大量消費ではなく、もっと意識的な消費。

●フェアトレードや、小さな会社、地元の職人さんの仕事をサポート。

●ファストファッションの弊害について皆にもっと知ってもらう。

●洋服の供給全体のペースを落とす。

スローファッションの取り入れ方

ファストファッションから、スローに切り替える方法は、たくさんあります。

たとえば、

●新品ではなく中古の服を買う。

●いらない服は捨てず、できるだけチャリティー団体に寄付。

●できるだけ環境にダメージを与えずに作られた素材の服を選ぶ(ポリエステルなど、化学繊維の服ではなく、麻やオーガニックコットンを選ぶ)。

●やみくもにトレンドを追いかけない。

●自分で服を作る。リメイクする、修繕しながら着る。

●服を買う頻度を減らす。
服を買わない方法はこちら⇒買い物が止まらない女子必見!服を買わない7つの方法

●買う服の量を減らす。

●服を衝動買いしない。

●感謝して服を着る。

●服の貸し借りをする。

私のスローファッションの取り組み

私自身がやっているのは、「服を買わない」「できるだけ長く着る」「トレンドを追いかけない」「天然繊維の服を着る」ことです。

私の場合、スローファッションをしたくてそうしていたわけではありません。もともとシンプルライフを追求していたので、服を減らし、あまり買わないようにしてきました。

天然繊維が好きなのは健康への配慮です⇒私が天然素材を選ぶ5つの理由~静電気が健康に及ぼす害はあなどれない

ですが、スローファッションのことを知ってから、さらに1歩進め、コットンを買うならオーガニックコットン、服は崩壊するまで着る、新しい服は中古品にする、と決めました。

今年はまだ1度も服を買っていません⇒服の無駄買いをやめて、本当に着る服だけを買う方法。1年以上服を買っていませんが大丈夫です

もともとトレンドとは無縁の世界で生きているので、「買わない」ことはできています。問題は、新しい服を買うときです。

自分のサイズにあった天然素材の服は、やはり新品で探して買ったほうが楽なのは事実。まず近所のValue Village(ヴァリュービレッジ)で探すつもりですが、見つからなかったら、フェアトレード品を買うことを検討中です。

ヴァリュービレッジは人の不用品を売っている店。私はよく断捨離したものを寄付しています。こちらに遠景の画像あり⇒不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる

1番いいのは自分で服を作ることですが、作れないので仕方ありません。

私が子供のころは、ほとんど母が作った服を着ていたので、昔はファストファッションの問題などはなかったのですね。

化学繊維もまだ少なかったですし。

私は節約系なので、被服代はほとんど使っていませんが、おしゃれな人はオーダーメイドで作るという手もあります。

スローファッションはその人の生活に合った形で取り入れることができると思います。

服を大量に買って使い捨てるのはおしゃれだとは言えません。

これまで、服の購買と消費のサイクルが早かった人は、たまにはスローファッションを取り入れてみてはどうでしょうか?

少なくともガラクタは減りますし、ちょっぴり地球にやさしい生活をすることができますよ。


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