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あれもこれも欲しいとか、ああもなりたい、こうもなりたいという、欲張る気持ちが強いと物が増えます。
欲張りな気持ちや、ケチくさい気持ちを捨てることができれば、そんなに忙しくならないし、ガラクタもあっさり手放すことができるでしょう。
すると、こころの中も部屋もいまよりスッキリします。
欲張りになりすぎないためにできることを7つ提案しますね。
1.欲張らない練習をする
日常生活すべてにおいて、ふだんの欲張りをトーンダウンします。
たとえば、Tシャツを買いに行ったとします。いつも、色違いやサイズ違いで2着買うとか、Tシャツにあった小物(帽子とか)も一緒に買うとかしているなら、今回は、Tシャツを1枚だけを買います。
スーパーで、いつもなら4つぐらいつかんでいるうどんの玉を2つだけにします。
アウトレットモールで、カートにぼんぼん品物を入れたら、レジに行く前に、1/4ほど売り場に戻します。
毎日コーヒーを3杯飲んでいるなら、2杯にし、やたらとトッピングをしているなら、そのトッピングを半分にします。
いつも週末にドラマのエピソードを4本ぐらいまとめて見ているなら2本にとどめておきます。
スケジュールがびっしりなら、そのうちの3割はやるのをやめます。
腹八分目という考え方を自分の生活すべてにあてはめて、控えめに取る練習をしてください。
今日1日だけでもいいし、1週間でも1ヶ月でもいいです。
あまり欲張らない生活をして、どんなことが起きるか、自分で見てください。欲張らないほうが、体調や気分がよいかもしれませんよ。
2.本当に求めているものを追求する
自分が求めているものがあるが、何らかの理由でそれを追い求めるのをあきらめていたり、手に入れようとすることを自分にがまんさせていると、不満がたまります。
この不満を買い物で解消することがあります。
このようなことが起きないように、自分が求めているものにしっかり向き合って、それを追い求める行動を始めてください。
すぐに手に入るものなら、手に入れるといいでしょう。
手に入れるのに時間がかかるものなら、計画を立てて、少しずつ手に入れる状況に近づいていきます。
以前、化粧品を買うのが止まらないというメールをもらったことがあります。
このように、特定の物(洋服、化粧品、本、食器、100均の便利雑貨etc)をたくさん買っていたり、やたらと長い時間を、SNSやゲームに捧げているとき、それは何かの代償行為かもしれません。
自分が追い求めているものや、自分の本当にほしいもの、本当にしたいことがわからない場合は、自分と向き合う時間を作って見つけてください。
ストレスによる買い物をやめるために、心を満たす方法(その1)。
3.死んだら持っていけない問題について考える
いま、家にいろんな物がたくさん入っているでしょう。それらは「自分が死んだらいっしょに持っていくことはできない」というあまりにも当たり前の事実について、考えてください。
20代、30代なら、家にたくさんあるあれやこれやを今後の生活に活かす時が来るかも知れません(いま、使っていなかったら、その可能性は低いけれど)。
しかし、私のように60歳を越えていたら、残り時間が少ないので、いまのうちに使わないと、自分が死んだあと、誰かが捨てるだけです。
これからの10年、その次の10年、どんな生活になっているか、どんなふうに暮したいか考えたとき、物がたくさんあるとかえって足かせになります。
人間、いつか必ず死ぬし、そのタイミングは選べないので、「そのうちいつか使うから」と処分を先延ばしにせず、すぐに使うか、実際に使ってくれる人の手に渡しましょう。
4.物では感情の問題を解決できないと知る
必要じゃないのに、物を買っているとき、人は、感情的なニーズを、物を買うことで満たしています。
退屈や寂しさ、空虚感などを。
それ自体はべつに悪いことじゃないし、本人が楽しいならいいと思いますが、物を買うことで、気持ちの問題を解決しようとしている、という自覚は持っていたほうがいいです。
そして、物を買うこと以外でも、感情的なニーズを満たす方法があることも知っておいてほしいです。
資本主義の世の中だから、何か問題が起きたとき、お金や物で解決するように自然に流れます。シンプルライフやミニマルライフをすすめる記事にも、物の紹介が合わせてついてきます。
ですが、物で解決しようとしすぎると、不用品が家にたまって、断捨離に苦労するし、貯金がなかなかできなくて、生活が苦しくなります。
心が満たされていれば、最新流行のガジェットや、特殊な飾り物や食器、おしゃれに見える服を買い集めなくてもよくなります。
ストレス解消のために物をたくさん買ったり、安心感を得るために、自分の身の回りに物をたくさん並べたりしても、感情の問題は物では解決できません。
物をたくさん買うことで、幸せになろう、と思っていたら、それは方向が間違っています。別の方法をメインにして、買い物はあくまでもスパイスアップのため、という方向で生きたほうが、少ない物で暮らせます。
5.自分をジャッジしない
心を満たしたり、豊かにする方法はいろいろありますが、もっともおすすめなのは、自分を正当に評価することです。
自分の悪いところや、うまくいかないところばかりをジャッジするのをやめてください。
どんな人にもいいところと悪いところがあるので、両方を正当に評価する態度でいたほうが、セルフイメージが損なわれません。
「わたしはこれでいいんだ」と思えれば、他の人になろうとしたり、自分じゃないものに見せかけたりしなくてすみます。
人に何か言われるんじゃないか、と恐れることもなくなります。
すると、自分が必要な物だけを買って、必要な分だけを家に置いておくだけでいいので、部屋はスッキリします。
高額のセミナーを受けて、自分じゃないものになろうとしなくてもよくなりますから、貯金もできますよ。
自分をジャッジしないようになると、他人をジャッジすることもなくなるので、よけいなストレスも減るでしょう。
もっと自分を好きになろう。ラディカル・セルフ・ラブのすすめ(TED)。
6.違う世界にふれる
映画や小説などを利用して、自分とは全然違う世界、想像もつかない世界にいる人のストーリーにふれます。
すると視野が広がるから、「お気に入りの物に囲まれていれば幸せなの」的な狭い世界から脱出することができます。
日本のドラマはほとんど見ないので、最近のドラマのことはわかりませんが、たぶん、どのドラマも自分の生活の延長線上にあるもので、わりと想像しやすい世界の物語だと思います。
だからこそ、登場人物に共感できて楽しいのですが、自分的には、わけのわからない、こんな世界もあるんだ、と思う作品(フィクションでもノンフィクションでも可)も混ぜて見てください。
私は、たまに世界の子供の日常生活を見せる短い動画(主張などは入れず、ありのままに見せるだけ)を見ています。
家からちょっと歩くと、戦争によってこわされたビルがそのままになっているところに住んでいる男の子、難民キャンプに住んでいる少年、「今日は雨だから電気がないんです」という少年、ゴム草履はいて学校に行く子(裸足の子もいるのでこの子はまだ裕福なほう)、遊牧民の女の子などを見るたびに、驚愕したり、考えさせられたりしています。
小説を読むのもいいですね。
先日、こんな動画を紹介しましたが⇒嫉妬を語る叙事詩(TED)
小説を読むと自分の頭の中にあることを、作家がうまく言語化してみせてくれるので、自分では気づいていなかった価値観を得ることができます。
7.親切にされた体験を思い出す
「大事なのはこころです。物じゃありません」と言われても、「でも、やっぱりお金がたくさんほしいわ。キッチンを改築したい。新しい服を着たい。スマホも新しいのにしたい」と思うかもしれません。
そういうときは、これまでの人生で人に親切にされた体験を思い出してください。
自分が感動したのは、物をもらった時ではなく、何か心遣いをしてもらったときだと思います。
人に親切にされたことを1つひとつ思い出すと、涙が出てきます。
以前も書いたかもしれませんが、1つだけ書くと、ある日、高校から帰るとき、同級生のYさんと瀬戸電(電車)に乗っていて、おしゃべりをしていました。
私の最寄り駅に着いたので、「あ、じゃあ、またね」とYさんに行ったら、Yさんは、「うん、じゃあ、気をつけてね」と、私の目をじっと見て言ったのです。
「気をつけてね」という一言がとても、ありがたくてうれしかったので、40年以上たったいまでも覚えています。
こういうちょっとしたことで、うれしいと思ったことは、誰にでもたくさんあるでしょう。
そういう体験を思い出すと、それだけで幸せになり、心が満たされます。
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欲張らない方法を7つ紹介しました。
欲しいと思ったものを、全部手に入れたいと思って生きている人は、どれだけ手に入れても満足できません。
先に手に入れた物が、押入れやクローゼットの中でガラクタになるだけです。
欲張らなければ、少ない物で満足でき、断捨離で苦労することもありません。