懸賞に当たった人

ミニマリストへの道

ただで物をもらう生活習慣はこうしてできあがった:ミニマリストへの道、番外編1

私の物がたくさん増えてしまったのは、ひとえに買い物しすぎたからですが、もう1つ、もらいすぎた、という理由もあります。

以前もブログに書いていますが、私はおまけ付録無料プレゼントをもらうのが大好きだったのです。

「ただで物をもらうのはお得なことなんだ」という思考を捨てない限り、暮らしはシンプルになりません。

逆にいえば、これさえ克服できれば、かなり物を減らせます。

今回から、数回に渡って、一見、お得なことを追求したばかりに、物だらけになった私の過去の体験をお話します。今回は、おまけをもらう体質ができあがった話です。



「りぼん」の全プレに応募する子供時代

小中学生の頃、集英社の少女マンガ誌「りぼん」の全プレに応募していました。応募者全員にプレゼントがあたる、というものです。ただし、条件があります。

今月号と来月号を続けて購入し、それぞれのページのはしについている三角形の応募券を切り取り、はがきに貼って集英社に送ります。

もしかしたら、そのほかにも条件があったかもしれませんが、応募券を切り取って貼るところしか覚えていません。

こうすると、どんな人のところにも(住所等に不備がない限り)、プレゼントが届きます。

私はこの種のプレゼントによく応募していました。

考えてみると、かなりめんどうな手順を踏まなければなりません。

本を買い忘れてはいけないし、応募券をなくしてもだめです。応募期日を守る必要もあります。

はがきは本誌にとじ込みのものだったと思いますが、もしかしたら官製はがきかもしれません。その場合は葉書と切手を自分で準備します。

私は基本的にずぼらなのに、「お得なんだ」と思うといきなり勤勉できっちりとした人間になります。

かなり真剣に応募要項を読み、規定どおりに応募していました。もしかしたら、母親に確認作業を頼んでいたかもしれません。





全プレ応募に情熱を注いだ理由は?

大人になってから、応募券を2枚なくさず取っておくことができない人や、面倒ではがきを書けない人がいると知り、驚いたことがあります。

しかし、よくよく考えたら、私がこういう面倒な作業をやれたのは、そうすることの優先順位が異常に高かったからです。

まあ、小学生だからひまだった、とも言えます。

人間誰しも、優先順位の高いこと、自分が大事だと思っていること、どうしても成しとげたいと思っていることに対しては、時間とエネルギーを注ぎこみ、熱心に作業をするのだと思います。

だから、「断捨離したいけど忙しくてできないんです」「片付けたいんですけどねぇ、なかなか…」などなど、あれこれ言い訳をしながら、片付けを先延ばしにしている人は、そうすることの優先順位がそこまで高くないし、ほかのことのほうが大事だと思っているわけです。

優先順位について⇒仕事や家事の優先順位を決める6つのポイント。やりたいことをやれる人生に。

応募してもらっているうちにクセになる

全プレでもらったプレゼントが何だったのか、ほとんど覚えていません。

封筒で送られてきたので、ハンカチや、パスケース、小さなポーチ、スペシャルな文具セットみたいなものだったと思います。

もちろん、有名マンガ家のマンガの絵がついています。

私は、「葉書を出す⇒わくわくして待つ⇒忘れたころに自宅に素敵な物が届く⇒わくわくして封筒をあける⇒素敵なプレゼントを見てわ~いと喜ぶ」という行動を何度もしました。

「葉書を出す⇒わくわく⇒もらう」という行動はうれしいこと、楽しいことだ、と自らの脳にすりこんでしまったのです。

じつは、現品を目にしたとき、必ずしも、「わ~い、素敵だ、うれしいよ~~~~っ。応募してよかった。早速あしたから使おう。るんるん」とはなりません。

「なんだ、こんなやつなんだ」「う~ん、絵がこんなにでかでかと、ここについてる。恥ずかしくて使えない。無地だったらよかったのに」「色が派手すぎる」「きらいなマンガ家の絵だ」とかなんとか、がっかりすることも多いのです。

しょせんおまけです。出版社だって、そこまでプレゼントに予算をかけていません。

何をもらっても結局しまいこむ私

当時の私は子供だったので気づきませんでしたが、おまけはおまけにすぎないのです。最近の女性誌は販促ツールとして、付録にかなり予算をかけているかもしれませんが。

そんなわけで、使えない物が多かったし、たとえ期待以上の素敵な物が届いたとしても、私は、「使うのがもったいない」と思うほうでした。

よって、何が届いても結局、使うことはなく、大事にとって置かれました。しょうもなさすぎて自分では使わない物でも捨てないし、素敵な物でももったいなくて使わない。

どんなプレゼントが届いたとしても、私は捨てもせず、使いもせず、ほかの付録やお菓子のおまけやらと一緒にしまっておいたのです。

このような物を何年もあとになって、まとめて断捨離したのは、すでに「ミニマリストへの道」本編に書いたとおりです。

失敗しても認めず、都合よく解釈する

わくわくしながら応募したのに、しょうもない物をもらってがっかりしたことが何度もあります。

それなのに、こりずに、次の全プレにも応募し、使わない物を増やしていました。

なぜでしょうか?

自分の失敗を失敗だと認めたくなかったのです。失敗だと認めなかったゆえに、せっかくの学びのチャンスも失いました。

一般に、人は、自分が間違っていた、と認めることはあまり好きではありません。

心理学では、それは「認知的不協和」のせいではないか、という説があります。

認知的不協和とは?

認知的不協和は、簡単に言うと、自分の中に、複数の相反する考え方や行動、態度がある状態です。この状態はとても不快なので、人は、これを回避する考え方をし、そういう行動に出ます。

認知的不協和の説明はこちらの記事でしています⇒初心者でも大丈夫、ミニマリストになる2つの方法はこれ 「認知的不協和を利用してミニマリストに」の箇所です。

たとえば、甘い物が大好きな人にとって、「砂糖断ちをしたほうがいい」という考え方は、かみ合いません。「私は甘い物を食べて幸せな人生を送っている」とか「おいしいお菓子を作って自分も家族も幸せになっている」という自分の信念と矛盾します。

だから、砂糖の害を紹介するドキュメンタリーを見て、わりと納得しかけても、

「ねずみの実験結果なんて人にはあてはまらない」「少しなら別に問題ない」「だって、みんな食べてるし」「私のおばあさんは大の甘党だったけど、98歳まで生きた」「何にでも砂糖が入っているから、いちいち気にしていたら生きていけない」などなど

理由を作って、信念がバッティングするのを回避し、これまでの考えを持ち続けるのです。

もし、「そうか、やっぱり砂糖は身体によくないよね。私はできるだけ健康で長生きしたいし、もう甘い物を食べるのはほどほどにしよう」とこれまでの信念を捨て、新しい考え方を採用すれば、スムーズに甘い物をやめられます(理論上は)。

中途半端に、「甘いものは幸せの元」という考え方と、「甘いものは自分を害するもの」という考え方を持ち続けていると、不快なので、もやもやします。

甘いものを食べているときは、「食べないほうがいいんだよね~」と思って楽しめず、筆子の「砂糖はからだに悪いですよ」という記事を読むと、「ほんと、このおばさん、おせっかいだよね」とむっとします。

何も検証せず、お得道に進む人生が確立した

話を小学生の私に戻しましょう。

私は、「全プレに応募して素敵なプレゼントを無料でもらうことは楽しいことだし、私はとっても得をしている。これは自分の人生にポジティブな効果を与えている」という信念を持っていました。

もちろん、こんなふうに言語化はできていませんでしたが。

だから、たとえ、とてつもなくちんけな物が届いたとしても、それを失敗とは認めなかったのです。自分が間違えたと思うことは、自分の信念に反するからです。

もし私が、「待てよ。もしかして、全プレに応募することは、かえって損なんじゃないの? 自分の人生にマイナスになってるんじゃないの?」と考え、古い信念を捨てていたらどうなっていたでしょうか?

その後の断捨離にあえぐ生活はなかったでしょう。

「これからはプレゼントで物をもらうのはやめて、本当に必要な物で、自分の好みに合うものだけ、お小遣いをためて買おう。それが、望ましい生き方である」という信念に変えていれば、私の人生は変わっていたのです。

しかし、現実はそうではありませんでした。

へんてこりんな物が届いてがっかりしても、「まあ、ただでもらったんだし、私は損してない。いつか使うかもしれないし」と思って、おまけを入れる箱に収納していました。

そんなことを繰り返しているうちに、おまけをもらうのがすっかりクセになりました。

なんの反省も検証もせず、「ただでもらえる⇒お得だ。もらわにゃ損」という思考と行動が確立されていったのです。

ミニマリストへの道を最初から読む方はこちらへ⇒なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?(1)~物がたくさんあっても幸せではなかった

この続きはこちら⇒何度も通販で失敗したのになぜやめられないのか?:ミニマリストへの道、番外編2

*****
人は自分の信念にそったことしかやらない、という考え方を私はわりと信じています。

断捨離にしても、心のどこかで、「物がたくさんあったほうがいいのよ。そのほうが幸せなのよ」と思っていたら、たとえ、不用な物でも、なかなか捨てられないのではないでしょうか?





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